80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

名作プレイバック第5回『愛してナイト』5才児が主人公の恋愛アニメ💖

皆さんノってるかい?、イェーイ!

どうも、"辛い時も悲しい時も、心にいつも80年代アニメを"を提唱するSATAトミオです

 

突然ですが皆さんは、胸の端っこがウズウズとウズいたり耳の後ろがムズムズと痒くなったりしたことはありますか?

 

私は先月ありました

それというのも『愛してナイト』というアニメを観たからです

 (↑現在は見放題対象外)

 

やっこちゃんや橋蔵ちゃんの可愛さ、剛さんやサミーらが所属する「ビーハイヴ」の歌のカッコよさ…

ただの恋愛作品と片付けるのには、惜しい作品である魅力を伝えていきます

 

というわけで
名作プレイバック5回目の今回紹介するのは、愛してナイトです

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それじゃあ、ミュージック・スタート!

 


 
愛してナイト』とは、1983年に全42話放送された多田かおる原作の恋愛作品です

 

あらすじーー

大学生の加藤剛(cv.佐々木功)と5才の橋蔵(cv.三田ゆう子)という兄弟が、ジュリアーノという猫と一緒に暮らしていた。 ある日、橋蔵とジュリアーノは隣町へ出かけ、迷子になったうえ雨に降られてしまう。そこに傘を差し出したのが、通りかかった三田八重子(cv.堀江美都子)だった。橋蔵は優しい八重子を好きになり、いつか兄と結ばれて欲しいと願うようになる。八重子と剛の出逢いも偶然だった。街角で衝突し、ケンカになった挙げ句に平手打ちを食らわせた男が、仲良しになった橋蔵の兄で人気ロックバンドのボーカルだとは知らなかったのだ。(東映オンデマンドより一部引用)

 

お好み焼き屋「まんぼう」の看板娘・三田八重子とロックバンドのヴォーカル加藤剛の恋愛を描いた作品です

そこに同じバンドメンバーの大川里美(cv.森功至)を交えた三角関係が物語の肝となります

 

恋愛作品なのに、5才児が主人公?

まず初めてに主要キャラクターの紹介をしていきます

 

三田八重子(cv.堀江美都子)

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お好み焼き屋「まんぼう」の看板娘、周りの人達から"やっこ"と呼ばれています

昼はお店の手伝いをして、夜は定時制高校に通う頑張り屋さん

父子家庭で育った為か、そそっかしい性格であり、お好み焼きを焦がしたりお皿を割ってしまうことも少なくないです


やっこを演じている声優さんがOPも歌われている堀江美都子さんということもあり、本編内でOPの「恋は突然」の鼻歌を披露するシーンもあります

 

加藤剛(cv.佐々木功・歌.アイ高野)

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ロックバンド「ビーハイヴ」のヴォーカル

派手な髪型をしているがしっかりとしている青年であり、バンド活動をしているのも弟の橋蔵ちゃんとの生活費を稼ぐ為でもあります

橋蔵ちゃんの親代わりを務め、ビーハイヴのメンバーからは"子連れ"と呼ばれてからかわれます

剛の声を演じているのは、「宇宙戦艦ヤマト」や「ゲッターロボ!」など、数多くの代表曲をもつアニソンシンガーのささきいさお(佐々木功)さんです

自分はひらがな表記の方が馴染みがあったので、初めは気付きませんでした

 

大川里美(cv.森功至)

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剛と同じくビーハイヴのメンバーでキーボード担当

周りからは"サミー"という愛称で呼ばれ、ビーハイヴの中でも剛と並ぶ人気です

剛とやっこが出会う前からやっこに気があり、お店に尋ねては赤いバラを渡すキザな男性でもあります

 


ここまで恋の三角関係として物語を動かす3人を紹介しましたが本作で最も魅力的なキャラクターが橋蔵ちゃんであります!

もうねぇ…橋蔵ちゃんが可愛すぎる!!

これだけ観る価値がある作品になっています!

 

加藤橋蔵(cv.三田ゆう子)

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剛の弟で同じアパートに住んでいます

飼い猫のジュリアーノとよく行動を共にして、やっこちゃんらがいるお好み焼き屋「まんぼう」に遊びにきます

 

元々『愛してナイト』の原作はやっこちゃんと剛ちゃんの恋愛を主軸に描かれている作品らしいのですが、アニメ版では橋蔵ちゃんとジュリアーノを主点に描かれています

それは何故か?…決まっています、橋蔵ちゃんが可愛いからです!

(恋愛模様だけだとドロドロし過ぎて低年齢層に観てもらえないという観点から、子どもである橋蔵ちゃんをメインにおき楽しい日常と共に描かれています)

 

橋蔵ちゃんの何が可愛いかというと、橋蔵ちゃんの話し方がホント可愛いのです!

「えっとねぇ、うんっとねぇ」という子どもらしい無垢な言葉使いがたまりません!

