80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

【配信希望🔥】今、一番観たい!幻の80年代TVアニメ5選

どうも、「dアニメストア」に大量のリクエストを送り続けるのが日課となっているSATAトミオです


以前、【見放題サービス⭐️】激レア80年代アニメさんを連れてきた。【2020.春号】でも語ったようにdアニメストア」には観たい作品をリクエストできる投書機能があります

その恩恵なのか、現在の「dアニメストア」では80年代のマイナーアニメ・フィーバーが巻き起こっているのです

 

OKAWARI-BOY スターザンS『魔法の妖精 ペルシャもその恩恵を受けて配信されたのではないかと考えてます

80sanime.hatenablog.com

80sanime.hatenablog.com


しかし、動画配信がされておらず「観たくても観れない」という作品は、まだまだたくさん存在します

観れないと思うと余計に観たくなるのが人間の心情でもあります…

 

ということ今回は、平成生まれの私が配信されたら泣いて飛び上がって喜ぶ"の80年代TVアニメ"を5作品紹介します!

 

〔いつか配信される!〕と願いを込めて書いた紹介を、とくとご覧あれ!

 

超時空世紀オーガス

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1983年に東京ムービー新社(現・トムス・エンタテインメント)制作により、全話35話放送された作品

 

超時空要塞マクロス』の次に放送された『超時空』シリーズの2作目にあたる作品でもあります

マクロス』から引き続き起用されたスタッフも多く、つまり『マクロス』の続編と言っても過言ではない作品だと思います(違うかな?)

 本作の主演を務めるのは『マクロス』にも出演されていた速水奨さんと佐々木るんさんのお2人、これは『マクロス』ファンとしては絶対に観たいタイトルです!

 

そして噂によれば、本作はベットシーンがかなり濃厚に描かれているとの情報も入手しております

それが配信されない理由なのか⁉︎どうなんでしょう?

 



また『超時空』シリーズの3作目の『超時空騎団サザンクロス』も『オーガス 』と同様に動画配信されていない作品であります

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 『オーガス 』と『サザンクロス』が配信されないのはアメリカでの『ROBOTECH(ロボテック)』の権利問題が理由とも言われていますが、観たい作品というのはドンドン声を上げていかなくてはいけません

権利問題を乗り越えて、一緒に『超時空』シリーズを盛り上げてほしいと感じています(あとベットシーンの問題も乗り越えてください!)

 

とんがり帽子のメモル

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1984年に東映動画(現・東映アニメーション)が制作し、全50話放送された作品

 

メモルという妖精みたいな女の子が冒険する?ような作品です(観ていないのでストーリー内容がわかりません)

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『おはよう!スパンク』や『ペルシャ』もそうですけど、自分は結構女の子向けの80年代アニメも好きなんですよね

『メモル』もメルヘン的な世界観で可愛らしい感じが、めちゃくちゃ視聴したくなる作品です

 

あと主人公のメモルの声を当時若手で、本作が初主演となった渡辺菜生子さんというのもポイントが高いですね

 
そんな本作はLDやDVD BOXも発売されている作品でありますが、どちらも高騰化していて中々手が出ません

一応GYAOでも配信自体はされているのですが、レンタルという形で全話視聴するには5000円ぐらいかかります…

手軽に観れる見放題プランで配信される事を待ちたいと思います

gyao.yahoo.co.jp

 

忍者戦士 飛影

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1985年に全43話放送され、スタジオぴえろが制作したアニメ作品

 

初めて「飛影」というタイトルを見た時はずっと〔ひえい〕と読んでいました

正しい読み方は〔とびかげ〕ですのでご注意ください

本作はBlu-rayBOXも発売されていますが、やっぱり高価で中々手が出ない作品です

 

以前『飛影』が観たすぎてツイートしたことがありましたが…レニー・アイというヒロインが魅力的過ぎるッ!

 独特なファッションセンスがエロくて、幼なじみ属性あり…

それに加えて、声優が日高のり子さんだと…!完璧なヒロインって感じがしませんか?

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本編を観ていないのでもう一人のヒロインであるロミナ姫とどちらが魅力的かはわかりませんが、2人のヒロインの良さを深く悩み考える為にもいち早く観たい作品です

 


 

『飛影』といえば作品本編の内容よりも、まずOP『LOVEサバイバー』に注目が集まる作品です

80年代アニメで最もカッコいい曲は?聞かれると間違えなく上位に入ってくる楽曲だと思います

"LOVEサバイバー"というフレーズもたまらなく心惹かれますね

しかし、個人的にはED『一世紀めのエンジェル』も捨てがたい曲だと思っています

特にED映像のロミナ姫が涙を出しながら横向く動作はグッときます

しかし、本編を観ていないのでロミナ姫が涙している意味もわからないのが辛い点です


忍者戦士飛影(1080p) OP&ED [STEREO]

 

アニメ三銃士

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1987年にNHKで全52話放送された日韓合作の作品

 

原作はもちろん、小説「ダルタニャン物語」の「三銃士」が元になっています

 
なぜ本作が気になっているのかというと、アニメ雑誌の表紙率がめちゃくちゃ高いからです

1987年、1988年のアニメ雑誌はというと『ジリオン』のアップル、『ボーグマン』のアニス、『マシンロボ』のレイナの三大ヒロインが熾烈な表紙争いをしていた時代でした

そんな時代において『アニメ三銃士』の表紙率が高く、当時からすごく注目されていたタイトルであることもわかります

アニメ雑誌で表紙を飾っている作品って、めちゃくちゃ観たくなりません?

