2019年、令和元年も残り一日となりました
人間というものは時には過去の行いを振り返り、明日への糧にしなくてはいけません
というわけで下半期もやります!
『2019年下半期ベストアニメ80's』
パチパチパチパチ//
することは前回の上半期と変わりません
前回(2019年上半期ベストアニメ80's)はこちら
2019年下半期に観た80年代アニメを作品、キャラ、歌に分けて独自に勝手に大胆に語っていきたいと思います
個人的な記録という意味合いもありますので過度な期待はしないでください
2019年下半期(7月〜12月)に観た80年代アニメ作品は以下の通りです(※完結まで観賞した作品を対象とする)
テレビ作品
機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ(1982)全52話
さすがの猿飛(1982)全69話
光速電神アルベガス(1983)全45話
ビデオ戦士レザリオン(1984)全45話
めぞん一刻(1986)全96話
陽あたり良好!(1987)全48話
きまぐれオレンジ☆ロード(1987)全48話
美味しんぼ(1988)全136話
魔動王グランゾート(1989)全41話
映画作品
ナイン《オリジナル版》(1983)
陽あたり良好! KA・SU・MI 夢の中に君がいた(1988)
テレビスペシャル
ナイン2 恋人宣言(1983)
ナイン 完結編(1984)
OVA作品
1ポンドの福音(1988)
複数回視聴済み作品
伝説巨神イデオン発動篇(1982)
クラッシャージョウ(1983)
ザブングルグラフィティ(1983)
(制作年順)
・作品部門
さすがの猿飛(1982)
忍者を育成する「忍ノ者(しのびのもの)高校」に通うポッチャリした主人公・猿飛肉丸(cv.三ツ矢雄二)と幼なじみ・霧賀魔子(cv.島津冴子)を中心にとりまくラブコメディであり、一流のスパイを育成する「スパイナー高校」との抗争を描いたバトルギャグコメディでもあります
放送局がフジテレビ系列ということもあり、当時番組が始まったばかりの「笑っていいとも」などのネタもあります
また【スターウォーズ、幻魔大戦、南極物語、少年ケニア】と言った放送当時に公開された作品をパロディしたエピソードもあり、当時の映画情勢を感じ取ることができます
きまぐれオレンジ☆ロード(1987)
超能力一家の長男である主人公・春日恭介(cv.古谷徹)は引っ越し初日に、鮎川まどか(cv.鶴ひろみ)の赤い麦わら帽子を拾う
まどかと話すうちに惹かれていく恭介であったが、転校先の学校で再会したまどかは誰とも口を聞かない不良少女と噂される問題児であった
まどかを慕う後輩・檜山ひかる(cv.原えりこ)に恭介が一目惚れされ、【まどか・恭介・ひかる】の三角関係に発展し、どちらのヒロインも魅力的な作品です
〔エスケープ(授業を抜ける)〕や〔C体験〕と言った今の20代には馴染みないワードから、【ディスコ】といった80年代を象徴する施設が出てくるのも、この時代の作品を観る良さだと思います
恭介が超能力で暴発して起こすハチャメチャ展開も本作の魅力です
美味しんぼ(1988)
東西新聞社100周年の社運をかけた大企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれた新人記者の栗田ゆうこ(cv.荘真由美)と、居眠り常習犯のグータラ社員・山岡士郎(cv.井上和彦)
二人は「究極のメニュー」を完成される為に日夜取材に繰り出します
そこで出会う人との衝突(主に勘違い野郎に山岡が喧嘩をふっかける)、士郎と絶縁関係にある父・海原雄山との親子対決も本作の魅力です
料理のウンチクを語り、ドラマ化などもされてる作品だったので【堅い作品】という認識がありました
しかし実際には料理のことだけでなく、恋愛・慈愛・家族愛・郷土愛といった様々な愛の形で構成されている作品であり、心に残るエピソードばかりでハズレがありません
特に山岡栗田の付き合ってもいないのに恋人を通り越して夫婦のような関係にキュンキュンさせられます(今で言う"エモい"というやつです)
また"残留孤児"や"捕鯨問題"など、当時の社会情勢を知ることができる作品でもあり、まさに【究極のアニメドラマ】だといえます
・男性キャラ部門
山中二郎/cv. 平野義和(ナイン2 恋人宣言)
『ナイン2 恋人宣言』より青秀高校野球部に入部してくる武南高校エース山中健太郎の弟(主人公・新見克也より一学年後輩)
常に"山中の弟"と呼ばれ比較されてグレ、安田雪美に恋をして改心するあたり克也以上に主人公していると感じます
克也に惚れている雪美を振り向かせようと努力する姿をみると、応援したくなるキャラでもあります
短いストーリーの中に二郎ちゃんと雪美の関係性が発展していくのがすごく良いです
しかし続編の『ナイン 完結編』での二郎ちゃんの登場シーンが少ないのはちょっと残念でしたけど
あと【恋人宣言】というサブタイトルも80年代あだち充作品とマッチしていて大好きです
ガス/cv.松田辰也(魔動王グランゾート)
風を司る魔動戦士
ドッシリとした体格に野生的なデザインから、観るまでは「ドラえもん」のジャイアンタイプのキャラだと思っていました
そしていざ観始めたら…ええ、ジャイアンタイプのキャラでした…ただし【きこりの泉】に落ちたきれいなジャイアンタイプでした!