また橋蔵ちゃんは誰にでも礼儀正しい言葉選びをするのもポイントが高いです


パツパツに張ってプニプニしている足に心を射止められます(特に白いソックスで覆われた足首らへんは反則級です)

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あの太くて短い足で駆け寄ってくる橋蔵ちゃんを想像してみてください、最高じゃないですか?


橋蔵ちゃんは真面目ばかりではなく、時には不良になることもあります

私の大好きな回、第39話「ちびっこ天使のロック」ではサングラスをかけ不良になった橋蔵ちゃんが登場します

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剛ちゃんのことを「おう、アニキ」と不良っぽく呼び、汚い言葉遣いに叱られてやっこちゃんに甘える橋蔵ちゃんには(わりとまじな話)失神しかけました

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橋蔵ちゃんが不良っぽくなったのは橋蔵ちゃんなりにも色々と考えがあり、この回で色んな悪事を働きます

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どうして橋蔵ちゃんが不良になっしまったのかは、是非本編を観ていただけたらと思います

 

作品を盛り上げるビーハイヴの楽曲

愛してナイト』を語る上で外せないのが、剛ちゃんやサミーが所属するロックバンド「BEEHIVE(ビーハイヴ)」です

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「BEEHIVE(ビーハイヴ)」

ビーハイヴのヴォーカルは剛ちゃんであり、その歌声は剛ちゃんの声優である佐々木功(ささきいさお)さんではなく、本格派のシンガー・アイ高野さんが担当されています

アイ高野さんの魂のこもった歌声は、"アニメに登場する劇中バンド"という括りに留めておくのには勿体ない存在です(普通にカッコイイ楽曲ばかりです)

当時デビューしたばかりのチェッカーズにも劣らないパワーのある楽曲だと感じています

 
また"アイ高野&ビーハイヴ"という名義でEPレコード1枚・LPレコード2枚が発売されました

その為なのか、レコードの宣伝です!と言わんばかりに毎エピソードに一回はビーハイヴの楽曲が本編で流れます

 
そんなビーハイヴの楽曲なのですが、作品の展開とリンクするように新曲がドンドン出てくるのも大きな魅力です

ここで、素晴らしい楽曲達を紹介するぜぇ!

 

FREE WAY

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ビーハイヴの代表曲といえば、EPレコードのA面にも起用されている「FREE WAY」ではないでしょうか

作品序盤ではビーハイヴ絡みのシーンになると毎回のように本曲が流れます

こちらも聴いているうちに自然に曲が刷り込まれていき、洗脳に近い感じでビーハイヴLOVEへと導かれていきます

 

FIRE

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やっことの出会いにより剛が歌詞を書き上げ出来上がった楽曲であり、恋のすれ違いが起きている状況化で多く使われます

悲しげなキャラクターの心情を最大限に引き出し、波乱な恋の展開を演出してくれるもの本曲の素晴らしさでもあると感じます

またサビの歌詞をサブタイトルに使っている第36話「愛の炎・ファイヤー」では、数話の間に溜まり溜まったモヤモヤを吹き飛ばすココぞ!という最高のシチュエーションで流れます

 

BABY, I LOVE YOU

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少年マンガのような展開から生まれた楽曲であり、作品の盛り上がりが最高潮に達したシーンで披露されます

本曲はビーハイヴの集大成という位置付けにあり、本編で流れた時の風格がすごい!

特に楽曲名がサブタイトルになっている第29話「ベイビー・アイラブユー」では、情熱的なシーンに最高のカタチで流れます

(ちなみに本曲の作詞・作曲・編曲の全てをされたのは久石譲さんです)

 


ビーハイヴの話をしたからには作品後半で登場するライバル「Kiss relish(キッスレリッシュ)」についても紹介させていただきます

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オネェ言葉が特徴的なヴォーカル・シェラ(歌・Gakuro)が歌う「LET ME FEEL」はしっとりとしたバラード曲でありながら、シェラの愛の叫びが熱く伝わってきます


初めてこの曲が劇中で流れた時、私は横に寝ながら観ていたわけですよ

それがイントロが流れてキッスレリッシュの世界観が広がると次第に姿勢を正され、気づけば食い入るように聴き入っていました

本編内でも異彩を放つシェラとキッスレリッシュに注目してください!

 


ここまでビーハイヴとキッスレリッシュの楽曲を紹介してきましたが……

CD盤が発売されておらず、現在のメディアでは聴くことができません!

 

本編で洗脳するだけしておいて、買わせてくれないとはどういう事だよ‼︎


一応CD化はされているのですが、2005年発売されたDVDBOXの初回特典として完全復刻されたCDが封入されていたみたいです

いやいや…初回特典とかじゃなくて一般流通品として出してもみんな買いますよ、てか当時聴いていた人はもっと声を上げていきましょう!

というわけで、この記事はビーハイヴの素晴らしいを広める為と、CD盤発売への期待を込めて書いています(皆さんで声を上げていきましょう!)