 
キャラクターも美形揃いで、『聖闘士星矢』や『サムライトルーパー』などの80年代後半の美形ブームの流れを受けている感じも視聴意欲を掻き立てられます

 

あとオープニング曲『夢冒険』をノリピーこと酒井法子さんが歌われていることでも有名な作品であります


原作がしっかりとした小説・NHKで放送されていた・アニメ雑誌の表紙を何度も飾る】…こんなの面白い要素しかないですよね

とにかく早く配信してください!ホントにお願いします!!

 

太陽の王子 エステバン

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1982年にNHKで全39話放送され、日本とフランスで共同制作された作品

 

こちらの作品はDVDレンタルもあり、視聴難易度としてはとても簡単な作品です

ではなぜ、観たい作品として選定したかというとDVDレンタルされているモノは1982年に放送されたオリジナル版ではないからです


1982年に放映されていたオリジナルのマスタービデオをNHKは消去していて、フランスにあった音声の入っていない原版を元に1998年に再録音し直したものをDVD化されているわけです

 

つまり、1982年に放映されていたオリジナルの『エステバン』は観れない状況にあります

 

仮に再録音されたDVD版を観たとしても、主人公以外のキャストが総入れ替えされているので、80年代アニメを愛する私にとっては何の興味もありません

例えるのなら、2000年に新録された劇場版『機動戦士ガンダム』の特別版を観ても、80年代に公開された劇場版『機動戦士ガンダム』を観たことにはならないのわけです

 
映像が同じでも音声が違えば別物です

 

もちろん再録音・新録された作品も素晴らしいわけでそれに苦言しているわけではありません

80年代アニメ好きの私としては、まずオリジナルを観たいと思っているだけです

 

そして、1982年に放映されていたオリジナルの『エステバン』を観れないと決めつけて諦めるのは早いです!

放映当時に録画されたビデオテープが発掘されれば、観れる可能性は残されています!!

実際に『エステバン』と同様マスターテープを消去されて長年観ることができなかった『プリンプリン物語』という人形劇も、視聴者から当時のビデオテープを集めることで復興させることに成功しています

エステバン』も必ず復興する未来を信じて待ちたいと思います

www.nhk.or.jp


 
つい最近、長年CD化されることがなかった『エステバン』のBGM集が2タイトル同時に発売されました

今回CD化された元のLPレコードは、今でも高価な値段で取引されている代物です

是非この機会にゲットしてください

diskunion.net

 

みんなで掴み取れ!80年代アニメ

今回、私が今一番観たい5作品を紹介したわけですが、作品のストーリーについては殆ど知りません

もちろんWikipediaや各サイトを回ってストーリーについて調べることはできますけど、やはり初めて観た時の感動やインパクトを大事にしたいと思っているので調べたりはしません

キャラクター画だけ見て〔こんな作品かな?〕と勝手に想像していて、ことごとく外れる経験は何度もありますので、そんな初接触インパクトを大事にしていきたいと感じています 


今回紹介した作品以外にもGu-Guガンモ星銃士ビスマルク『ミラクジャイアン童夢くん』など、観たいけど観る手段がない作品は語り出したらキリがないほどたくさんあります

私の統計によれば、観れない作品の大半が東映動画スタジオぴえろ制作のアニメです


しかし、"観れない"という思いの種を時間をかけて育てることで、種から花開いて観れた時にその喜びは何倍にもなることでしょう

最近配信されて視聴した『ペルシャ』がそんな思いで観ておりました

80sanime.hatenablog.com

だからこそ、何年経とうとも視聴を諦めることはありません


dアニメストアでリクエスト機能があり、採用される可能性がある今…観たい作品にはとことん声を上げて伝えていく必要があります

この中で自分と同じように観たい作品があれば、是非dアニメストアリクエスを出してください!

そして今回紹介した作品が配信されて、〔観れない!観れない!〕と騒いでいたこの記事がバカみたいに思える日がくることを願っています

 

幻の80年代TVアニメを一緒に掴み取りましょう!!

 

紹介した80年代TVアニメ一覧

超時空世紀オーガス 

とんがり帽子のメモル

③忍者戦士 飛影

アニメ三銃士

⑤太陽の王子 エステバン

 

こちらからリクエストお願いします❗️↓

anime.dmkt-sp.j

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第二弾、公開!