なんですかあの好青年っぷりは!!
勝手に描いていたイメージと本編のギャップで萌え殺されそうになりました
美樹本伸/cv.塩沢兼人(陽あたり良好!)
キリッとナイスガイな塩沢ボイスと好きな子の前ではふざけて甘える塩沢ボイスの両方を同時に聞ける贅沢なキャラです
#20での有山とケンカ騒動になった際の塩沢さんの演技がズバ抜けて凄かったですね
また塩沢さんは多くの80年代あだち充作品に参加されており、その全てのキャラがメガネをかけているという実にどうでもいいことに気づきました(わりと有名かもしれませんが…)
どうでもいいことに気づいてしまった…
— SATAトミオ@80年代Lover (@YTOSzjxpdHOjt9g) 2019年11月18日
塩沢兼人さんが演じられた80年代あだち充キャラクター、全員メガネかけているだよね😊✨
同じメガネキャラでも性格がちょっとずつ違っているのがまた面白かったりしますね♪ pic.twitter.com/8es71JBhQp
ちなみにキャラ名と作品名は画像の通りです
全キャラわかりましたでしょうか?
・女性キャラ部門
加賀ハルカ/cv. 飯塚はる美(機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ)
ラガー7を操縦する女性パイロット
黒眼でサラリとした黒髪が美しいアジアンビューティをアニメ化したようなキャラデザは素晴らしい
見始めた頃は主人公の安芸マナブと恋仲になるのではと、妄想して見ていたのですが、、、ただの女性サブキャラでした(勿体ない!)
しかし、『ダイラガーⅩⅤ』のヒロインポジションにいるのは加賀で間違えない(あるいはテレス司令か…)
また『ダイラガーⅩⅤ』という作品は戦いの中にも美を忘れない女性らしさが描かれている作品であり、ラガーチーム三人娘(パティ、キリガッス、加賀)の化粧直しするシーンがあり少し驚きました
サハラ/cv.山田栄子(ビデオ戦士レザリオン)
地球防衛の要である「シークレットホース」に所属し、G2のパイロットである頼れる姉御キャラ
「シークレットホース」に所属する前は傭兵をしていた
主人公のたかしのことを仲間のチャールズと共に【ガキッチョ】と呼ぶ(ニックネームで呼ぶ感じがとてもいいですね)
教官役を引き受けた時は、厳しくもありホロリとした優しさを見せ、上司にしたい女性キャラランキングがあれば自分はサハラを推したいですね
二木まり子/cv.島津冴子(美味しんぼ)
アニメ終盤にレギュラー登場する女性記者
二都グループを経営する二木家の令嬢であり、パリ支部から移ってきたバリバリのキャリアウーマン
そして山岡を巡るヒロイン栗田とのライバルであります
山岡栗田というカップリングが好きな自分からすると邪魔な存在であり、逆にもっとイジワルなキャラなら(作品内だけで)嫌いになりきれるのにとヤキモキしながら観てました
井上和彦さんと島津冴子さんのコンビといえば『魔法の天使 クリィミーマミ』の立花慎吾と綾瀬めぐみの2人だと書いている今気づきました(だからといって山岡二木というカップリングは!…アリな気がしてきた)
特別キャラ部門
00893/cv.千葉繁・004989/cv.間嶋里美(さすがの猿飛)
肉丸たち忍ノ者高校のライバル校「スパイナー高校」の落ちこぼれ2人組
スパイナー高校校長の命により、肉丸たちの邪魔をするが毎回返り討ちにあうやられ役
そんなやられ役が作品後半になると肉丸たちに協力するほどの主要サブキャラになるのがまた面白い
わかりやすく例にあげるとアニメ『ポケモン』に登場するムサシ&コジロウみたいなキャラです(映画ではサトシに協力しますからね)
『さすがの猿飛』のシリーズ構成をされていた首藤さんは『ポケモン』に大きく関わっていた人物なので間違えなく繋がりがあると思います
歌部門
真夏のランナー/倉田まり子(ナイン・ナイン2 恋人宣言)・芹澤廣明(ナイン 完結編)
作曲・編曲をされたのは『ナイン』の音楽も担当された芹澤廣明さんで、チェッカーズなどにも楽曲提供されているすごい方です
アイドル歌謡曲のような軽快なポップスとアニメソングならではの激しさを兼ね備えているのが芹澤サウンドの特徴のように思えます
芹澤さんでアニメといえば岩崎良美さんが歌う『タッチ』が有名ですが、本曲はそれに引け劣らぬ程優れた楽曲であります(甲子園で『真夏のランナー』のブラスバンドマーチとか聞いてみたいですね)
ナイン映画版の1とナイン2「恋人宣言」では倉田まり子さんが歌われていますが、ナイン「完結編」では芹澤さんご本人が歌われています
メロディーは全く同じ物ですがそれぞれのカラーがあり、また違った魅力を感じます
そして1987年放送の同じあだち充原作アニメ『陽あたり良好』#23にて、本曲は『愛が眠る日まで-真夏のランナーⅡ-』として再び使用されます
『陽あたり良好』の音楽も担当されていて歌われたのも芹澤さんなのですが、まさか本編で流れるとも思っていなかったので完全に不意を突かれました
また流れる場面も最高のタイミングできます
