80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

80年代のレトロな世界、アニメ『タッチ』を大分析☎️

どうも、2020年甲子園高校野球交流試合が待ち遠しいSATAトミオです


甲子園高校野球交流試合が8月10日より7日間、開催されます

夏といえば高校野球…甲子園というのが、DNAレベルで私の中に組み込まれているのかもしれません

今年はコロナ禍の影響で本来の全国高校野球大会での甲子園開催ではありませんが、県独自の大会など球児の活躍を観れるのは嬉しいことであります

 

 

最近、80年代に活躍した家電やツールが若い世代の間で密かに注目されつつあると感じています

そこには、シティポップなどのレトロなモノが若い世代には逆に新鮮に見える現象が作用されているのです(最近では「ネオ昭和」や「ニューレトロ」というジャンルが流行ってきてますね)

まぁ、80年代=オシャレという図式ですね

 

では、80年代アニメでも「レトロな雰囲気」を感じれることができるのか?というと…ちょっと難しい問題があります

アニメというのは、リアルよりもファンタジーの世界なので、80年代を感じれるツールが登場する作品というのは意外にも少ないと感じています

そこがTVドラマよりも作品としての古さを感じにくいポイントではありますが、80年代の雰囲気を感じとれる作品も当時を知る上で重要であります

 


しかし、80年代を感じれる作品が無いわけではありません

そこで私がイチオシしたい作品は、、、

『タッチ』であります

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『タッチ』とは、1981年に週刊サンデーにて連載された作者・あだち充による野球ラブコメディであります

1985年にグループ・タック制作でTVアニメがスタート(全101話)、翌年1986年からはTVアニメを元にした劇場版三部作が公開され、80年代アニメを代表する作品としても知られています

『タッチ』から約30年後の明青学園の描いた作品『MIX』が、現在ゲッサンにて連載中です


双子の兄弟・上杉達也(cv.三ツ矢雄二)と和也(cv.難波圭一)、その隣に住む幼なじみの浅倉南(cv.日高のり子)の3人の恋愛模様を描きながら、甲子園を目指す物語であります

 



アニメ作品としても高いクオリティを持つ説明不要なぐらいの名作でありますが、80年代の雰囲気を感じれる作品としても優秀な作品であります


アニメ『タッチ』で描かれている世界は、どの80年代アニメ作品にもない魅力があると感じます

今回の記事は作品の紹介ではなく、アニメ『タッチ』で描かれている80年代を感じれるシーンについてを書いていきます

 

・新体操 レオタードの時代

『タッチ』といえば高校野球を描いた作品として有名でありますが、もう一つ同じぐらい有名なのが南ちゃんの新体操シーンであります

OPでも大胆なポーズが印象に残る南ちゃんの新体操ポーズ…新体操というのも80年代を象徴する要素です

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80年代に新体操が大きな注目が集めたのは、70年代後半から80年代前半にかけて活躍したルーマニアの女子体操選手ナディア・コマネチの影響とされています

そのコマネチのレオタード姿のハイレグを弄ったビートたけしのギャグ「コマネチ!」が誕生・流行したのも80年代前半です


そういった出来事が重なり、新体操は80年代のトレンドとなります

そして『夢戦士ウイングマン(1984)』や『光の伝説(1986)』などの80年代アニメでも新体操シーンが描かれてる作品が多くあります



更に80年代は、アメリカから入ってきたエアロビクスが日本全土でブームとなった時代でもあります

そこからレオタードファッションが流行り、80年代アニメにも大きな影響を与えました


レオタード姿というのは、体のフォルムがわかりやすく出ますのでエロいスポーティを両立できる素晴らしいファッションでありますね

だから80年代は素晴らしい!(やらしい意味でなく)

 

・映画館 地元映画館の風情

80年代当時は大型ショッピングモールの中にあるようなシネコン型の映画館は無く、ミニシアター型の映画館が多くある時代でした(そもそも大型ショッピングモール自体、80年代にはなかったはずです)

映画館は『タッチ』本編内でも度々登場しており、休日シーンを描くのに欠かすことができない存在であります


映画館の前には注目作品の手描き看板があったり、ガラス越しの窓口でチケットを購入する光景など、シネコン主流の今では少なくなりつつある80年代当時の雰囲気が描かれています

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また『タッチ』では、映画の上映時間の映画雑誌や新聞などで確認するシーンも描かれており、ネットで上映時間を確認している現在との違いを感じます


80年代当時の映画館は、現在のような指定席の入れ替え制は少なく、流し込み制(自分の好きな時間に入退場できる)が採用されておりました

『タッチ』本編でも指定席が2500円という表記があり、満員時には立ち見になることがわかる描き方と指定席の重要性が感じられます

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・喫茶店 失われていく80年代

南ちゃんのお父さんは茶店「南風」を営んでおります

茶店が登場するアニメ自体は珍しくありませんが、店内からは80年代を感じさせるアイテムが登場します

その象徴として、達也が店内にあるテーブルゲームで遊ぶシーンがあります

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テーブルゲーム」とは、70年80年代の喫茶店に置かれていたテーブル型のゲーム筐体

1978年に「スペースインベーダー」の登場から喫茶店で"インベーダーブーム"が全国で巻き起こり、80年代でもテーブルゲームをするだけの為に喫茶店に行った人も多かったとか…


そして、テーブルゲームが登場するシーンでは達也が野球ゲームをプレイしています

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このシーンは、達也の感情の見せ方が上手い!と感じるシーンであり、当時のテクノロジーと調和したシーンとなっております

 


あと南風には、特殊簡易公衆電話…通称「ピンク電話」が置かれております

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ピンク電話は飲食店などに置かれ、携帯電話が普及していなかった時代に大きく活躍したとされています

国民のほとんどが携帯電話(スマホ)を持った今だとピンク電話はおろか、公衆電話も町で見かけなくなりましたね

こうして、昔からあるものが失われていくのは寂しいと感じる次第です

 


そして、南風のモデルとなった東京・練馬にある喫茶「アンデス」がコロナ禍の影響により、残念ながら閉店されたみたいです

news.yahoo.co.jp

アンデス」閉店のニュースは、今回の記事書いている途中で知りました

偶然にも南風を取り扱った記事だったので、すごく驚いた事とこのタイミングで今回の記事を出すことに意味を感じております

もう一度言います…昔からあるものが失われていくのは寂しいと感じる次第です

 

・レコード 音楽媒体から知る80年代

80年代といえばレコードであり、当然ながら『タッチ』でも様々な角度から描かれております


上杉兄弟の部屋にはレコードプレーヤーと80年代感のある大きめのオーディオスピーカーが置かれています

更にオーディオスピーカーの下(置き台)には、コンクリートブロックがある徹底ぶり

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当時からオーディオスピーカーの音質向上には、コンクリートブロックがマストアイテムであったことが分かります


レコードが登場するシーンとして、和也がクラッシック音楽を聴く場面があります

兄である達也は、クラッシックが好きでなく「音量を下げろ」と和也に言うのです

しかし、和也が聞いていたクラッシックレコード…

なんの変哲ないこのレコードが、後に登場して最高のシーンを演出する素材となります

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そのシーンを確かめる為にも是非観ていただきたいですね

 


達也と同じクラスメイトである吉田剛(cv.塩屋翼堀川亮)は、発売されたばかりのLPレコードを持ち学校の廊下で女子生徒と談笑するシーンがあります

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岩崎良美って良いよね」という吉田のセリフには、『タッチ』のOPEDを歌っている岩崎良美を宣伝するというダイレクトマーケティング並みの手腕を感じます

このシーンを見ていると当時はレコードの貸し借りとかもしていたのかなと想像させられます

というか、LPレコードなんてデカい物を学校内に持ち込んでよかったのかな?とも思ったシーンでした(当時の人もレコードを学校に持っていたりしていたのでしょうか…?見つかったら没収されそうなんですけど)

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南ちゃんがライバル校の天才バッター・新田明男(cv.井上和彦)の家に訪れた時に、レコードからジャスミュージックが流れるシーンがあります

新田の部屋で会話する2人…そして会話の決め手となる新田のセリフの後に「ガタッ」とレコードの針が上がり(再生が終了して)静寂となる演出

このレコードの針が「ガタッ」と上がる演出は、たまりませんね

こういったシーンは、レコードだからこそできる演出ではないかと思います


新田の部屋には、甲子園出場の盾や表彰状の他にテレビが置かれています

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80年代当時はテレビがまだまだ高価な家電であった為に、一家に一台という家庭が多かった時代です

そんな中、自分の部屋にマイテレビがある新田は裕福な家庭で育ったことが分かります

 

"オシャレ"だけが80年代と思うな!

なぜアニメ『タッチ』が、これほどまでに80年代の雰囲気を閉じ込めることができた作品であったかというと、『タッチ』本来が持つ素材としての良さもありますが、本作を制作したグループ・タックの力と総監督・杉井ギサブローさんとシリーズ監督・ときたひろこさんの2人の監督の存在が大きいと感じます

その流れは『タッチ』の次番組『陽あたり良好!(1987)』(同じく、あだち充作品)にも続き、ときたひろこ監督作品である『YAWARA!(1989)』へと受け継がれていきます

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80年代の雰囲気を感じれる作品は他にもあり、高橋留美子作品の『めぞん一刻(1986)』や"究極のアニメドラマ"を謳った『美味しんぼ(1988)』などがあります

しかし、80年代という時代の空気感をもっとも捉えている作品は『タッチ』であると感じています


80年代と聞けば、ネオンの光が輝くバブル期の都会を連想するかもしれません

もちろん、都会的なシーンも80年代を象徴する当時ならではの雰囲気ではありますが、それは80年代のイメージをオシャレに切り取っているにすぎないと感じています

そういった意味でも『タッチ』の様な町並みに溶け込む小物やツールが描かれている作品は貴重であり、80年代の風情を感じられるのではないでしょうか?

 


『タッチ』に登場する80年代要素は野球シーンだけを見てもまだまだありますが、それはまたの機会にしたいと思います

80年代当時を知らない20代の私としては、『タッチ』のようなアニメの存在は大変貴重なのです

TV版『タッチ』は全101話と少し長い作品でありますが、とりあえず第一部とされている27話までだけでも観ていただければ!と熱く思います

 

🌟-前回の記事-🌟

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名作プレイバック第9回『機甲創世記モスピーダ』新展開・始動、さぁ観るときだ🔥

どうも、アニメ雑誌を買い漁り収納場所に悩まされるSATAトミオです

以前、【アニメ誌特集】80年代OVAを知りたければ『アニメV』を見よ📖 で紹介した時は163冊だったのですが、そこから「月刊ニュータイプ」や「マイアニメ」の休刊直前の号をGETして着実に増えていっております

また機会を見つけて報告させていただきます

 

 

先日『機甲創世記モスピーダ』の新プロジェクト「GENESIS BREAKER」が始動したという情報が入りました

www.tatsunoko.co.jp

また、東京・中野にある「墓場の画廊(中野本店)」では、7/31〜8/12までの期間で「機甲創世記モスピーダ展〜墓場のレクイエム〜」が開催されます

 

今まさに再注目されている『モスピーダ』…

本作を今語らないで、いつ語るのだということです!