 

🌟-前回の記事-🌟

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平成生まれが80年代アニメの為に、LDプレーヤーを購入してみた。📀

どうも、6月になり少しずつ外に出始めたSATAトミオです

つい先日、2ヶ月ぶりに私の大好きな「コメダ珈琲」に行き、ブログ記事を書くことができて〔平穏な日常が戻りつつあるな〜〕と感じております

 

前回のブログでチョロっと書いたように、最近大きな買い物をしました


そうです!、ついについに…

LD(レーザーディスク)プレーヤーを購入しました!(イェーイ!)

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思い返せば3年ほど前からLDプレーヤーが欲しいな〜と小さな夢を膨らませてまいりました

なぜ3年も掛かったかというと…LDプレーヤーの購入ってすごくハードルが高いんですよね

そう簡単に手が出るメディアではありません

その為プレーヤーは持っていなくても、ディスクだけは持っている方も多いのではないでしょうか?


今回の記事では、【LDプレーヤー購入→設置、画質レビュー】など、LDプレーヤー購入の一連の流れを私の体感を元にわかりやすく紹介していきます

つまり、LDプレーヤー入門編です


また、自分と同世代の平成生まれの方にもLDの魅力を伝えるのが今回の目的でもあり、購入ハードルを下げることが出来ればと思っています

 

 


LD(レーザーディスク)とは

両面で最大2時間収録できる直径30㎝もするディスクです(LPレコードとほぼ同サイズですね)

日本では1981年より登場して、VHS(ビデオ)のような劣化も少なく安定した高画質な映像を楽しめることから映画ファンやアニメファンなど…いわゆる熱狂的なオタク層に支持されるようになります

しかし、高額ゆえに低価格なVHSほど普及もせず、またDVDのような安価で高画質を楽しめる映像メディアの登場が決定打となり、LDは90年代後半から衰退していきます

そして2009年にパイオニアがLDプレーヤーの生産を完全に終了して、歴史の幕を下ろしました


また吉幾三の大ヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ(1984)」の歌詞でも〔レーザーディスクは何者だ⁉︎〕と出てくるぐらい、80年代を代表する映像メディアであったことがわかります

 


LDは、VHSビデオとDVDとの間に誕生して埋もれた映像メディアという扱いを受けることが多く気がします

平成生まれの私もVHSビデオとDVDは子どもの頃から馴染みのあるメディアでしたが、LDの存在を知ったのは20歳の頃でした

 

LDを極めし者は、80年代OVAを制す

現在、様々な動画配信サービスで80年代アニメを観ることのできる時代ですが、全ての作品が観れるわけではありません

特に80年代といえばOVAが初めて登場した時代であり、その後のアニメ界に大きな影響を与えました

それらの80年代OVAアニメの大半は、権利関係の事情などから動画配信サービスでは観ることができません


そこで登場するのがLDです

当たり前の話ですが、OVAというのは(オリジナル・ビデオ・アニメ)という名の通り、ビデオ展開されたアニメことを指します

そして、80年代OVAの多くがLDでも発売されています


80年代OVAについては、こんな格言があります

 

【LDを極めし者は、80年代OVAを制す】(民明書房刊『80年代OVAマスター 最強への道』より)


つまり、動画配信されていないor DVD化されていない作品も当時のLDを手に入れれば確実に観ることができます

 

オススメLDプレーヤー、紹介

というわけでLDプレーヤーの購入へと流れは進んでいくのですが、問題はどの機種が選ぶかです

初心者が最も悩む点ではないでしょうが?

 

LDプレーヤーを所持したことがない初心者の私も相当悩みました…

そこでLDプレーヤーに詳しいフォロワーさんに、オススメ機種を3つ教えていただいたのです

ここで紹介します

(専門的なことは知らないので、自分の主観で書くことを許してください)

 

①LD-X1

1989年12月にパイオニアから発売され、映像の深みと音の深みを追求した当時の最高級機種であります


ヤフオクでの落札相場は、2万円〜6万円

 

②LVD-Z1

1992年?にKENWOOD(ケンウッド)から発売され、CDも聴ける機種であり、画質だけでなく音質にもこだわったプレーヤーです


ヤフオクでの落札相場は、1万円〜3万円

 

③HLD-X0

1995年にパイオニアから発売され、「LD-X1」よりも高性能を目指し作られたLDプレーヤー界の王者

スーパー金持ちならコレを買っておけば間違いないと誰もが憧れるLDプレーヤーです


ヤフオクでの落札相場は、10万円〜30万円

 

LDプレーヤーの相場というのは、機種や状態によって大きく変化する傾向があり、安い機種だと5000円ぐらいから完動品の購入ができます

(人気機種でも安い値段で落札されている物は、電源が入らないなどの【ジャンク品】である可能性が高いので、説明欄をしっかりと読みましょう!)

 

特にアニメを観るならLD-X1かHLD-X0とネットでも激推しされている名機ようです

さすがに10万円以上するHLD-X0は買えそうにないので、2万円から購入できそうなLD-X1を探すことにしました


あと、オタクなら"最高級"という響きにロマンを感じませんか?

 

購入→到着・配置作業

オススメのLDプレーヤーを教えてもらってから約3ヶ月…毎日LD-X1の新着のオークションは無いかと探し、競り合いにも負け続けました

そしてついに念願のLD-X1を落札!!!

