80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

私が観た、2020年上半期ベストアニメ80's

2020年時代という新たな時代が幕開けして早半年が過ぎようとしています

この半年は新型コロナウィルスの猛威に苦しめられ、今も長く険しい戦いが続いています

そして2020年も残り半分…辛く苦しかった上半期とは一転して笑顔の下半期を過ごす為にも、この半年の行いを振り返る必要があります

 

ということは、

誰が呼んだか『ベストアニメ80's』の季節がやって参りました

 

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私のブログを古くから見てくださっている方にはお馴染み?になりつつある企画、この記事を書いていると時の流れの早さを感じます

だからこそ半年の記録を残す意味があるわけです

 


今回で3度目の『ベストアニメ80's』、やる事は今までと同じです

私が2020年上半期に観た80年代アニメを作品、キャラ、歌に分けて独自に勝手に大胆に語っていきたいと思います

個人的な記録という意味合いもありますので過度な期待はしないでください

 

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2020年上半期(1月〜6月)に観た80年代アニメ作品は以下の通りです(※完結まで観賞した作品を対象とする)

 

テレビ作品

ニルスのふしぎな旅(1980)全52話

おはよう!スパンク(1981)全63話

ときめきトゥナイト(1982)全34話

愛してナイト(1983)全42話

OKAWARI-BOY スターザンS(1984)全34話

魔法の妖精 ペルシャ(1984)全48話

ワンダービートS(1986)全26話


映画作品

おはよう!スパンク 劇場版(1982)

ファイブスター物語(1989)

 
テレビスペシャ

坊っちゃん(1980)

 
OVA作品

アーバンスクウェア 琥珀の追撃(1986)

 
複数回視聴済み作品

伝説巨神イデオン 接触篇(1982)

伝説巨神イデオン 発動篇(1982)

幻夢戦記レダ(1985)

メガゾーン23(1985)

メガゾーン23 PARTⅡ 秘密く・だ・さ・い(1986)

機動警察パトレイバー the Movie(1989)

 


(制作年順)

 

・作品部門

ニルスのふしぎな旅(1980)

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家畜たちをいじめることを遊びとしていた少年ニルス(cv.小山茉美)は、ある日妖精の魔法で身体が小さくなってしまいます

小さくなったニルスは家畜たちの反撃にあい、家から逃げるように同じく小さくなったハムスターのキャロット(cv.山崎唯)・白いガチョウのモルテン(cv.安原義人)と共に、ガンの群れと鳥の楽園"ラプランド"を目指して旅に出るのです


アニメーションの豊かさ・想像をかき立てられる世界観・少年が学び成長する物語、これぞ80年代アニメの素晴らしさが詰まった作品です

やんちゃなクソガキのニルスがガンの群れとの旅を通じて成長していくストーリーは、最後に素晴らしいラストを迎えます

(私はガチ泣きしてしまいました)

 

おはよう!スパンク(1981)

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母のフランスでの仕事の都合、叔父と暮らす為に港町にやってきた中学2年生の女の子・森村愛子(cv.岡本茉利)

港町でドジでマヌケなダメ犬・スパンク(cv.つかせのりこ)と出会い、やがて共に暮らすことになります


ドジでマヌケでダメながらも一生懸命に頑張るスパンクに元気をもらい、愛ちゃんとスパンクのドタバタな日常を見ていると笑顔になれる作品です


大切な人が海で行方不明になっている共通点を持つ愛ちゃんとスパンク…そんな悲しみを背負いながらも強く生きる1人の女の子と1匹の犬の友情が本作の最大の魅力であります

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ときめきトゥナイト(1982)

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吸血鬼の父と狼女の母の間に生まれた魔界人の少女・江藤蘭世(cv.原えりこ)は人間界で育ち、クラスメイトの真壁俊(cv.水島裕)に恋をします

【人間界の男性と結ばれてはいけない】という魔界のしきたりに翻弄されながらも、恋のライバル・神谷曜子(cv.冨永みーな)と熱い火花を散らせますが、俊は恋に興味がなく見向きもされません

また蘭世は、今まで目覚めることのなかった魔界の力に突然目覚め、人間界の人間ではないことをバレないように学校生活をおくります


魔界の力に目覚めた蘭世は、噛みついた人に変身することができます

変身するのも人間だけでなく、時には猫や犬とバリエーション豊富な変身パターンも必見であります


少女マンガらしいコミカルな演出と洋風な世界観がロマンチックであり、表情豊かなキャラクターも魅力的な作品であります

 