 

ということで今回は、『機甲創世記モスピーダ』について書いていきます

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本作に関しては80年代アニメの中でもすごく思い入れの深い作品なので、魅力を全力で伝えます!

(※新プロジェクト「GENESIS BREAKER」ついては、リメイクや映像化という情報は8月現時点では出ていませんのでお間違えなく)

 



機甲創世記モスピーダ』とは、1983年にタツノコプロ製作で全25話放送されたロボットアニメ?…というよりもバイクアニメというのが正しいと感じる作品であります

キャラクターデザインに『ファイナルファンタジー』で知られる天野喜孝さんを起用していることでも有名です

またアメリカでは『マクロス』や『サザンクロス』らの作品を再編集した大河作品「ロボテック」シリーズの一角としても知られています

 


あらすじーー

異星生命体・インビットに制圧された地球を救う為にスティック(cv.島田敏)たち地球軍は第二次地球降下作戦を開始します(第一次は失敗)

しかし、スティックはインビットの攻撃を受けて目的ポイントから離れてた地に不時着するのです

そこで地球生まれの青年・レイ(cv.大山尚雄)と出会い、インビットの本拠地であるレフレックス・ポイントを制圧する為に仲間たちが集めて共に向かう物語

 


80年代のバイクブームをきっかけに生まれた作品で、バイクが変形してアーマースーツ状になるのが特徴の作品

モスピーダ』の毎話ごとストーリーの流れは決まっております

基本的には1話完結式で、旅の途中に町を訪ねながらレフレックス・ポイントを目指すロードムービーストーリーです

レフレックス・ポイントへ向かう→バイクの燃料(HBT)がなくなる→補充するために町などに寄る→町のゴタゴタに巻き込まれてインビットの襲撃に遭う→再びレフレックス・ポイントへ向かう

その中で起こる出会いやドラマで魅せるのが『モスピーダ』という作品です

 


私が本作と出会ったのが、今から5年前の2015年…ということは20歳の頃ですね

ある日、関西にあるテレビ局・サンテレビにて『モスピーダ』が深夜帯に放送スタートすることを番組欄で知りました

当時は今以上に80年代アニメについての知識が浅く20歳の若造だった私は、『モスピーダ』を超時空シリーズの一作と間違えたのです

機甲創世記モスピーダ』という響きって『超時空要塞マクロス』とかと似ていると思いませんか?

いざ視聴してみると〔想像していた作品と違うな…〕ということになるわけです(「オーガス」あたりと間違えてみたから当たり前ですけどね)

第1話も観たということもあり、続きを観ていたのですよ…そしたら、めちゃくちゃ面白い!


今までまったく聞いたことが無かった作品でこれ程面白い作品があったのか⁉︎と驚愕したのを憶えています

今に思えば、80年代のアニメ作品をもっと知りたいと感じさせるきっかけをくれた作品だったと思います

そんな思い入れの深い『モスピーダ』を紹介していきましょう!

 

2クール(全25話)で完結する短さ

なんといっても25話で完結する手軽さも本作の魅力であります

80年代アニメといえば、大体の作品が1年間放送された4クール(40話前後)作品であり、そこがネックとなり手が出にくい要素になっていると感じます

モスピーダ』はというと、1クール目にキャラが仲間になる過程と荒んだ世界観を描かれ、2クール目に入ると旅の途中に出会った記憶喪失の女性・アイシャの謎にフォーカスしたストーリーとなっていき、目的などが明確でわかりやすいのも観やすい点です

 

 結婚願望・少女と女装シンガーが登場するアニメ

モスピーダ』といえば個性的なキャラクターも魅力であります

インビットの本拠地レフレックス・ポイントへ向かう主要キャラを紹介しましょう

 

レイ(cv.大山尚雄)

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地球生まれの青年

第二次降下作戦で不時着した宇宙船の中を漁りきたところにインビットの襲撃に遭い、仲間を探していたスティックに助けられます

いつも明るく飄々とした性格で、ムードメーカーの様な存在であります

山の方で育った経験からサバイバルの関する知識も持ち合わせており、単純な馬鹿ではないところも魅力のキャラクターであります

 

スティック・バーナード(cv.島田敏)

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火星生まれ火星育ちの軍人(階級:中尉)

異星生命体・インビットに制圧された地球を救う為に、第二次地球降下作戦に参加

しかし、その降下作戦で恋人を失ってしまい、インビットに対して強い敵意を抱いながらレフレックス・ポイントへ向かいます

軍人ということもあり考え方は真面目そのもので、「コチコチ頭」という風に呼ばれることもあります

いつも飄々としているレイとは真逆の性格の為、意見が分かれて衝突するのがお決まりの流れです

それでも息はピッタリな2人、まさに凸凹コンビという感じであります

 

フーケ・エローズ(cv.土井美加)

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インビットに制圧されている地球を一人で旅をしていた地球生まれの少女

スティックらに出会い、共にレフレックス・ポイントに目指し旅をするメンバーとなります

男勝りな性格から作品内では「ツンツンちゃん」という風にも呼ばれるシーンもありましたね

飄々とした性格のレイとは衝突することもよくありますが、二人でのシーンも多く描かれています


そんなフーケですが、演じられているのが私が大好きな声優さん…土井美加さんであります

土井美加さんといえば80年代を代表する声優でありまして、『マクロス』の早瀬未沙や『ダンバイン』のマーベルなど数多くのヒロインを演じられています

そんなヒロインの中でもフーケというキャラクターは違った魅力があります

土井美加さんが演じる役は女性的な母性があるキャラが多いのですが、フーケのような勝気な女性を演じられるのはすごく珍しいことなのです

その為、観ていてすごく新鮮でもあり、勝気なフーケな性格と土井美加さんの演技がバッチリとハマっているのであります

あまり声優自身を推すことがない私が、土井美加さんを唯一といっていいほど好きな声優となったのが、フーケという存在を知ってからだと思います

 

ミント・ラブル(cv.室井深雪(現・深雪さなえ)

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一人称が「アタイ」であったり擬音たっぷりの特徴的な言葉を巧みに使いこなし、失恋ばかりを繰り返す13歳の少女(ウジウジ)

モスピーダ』を観るなら、まずツッコミを入れたくなるのがミントというキャラクターであります

結婚願望が強すぎる少女で、出会った男性を片っ端から既婚者かどうか確認しては結婚を迫ります

暗い世界観が魅力な『モスピーダ』の中で元気印としての異彩を放つ存在であり、ミントいることでギャグシーンを多く量産することができます

そういう意味でも『モスピーダ』を象徴するキャラクターであります

 

イエロー・ベルモント(cv.鈴置洋孝/松木美音(女装時)

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第一次降下作戦に参加した元軍人

元軍人というだけあり冷静な判断と鍛えれられた肉体をしているが、女装人気シンガーとして訪ねてた町で歌いながら素性を隠し生活をしていました

紫色の髪の毛とスラっとした美青年、これぞ『ファイナルファンタジー』で知られる天野喜孝デザインという感じがするキャラクターであります

あと男性時の声を演じれているのが鈴置洋孝さんというのも、イエローがカッコいい要素であります

 

ジム・ウォーストン(cv.西村知道)

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第一次地球降下作戦に参加した元軍人(他のメンバーよりも年上)

ガッシリとした巨体の男ではありますが、根は優しく戦闘が苦手だったりします

第一次降下作戦の時も敵前逃亡して生き残り、身を潜め生きていたことで「臆病者」と呼ばれていました

スティックらと行動するようになってからは、ミントとのエピソードが多く描かれています

 

アイシャ(cv.高橋美紀)

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作品中盤より登場する謎の女性

インビットに襲われた町の中で全裸になっているのをレイが保護する…まともに言葉を話せないことから襲撃によるショックからの記憶喪失だと判断したスティックらは、アイシャを連れて行動します

インビットに対してすごく敏感で、インビットが接近してくると頭痛が生じることがあります

それこそがアイシャの謎の正体なのですが…本編を観てください

 



モスピーダ』のキャラクターで面白いのは、それぞれにつらい過去や抱えている思いがあることです

スティックでいうと、地球降下作戦で結婚の約束した恋人を失うという悲劇的なスタートを迎えたりと、バックボーンがあるからこそキャラクターが魅力的に生き生き感じることができます

そして、なんといってもキャラクター同士の中がさほど良くないというのも魅力です

馴れないの関係でなく、同じ目的を持った者同士が集まっているだけというのも清々しくて良いです

関係が悪化して仲間割れするシーンがあるのですけど、そこで流れる「ブルーレイン」の味の深さといったら…たまりません!

観られる際は個性的なキャラクターに注目してください

 

 

モスピーダ』といえば音楽!

モスピーダ』は音楽にもすごく力が入っており、超絶映像美のOP、寂しげな雰囲気のED、そして激しい劇伴が魅力的な作品であります


本作の音楽を担当されたのは久石譲さん

皆さまもご存知の『ナウシカ』や『ラピュタ』などのジブリ音楽を数多く担当された有名な方であります

そんなビックな方が『ナウシカ(1984)』以前に手掛けられた作品が『モスピーダ(1983)』ということになります

しかし、どんなことがあっても自分にとって久石譲さんは『モスピーダ』の方…

その好き度は、レコードを所持しているぐらい好きなアニメ作品であります

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(レコードで聴く『モスピーダ』は良いぞ!)

その為、久石譲さんの名前を聞くと〔あぁ、『モスピーダ』の人ね〕と私としては思うわけです


 


OP「失われた伝説を求めて」の作画を担当されたのは、「金田パース」などで70年代80年代のアニメ界に数多くの衝撃を与える作画を生み出した金田伊功さんであります

OPの素晴らしいに関しては"語るよりも感じろ!"です

 

アンディさんの男らしい歌声と、金田さんが描く独特でありながら気持ちよく決まる「金田アクション」に酔い痴れること間違えなしのOPになっております

失われた伝説を求めて

失われた伝説を求めて

  • アンディ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 



激しいOPとは対称的な哀愁漂うED「ブルーレイン」もまた素晴らしい曲であります

夜の丘の上で焚き火をしながら囲うキャラクター達…本編のワンシーンを切り取ったかのような映像が、悲しくも切ない荒んだ『モスピーダ』の世界をしっかりと表現されています

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またED曲の「ブルーレイン」もすごく悲しげな曲で、初めて聴いた時の衝撃を今でも憶えています

初めて聴いた時は私自身まだまだ80年代に染まっていなかったこともあり、ジャズテイストの曲をアニメに使用していることにクスッと笑ってしましました(サビラストと「ブルー  ブールーレイン」とちょっと巻き舌になりながら歌うところがツボに入りましたね)

しかし、話数を重ねて何度もEDを聴くうちに私の心はガッツリと掴まれたのです

特にサビのラストに「二人とも生まれる時代を 間違えたのさ」という歌詞があるのですが…これって、今の自分を象徴する歌詞なのではないかと感じました

20代でありながら、生まれる前に制作された80年代のアニメを愛すること…まさに"生まれる時代を間違えた"ということです

それ以来この歌詞は、私の中での座右の銘的な言葉となっています

ブルー・レイン

ブルー・レイン

  • 松木美音/アンディ
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本編内には、女装シンガーでもあるイエロー(松木美音)が歌う挿入歌がたくさん登場します

「やっつけろ!」「DREAM EATERS」「愛の小石」「荒れ野へ」など、松木美音さんの力強い歌声が素晴らしく最高に響きます

特に「DREAM EATERS」は、誰もいない廃墟の町でスティックがアイシャをエスコートしてデートするシーンがあり、そこで流れるのですけど…コレがめちゃくちゃ良いシーンなんですよ!