 
落札価格は25,000円

2万5000円です!!


3ヶ月見てきましたけど、なかなか安く落札できたのではないでしょうか

 
自分が落札したLD-X1は競う相手も少なく、本当に運良く手に入れることができた一品だと思います(まぁ3ヶ月粘りましたからね)

 

そんな感じで落札ができて、落札してからLD-X1について色々と調べて始めましたけど、一番驚いたのが当時の価格が400,000円ということ…

えぇーっ!40万ーー!!!

 

一瞬4万円の間違えかなと疑いましたが、間違いなく40万です(さすが当時の最高級機種)

それを30年経っているとはいえ2万5000円で落札できたと思うと興奮が止まりません

 



落札から三日後…ついに我が家にLD-X1が到着

まず家に届いた第一印象が…

デカイー!!!


ある程度大きいモノだとは思ってましたが、現物の入っているダンボールを見て圧倒されました

そして自分の部屋に運ぼうと持ち上げると…

重いイイイ!!!

体感でいうと自分の想像より5倍は重たかった気がします

LDプレーヤーを所持する重みを、心で理解する前に体で理解することになりました

 


さぁ部屋に運んで開封の儀を行い、LDプレーヤーちゃんとの初対面

その第一印象は、めちゃくちゃキレイ!

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中古買いましたよね?と疑ってしまうほど使用感がなくて、黒で統一されたシックなデザインが美しいと感じました

更に私が落札したLD-X1にはリモコンや取説などの付属品が揃っていて、前オーナーがいかに大事に扱っていたのかが伝わってきます

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保証書までついており、お買い上げ日には『2年.3月10日』と書かれていました

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この"2年"というのは、もちろん令和2年(2020年)のことではなくて、平成2年(1990年)…今から30年前のことです

私が平成6年(1994年)生まれなので、LDプレーヤーの方が4歳も歳上になります

そう考えると不思議な感じがしますね


このLDプレーヤー自身、自分が買われた30年後に、まさか自分よりも年下の若造の元で活躍するとは思ってもみなかったでしょうね

 

 

では、ここでLD-X1の基本情報を紹介します

再生可能・・・CD VIDEO LD、LD(レーザービジョンディスク)

再生方法・・・片面再生

重量・・・28Kg

外形寸法・・・457(幅)×458(奥行)×182(高さ)mm

28キロ!!!そりゃ重いわけです

あと、LD-X1の再生方法は片面再生でありますので、A面からB面へのディスクの移行を、トレーを開閉して行う必要があります(それがめんどくさい方は両面再生できる機種をオススメします)

 

奥行きの感じもわかるように、右端に「アニメV」を置いてみました

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アニメ雑誌一つ置いても上が結構余るほど奥行きがあることが分かっていただけると思います

 

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本体のデカさに圧倒されながらテレビへの配線をしていきます

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接続方法としてRCA端子…三色(黄・赤・白)ケーブルでの接続があります

最新のテレビだと、HDMIケーブルでの接続が主流でRCA端子がオミットされているテレビも多いですよね

しかし、このように昔ながらの家電を使う人間としては、RCA端子は必要不可欠なので残していただきところです

その他にもS端子での接続もありました

 


特に難しい接続もなくセットできたのですが…本体がデカい!!!

LD-X1は本体の高さも規格外なので、PS4Blu-rayレコーダーが入っているテレビ台には収まり切らず…仕方がなく、LD-X1用にカラーボックスを新調して設置しました(ホントお金が掛かる子です)

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更にカラーボックスの奥行きがLDプレーヤーよりも小さいので、下に追加板を左右幅側に2枚敷いて奥行きをカバーしています(まったく手が掛かります)

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LD-X1の配置場所も決まり、通電も確認OK!

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トレーを開けてディスクをセット…ホントに再生するか、緊張の瞬間です……

 

こいつ、動くぞーー!!!

 

いや〜、とりあえず一安心しました

再生しなかったら2万5000円どうしようと思っていましたけど、ホント良かったです

 
ついに動き出した私のLD人生…これで怖いものはありません!

 

LDの画質徹底レビュー

皆さんが一番気になっているのが、LDの画質ではないでしょうか?

LDプレーヤーは欲しいけど画質が悪かったら嫌だな〜という思いは、誰も抱えている不安材料だと思います(自分もそうでした)


安心してください、全く問題ありません!


もちろん現代の液晶テレビに合わせてリマスターされているBlu-ray作品と比べると画質のきめ細かさは劣りますが、自然な配色(特に暗い色)からくる当時のアニメを観ているぞ!という感覚は圧倒的にLDが上です

それに思っていた以上に滑らかに動くので、嫌悪感なく視聴できます

 


画質に関しては実際に観ていただくのが手っ取り早いので、検証として『機動新世紀ガンダムX』のOP映像で比較していきましょう!