・男性キャラ部門

シェラ/cv.田中秀幸(愛してナイト)

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作品終盤にビーハイヴのライバルバンド「Kiss relish(キッスレリッシュ)」のボーカルとして登場

オネェ言葉のインパクトの強いキャラクターであります

そしてシェラが歌う「キッスレリッシュ」の勝負曲「LET ME FEEL」が本当に素晴らしい曲なので是非聴いていただきたいです


シェラを演じられているのは、現在は『サザエさん』マスオさん役として知られている田中秀幸さん

80年代アニメで田中さんといえば、『イデオン 』のベス、『キン肉マン』のテリーマン、『シティーハンター 』の槇村秀幸といったクールなキャラクターを多く演じられており、シェラのようなオネェキャラは珍しいと感じます

主人公のやっこちゃんやビーハイヴがピンチの時でも力を貸してくれる素敵なシェラ…気になる方は是非本編をご覧ください

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篠川紀信/cv.渕崎ゆり子(魔法の妖精 ペルシャ)

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ペルシャのクラスメイトで常にカメラ持ち歩きスクープを狙うヤバイ少年

ペルシャからは「紀信ちゃん」と呼ばれていますが、そんな"ちゃん"呼びするような可愛らしいキャラではありません


魔法の力を隠し持つ謎多きペルシャの正体を写真に収め暴こうと追い回すのです

その愚行は回を重ねるごとにエスカレートしていき、ペルシャを精神的に追い込んでいきます

現代で同じことをするとストーカー行為で逮捕されるのではと感じるヤバイ奴です


故に私は彼のことを「紀カス」と呼んでいます(まぁ面白いキャラで好きですけどね)

ペルシャ』を視聴する時は彼のウザさを笑顔で見て、楽しんでいただければと思います

ちなみに渕崎さんの声優デビュー作が『ペルシャ』であり篠川紀信であったそうです(今まで知らなかった)

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レディオス・ソープ/cv.堀川亮(現・堀川りょう)(ファイブスター物語)

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男性であるが女性的な容姿が特徴的なキャラクター

表情も豊かで好青年という言葉がピッタリとハマります

作品内で出会うボード・ヴュラード(cv.若本規夫)とは協力し合うコンビとなり、ちょっと怪しい関係も気になります(当時は薄い本とかが出ていたカップリングであると感じ、ニヤニヤしております)

髪型がロング、女性受けもいい美少年、そして声優が堀川亮さん…この組み合わせ、どこかで見たことがあるな思ったら『聖闘士星矢』のアンドロメダ瞬ですね

この頃の堀川亮さんは中性的なキャラクターを多く演じられていた時期だったので、まさにベストマッチな配役と感じます


ちなみにソープとヴュラードが出会い、自己紹介するシーンで「ソープ?どこかで聞いたことのある名前だな」というやり取りがあるのですが、私はそこでいかがわしい名前を頭に浮かべた心が汚い大人であることを報告しておきます

 

・女性キャラ部門

塚原あや/cv.土井美加?(おはよう!スパンク)

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作品中盤より転校生として登場する塚原誠也の姉

サブキャラの中のサブキャラという立ち位置の為、出演回数も少ないキャラであります

そして、エンディングクレジットにはキャストのみしか名前が出ていない為断定はできませんが、おそらく声優は私の大好きな土井美加さんです(その為か、土井美加さんの現在のWikipediaには『スパンク』の出演歴は載っていません)

『おはよう!スパンク』で出演されている頃の土井美加さんはまだ『超時空要塞マクロス』で早瀬未沙を演じられる前であります

そう考えると貴重なキャラクターであると感じませんか?

土井美加ファンの方には是非抑えてほしいとキャラクターであります

 

神谷曜子/cv.冨永みーな(ときめきトゥナイト)

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神谷ボクシングジムを運営する神谷玉三郎の娘で、主人公・江藤蘭世のクラスメイト

蘭世とは同じクラスメイトでプレイボーイの真壁俊を巡る恋のライバルであり、熾烈な争奪戦を繰り広げます

良からぬことを思いついた時などは歯を見せて「にしっしし」と笑うのが特徴的なキャラクターです


冨永みーなさんといえば、現在だと『サザエさん』のカツオ役をイメージされる方が多いかもしれませんが、80年代アニメでは多くのヒロインを演じられていた方です

また曜子を演じられていた当時はまだ学生であり、アフレコ現場へも学生服で行っていたというエピソードがありますね

その為、20代の自分よりも冨永みーなさんの方が明らかに歳上なのですが、何故か「みーなちゃん」と呼んでしまいます(お許しください!)