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今風にいうと"エモい"というやつです!

普段は堅物のスティックも自然と柔らかい表情になっていたりしてすごく印象的なシーンであります

DREAM EATERS

DREAM EATERS

  • 松木美音
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このように挿入歌が作品を鮮やかに彩りますので、作品を観られる際は注目して観てください

 

新プロジェクトが新規ファン獲得に繋がる

冒頭でも書いたように『モスピーダ』は今最も注目されている80年代アニメであります

オリジナルスタッフである荒牧伸志さん、柿沼秀樹さんらが参加した新プロジェクト「GENESIS BREAKER」…

そして、新プロジェクトを祝したように始まった「墓場の画廊(中野本店)」での、「機甲創世記モスピーダ展〜墓場のレクイエム〜」

東京での開催ということで、関西民の私はミントのように〔ウジウジ~〕としてましたけど、グッズは墓場の画廊のオンラインショップでも購入できるようです(興味ある方は是非!)

hakabanogarou.jp

さらに更に、新プロジェクト「GENESIS BREAKER」の始動記念としてムック本も8月11日に発売されます

 アニメ本編の情報や最近発売されているフィギュアの情報なんかも載っているらしいので、本誌をきっかけに『モスピーダ』を視聴するも良いかもしれません!

 



モスピーダ』の新プロジェクトが始動したことは、20代の私としてもすごく嬉しいことです

コンテンツというのは、新たな展開がないと中々新規ファンが増えることがありません

私がテレビを通して本作と出会ったように、新プロジェクトをきっかけに次世代の新規ファンを獲得できればコンテンツは何十年として残り続けるでしょう

 
モスピーダ』という作品は、本当に素晴らしい作品です


私のような"生まれる時代を間違えた"若造をも虜にする『モスピーダ』…

再注目されている今こそ!是非ご覧ください

素晴らしい"琥珀色の男の夢"を観てください!

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機甲創世記モスピーダ』はdアニメストアにて絶賛配信中であります(しかもHD画質!)

80sanime.hatenablog.com

 

🌟-前回の記事-🌟

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20代の若者が『クラッシャージョウ』に救われた話🌟

どうも、ブログ記事を4つほどお蔵入りにして大迷走中のSATAトミオです

最近、調子が悪くてブログ活動自体乗れていないなと感じることが多々あります…

このままではいけない!

そんなわけで今回は、私にとっての原点であり救世主と呼ぶべき80年代アニメクラッシャージョウについて書きます

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わたくしSATAトミオは、現在25歳の若造であり、同世代や次世代の若い方に80年代アニメを広める為にブログ活動を行なっております

しかし、そんな私も初めから80年代アニメを広める活動をしていたわけではありません

80年代アニメを若い世代に広めなくてはいけないと思ったきっかけがあり、そして一度は80年代アニメを観るのをやめようと思った大きな過去があるからです

クラッシャージョウ 』に救われた過去があるから今の私が存在しているのです

80sanime.hatenablog.com

 

80年代アニメを観るのをやめようと思った事…

今(2020年)から4年ほど前に『クラッシャージョウ』を映画館で観れる機会があり、初めて劇場で観れることにワクワクしていた時の話です

その日はなんとアルフィン役の佐々木るんさんの舞台挨拶があり、しかもサイン会もあるということで楽しみに当日を迎えました

クラッシャージョウ』の舞台挨拶&サイン会がある日は別のイベントが午前中にあり、そのイベントというのも80年代アニメに関する行事(トークイベント)でした

こちらのイベントは事前に抽選があり、高い倍率を潜り抜けて掴んだ切符であったのです

 

そして当日、会場に向かったわけですけど…周りを見れば40代50代の方ばかり、同世代の若い人がいない…

トーク内容も80年代をリアルタイムで過ごしてきた方に向けてという感じで…まるで同窓会のようなムード

 


中学生になって衝撃を受けた80年代アニメ…当時は同世代で同じ趣味の友達もおらず、自分一人の世界でした

そこから高校へ進学してからも一人だけで楽しんできたわけです

30年も前の作品…それが当たり前だと思って観てきました

ですが、このイベントに参加したときに〔(平成生まれの自分は)ここに居てはいけないのではないか…〕ということを感じたのです

例えるのなら、「スイミー」や「みにくいあひるの子」…自分だけが違う存在に見えるのであります

"80年代アニメを好きな20代なんておかしい"という感情が自分の中で芽生え始めて、そんな事を考えている自分も嫌で…

 


そして、、、

80年代アニメを観るのを、やめよう〕と思ってしまったのです

 


今思えば、なんでそんなにも思いつめたか分かりませんが、イベントに参加した当時は酷く真剣に考えたものです

イベントが終わってからも近くにあったベンチで半時間以上動くことができず、同世代がいない辛さに苦しんでいました

そんなことは昔から分かっていた…それでも好きでいたモノの価値観が頭の中で崩壊していく苦しさといったら、この世の終わりに近い感じなのでしょうか

 

ずっとベンチにいるわけにもいかず、ある程度して落ち着いてきて家に帰ろうとしましたが、既に『クラッシャージョウ』の舞台挨拶とサイン会のチケットも取っていたのです

観に行ける気分ではありませんでしたが、せっかく取ったチケットを無駄することにもなるので、"これを最後の一本にしよう"…という思いで映画館に向かいました

 


 

映画館に向かうとやはり周りにはリアルタイム世代の方しかおらず、せいぜい若くても30代後半が数人(もしくは一人)いるという感じでした

"やっぱり20代の自分がいるべき世界ではないな…"という感じが私の中でありました

 

上映が始まる前に佐々木るんさんのサイン会があり、整理券がある以上は並ぶわけです

「子どもの頃に観てました!」とリアルタイム世代の方がるんさんと楽しそうに話している中でも、自分の存在が浮いているなと思いつつ列に並び見つめる状況…

そして自分の番になりサインを頂こうとするわけですが、ブルーだった自分は特に話すこともなくサインを描き終わり、受け取ろうとしたところ私の顔を見るなりるんさんは沈み込むように下を見て「若い…」と小さく笑いながら呟いたのです

若いと言われた瞬間、ブルーだったハートに火が入り、とっさに「「(当時)22歳です!」」と身を乗り出して返している自分がいました

「「えぇー!?(『クラッシャージョウ』が)公開された時、君どこにいたの?」」と聞かれたので「まだ生まれていなかったです」と答えるとすごく笑ってくれたのを覚えています

そして帰ろうとすると「どこで(『クラッシャージョウ』の事)知ったの⁉︎」と呼び止められて、「ガンダム』から見始めて安彦さんの作品を観るようになりました」と答えるとすごく頷いてくれました

そこから自分に興味を持ってくれていると思った若造は暴走し始めて「マクロス』も『バイファム』も『レイズナー』も見ました!」と聞かれてもいないことをペラペラ語り出したにも関わらず優しく「ありがとう」と言ってくださいました


沈んだ気分でサイン会に参加してわけですが、るんさんとの会話は"このまま昔のアニメを好きでいてもいいだ!"と思わせてくれました

そして、るんさんの何気ない対応にすごく救われ、ホントに感謝してもしきれません

重ねてお礼申し上げます!ありがとうございました!!

 



るんさんとの会話で少し明るさを取り戻した私はサイン会の後、舞台挨拶付きの『クラッシャージョウ』を初の劇場で鑑賞

大画面で活動するジョウ達と大音量で聴くオーケストラの素晴らしい…TVで観ていた本作とはまるで別物でありました

そして、観ているうちに悩んでいた事をすっかりと忘れ、"やっぱり自分は80年代アニメが好きなんだ!"という事を強く思いました

 

周りがどうであれ、自分が好きなモノを塞ぎ込む必要なんてない

 

そして、この時に思ったことがもう一つあります

周りに同世代がいない事を悔いても仕方がない…ならば、自分が80年代アニメの魅力を若い世代に伝えていけばいいのだと感じたわけです

一度は80年代アニメを観るのはやめようとすら思った若造が、若い世代に80年代アニメを伝えようと決意する…これは相当硬い意志でやっております

 

このようにして出来上がったのが当ブログです

 

ホントに『クラッシャージョウ』という作品と佐々木るんさんに助けられて、そして今の自分があると感じます

 

気持ちをストレートに書く

最近の自分は、〔何か良い文を書かなくては〕と焦ったり〔中身のある内容を提供しなくては〕と硬くなって、本来の文を書けていなくてスランプ気味になっていました

80年代アニメの魅力を伝えようとあれこれと考えていたことが、自分へのプレッシャーとなり楽しむ事を忘れていたのだと思います

だからこそ、自分を80年代アニメに引き戻してくれた原点である『クラッシャージョウ』について今回は書きました

今後はあまり文章の繋がりなど綺麗な記事作りを気にせずに、自分が伝えたいことを"ストレート"に書けるようになりたいと思います

 

今回は少し暗い話で申し訳なく思っております

自分も25歳の若者なんで、これからはもう少しフレッシュな記事を提供できるように精進します

(今度『クラッシャージョウ』の紹介記事も書きます)

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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🌟-前回の記事-🌟

【EP(ドーナツ盤🍩)特集】80年代アニメレコードコレクション🎧VOL.❸

どうも、最近新しいゲームを購入してブログ執筆が疎かになっているSATAトミオです

買ってしまいました「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」、これで2年間は遊ぶものに困らなさそうです

 


しかし、困ったことにブログを書く時間がない!

そんな困った時は手軽に書ける、レコード紹介であります

前回のレコード特集↓

80sanime.hatenablog.com

 

そして今回は、レコードの中でもEP…シングル(7インチ)レコードを特集した記事を書いていきます

 

EPレコードとは

7インチサイズの小さいレコード

表面(A面)に一曲、裏面(B面)に一曲の2つの曲が楽しめる仕様になっている、CDで言うところのシングル盤の様な存在であります(その為、シングルレコードという言い方もあります)

大きな輪ような形から「ドーナツ盤」という言い方もあり、人との会話などではそちらの方が伝わりやすいです(レコード店でEPと言っても、?マークが返ってくる経験がありますので…)

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自分のようなレコードに触れずに育つてきた世代からすると、レコードというのは顔よりも大きいサイズの…いわゆるLPレコードを想像すると思います

現に私もレコードを集めるまではEPレコードの存在を知りませんでした

 


しかし、集め始めるとLPレコード以上に楽しくなるのがEPレコード

そんなEPレコードの集める魅力を書いていきます

 

EPレコードの魅力

まず、私が現在所持しているEPレコードの数なのですが、なんと68枚!