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80年代アニメブログで、なんで1996年放送の『ガンダムX』なんだ?というと…他に比較できるLDを所持していないからです(すいません)

しかし、4年前ぐらいになんとなくジャケ買いしていた『ガンダムX』のLDがこのような形で活躍するとは思ってもいませんでした


大きく中央で流れている映像がLD、小さくワイプサイズの映像はYoutubeガンダムチャンネルで配信されているモノ(リマスター版)を使用しています

 


どうです?リマスター版のようなシャープな線はありませんが、LDにはLDなりの良さがあると感じます


動画だけでは分かりづらい点もあるので、静止画でも比較しましょう

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←LD  リマスター版→

ガンダムXのV字アンテナ(黄色)を見ればリマスター版の明るさが目立ちます
特に背景の色合いは、暗いシーンではLDの方が自然な配色と言えるでしょう

 

こんな感じで『ガンダムX』の第1話を丸々観て、比較した感想をまとめてみました

メリット

・色合いが暗め(自然な配色)

・映像にぐらつきがない(ノイズがない)

・BGMの抑揚(メリハリ)がすごい

・当時のアニメを観ているぞ感がより増す

 

デメリット

・映像停止時にはノイズが少し入る

・上下の映像が少しカット?されている

・暗くて細かい部分が見にくい

正直、LDを舐めていたのかもしれません

 

BGMなどの音周りに関しては、これほどまでにパワフルに力を出すとは驚きました

LDの機種やオーディオ環境の差もありますが、それを差し引いてもLDの方が上かもしれません

 

しかし、LDに比べてリマスター版は配色が明るいので、LDでは見えなかった細かい部分がくっきりと見ることができ、その点はLDのデメリットと感じました


リマスター版の映像と比較しての結果なので、 DVDの映像との比較ではもっと差がないと感じます



今回、LDとYoutubeで配信されているリマスター映像を比較してみて、これはどちらが良いか悪いかではなく好みの問題だと感じます

シャープで明るい配色が好みの人はリマスター版、少し暗めで自然な配色が好みの人はLD…どちらのメディアも素晴らしいです

 

ただ、今回の検証ではっきりとした事があります

それは【LDだって、まだまだ負けていない!】ということ

LDはまだまだ活躍できると分かっただけでも、今回の検証が価値あるものであったと感じます

 

LDの再流行のカギは…レコードにあり!

LDと同じく80年代に活躍してメディアといえば、レコードであると思います

しかし、今やレコードは若者を中心に人気を集める音楽メディアであり、アーティスト側も新曲をレコードで発売する時代です

レコードプレーヤーに関しても、Bluetoothなどの最新の機能を追加され、色んなメーカーから発売され続けています

そういう意味で言うと、レコードは今なお輝き続ける現行メディアであるわけです

おそらく30年・40年後も残り続けるでしょう


しかし、LDプレーヤーはどうでしょうか?…

 

各メーカーからの生産は10年前より終了されていて、Blu-rayなどの新しいメディアの登場にドンドン埋もれていくばかりです

このままではレコードとは違い、30年・40年後には消滅し、DVD化されていない作品や未配信の作品は観る術を失うことになります

 

そんな事、あってはいけません!

 

LDプレーヤーというのは、デカい・重い・お金が飛ぶなど…初心者が手軽に踏み込める世界ではないかもしれませんが、踏み込んでしまえばそれらの事が全く気にならない価値があるメディアです


今回の記事で少しでもLDに興味を持った平成生まれの若い方は、是非LDプレーヤーの購入を検討してみてください!

レコードと同様に平成生まれの若者が、LDの素晴らしさを発信していくのが生き残る道であると感じています

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LDおじいちゃんと20代の若造

先ほども書いたように、今回我が家にやってきたLD-X1は発売されて30年の月日が経っている代物です

スポーツ選手で言うと引退しているのが当たり前のキャリアだと言えるでしょう

そんなおじいちゃんが、自分より年下の20代の若造の家で今後10年・20年と活躍するって面白くないですか?

そんな2人の物語を『LDおじいちゃんと20代の若造』というタイトルで小説にしたらバカ売れするのではないかと、アホな事を考えながら記事を書きました(誰か執筆お願いします!)

 

発売から30年が経っているということは、いつ壊れてもおかしくないということです

今は元気に動いているLDおじいちゃんも、明日になれば動かないということも全然考えられます

形あるもの、いつかは終わりが来る…

こんな平成生まれの自分の元に来てくれたLDおじいちゃんの為にも、私が責任を持って最期を見届ける思いでいます

そんな覚悟を持ちつつ、できるだけ多くの思い出を作り上げていきたいですね

 


ついに始まった、私のLD生活

しかし今の私の現状は、『ポケモン』で言うところの博士からポケモン図鑑を貰った段階です

これから80年代OVAらのレア作品をドンドン集め、より多くの作品と出会い、作品の魅力を発信していきたいと思っております(めざせ!LDマスター)


そして、80年代OVAアニメの素晴らしいが若い世代に広まり、手軽に楽しめる時代になることを願っています!