 

 

荒木伸吾・姫野美智コンビの描く『愛してナイト

80年代のTVアニメ作品といえば、作画監督の違いでキャラクターのタッチに独特の魅力が生まれるのも楽しみの一つであります

作画の違いというのは本作からも感じ取ることができ、第10話からは「ベルサイユのばら」などでも有名なアニメーター荒木伸吾さん・姫野美智さんのコンビが参加されています

荒木さんと姫野さんのコンビといえば「ベルサイユのばら」の様な少女テイストの華麗なタッチから「聖闘士星矢」の様なイケメン美少年まで描かれ、70年・80年代の美形キャラを牽引してきたお二人であります

その為、お二人が参加された回は一気に華やかになり、荒木さんが作画監督(原画は姫野さん)をされた回は一目みればわかります

それは下町風情溢れる人情作品から西欧の風が流れる街並みを感じれる作品へと変貌するぐらい違います(「ベルサイユのばら」に引っ張られすぎでしょうか…)

荒木回の特徴は、他の作画監督より全体的に目が大きく、瞳の中がキラキラと輝くハイライトが美しく描かれています

キャラクターの造形も大きく変わり、少女マンガテイストが強く表れるデザインに変わっています

 

キャラクター別に紹介しましょう!

やっこちゃん

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お好み焼きの看板娘からパリの街で花売りをしている様な可愛い少女みたいになります(同一人物です)


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髪を染めた日本人ロックヴォーカルから外国人みたいな顔立ちに変わっています

そしてライブシーンも艶めかしくて色気がヤバイです

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(同一人物です!)


サミー

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これは完全に「ベルサイユのばら」に登場してオスカルと禁断の恋をする貴族の人ですよね

艶やかな髪の毛・潤んだ瞳など、まさに荒木・姫野コンビの魅力が最大限に生かされているがサミーでありますね((同一人物ですから!!)

 
荒木・姫野回は作画クオリティもよく、キャラクターに美しさが溢れて魅力的ではあるのですが、有難がってばかりいてはいけません

 

全体的な水準が高いのを理解した上で敢えて言うのが、橋蔵ちゃんのデザインはあまり好みではありません

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太めの幼児体形から変わり、シュとしてデザインになっています

しかし、先ほども話した私の大好きなプニプニとしたシルエットが生かされていません

申し訳ございませんが、荒木回では橋蔵ちゃんのデザインにときめくことはないです(ホントに申し訳ない)


あくまで個人的な好みの話であり、それぞれの作画監督の良さがあります

是非自分好みの絵柄を見つけてください

 

むすめ愛こそ、『愛してナイト』の真の魅力

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やっこちゃんの父・茂麿さん(cv.青野武)のむすめ愛についても語りたいと思います


茂麿さんは江戸っ子気質のがんこ親父であり、演歌を好み・ロックが大嫌いであります

剛のことも髪型が気に食わないらしく「ギンギラ火事頭」と呼び、やっこちゃんに悪い虫が付かないように嫌味を浴びせます

やっこちゃんが外へ出かけるたびに「車と若けぇ男には気をつけろ!」と釘を刺す、本作の中で最も手強い相手なのです

 

しかし、そこまでやっこちゃんを激愛するのにも理由があります

男手一つでやっこちゃんを育ててきた茂麿さん、父親とって娘はいつまで経っても小さい子供のままです

親のそばを離れて欲しくない父親の願いと、いつまでも子どもじゃないという自立していこうとする娘の心境が描かれています

本作はやっこちゃんの恋愛ストーリーにメインな作品ではありますが、茂麿さんとやっこちゃんの家族の絆を感じ取り、そそっかしい少女が成長して親元を巣立っていく過程にフォーカスをして観ることもオススメします

 

恋は突然 やってくる

愛してナイト』という作品は恋愛以外にも橋蔵ちゃんの可愛さ・ビーハイヴの楽曲のカッコよさなど、たくさんの魅力がある作品です

 

そして本作は、お好み焼き屋「まんぼう」という下町が舞台になったり、ビーハイヴの活動拠点である「ルース」というライブハウスがある都会が舞台になったりと2つの世界を行き来します

下町的な日常都会的な日常、交わらないようで繋がっている2つの世界から恋愛ストーリーを楽しめるのが本作の魅力のように感じます

 

それ以外にも、ドロドロとした女性の戦い・男の友情・友人の結婚など、まだまだ語り切れない魅力はありますが是非ご自身の目で確かめていただければと思います

 

恋は突然 やってくる、前触れもなく やってくる、本作を是非ご覧ください♪

 

現在、東映アニメーションミュージアム公式Youtubeチャンネルで第一話が無料配信されています!

興味ある方は是非ご覧ください!


【公式】愛してナイト 第1話「坊やと猫とキザな奴」

 

 

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 前回の【名作プレイバック】↓

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