夏の終わりを象徴する演出がたまりません
光速電神アルベガス/MoJo(光速電神アルベガス )
80年代のロボットアニメには珍しいゴリッゴリのスーパーロボットアニメソングです
「ガンガンガン」とAメロの出だしからフルスロットル全開の熱いソングであります
作曲をされたのは渡辺宙明さん
宙明先生といえば70年代からアニメ・特撮と幅広く作曲されていて、御年94歳のでぇベテランでございます
いわゆる宙明サウンドというものが詰まった楽曲であり、オープニングにはSE(効果音)が追加されていて、中毒になるほど魅力的であります
陽だまり/村下孝蔵(めぞん一刻)
オープニングの始まりから響子さんの顔アップと桜吹雪の組み合わせがベストマッチしています(響子さん=桜、みたいなイメージがあります)
【早く会いたい】という歌詞の出だしも、五代くんと響子さんの近くて遠い距離感を演出しており、感情を揺さぶられます
一刻館の住人が曲に合わせて踊るのもこのオープニングの魅力の一つといえます
また歌われている村下孝蔵さんの歌声も素晴らしく、力強くもありどこか悲しげな歌声が『めぞん一刻』の世界観とも合い、この曲は村下さんにしか歌えない曲だと感じます
TVサイズもいいですがフルサイズでも聴いていただきたい曲です
2020年は80年代アニメ、40周年‼︎
下半期に観た自分の作品を振り返ってみるとマンガ原作ものを多く観たなという印象です
それに加えてAmazonプライム・ビデオ内の「マイ☆ヒーロー」チャンネルにて、『光速電神アルベガス 』や『ビデオ戦士レザリオン』といった中々観ることができない作品が観れました
また今回は『富野由悠季の世界』神戸会場のイベントの一環として行われた「富野由悠季監督作品、7会場関西横断リレー上映」のインパクトも大きかったです
まさか「F91」、「イデオン」、「ザブングルグラフィティ」といった作品らが劇場で観れると思ってもいませんでした
さらにYoutubeでの配信も凄かったです
トムス公式チャンネルでの『名探偵ホームズ』、サンライズチャンネルでの『魔動王グランゾート』、バンダイスピリッツチャンネルでの『機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ』など
そして今現在もバンダイスピリッツチャンネルでは『魔神英雄伝ワタル』が順次全話配信されています
2020年には『魔神英雄伝ワタル』の新作、『とんでも戦士ムテキング』のリブート作品など80年代アニメの流れはまだまだ止まりません
2019年というのは自分にとって激動の一年でした
4月にブログを始め、それに伴いツイッターも本格的に使い始め、多くのことが変わりました
7月に書いたシティポップの記事がアクセス数も多くすごく嬉しいかったです
そして『富野由悠季の世界』展公式ツイッターで自分が書いた記事が二回も紹介していただけるとは、夢にも思っていませんでした
ナイスなレポートありがとうございます😊 あと2日。じっくり派は朝から入るしかない?神戸会場観覧の参考にもなりますネ。マップが江戸時代の世界地図っぽくて味わい深いです(でも大体合ってます。Vガンダム以降を90度左に回転) #富野由悠季の世界 https://t.co/pa1XWzpmdc
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2019年8月30日
いつも事前レポートありがとうございます!
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2019年12月24日
福岡に行けなかった悲しみを、神戸を見逃した悔しみを、グラントワにぶつけさせてもらう!#富野由悠季の世界 #井荻麟 #グラントワ https://t.co/2Gw7uBQ5sl
それに何よりも、昔のアニメが好きな同世代(平成生まれ)がこんなにたくさんいて、その人たちと出会えたというのが何よりも嬉しいかったです
周りの同世代で昔のアニメを観ている人はいなく、今までずっと一人で追いかけ"昔のばっかり観てどうするんだ"と思っていました
そんな自分に力を与えてくれるのは昔のアニメを愛するフォローさんの存在です
来年は繋がることができたフォロワーさんらと是非お会いして色々話しがしたいと思っています(よろしくお願いします♪)
2020年を迎えると80年代アニメ作品は40周年に突入していきます
若い世代が80年代アニメの良さを伝えていかないと作品は風化していきます…
駆け出しの自分ですが、色んなことにチャレンジして80年代アニメを盛り上げていきたいと思います
もちろん『富野由悠季の世界』展も全力で応援させていただきます
これからも当ブログ『80年代アニメを知りたい!伝えたい!』を宜しくお願いします
それでは皆さん、良いお年を!
今後も80年代アニメについて書いていきたいと思います
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