 

皆さんも、LDプレーヤーを買おう。

 

↓ブログの更新情報はTwitterからも発信しております

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🌟-前回の記事-🌟

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名作プレイバック第8回『魔法の妖精 ペルシャ』配信で観れる喜び🌸

皆さん、お元気ですの?

最近、大きな買い物をして〔もう後戻りはできない!〕と感じているSATAトミオです

80年代アニメを極める為には避けて通れぬ道…これを所持していなくては話にならないというアイテムを手に入れました

詳しくは次回のブログ記事にて書こうと思っておりますので、興味のある方には見ていただきたいと思います

 

以前に『魔法の天使 クリィミーマミ』の魅力を取り上げた記事、名作プレイバック第6回『魔法の天使 クリィミーマミ』マミの魔法は親から子へ🔮を書きました

その文末で、〔現在視聴中の『魔法の妖精 ペルシャ』の記事も書く予定をしていますので、乞うご期待!〕と書かせていただきました

80sanime.hatenablog.com

 

そして先日『ペルシャ』を視聴完走したわけです

 

というわけで、名作プレイバック第8回の今回は『魔法の妖精 ペルシャを紹介していきます!

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『魔法の妖精 ペルシャとは、1984年にスタジオぴえろ制作で全48話放送された青沼貴子原案の魔法少女アニメです

また、ぴえろ魔法少女シリーズの第2作目にあたる作品でもあります(第1作目が『クリィミーマミ』)


あらすじーー

アフリカで育った11歳の少女・速水ペルシャ(cv.冨永みーな)は両親と暮らす為に日本へと帰国する飛行機の中で、ラブリードリームと呼ばれる不思議な国に導かれます

愛のエネルギーを集めてラブリードリームを救う為に、ペルシャは魔法の力を授かるのです

魔法の呪文を唱えることでペルシャは赤い髪の17歳の美少女へと変身できるようになり、お目付け役の三匹のカッパ(ゲラゲラ・メソメソ・プリプリ)を振り回して自由気まま直感的に魔法の力で愛のエネルギーを集めます

変身した美少女ペルシャの虜になっている年上の双子の幼なじみ・室井学(cv.難波圭一)と室井力(cv.水島裕)には自分の正体に気づいて欲しいと複雑な心境を見せながらも、ペルシャは室井兄弟のどっちが(恋愛対象として)好きなのかと悩む三人の恋模様も魅力的です

 


本作は『クリィミーマミ』で描かれたアイドル物とは違い、魔法の国を救う為にペルシャが様々な人と出会い・成長していくというオーソドックスな魔法少女作品となっています

また、大好きな相手が自分の変身後の姿に魅了されても正体に気づかない展開など、共通する点もございます("自分の正体に気づいてほしいけど言えない"展開が、もどかしくて良いですよね♪)

 

ペルシャは魔法の力で美少女ペルシャへと変身することで、女子プロレスラーやモトクロスのレーサー、人魚など様々な職業のスペシャリストになれるのも魅力です

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そこで出会う人と心を通わせる事で、ペルシャが成長していくわけです

 


今回紹介している『魔法の妖精 ペルシャ』という作品は、『クリィミーマミ』の次作のぴえろ魔法少女シリーズ第2作目という知名度の高いポジションにありながら、レンタルDVDも動画配信サービスでも観ることができない作品として有名でした

観る方法としては国内版DVDとLD(レーザーディスク)とどちらも初見にはハードルが高いような気がします


私も本作の存在を知った3年前より、配信サービスなど色々と調べて視聴を試みましたが、手が届かず…

私自身もLDを購入して視聴しようとしていました…


しかし、そんな状況を変えたのがdアニメストアです!(前回に続き同じ展開です)

 


4月から配信がスタートして、配信予告が出た時には〔さすがに嘘だろ〕と思いました

だって3年も待っていてどこも配信されていなかった作品ですよ…そりゃ疑いますよ

前回の名作プレイバックで紹介した『スターザンS』といい、最近の「dアニメストア」はやばいです

(今後もよろしくお願いします!)

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更には「dTV」でも配信がスタート!


手軽に視聴できるようになった今こそ『魔法の妖精 ペルシャ』の魅力を伝えていかなくていけない時です

というわけで、本作の魅力を簡単に説明していきます

 

2人のペルシャ

ペルシャ』という作品にはとても魅力的なキャラクターが多く登場します

その中から主要キャラクターの紹介をしたい思います

 

速水ペルシャ(cv.冨永みーな)

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幼い頃からアフリカで沢山の動物に囲まれて育った野生的な11歳の少女

日本にいる両親と暮らす為に日本へ帰国する

4歳年上の双子の幼なじみ・室井兄弟ことが大好きで、いつも引っ付いて行動しようとする

日本の生活に慣れていない為どんなことにも興味を示す女の子で、脱走犯を家に招いたり大金持ちの社長と友達になったり路頭に迷うおじさんを家に泊めてあげたりとハチャメチャなことをします

語尾が特徴的な"通称:ペルシャ語"を話す

 

美少女ペルシャ(cv.冨永みーな)