 

カカサン セノビ/cv.友近恵子(OKAWARI-BOY スターザンS

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理想郷・パラトピアを探すジュンに協力するセノビ族の女性…または、オジン坊のお母さんでもあります

スターザンSとは小さい頃から親交があり、まだ幼かったスターザンSの世話もしていました

いつも自分の息子であり赤ん坊のオジン坊を抱いていてあまり前の方に出るキャラクターではありませんが、オジン坊に何かあると我が身を捨てる覚悟で守ろうとするたくましさもあるキャラクターです(お母さんってすごい!)

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・神さま部門

手塚治虫/cv.手塚治虫(ワンダービートS)

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ワンダービートS』の本編終了後のミニコーナー「手塚治虫ミニミニコーナー」で本編に登場した身体器官について様々なことを手塚治虫先生自らが解説してくれます

ある時はイラストを華麗に書き上げたり、ある時はダンベルを使って筋トレをしたりと色んな手塚先生が観れるのがこのコーナーの見どころです

中には手塚先生らしい人生観や深い話も聞けるコーナーとあり、本編以上に濃い回も存在します

そして意気揚々と解説した後に〔さて来週のワンダービートSは…〕という風に『サザエさん』をリスペクトする方式で次回予告に入るのも『ワンダービートS』のお決まりであります

 

・歌部門

ニルスのふしぎな旅/加橋かつみ(ニルスのふしぎな旅)

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優しいメロディから入り、次第に音が広がっていくイントロは冒険の始まる高揚感を演出します


本曲が素晴らしいのは、四季の変わり目と共に旅をするニルスの物語が、ストーリー仕立ての歌詞になっていることです


ちょっとニルス視点で書いてみます


まず春…旅の始まりに不安と希望を抱き、初めて見る世界へのワクワク感が序盤から溢れています

 

そして次に夏…ガンの群れなどの動物たちと旅することで生まれた「愛すること」への疑問

生まれてくる動物たちの小さな生命の鼓動に、ニルスの中でも新たな感情が芽生えていきます

 

季節は巡り秋…旅を続けてきて、わかりかけてきた優しさ

旅をする前までは動物たちにイタズラばかりしていたニルスの中にも動物を想う感情が根付き、旅で得た成長を感じさせられます

 

そして別れの冬…長かった旅も終わりを迎えようとしており、冬の訪れに寂しさを浮かべます

しかし、出会った動物たちとはいつまでも友だち…どんな姿になってもどんなに離れていても、同じ地球上で生きている限り繋がっているはずです


ニルスのふしぎな旅』を全話観ると歌詞の意味も更に深く感じるようになります

そしてニルスの成長を思い出すことで、さらにジーンと胸に響くオープニングになるわけでありますよ

 

恋する気持ちはドーナツの中/アイ高野(OKAWARI-BOY スターザンS

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作品内でもなにかと不遇なキャラクターであるエビルスのジュンへの恋心を歌ったエンディング曲であります

ジュンちゃんのことが大好きなエビルスちゃんでありますが、ジュンちゃんはスターザンSに夢中…叶わぬ恋です

「赤いバラを捧げて 君にI LOVE YOUなんて できない俺だけど」という不器用ながらLOVEコールをするエビルスちゃんの心境を綴った歌詞は共感しかありません


本曲を歌われているアイ高野さんといえば、『愛してナイト』に登場する劇中バンド「ビーハイヴ」のボーカルとしても熱い楽曲を歌い上げ、その魂の熱唱が本曲からも感じ取れます

そしてエンディングの映像では、狩上ファミリーと思われるキャラ達がバックコーラスを務めているのも、ユニークな雰囲気を演出しています

 

瞳はコスモス/燕奈緒美・燕真由美(ワンダービートS)

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本作はOPとEDが1クールで入れ替わる特殊な方式がとられています

(前期OP「瞳はコスモス」が後期EDに、前期ED「ワンダービート」が後期OPという感じです)