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前回よりも13枚増えました

意外に多いのでは?とお思いかもしれませんが、レコードの世界というのは海のように広大であります

まだまだ欲しいレコードはたくさんあるので、これからもドンドン集めていきたいと思います

 

EPレコードは、小さくてコンパクト

レコードを集める上で問題なのが、置き場所と重量であります

EPレコードは、12インチのアルバム(LP)レコードよりも一回りコンパクトなので、場所を取られずにコレクションすることができます

先ほど68枚EPレコードを所持していると書きましたが、それでも小さなカゴに収まるぐらいです

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コレを見れば、いかにEPレコードがコレクションしやすいグッズか分かります


また重さもLPレコードに比べてとても軽量であり、移動させやすいのも大きなメリットであります

 

一曲のために聴くレコード

複数の曲が収録されているLPレコードとは違い、EPレコードというのは"一曲入魂"…一つの曲を楽しむだけに聴くものであります

逆にいえば、一曲で再生が終わってしまう線香花火のような儚さもあるのです

だからこそ、一曲に集中する思いも強くなりますし、また再生中に次に聴くレコードを準備する時間にもなります


またLPレコードは複数の曲の集合体であり、自分が好きな曲を聴く為にはイマイチ乗らない曲も避けられない時があります

EPレコードにはそれがなく、聴きたい曲だけを選択できるのも大きなな魅力です

 

 

今回も持っているレコードの中で、お気に入りのEPレコード5枚を紹介します

 

ガリアン・ワールド -Run For Your Life-/星の1秒(歌:EUROX)

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機甲界ガリアン』のOPとED

元々の評価はすごく高い曲なのですけど、これもレコードで聴くことによって更に素晴らしい楽曲であると感じます

間奏部分のヴァイオリンや裏から支えるベース音など…

とにかく音の厚みがすごい!そして、音がなめらかでカッコよすぎる!

こういった違いはCDでなく、レコードでしか感じれないはずです


今回紹介しているEPレコードは結構貴重な音源であり、2年前に発売された『機甲界ガリアン』音楽集完全版が発売されるまで、このEP音源のリマスタリングはされていませんでした

機甲界ガリアン』音楽集完全版は、音楽集vol.1,2などCD4枚組でありながら定価でも1万円する高価アイテムであります(ちなみに私は持ってます♪)

さすがに高い!とお思いの方は、ハイレゾでの配信もありますので是非‼︎

www.e-onkyo.com

 

星のシルエット(和也のテーマ)/風のメッセージ(達也のテーマ)(歌:芹澤廣明)

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TV版『タッチ』の第1章を象徴するのが芹澤廣明が歌う、この2つ挿入歌「星のシルエット(和也のテーマ)」と「風のメッセージ(達也のテーマ)」であります

この2曲がない『タッチ』なんて考えられないと思うほど、作品を代表する挿入歌であります


A面の「星のシルエット(和也のテーマ)」は名前の通り和也のテーマ曲で、南の為に甲子園を目指す和也の心境と、その姿を見る達也の影を感じる曲です

本曲は和也のテーマでもあるのですが、達也がボクシングするシーンでもよく使われてるイメージがあります

しかしそれは、達也の中に和也の存在が常にチラついているからで、それもある意味では和也のテーマである証拠かもしれません


B面の「風のメッセージ(達也のテーマ)」は、夢に向かってどこまでも真面目な和也とは違い、少しふざけた表情でしか南と接することができない達也の不器用な感情が軽快なポップスと共に表れてる曲であります

 

あとジャケットが素晴らしい!
南を間に向かい合う和也と達也…3人の想いと関係がジャケット一つに凝縮され、表れているのが良いですね

 

とことんI LOVE YOU/夢みing・イースター(歌:河合美智子)

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今回紹介する「とことんI LOVE YOU」は、1986年に公開された萩尾望都さん原作の映画『11人いる!』の挿入歌

正直、『11人いる!』は知っていても本曲を知っている人はいるか不安ですが、とにかく名曲であります

本曲が流れる場面もすごく良くて、食堂でキャラクター達が入り乱れてパイ投げをするという文字だけでは伝わりきらないインパクトを感じます

本編の内容(特にラスト)も素晴らしいので、是非ご覧いただきたいです


あと、プチ情報としては『めぞん一刻』の作品内でラジオから聴こえてくる環境音BGMとしても使用された楽曲であります(第62.63話)

五代くんのハートを狙う八神が部屋で色々と考えているシーンなんかで使われたのを憶えています


本レコードはあまり市場に回ることは少なく、自分も2か月以上探して探して…ようやく見つけたすごく思い入れがあるレコードです


河合美智子さんで80年代アニメといえば、あだち充原作の『みゆき』の第2ED「サマー・ホリデー」も歌われていた方ですね

こちらもすごく良い曲なので『みゆき』視聴の際は是非注目してみてください

 

NIGHT OF SUMMER SIDE/危険なトライアングル(歌:池田政典)

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きまぐれオレンジロード』の第1OP

今回紹介する「NIGHT OF SUMMER SIDE」は以前、City pop(シティポップ)流行の謎 🔶80's Anime(アニメ)の影響を大解剖🔶でも紹介したことがありますが、映像と映像の間に白バックの画面が挿入されて、サブリミナル効果を意識した演出は、今の時代ではできない演出だと感じます

本曲をレコードで聴くことで、80年代後半の世界観がより頭の中で浮かんでくるような気がします

80sanime.hatenablog.com


それはジャケットからも感じることです

スポーティな服装のまどかさんからチラリと見える赤いブラ線が堪らなく良いですよね(いや、変な意味じゃなくて)


きまぐれオレンジロード』のレコード関連はすごく人気が高く、ネットオークションでも他の作品に比べて高価で取引されています

特にLPレコードなんて1枚5000円以上しますので、集めるのが大変です!(お持ちの方は大切にしてくださいね)

 

CROSS FIGHT! (歌:堀江美都子水木一郎)/心のオネスティー(歌:堀江美都子)

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破邪大星ダンガイオー』の主題歌

今回紹介する「CROSS FIGHT!」は、ロボットアニメ好きなら一度は聴いたことであろう堀江美都子姐さんと水木一郎アニキの夢のデュエットソング

この2人がデュエットすると聞いた時、リアルタイム世代の方は昇天する思いであったのかなと感じます

 


本曲の聞きどころと言いますと、やはりお2人のコンビネーションで作り出される熱きアニメソング

「CROSS FIGHT CROSS FIGHT」と歌った後に水木アニキが入れる合いの手〔CROSS FIGHT!〕、2人で歌う「熱く熱く熱く 戦え〜ダンガイオー!」というサビラストなど

2人の可能性は無限大、もうね…相乗効果しか感じられません


そして何よりジャケットがエロい!

なんと言いましょうか…レオタードの美しいラインとそこにできるシワ線、そしてその魅力を何倍にも引き上げるセル画特有の影

あぁ~平野俊弘様、ありがとうございます!

正直に言いますと、本レコードに関してはこのジャケットに惹かれて購入したところがあります

だって、エロいんだもん(笑)

 

刻まれた音は、何年経っても変わらない

EPレコードを集めていると様々な楽しみがあります

ジャケットを見る楽しみや集まっていく達成感など、LPレコード集めるのとはまた違った面白さがあります


そういった感情は当時のリアルタイム世代の方と変わりありません


そして何より、LPレコードより集めやすいということを考えても、非常に集めがいのあるアニメグッズであります

 



レコードには"当時の音"が変わることなく刻まれています

 
80年代のあの時に、リアルタイム世代の方が聴いていた音と同じものを聴けるというわけです

それは80年代当時を体験できなかった私としては、当時の匂いを感じることができるメディアが残っていることに感動しかありません

だからこそ、サブスクなどで同じ曲が簡単に聴ける現代でも、レコードで聴くことにこだわり続ける理由であると感じます

そして、当時のメディアならではの魅力も今後も発信していければと思っております!

 


今回はレコードの事を軽く書く、ある意味息抜き記事になりました

次の更新はもっと濃い内容の記事を書きたいですね…でもパワプロ面白いんだよな~…

 

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🌟-前回の記事-🌟

 

80年代アニメ映画を劇場での鑑賞にこだわる、平成生まれ特有の理由🎥

どうも、『ファイブスター物語(1989)』を映画館で観てれたことをいつまでも感動しているSATAトミオです

 


80年代のアニメ映画が今でも映画館で観れる…本当に素晴らしいことですね

 

当然ながら、80年代に公開されていたアニメ映画というのは、今の映画館で観ることは簡単にはできません

しかし、リバイバル上映や4DX・爆音上映など新たな映画鑑賞スタイルの確立により、現在でも小規模ながらスクリーンで観れる機会は訪れます

 

リバイバル上映などで80年代アニメ映画が観れる機会があれば、私はできる限り映画館に行き観るようにしています

映画館で観ることにこだわるのには、80年代アニメを愛する20代の若造なりの理由があります


今回は【20代の若造が、80年代アニメ映画を劇場で観る理由】について書いていきましょう!

 

80年代アニメ映画の劇場上映の現状

まずは私が今までに映画館で鑑賞することができた80年代アニメ映画を発表します

 映画館で観た80年代アニメ映画リスト

機動戦士ガンダム 三部作

伝説巨神イデオン接触篇/発動篇

・スペースアドベンチャー コブラ

クラッシャージョウ

ザブングルグラフィティ

・ドキュメントダグラム

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

・名探偵ホームズ

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

AKIRA

シティーハンター 愛と宿命のマグナム

ファイブスター物語

ヴイナス戦記

 

これらの作品は今(2020年)から5年以内観た作品ばかりです
書き出してみると、意外と観てるなという印象になりますね

逆に言えば、現在でもこれだけの作品がスクリーンで観ることができたわけです

 

そして最近だと『ガンダム』シリーズ40周年プロジェクトの一環で劇場版『機動戦士ガンダム』三部作と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が上映されたり、大友克洋原作の『AKIRA』が4KリマスターBlu-rayの発売を記念して、最高級の映画体験と称される"IMAX上映"での公開がされていたりします

 

さらに、6月26日からは『風の谷のナウシカ』や『千と千尋の神隠し』などのジブリ映画4作品が劇場公開されています

まさかジブリ作品が映画館で観れる日が来るとは、全く想像していませんでしたね

80年代アニメのことを偉そうに語っている私ですが、80年代の代表的なアニメ映画である『ナウシカ』は観てないのです

えっ!アレだけ金曜ロードショーで流れているじゃないですか⁉︎という感想が飛んできそうですけど…だから観てない!の一言に尽きます(いつでも観れる感覚と観ているのが普通という空気が重かったりして…)

しかし今回、映画館で鑑賞できる機会をいただいたので、有り難く劇場で観たいと思います(あと、鑑賞料金が1100円というのもすごい!)