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ペルシャが魔法の力で変身した姿

変身することで17歳の女の子になり、あらゆる職業のスペシャリストになることができる

登場しては突然消え去る彼女の姿に、室井兄弟の2人は虜になっている

 

シンバ

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アフリカでペルシャと友達だったライオン

日本での生活に慣れないペルシャが寂しさのあまり、魔法の力で呼び寄せネコの姿へと変身させる

魔法の力を受けた影響で人間の言葉が話せるようになり、日々暴走するペルシャをサポートする

 

ゲラゲラ(cv.千葉繁)・メソメソ(cv.亀山助清)・プリプリ(cv.三田ゆう子)

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ラブリードリームに住む妖精のカッパ

ペルシャが魔法の力を授かったことでお目付け役として人間界に移り、ペルシャをサポートする

ゲラゲラは関西弁でツッコミが激しく、メソメソはネクタイをしており美意識が高いロマンチスト、プリプリは三匹の中で一番のしっかり者であるが時々過激的な発言をする

 

室井学(cv.難波圭一)

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双子の兄(15歳)

頭が良くて、生徒会長も務めるしっかり者

イケメンで学校内での人気も凄いが恋愛感情に鈍く、ペルシャの事も可愛い妹と思っている

 

室井力(cv.水島裕)

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双子の弟(15歳)

運動神経が良く、ラグビー部に所属している

行動力があり、とにかく何事にも負けず嫌いな努力家

御友小夜(cv.島津冴子)という同い年のガールフレンドがいるが、ぶっきら棒な性格から度々衝突をする

 

その他にもペルシャのクラスメイトである、よよこちゃんや冬太(とうた)ちゃん…あと紀信など魅力的なキャラクターがたくさんいます

特に篠川紀信というキャラクターは一癖も二癖もあり、『ペルシャ』を視聴する際に大きな試練を与えます(はっきり言うと嫌なキャラクターです)

そんな紀カス.紀信ちゃんの行動にも注目していただければと思います

 

ペルシャが話す言葉【ペルシャ語】講座

ペルシャ』の魅力といえばなんといってもペルシャが話す独特な言葉、通称【ペルシャ語】です

今現在でも特徴的な言葉を喋るキャラクターはたくさん存在しますが、それのどれともペルシャは違うような気がしますね

ペルシャの無垢な可愛さと冨永みーなさんの演技との合わせ技は芸術に近いと感じます

ここでは主なペルシャ語の解説をしていきます

① 〜の

ペルシャの話し方は基本的に語尾には「〜の」という言葉が付きます

例「いただきます」→「いただきますの」

 「疲れました」→「疲れましたの」

 
そして応用編として語尾の「です」に「〜の」が付いた「〜ですの」という言葉を理解することが、ペルシャ語マスターへの重要なポイントとなります

例「大好きです」→「大好きですの」

 

②わーの

嬉しい時に使います。使い方としては「わーのわーの」という風に2フレーズ続けて使うことが効果的とされています(つまりは「わーいわーい」のペルシャ語版ということです)

 

③きゃーの

興奮する瞬間に使います。女性の甲高い声・黄色い声の「きゃー!」という言葉をペルシャ語にしたものですね

可愛いものを見てテンションが上がる瞬間などに使えます

 

④やーの

拒絶的な反応を示す時に使います。「嫌(いや)」という言葉を変換したものであり、「いやーの」と言う時もあります

ちょっと駄々をこねる時などに使われます(こちらも「やーのやーの」と2フレーズにして使うことが多いです)

 

⑤ウッスラパー

今までに紹介したペルシャ語は、既存の言葉を変換したものでありましたが、こちらの言葉は完全なるオリジナル語です


「ウッスラパー」は相手への怒りが頂点まで達した時に使われる言葉で、「バカ」という意味合いがあります

ペルシャは室井兄弟に対して使うことが多く、子ども扱いをされたりすることへの怒りと悲しみを込めた言葉となっております

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相手に対して「バカ」とは言えないけど、怒りの感情だけはぶつけたい時に「ウッスラパー」と叫ぶことをオススメします(相手には意味がわかりませんので)

 ペルシャ語を理解することが本作をより楽しむポイントとなります

是非本編を観て、ペルシャ語を楽しみますの♪

(分からなくても本作を観ていれば徐々に理解出来てきますのでご安心を)

 

オープニング曲から惹かれた『ペルシャ』の世界

私が『ペルシャ』という作品を知るきっかけになったのも、その魅力に惹かれたのも前期OP「見知らぬ国のトリッパー岡本舞子」があったからです

アニメのOPだけでこれほどまでに興味を持った作品は殆ど無くて、普段本編を観ていない作品のOPEDはあえて聴かないようにしている私も、この曲だけは何度もリピートして聴いておりました

それだけインパクトのある曲だということです

 

ちょっとだけ曲の解説をしていきましょう

まず、イントロ部分のピアノの神秘的な世界観にドンドン引き込まれていきます

ゆったりとしたメロディで奏でられていくかと思いきや、Bメロに入るあたりで転調してOPらしさが出てきます

サビに突入してからも少女らしい歌詞である「私の心さえ 知らずにいるの」とフレーズに心を奪われて、そしてサビ後半にはバックコーラスが参入してきて、曲の盛り上がりが最高潮に!(ここが一番好き)

 

イントロ部分からは考えられないほどの後半の盛り上がり…しかし熱血系のOPというわけではなく岡本舞子さんの幼くも透き通る歌声が響き渡る名曲です

やっぱり私の解説だけでは「見知らぬ国のトリッパー」の魅力は伝わりませんので、是非聴いてみてください!