しかし、私が視聴した配信サービス「GYAO!」ではOP部分がカットされていたので、本曲に対しては後期EDのイメージしかありません

作品テーマである体内をイメージさせる背景をバックに主人公・ススムとマユミの二人だけの世界が優しいメロディと共に広がり包まれるEDです

色んな場面で「エモい」という言葉が使われる昨今、真の意味で「エモい」という言葉はこのEDの為にあるのではないかと感じるほど、心がキュンとさせられます

またOPとEDが入れ替わるタイミングでキャラクターの等身が大人っぽく設定され直されたこともあり、よりその関係性が濃く映えるように感じます

恋とも愛とも違う2人の関係…しかし、見えない糸で深く繋がっていると感じる2人の思いが交差するEDを本編と合わせて見ていただきたいです

 

 コロナの中にも、明るいニュースを

今回、私が上半期に観た作品を振り返ると『スパンク』や『ときめきトゥナイト』や『愛してナイト』など、少女マンガ系が多い傾向にあります

今まで私は、80年代アニメの中でもロボット系が好きだと思っていたのですが、少女マンガ系の作品も好きなんだと今回の記事で気付かされました

むしろ最近は好んで観ている傾向にあるとすら感じます

そして今も『レディージョイ』という少女マンガ作品がめちゃくちゃ気になっていますので、下半期のベストアニメに入ってくるでしょう


低価格とアニメに特化した配信サービス「dアニメストア」では、多くの激レア80年代アニメが配信された半年でもありました

そのおかげで、長年の夢でありました『ペルシャ』を観ることができたのです

今後もdアニメストアの配信ラインナップに期待しています

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そして私個人としても念願であったLDプレーヤーを購入して、絶対に配信されないであろうOVA作品を無双できる環境を手に入れました

これからはLDソフトの紹介なんかもしていればと考えています

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2020年上半期は、新型コロナウィルスという未知なる脅威に世界中が震撼した半年でした

しかしそんな中でも、新たな出会いがあり、当ブログとしても大きく飛躍できた半年であります

 


新型コロナの脅威がまだなかった1月

島根県への巡回展を開催した『富野由悠季の世界』では、まさか富野由悠季監督ご本人とお会いできて、更には写真撮影していただける夢ようなイベントに参加することができました

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そして今回も島根会場の配置図などを書いたレポート記事を『富野由悠季の世界』展公式Twitter様にリツイートとしていただきました

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、青森会場、富山会場と延期になりました  

9月開催予定の静岡会場は、無事に開催されることを願っています

 


昨年下半期のベストアニメでも掲げていた「フォロワー様とお会いする」という目標も達成することができました

その中でも同じ趣味の若いとお会いできたのは、かけがえのない財産です

今まで同世代で80年代アニメが好きな人など存在しないと思っていたので、お会いできた時は本当に嬉しかったです

出会えた方とは今後とも仲良くしていただきたく、そして更にたくさんの方とお会いして話しができればと思います(完全なる出会い厨ですね)

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そして、当ブログ【80年代アニメを知りたい!伝えたい!】ですが、なんとGoogle「80年代アニメ」と検索するだけで上位(1ページ目)にヒットするようになりました

ちょっと、すごくないですか⁉︎

Yahooなどの他の検索サイトでも「80年代アニメ」と検索すると上位にヒットします

上位にヒットするようになり、アクセス数も倍ぐらいに増加して今まで以上に多くの方に見ていただけるようになりました

 
是非「80年代アニメ」で検索して、当ブログに何度でも遊びに来てください

www.google.co.jp

 

まだ見ぬ80年代アニメの景色へ

富野監督とお会いすることも、同じ趣味の同世代の方と出会うことも…

全てブログ活動をしていなければ、叶わぬ夢でした

 


ブログを始めて約1年半…検索でも上位にヒットするようになり、ようやくスタートラインに立った気分でいます

しかし、自分の目的はあくまでも80年代を知らない若い世代に80年代アニメを伝え広めること…アクセス数の為ではないです

 


それにまだまだ見たい80年代アニメの景色は、山のように高く多くあります

 

その景色を見る為にも、今後とも多くの方(特に若い世代)に80年代アニメの魅力を伝えていけるブログを目指していきたいと思います


てなわけで…

2020年下半期もよろしくお願いします!

 

 
 
 
🌟-前回の記事-🌟