 

www.ghibli.jp

youtu.be

 

・【追記】

ナウシカ』映画館で観てきました…

なんでしょう…心の底からくる高鳴りが止まらない…!

また凄い作品を観てしまったと感じる、力ある映画でした

この作品の初見を映画館という素晴らしい環境で観れたことをほんとにホントに感謝します!!

 

今回の『AKIRA』や『ナウシカ』の上映は、大型ショッピングモールの中にあるシネコン型の映画館での上映ですが、普段80年代アニメ映画を上映してくれる劇場は約100席ほどの小規模であるミニシアター系が多いです

関東圏だと「目黒シネマ」「新文芸坐」「シネマノヴェチェント」などのミニシアターで80年代アニメ映画が上映されることが多いと感じます

 

そして、関西在住の私がこれだけ80年代アニメ映画を鑑賞できてるのは、関西映画ファンの聖地…兵庫県にある老舗映画館「塚口サンサン劇場」の存在です

いつもホントにありがとうございます!

www.sunsun.info

 

ここからは80年代アニメ映画を映画館で観る、20代ならではの考え方を書いていきます

 

当時の感覚を追体験したい

やはり映画作品というのは、映画館で観てこそ、なんぼ!

作品に込められた真の力は、劇場でこそ発揮されるものであります


自分はブログを通じて80年代アニメの素晴らしさを伝える活動をしているわけですが、そこで一番欠けていると感じるのが【当時の体験】であります

同じ80年代アニメ作品を観ていても、20代の私とリアルタイム世代の方とでは"体験"という部分では大きな差があると感じます

その差を埋めるのが劇場での鑑賞です

リアルタイムに80年代アニメ映画を観られていた人のほとんどは、劇場に足を運び観られていたと思います

もちろん、今のスクリーン環境や周りの雰囲気など当時と違う点を挙げればキリがありませんが、"映画館で観た"という事実には変わりはないと感じるのです

20代の若造が少しでも80年代に近づく為には、こんな些細な方法で感動するしかありません

そんな揺るぎない事実を手に入れる為だけに映画館に運ぶ作品もあります

 

劇場では、今しか観れない⁉︎

80年代アニメ映画が今でも映画館で上映されている背景には、リアルタイム世代の存在が大きなカギを握っています

懐かしんで観てくれるリアルタイム世代の方がいて、その為の企画をリアルタイム世代の方が立案してくれるからこそ、リバイバル上映というのは成立しているわけです

まぁ普通に考えて、平成生まれの為の上映ではないことはわかりますよ…

逆に20年30年後には、私のような平成世代が観ていた映画をリバイバル上映する流れが訪れることは目に見えていることです

時代の世代交代というのは必ず訪れます

となれば、今という機会を逃せば映画館で観れないかも…今しか映画館で観れるチャンスはない!という危機感から、80年代アニメが上映される時はなるべく映画館に行くようにしています

 

映画は観客がいて、はじめて完成する

映画館で観る意味というのは、自分が楽しむ以外にもその作品の客層を確認することも大事です

 

例を上げるなら、『クラッシャージョウ(1983)』では40代後半の普段は会社勤めしている様な男性が多く、『ファイブスター物語(1989)』では30代後半〜40代前半の方が男女比がバランスよく鑑賞されていた印象を受けました

同じ80年代アニメでも、制作年度が5年以上離れていると年齢層の差が分かりやすく感じれます

こういった年齢層の違いは、現場(劇場)に行かないと分かりません


そして、映画館で観てこそ生まれる化学反応もあります

以前、シティーハンターと塚口サンサン劇場から学ぶ 🔷ファンの熱い思いが映画を作る🔷でも書いたように、映画というのは観客がいることではじめて完成するのだと実感しました

 
コメディシーンでの笑い声や緊迫したシーンでの張り詰めた空気…そういった劇場でしか味わえない雰囲気を楽しむことで作品はより良く輝きます

それこそが映画館で楽しむ醍醐味です

80sanime.hatenablog.com

 

20代の若造が劇場で観たい、80年代アニメ映画3選

映画館での上映というのは、需要と供給の合致して初めて実現するものです

そして、映画館で観たい80年代アニメ映画はまだまだ山ほどあります

ということで、20代の私が映画館で観たい80年代アニメ映画作品を実現可能な範囲で3作品選んでみました

本当は『SF新世紀レンズマン』とかマイナー作品をチョイスしたのですけど、まずは現実味がある作品から実現していきましょう

 

幻魔大戦

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1983年に原作・石ノ森章太郎平井和正の漫画及び小説をりんたろう監督が映画化した「角川アニメーション映画」第1作目の作品です

キャラクターデザインに、当時『AKIRA』の連載をスタートされたばかりの大友克洋さんを起用したことでも有名な作品です


アニメ史ばかり気にする若造としては、同時期に公開された『宇宙戦艦ヤマト 完結編』『クラッシャージョウ』と共に"1983年・春のアニメ映画三つ巴戦"を繰り広げた作品というイメージがあります

3作品の同時期公開は当時のアニメ雑誌でも多くの注目を集め、その注目度から3作品のキャストを集めた座談会が開催されるほどです

 

しかし、ライバル作品のキャストを集めて座談会を開くなんて、現代では考えにくい発想ですよね(色々と怖い…)



幻魔大戦』を映画館で観ようと思うとそこまで難しくないように感じます

先月ぐらいにも関東のミニシアターでは上映されていたりと、定期的に各地で上映が行われている作品

ということで、なんとしても関西方面でも上映していただける劇場が現れることを期待してやまない作品です(塚口サンサン劇場とか塚口サンサン劇場とか…)


幻魔大戦_予告篇

 

アリオン

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1986年に原作・安彦良和さんが自ら監督を務めて制作されたファンタジー映画

安彦さんが80年代に監督したアニメ映画というのは主に3作品あり、『クラッシャージョウ(1983)』と『ヴイナス戦記(1989)』、そして『アリオン』であります

クラッシャージョウ』はファンの積極的な活動もあり、定期的に劇場上映が行われています(ファンはもちろんのこと、キャストからも愛されている作品って感じでめちゃくちゃ好きなんですよね)

 

そして近年、幻のアニメ映画と呼ばれていた『ヴイナス戦記』も封印解除され、各地の映画館で起こる安彦映画祭り

そこにいつかは『アリオン』が加わると信じて、あえて未視聴で待っているわけです

 

いつか…いつか!よろしくお願いします


1986年公開「アリオン」劇場予告編

 

タッチ 背番号のないエース

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「週刊サンデー」で連載されていた言わずと知れたあだち充原作の恋愛スポーツ(野球)アニメ

そのTVアニメ(全101話)を三部作の劇場版用に再編集した作品であります


配信サービスでも公開されていて、視聴自体もめちゃくちゃ簡単な劇場版『タッチ』をどうして映画館で観たいかって…?

 

だってラフ&レディの「背番号のないエース」を劇場で聴くのて、80年代の青春そのものって気がしませんか?


しかし、劇場版『タッチ』というのは三部作…三部作にはそれなりの試練があるのです

三部作の作品というのは、だいたいが三部作全て観ることを想定して上映されているケースが多いと感じます

現在も頻度に上映されている三部作界のレジェンドアニメ映画『機動戦士ガンダム』の例をみても、オールナイトでイッキ見であったり、上映時間を上手くずらして映画館でかけられることが多いです

後は劇場版『タッチ』に三部作を観てもらえるほどの需要があるのかどうかという部分に焦点が置かれると感じます

もちろん80年代アニメ好きの私としては、需要あり有りだと思っているのですけど果たして…ありますよね?


タッチ 背番号のないエース

 



他にも劇場版『うる星やつら』シリーズなど観たい作品はたくさんあります

今回、近いうちに実現できそうな3作品を選出しましたが、自分の中では一年以内にどれか1本でも観れたら満足です

私の小さな夢を実現してくれる映画館が現れるのを願っています

 

 

守りたい80年代アニメ映画と、その思い出…

80年代アニメ映画が30年経った今でも映画館で観れることは、本当に素晴らしいことです

7月17日(金)には新型コロナウィルスの影響で一度は延期になった機動警察パトレイバー the Movie』4DX版の再公開も決定して益々盛り上がっています

prtimes.jp

 

しかし先ほども書いたように、そのターゲット層はあくまでもリアルタイムに劇場に足を運んだ方に向けてのモノ…20年後・30年後も同じように映画館で観れるとは思っていません

それは今の平成世代に80年代アニメの需要が僅かしかないから…ホント当たり前のことですよね

私がこのようにブログ活動をしているのは、20年後・30年後も同じように映画館で80年代アニメを観れる環境を守る為であり、その理念が次世代へ80年代アニメを伝えていく活動に繋がると思っています

簡単に言えば、私と同世代の平成生まれの間に、80年代アニメの素晴らしさが広がれば良いなと感じるわけです

いつか、そんな日が来ればと願うばかりであります

 


 

80年代のアニメ映画というのは、最新作でもないので映画館で観る必要もなく、なんなら配信サービスでも公開されている作品ばかりでコスパ的にも最悪です

しかし、コスパ以上に得られるものがあるのが映画館であります

 

初めて生富野監督を舞台挨拶で見て、サインを貰える好機がありながら貰いそびれた『ガンダム』三部作

何度も観ているはずのラストシーンで号泣した『マクロス

予備知識もない後輩を無理やり劇場に誘い、絶望させてニヤニヤ笑った『イデオン

 

劇場で観た一つ一つの作品に、思い出がたくさん詰まっています

一度観た作品でも映画館で観ることで新たな発見ができることがありますし、映画館という最高の環境で観れるのは素晴らしいことです

それに4DXのような新たな映画スタイルが現れてくると、80年代アニメ映画の楽しみ方も無限大に広がっていきます

そこから新たに【映画館で80年代アニメ映画を観る意味】が生まれてくるでしょう


そんなわけで、今後の80年代アニメ映画の上映状況も気にしつつ、当ブログでは80年代アニメ映画も全力で伝えていきます!

 

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

私が観た、2020年上半期ベストアニメ80's

2020年時代という新たな時代が幕開けして早半年が過ぎようとしています

この半年は新型コロナウィルスの猛威に苦しめられ、今も長く険しい戦いが続いています

そして2020年も残り半分…辛く苦しかった上半期とは一転して笑顔の下半期を過ごす為にも、この半年の行いを振り返る必要があります

 

ということは、

誰が呼んだか『ベストアニメ80's』の季節がやって参りました

 

80sanime.hatenablog.com


私のブログを古くから見てくださっている方にはお馴染み?になりつつある企画、この記事を書いていると時の流れの早さを感じます

だからこそ半年の記録を残す意味があるわけです

 


今回で3度目の『ベストアニメ80's』、やる事は今までと同じです

私が2020年上半期に観た80年代アニメを作品、キャラ、歌に分けて独自に勝手に大胆に語っていきたいと思います

個人的な記録という意味合いもありますので過度な期待はしないでください

 

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2020年上半期(1月〜6月)に観た80年代アニメ作品は以下の通りです(※完結まで観賞した作品を対象とする)

 

テレビ作品

ニルスのふしぎな旅(1980)全52話

おはよう!スパンク(1981)全63話

ときめきトゥナイト(1982)全34話

愛してナイト(1983)全42話

OKAWARI-BOY スターザンS(1984)全34話

魔法の妖精 ペルシャ(1984)全48話

ワンダービートS(1986)全26話


映画作品

おはよう!スパンク 劇場版(1982)

ファイブスター物語(1989)

 
テレビスペシャ

坊っちゃん(1980)

 
OVA作品

アーバンスクウェア 琥珀の追撃(1986)

 
複数回視聴済み作品

伝説巨神イデオン 接触篇(1982)

伝説巨神イデオン 発動篇(1982)

幻夢戦記レダ(1985)

メガゾーン23(1985)

メガゾーン23 PARTⅡ 秘密く・だ・さ・い(1986)

機動警察パトレイバー the Movie(1989)

 


(制作年順)

 

・作品部門

ニルスのふしぎな旅(1980)

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家畜たちをいじめることを遊びとしていた少年ニルス(cv.小山茉美)は、ある日妖精の魔法で身体が小さくなってしまいます

小さくなったニルスは家畜たちの反撃にあい、家から逃げるように同じく小さくなったハムスターのキャロット(cv.山崎唯)・白いガチョウのモルテン(cv.安原義人)と共に、ガンの群れと鳥の楽園"ラプランド"を目指して旅に出るのです


アニメーションの豊かさ・想像をかき立てられる世界観・少年が学び成長する物語、これぞ80年代アニメの素晴らしさが詰まった作品です

やんちゃなクソガキのニルスがガンの群れとの旅を通じて成長していくストーリーは、最後に素晴らしいラストを迎えます

(私はガチ泣きしてしまいました)

 

おはよう!スパンク(1981)

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母のフランスでの仕事の都合、叔父と暮らす為に港町にやってきた中学2年生の女の子・森村愛子(cv.岡本茉利)

港町でドジでマヌケなダメ犬・スパンク(cv.つかせのりこ)と出会い、やがて共に暮らすことになります


ドジでマヌケでダメながらも一生懸命に頑張るスパンクに元気をもらい、愛ちゃんとスパンクのドタバタな日常を見ていると笑顔になれる作品です


大切な人が海で行方不明になっている共通点を持つ愛ちゃんとスパンク…そんな悲しみを背負いながらも強く生きる1人の女の子と1匹の犬の友情が本作の最大の魅力であります

80sanime.hatenablog.com

ときめきトゥナイト(1982)

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吸血鬼の父と狼女の母の間に生まれた魔界人の少女・江藤蘭世(cv.原えりこ)は人間界で育ち、クラスメイトの真壁俊(cv.水島裕)に恋をします

【人間界の男性と結ばれてはいけない】という魔界のしきたりに翻弄されながらも、恋のライバル・神谷曜子(cv.冨永みーな)と熱い火花を散らせますが、俊は恋に興味がなく見向きもされません

また蘭世は、今まで目覚めることのなかった魔界の力に突然目覚め、人間界の人間ではないことをバレないように学校生活をおくります


魔界の力に目覚めた蘭世は、噛みついた人に変身することができます

変身するのも人間だけでなく、時には猫や犬とバリエーション豊富な変身パターンも必見であります


少女マンガらしいコミカルな演出と洋風な世界観がロマンチックであり、表情豊かなキャラクターも魅力的な作品であります

 

・男性キャラ部門

シェラ/cv.田中秀幸(愛してナイト)

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作品終盤にビーハイヴのライバルバンド「Kiss relish(キッスレリッシュ)」のボーカルとして登場

オネェ言葉のインパクトの強いキャラクターであります

そしてシェラが歌う「キッスレリッシュ」の勝負曲「LET ME FEEL」が本当に素晴らしい曲なので是非聴いていただきたいです


シェラを演じられているのは、現在は『サザエさん』マスオさん役として知られている田中秀幸さん

80年代アニメで田中さんといえば、『イデオン 』のベス、『キン肉マン』のテリーマン、『シティーハンター 』の槇村秀幸といったクールなキャラクターを多く演じられており、シェラのようなオネェキャラは珍しいと感じます

主人公のやっこちゃんやビーハイヴがピンチの時でも力を貸してくれる素敵なシェラ…気になる方は是非本編をご覧ください

80sanime.hatenablog.com

 

篠川紀信/cv.渕崎ゆり子(魔法の妖精 ペルシャ)

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ペルシャのクラスメイトで常にカメラ持ち歩きスクープを狙うヤバイ少年

ペルシャからは「紀信ちゃん」と呼ばれていますが、そんな"ちゃん"呼びするような可愛らしいキャラではありません


魔法の力を隠し持つ謎多きペルシャの正体を写真に収め暴こうと追い回すのです

その愚行は回を重ねるごとにエスカレートしていき、ペルシャを精神的に追い込んでいきます

現代で同じことをするとストーカー行為で逮捕されるのではと感じるヤバイ奴です


故に私は彼のことを「紀カス」と呼んでいます(まぁ面白いキャラで好きですけどね)

ペルシャ』を視聴する時は彼のウザさを笑顔で見て、楽しんでいただければと思います

ちなみに渕崎さんの声優デビュー作が『ペルシャ』であり篠川紀信であったそうです(今まで知らなかった)

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レディオス・ソープ/cv.堀川亮(現・堀川りょう)(ファイブスター物語)

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男性であるが女性的な容姿が特徴的なキャラクター

表情も豊かで好青年という言葉がピッタリとハマります

作品内で出会うボード・ヴュラード(cv.若本規夫)とは協力し合うコンビとなり、ちょっと怪しい関係も気になります(当時は薄い本とかが出ていたカップリングであると感じ、ニヤニヤしております)

髪型がロング、女性受けもいい美少年、そして声優が堀川亮さん…この組み合わせ、どこかで見たことがあるな思ったら『聖闘士星矢』のアンドロメダ瞬ですね

この頃の堀川亮さんは中性的なキャラクターを多く演じられていた時期だったので、まさにベストマッチな配役と感じます


ちなみにソープとヴュラードが出会い、自己紹介するシーンで「ソープ?どこかで聞いたことのある名前だな」というやり取りがあるのですが、私はそこでいかがわしい名前を頭に浮かべた心が汚い大人であることを報告しておきます

 

・女性キャラ部門

塚原あや/cv.土井美加?(おはよう!スパンク)

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作品中盤より転校生として登場する塚原誠也の姉

サブキャラの中のサブキャラという立ち位置の為、出演回数も少ないキャラであります

そして、エンディングクレジットにはキャストのみしか名前が出ていない為断定はできませんが、おそらく声優は私の大好きな土井美加さんです(その為か、土井美加さんの現在のWikipediaには『スパンク』の出演歴は載っていません)

『おはよう!スパンク』で出演されている頃の土井美加さんはまだ『超時空要塞マクロス』で早瀬未沙を演じられる前であります

そう考えると貴重なキャラクターであると感じませんか?

土井美加ファンの方には是非抑えてほしいとキャラクターであります

 

神谷曜子/cv.冨永みーな(ときめきトゥナイト)

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神谷ボクシングジムを運営する神谷玉三郎の娘で、主人公・江藤蘭世のクラスメイト

蘭世とは同じクラスメイトでプレイボーイの真壁俊を巡る恋のライバルであり、熾烈な争奪戦を繰り広げます

良からぬことを思いついた時などは歯を見せて「にしっしし」と笑うのが特徴的なキャラクターです


冨永みーなさんといえば、現在だと『サザエさん』のカツオ役をイメージされる方が多いかもしれませんが、80年代アニメでは多くのヒロインを演じられていた方です

また曜子を演じられていた当時はまだ学生であり、アフレコ現場へも学生服で行っていたというエピソードがありますね

その為、20代の自分よりも冨永みーなさんの方が明らかに歳上なのですが、何故か「みーなちゃん」と呼んでしまいます(お許しください!)

 

カカサン セノビ/cv.友近恵子(OKAWARI-BOY スターザンS

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理想郷・パラトピアを探すジュンに協力するセノビ族の女性…または、オジン坊のお母さんでもあります

スターザンSとは小さい頃から親交があり、まだ幼かったスターザンSの世話もしていました

いつも自分の息子であり赤ん坊のオジン坊を抱いていてあまり前の方に出るキャラクターではありませんが、オジン坊に何かあると我が身を捨てる覚悟で守ろうとするたくましさもあるキャラクターです(お母さんってすごい!)

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・神さま部門

手塚治虫/cv.手塚治虫(ワンダービートS)

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ワンダービートS』の本編終了後のミニコーナー「手塚治虫ミニミニコーナー」で本編に登場した身体器官について様々なことを手塚治虫先生自らが解説してくれます

ある時はイラストを華麗に書き上げたり、ある時はダンベルを使って筋トレをしたりと色んな手塚先生が観れるのがこのコーナーの見どころです

中には手塚先生らしい人生観や深い話も聞けるコーナーとあり、本編以上に濃い回も存在します

そして意気揚々と解説した後に〔さて来週のワンダービートSは…〕という風に『サザエさん』をリスペクトする方式で次回予告に入るのも『ワンダービートS』のお決まりであります

 

・歌部門

ニルスのふしぎな旅/加橋かつみ(ニルスのふしぎな旅)

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優しいメロディから入り、次第に音が広がっていくイントロは冒険の始まる高揚感を演出します


本曲が素晴らしいのは、四季の変わり目と共に旅をするニルスの物語が、ストーリー仕立ての歌詞になっていることです


ちょっとニルス視点で書いてみます


まず春…旅の始まりに不安と希望を抱き、初めて見る世界へのワクワク感が序盤から溢れています

 

そして次に夏…ガンの群れなどの動物たちと旅することで生まれた「愛すること」への疑問

生まれてくる動物たちの小さな生命の鼓動に、ニルスの中でも新たな感情が芽生えていきます

 

季節は巡り秋…旅を続けてきて、わかりかけてきた優しさ

旅をする前までは動物たちにイタズラばかりしていたニルスの中にも動物を想う感情が根付き、旅で得た成長を感じさせられます

 

そして別れの冬…長かった旅も終わりを迎えようとしており、冬の訪れに寂しさを浮かべます

しかし、出会った動物たちとはいつまでも友だち…どんな姿になってもどんなに離れていても、同じ地球上で生きている限り繋がっているはずです


ニルスのふしぎな旅』を全話観ると歌詞の意味も更に深く感じるようになります

そしてニルスの成長を思い出すことで、さらにジーンと胸に響くオープニングになるわけでありますよ

 

恋する気持ちはドーナツの中/アイ高野(OKAWARI-BOY スターザンS

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作品内でもなにかと不遇なキャラクターであるエビルスのジュンへの恋心を歌ったエンディング曲であります

ジュンちゃんのことが大好きなエビルスちゃんでありますが、ジュンちゃんはスターザンSに夢中…叶わぬ恋です

「赤いバラを捧げて 君にI LOVE YOUなんて できない俺だけど」という不器用ながらLOVEコールをするエビルスちゃんの心境を綴った歌詞は共感しかありません


本曲を歌われているアイ高野さんといえば、『愛してナイト』に登場する劇中バンド「ビーハイヴ」のボーカルとしても熱い楽曲を歌い上げ、その魂の熱唱が本曲からも感じ取れます

そしてエンディングの映像では、狩上ファミリーと思われるキャラ達がバックコーラスを務めているのも、ユニークな雰囲気を演出しています

 

瞳はコスモス/燕奈緒美・燕真由美(ワンダービートS)

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本作はOPとEDが1クールで入れ替わる特殊な方式がとられています

(前期OP「瞳はコスモス」が後期EDに、前期ED「ワンダービート」が後期OPという感じです)

しかし、私が視聴した配信サービス「GYAO!」ではOP部分がカットされていたので、本曲に対しては後期EDのイメージしかありません

作品テーマである体内をイメージさせる背景をバックに主人公・ススムとマユミの二人だけの世界が優しいメロディと共に広がり包まれるEDです

色んな場面で「エモい」という言葉が使われる昨今、真の意味で「エモい」という言葉はこのEDの為にあるのではないかと感じるほど、心がキュンとさせられます

またOPとEDが入れ替わるタイミングでキャラクターの等身が大人っぽく設定され直されたこともあり、よりその関係性が濃く映えるように感じます

恋とも愛とも違う2人の関係…しかし、見えない糸で深く繋がっていると感じる2人の思いが交差するEDを本編と合わせて見ていただきたいです

 

 コロナの中にも、明るいニュースを

今回、私が上半期に観た作品を振り返ると『スパンク』や『ときめきトゥナイト』や『愛してナイト』など、少女マンガ系が多い傾向にあります

今まで私は、80年代アニメの中でもロボット系が好きだと思っていたのですが、少女マンガ系の作品も好きなんだと今回の記事で気付かされました

むしろ最近は好んで観ている傾向にあるとすら感じます

そして今も『レディージョイ』という少女マンガ作品がめちゃくちゃ気になっていますので、下半期のベストアニメに入ってくるでしょう


低価格とアニメに特化した配信サービス「dアニメストア」では、多くの激レア80年代アニメが配信された半年でもありました

そのおかげで、長年の夢でありました『ペルシャ』を観ることができたのです

今後もdアニメストアの配信ラインナップに期待しています

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そして私個人としても念願であったLDプレーヤーを購入して、絶対に配信されないであろうOVA作品を無双できる環境を手に入れました

これからはLDソフトの紹介なんかもしていればと考えています

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2020年上半期は、新型コロナウィルスという未知なる脅威に世界中が震撼した半年でした

しかしそんな中でも、新たな出会いがあり、当ブログとしても大きく飛躍できた半年であります

 


新型コロナの脅威がまだなかった1月

島根県への巡回展を開催した『富野由悠季の世界』では、まさか富野由悠季監督ご本人とお会いできて、更には写真撮影していただける夢ようなイベントに参加することができました

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そして今回も島根会場の配置図などを書いたレポート記事を『富野由悠季の世界』展公式Twitter様にリツイートとしていただきました

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、青森会場、富山会場と延期になりました  

9月開催予定の静岡会場は、無事に開催されることを願っています

 


昨年下半期のベストアニメでも掲げていた「フォロワー様とお会いする」という目標も達成することができました

その中でも同じ趣味の若いとお会いできたのは、かけがえのない財産です

今まで同世代で80年代アニメが好きな人など存在しないと思っていたので、お会いできた時は本当に嬉しかったです

出会えた方とは今後とも仲良くしていただきたく、そして更にたくさんの方とお会いして話しができればと思います(完全なる出会い厨ですね)

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そして、当ブログ【80年代アニメを知りたい!伝えたい!】ですが、なんとGoogle「80年代アニメ」と検索するだけで上位(1ページ目)にヒットするようになりました

ちょっと、すごくないですか⁉︎

Yahooなどの他の検索サイトでも「80年代アニメ」と検索すると上位にヒットします

上位にヒットするようになり、アクセス数も倍ぐらいに増加して今まで以上に多くの方に見ていただけるようになりました

 
是非「80年代アニメ」で検索して、当ブログに何度でも遊びに来てください

www.google.co.jp

 

まだ見ぬ80年代アニメの景色へ

富野監督とお会いすることも、同じ趣味の同世代の方と出会うことも…

全てブログ活動をしていなければ、叶わぬ夢でした

 


ブログを始めて約1年半…検索でも上位にヒットするようになり、ようやくスタートラインに立った気分でいます

しかし、自分の目的はあくまでも80年代を知らない若い世代に80年代アニメを伝え広めること…アクセス数の為ではないです

 


それにまだまだ見たい80年代アニメの景色は、山のように高く多くあります

 

その景色を見る為にも、今後とも多くの方(特に若い世代)に80年代アニメの魅力を伝えていけるブログを目指していきたいと思います


てなわけで…

2020年下半期もよろしくお願いします!

 

 
 
 
🌟-前回の記事-🌟

【人気作がわかる!】80年代ロボットアニメ視聴ランキング👑

どうも、緊急事態宣言が解けて、3ヵ月ぶりに映画館で観た作品が『ファイブスター物語』であるSATAトミオです

久しぶりに映画館へ行き、さらに80年代のアニメ映画が映画館で観れる喜び…たまりませんね

 

 

突然ですが、ずいぶん前に「80年代ロボットアニメ視聴調査!」というビンゴゲームを作成したことがあります

たくさんの方に参加していただき、すごく嬉しかったです

 

 


色んな方に楽しんでいただく為に、80年代ロボットアニメについてのビンゴゲームを作成したわけですが…正直、ビンゴの結果自体はどうでもいい!のです

私がビンゴを作成した趣旨は…80年代ロボットアニメの視聴率にあります!

 

当時のアニメ雑誌で特集されていた作品や現在も人気な作品とは別に〔あまり語られていないけど、実はめちゃくちゃ観られていたんじゃないの⁉︎〕という隠れ人気作も発掘できるのではという意図で調査させていただきました


あと私が80年代当時に生まれていない若造なので、どの作品が多く観られていたのかな?という単純な疑問もビンゴゲーム作成の経緯に含まれています


その結果をまとめてブログ記事にしようと温めていたのですが…すっかりと忘れていました

そんな感じで忘れていたのを最近思い出し、今回の記事の作成となったわけです

(あいかわらずの適当っぷり)

 

ということで今回は、ビンゴゲームの結果を元に80年代ロボットアニメの視聴率をランキングで発表します

また、今回のランキング結果から"ランキング上位と下位の差"の理由なんかも考えていこうと思います

《視聴調査作品リスト》

1.伝説巨神イデオン (1980)

2.宇宙戦士バルディオス(1980)

3.最強ロボ ダイオージャ(1981)

4.戦国魔神ゴーショーグン(1981)

5.六神合体ゴッドマーズ(1981)

6.銀河旋風ブライガー(1981)

7.太陽の牙 ダグラム(1981)

8.戦闘メカ ザブングル(1982)

9.機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ(1982)

10.超時空要塞マクロス(1982)

11.聖戦士ダンバイン (1983)

12.光速電神アルベガス(1983)

13.装甲騎兵ボトムズ(1983)

14.機甲創世記モスピーダ(1983)

15.銀河漂流バイファム(1983)

16.超攻速ガルビオン(1984)

17.重戦士エルガイム(1984)

18.巨神ゴーグ(1984)

19.機甲界ガリアン (1984)

20.超力ロボ ガラット(1984)

21.星銃士ビスマルク(1984)

22.蒼き流星SPTレイズナー(1985)

23.機甲戦記ドラグナー (1987)

24.魔動王グランゾート(1989)

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全24作品

※制作年順


今回80年代に放送されたロボットアニメ24作品を対象としていますが、これらの作品を選考した理由は特になく、自分が観た作品と観ていなくて人気が気になる作品を選んだつもりです

(80年代ロボットアニメでも多くの視聴票が予想される『Zガンダム』と『ガンダムZZ』は除外しています)


ちなみに自分の結果はこちら↓

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自ら作成したビンゴゲームだけあって、自分にはめちゃくちゃ甘い結果となってしまいました(チェックした作品は全話視聴済み)

※真ん中の「FREE」は某水泳アニメではなく、全員が開けられるマスとなっています

 

調査ルール

Twitterで「80年代ロボットアニメ視聴調査!」とツイートされている方のビンゴ結果を対象としています(調査期間:2019年10月16日〜2020年6月20日)

②対象の方がチェックされた票数を作品ごとに集計していきランキングにします(全話視聴していなくてもOK)

 


有効投票総票数は…なんと77票

たくさんの方にツイートしていただき、ホントにありがとうございます!

 

ベストアニメランキング

まずは視聴票数が高かった【ベスト3】のアニメを紹介します

さあ、どの作品が1位に選ばれるのか…

まずは3位からスタート!

 

第3位 重戦機エルガイム 66票

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1984年に富野由悠季監督により制作されたロボットアニメ(全54話)

永野護などの若手スタッフを多く抜擢し、ムーバル・フレーム(内部関節)のような革新的アイデアが数多く生まれた作品です

作品自体も人気があった為か、本来予定されていた4クールを4話延長して放送された理由もビンゴ票数から頷けます

 

第3位 戦闘メカ ザブングル 66票

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エルガイム』と並んで同票3位なのが『戦闘メカ ザブングル』であります

1982年に富野由悠季監督により制作されたロボットアニメ(全50話)

本作は富野監督が「富野喜幸」から「富野由悠季」に改名されてから初めて制作された作品です

シリアス色の強い富野作品が多くなか、本作はコメディに全フリした明るいアニメであります

こちらの作品も主人公がブサイク(土饅頭や)主人公メカの交代など、これまでのアニメの常識を覆す革新的な【パターン破り】が盛り込まれている作品でございます

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第2位 聖戦士ダンバイン 68票

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3位とは2票差でのランクイン

1983年に富野由悠季監督により制作されたロボットアニメ(全49話)

異世界に飛ばされる導入や昆虫型のロボット(オーラマシン)など、富野作品には常に今までにない新しい要素が盛り込まれているのも人気の秘訣と感じます

また現在では、異世界転生アニメの元祖として、注目を集めることの多い作品でもあります


 

やはり富野作品は強い!と感じるランキング…

果たして1位はどの作品なのでしょうか⁉︎

 

 

 

第1位 超時空要塞マクロス 70票

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なんと1位は『マクロス』シリーズの始まりである超時空要塞マクロスでした

1982年にスタジオぬえ原作で制作されたロボットアニメ(全36話)

総投票数77票に対して70票を獲得…つまりほぼ全ての方が観られていることになります(すごい!)

"変形×歌×恋の三角関係"という、現在の『マクロス』シリーズにも受け継がれる法則も見られ、ロボットアニメの新しい可能性を打ち出した作品であります

またその人気から1984年には『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』という劇場版作品も公開され、80年代を代表する作品となりました


また『マクロス』シリーズの一作目ということもあり、新シリーズが始まるタイミングで視聴された方も多く事も、1位の理由と予想されます

 

《ベスト3の細評》

当時のアニメ雑誌などでも注目を集めていた富野作品と『マクロス』という事もあり、自分が予想していた結果と僅かな違いしかありませんでした

しかし『マクロス』が1位というのは、自分としては予想外の結果であります

やはり、現在も続くシリーズ物の一作目ということもあり、観ている方も多いのかなと感じる結果でした


またDVDレンタルなどで今現在でも観やすい作品という点も、ベスト3の作品に共通しているポイントであると感じます

 

 

ワーストアニメランキング

ここからは【ワースト3】の作品ランキングであります…

ランキングの下位に入るは、作品にとって不名誉なことですが、事実を受け入れて視聴されていない理由を考えていきたいと思います

 

 第22位(ワースト3位) 光速電神アルベガス 26票

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1983年に東映動画(現・東映アニメーション)が制作したロボットアニメ(全45話)

80年代という『ガンダム』のようなリアル系ロボットアニメがブームの時代でしたが、本作は70年代に放送されていた『マジンガーZ』のようなスーパーロボットアニメへの原点回帰を目指した作品であります

OPも『マジンガーZ』などの数多くのスーパーロボットアニメの音楽を手掛けられた渡辺宙明さんが担当されおり、80年代アニメソングの中でも特に熱い曲になっております


しかし、時代はリアルロボット黄金期

他とは違うロボットアニメジャンルを打ち出していても、ランキング順位からも結果出なかったことがわかります

 

『アルベガス』の面白さを語った記事を以前に書いています!

80sanime.hatenablog.com

面白い作品だから観てください!

 


続いてワースト1位の発表ですが、ワースト1位の作品は同じ投票数で2作品あります…

 

第23位(ワースト同率1位) 機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ 24票

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1982年に東映動画制作で放送されたロボットアニメ(本編52話)

そうです…本作も東映動画制作の作品です

しかし先程紹介した『アルベガス』とは違い、本作はリアルロボットアニメのように敵陣営にも様々な派閥や苦悩があり、魅力あるキャラクターが多く登場します

はっきり言って、敵キャラが主人公ような作品です


そして本作の一番の魅力は、なんといっても15体のメカが合体して巨大ロボットになることであります

しかし、その肝心の15体合体あまり活かされていないのもランキングに影響を与えたのかもしれません


こちらの作品…なんと現在Youtubeで無料配信中であります!

www.youtube.com

このことを、私のブログで何回言っているか忘れるぐらい言っていますが、ホント素晴らしい作品なので観てください!

(こちらのブログでは序盤1話〜20話までの感想を書いています、参考にしてください↓)

80sanime.hatenablog.com

 

第23位(ワースト同率1位) 超攻速ガルビオン 24票

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1984年に国際映画社により制作されたロボットアニメ(全22話)

『ダイラガーⅩⅤ』と同票でワースト1位という結果に終わりましたが、個人的にはマジか!という驚きの思いがあります

本作は本来3クール目まで放送が決まっていた作品でありましたが、急遽第22話で打ち切り…

しかし、それは作品の視聴率とは別でメインスポンサーの玩具メーカーが倒産したことにあります

26話まで進んでいた作画工程もストップして、更に翌年1985年には制作元の国際映画社も倒産するという悲しい結末で全てが終わりました…

ですが、それと視聴数は関係ない話…でも玩具が売れていてばメーカーが倒産することもなかったですので、ある意味それが『ガルビオン』自体に人気がなかった証拠なのかもしれません

 

《ワースト3の細評》

個人的には今回ワースト3になった3作品全てを観ているので、どうしてそんなに投票数が低いのか疑問に感じました

3作品とも素晴らしく面白い作品です


ただそれでは今回、心を鬼してわざわざ"お前は人気が無かったんだ!"と名指しで発表している意味がありません

しっかりと理由を考えていきましょう…

 

制作会社

まずワースト3に入った3作品に共通しているのが制作会社としての知名度です


ガンダム』を制作した当時のサンライズは、ロボットアニメを作らせたら天下一!とされていた時代のように感じます

現に、今でも「サンライズ ロボットアニメ大解剖」という80年代のサンライズロボットアニメだけを取り上げたムック本が発売されることからも、80年代当時に人気があったことがわかります

 しかし『アルベガス』『ダイラガーⅩⅤ』を制作した東映動画(現・東映アニメーション)に、80年代ロボットアニメを制作した会社というイメージはないように思います


特に、東映動画制作の80年代ロボットアニメは苦戦を強いられた作品群であったとされています

その事実が本ランキングから証明される結果になりました

今回のビンゴには入っていませんでしたが、同じ東映動画制作で80年代に放送されていた『百獣王ゴライオン(1981)』や『ビデオ戦士レザリオン(1984)』が入っていても投票数は伸びなかったと予測されます


そういった制作会社としてのブランドも、今回のランキングに影響を与えたと感じます

 

放送時間

次に注目したのが当時の放送時間です

視聴票数が伸びなかった作品は、観るのが難しい放送時間であったり、人気作品との放送時間の裏かぶりがあったのではないかと調査してみました


しかし1位に輝いた『マクロス』は日曜14時00分〜14時30分…いくら日曜日という休日であれ、子どもが観る時間帯でしょうか⁉︎

逆にいえば、当時の子どもたちは日曜日の昼に出かけもせずに『マクロス』を観ていたことになりますね

コレもコレで、すごい時代です


そして『アルベガス』の東京での放送時間は水曜17時55分〜18時25分とゴールデンタイムから少し離れた時間帯

子どもからしたらお母さんが晩ご飯の準備をしていてテレビを独占できるような時間帯…しかし、結果はワースト3位!

さらに金曜17時55分〜18時25分は『ボトムズ』が放送されていた同じ時間帯でありますが、なぜか順位に差が開いてしまいましたのか⁉︎(『ボトムズ』は7位)


そしてそして、『ガンビオン』が放送したいのは金曜17時30分〜18時00分…放送局は違えど先程書いた『ボトムズ』(金曜17時55分〜18時25分)へのリレー視聴ができる時間帯ではありませんか⁉︎(放送時期が一ヵ月だけかぶっています)


これらの結果を考慮すると、放送時間は人気にそこまで関係していないと感じます

 

レンタルDVD

次に当時リアルタイムで観ていた人でなく、DVDなどの映像メディアで観る新規ファンについて考えてみました

新規ファン獲得については、安価で視聴することができるレンタルDVDなど視聴環境も重要ではないかと感じます

早速レンタルDVDについて調べてみると、上位10位までの作品にはレンタルDVDがありました

一方、18位の『ゴーショーグン』から23位の『ダイラガーⅩⅤ』『ガンビオン』までの下位にランクインした全ての作品にレンタルDVDがありませんでした(調べ:ゲオ宅配レンタル)

 
これでは新規ファンの獲得も獲得出来ずに、再評価される事も難しいでしょう

まさに負のスパイラルです

ですが現在は、レンタルDVDになっていない作品も配信サービスで観ることができるので、今後の新規ファン獲得に期待します

 



今まで書いてきた制作会社・放送時間・レンタルDVDの他にも、ロボットアニメの夢の祭典「スーパーロボット大戦」へのゲーム参戦しているかも後年の評価としてランキングに影響を与えているのかもしれません

 

《総評》

まずは全体のランキング順位から見ていきましょう

視聴ランキング(有効総投票・77票)

1位・超時空要塞マクロス 70票

2位・聖戦士ダンバイン 68票

3位・戦闘メカ ザブングル 66票

3位・重戦機エルガイム 66票

5位・伝説巨神イデオン 64票

6位・六神合体ゴッドマーズ 63票

7位・装甲騎兵ボトムズ 62票

8位・銀河漂流バイファム 59票

9位・蒼き流星SPTレイズナー 55票

10位・太陽の牙 ダグラム 52票

10位・機甲戦記ドラグナー 52票

12位・巨神ゴーグ 50票

13位・銀河旋風ブライガー 49票

14位・機甲創世記モスピーダ 48票

15位・最強ロボ ダイオージャ 45票

16位・機甲界ガリアン 44票

17位・魔動王グランゾート 43票

18位・戦国魔神ゴーショーグン 41票

19位・超力ロボ ガラット 37票

20位・宇宙戦士バルディオス 33票

21位・星銃士ビスマルク 28票

22位・光速電神アルベガス 26票

23位・機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ 24票

23位・超攻速ガルビオン 24票


ランキングの上位にはサンライズ制作の作品が多くを占めていて、中でも富野由悠季監督が手掛けられた作品の人気の高さが伺えます


ランキングの結果からサンライズ制作のロボットアニメが、80年代ロボットアニメの黄金期を支えていたことがわかりますね


その中でも異彩を放つ東京ムービー新社制作の『ゴッドマーズ』の6位には驚きました

『ゴッドマーズ』という作品は映画化される為に、女性ファンを中心に署名活動までされるほど人気のある作品だとは知っていましたが、『ボトムズ』よりも上の順位になるとは思ってもみなかったです

 

すごいぞ!『ゴッドマーズ』


 

今回、「80年代ロボットアニメ視聴調査!」と称しランキング化して、ベストアニメとワーストアニメを紹介しました

しかし、今回ランキングの対象になった作品以外も当然80年代ロボットアニメは存在し、今回のランキング結果が全てではありません


機動警察パトレイバー 』や『魔神英雄伝ワタル』のような今尚コンテンツとして展開し続ける作品が対象作品に入っていれば、1位『マクロス』の順位も入れ替わっていたかもしれません


また、今回ワースト3として取り上げた3作品も決して80年代ロボットアニメの最下位というわけではありません

あくまでビンゴゲームに選ばれた24作品の中でのワーストというだけで、ビンゴに入れていないマイナーなアニメはたくさんあります

それだけは何卒理解いただければと思います

 

次世代の再評価こそ作品人気を変える

今回のランキング結果を見て、改めて再評価の重要性を感じました

放送当時に苦戦を強いられた作品もスパロボやDVDというメディアで、注目・再評価されたことにより新たなファンを獲得してきたことでしょう


今回下位にランクインしてしまった作品も注目・再評価される事があれば、順位を大きく伸ばせる可能性を秘めているわけです

 

そして、このランキング結果を変えていけるのも、私のような若い世代が新たに伝えていく再評価であると思っています


その為にも、今後も80年代ロボットアニメ布教活動を進めて参る所存です!

 


てな感じに、無理矢理まとめた記事になりましたが…とりあえず『ガンビオン』の作品紹介する記事も書きましょうか…

 

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こちらから、今回紹介したビンゴゲームが遊べます

遊んでいただき、ビンゴの結果などを感想を付けてツイートしていただけると20代の若造は喜びます↓

bingo.mekepon.com

 

 

🌟-前回の記事-🌟

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