 

見知らぬ国のトリッパー

見知らぬ国のトリッパー

  • provided courtesy of iTunes

 

更に作品中盤より、本曲のピアノアレンジが本編内で流れます

そのピアノアレンジが作品の鍵になり、それがそれがホントに素晴らしいのです(アレは反則級の素晴らしさ!)


私と同じように歌の魅力から本作を知るきっかけになればと思います


魔法の妖精ペルシャ OP2&ED2

(今回紹介した「見知らぬ国のトリッパー」を含む『ペルシャ』のOPEDが全て収録されていて、他のぴえろ魔法少女シリーズの曲も収録されているアルバムが↓)

 

3年待って観れた喜び

本作は基本的に1話完結の作品であり、それぞれのエピソードに子どもの夢が詰まっていると感じます

そして最終回の4話前からは作品の雰囲気がガラリと変わり、この4話の為に『ペルシャ』という作品を観てきたのかと思うぐらい素晴らしいストーリーとなっております

ホントにね…"尊い"というのはこの事か!というぐらい世界観が美しく感じます

ペルシャという女の子が魔法の力を手にしていかに成長してきたのかを観れるエピソードなので、その4話の為だけにも是非観ていただければと思います

 


冒頭でも話したように『魔法の妖精 ペルシャ』という作品は中々観ることのできなかった作品です

私自身も観るまでに3年も待ったのです

待たされた分だけ喜びを噛みしめて、他の作品を観る時よりも何倍も楽しんで観ることができました

 

私がそれほどまで待たされた作品が、現在dアニメストア「dTV」で配信されているわけです!

コレがどれだけ素晴らしいことか分かりますでしょうか⁉︎

手軽に観れる今こそ、是非観ていただきたいと感じています

 

長年配信されなかった『ペルシャ』…その封印が解かれたことによって、ぴえろ魔法少女シリーズはついに動き出したのです

これをきっかけに現在配信されていない他のぴえろ魔法少女シリーズである『マジカルエミ』や『パステルユーミ』も配信されることを願っています

 

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 前回の【名作プレイバック】↓

80sanime.hatenablog.com

名作プレイバック第7回『OKAWARI-BOY スターザンS』マイナー作品からの脱却🌲

皆さん、各地で緊急事態宣言が解けて気を緩めていませんか?

どうも、緊急事態宣言が解けても私の心中は全く解けていないSATAトミオです

 

めちゃくちゃブルーなのです

そのわけは、すごく仲良くさせてもらっている友人の方と先週の日曜日から連絡が取れない状態にあるからです…

こちらからのアクションにも反応なし

Twitter上では気丈に振る舞っているつもりですが、ここ一週間でメンタルはボロボロになっています…

何事もなければいいのですけど、考えれば考えるほど最悪のケースばかりを考えてしまいます


人の生涯、出会いもあれば別れもある…しかし、これが別れだとは思いたくない


いつかまためぐりあえると信じています

それまで、ずっと待ってますーー

(※現在解決済み、ご心配をおかけしました!)


…まぁ私の話など今回はどうでもいいのです!(すいません、開幕から暗いムードで…)

 
そんな辛い時ほど心の底から笑顔になれる楽しいアニメですよ‼️

 

名作プレイバック7回目の今回紹介するアニメはOKAWARI-BOY スターザンSでございます

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 『OKAWARI-BOY スターザンS』と書いて、(オカワリボーイ スターザンス) と読みます


『スターザンS』は有名なタツノコプロ制作のアニメでありながら配信サービスにもなく、激レアな作品として扱われてきました


私も配信されることがないと諦めていたので、昨年の9月にBlu-rayを購入して観ました

 
しかし、そんな状況を変えたのがdアニメストアです!

 

3月末に突然の配信スタート、あまりの衝撃に腰を抜かしたのは私だけではないハズでしょう

80sanime.hatenablog.com

 

今もっと熱く・盛り上がっている『スターザンS』の魅力を語らないでどうするの?と思いませんか⁉︎

ということで、今回は多くの熱狂的ファンを持つ『スターザンS』について書いていきます!

 



OKAWARI-BOY スターザンSとは、1984年にタツノコプロ制作で全34話放送されたギャグアニメです

 

あらすじーー

八神ジュン(cv.高田由美)は行方不明になった父を探しに理想郷・パラトピアを目指して宇宙に出ます

キラキラ星に不時着したジュンは小人民族のセノビ族と出会い、父の消息とパラトピアの情報を探します

セノビ族と対立するロボット族の攻撃に遭ったジュンはセノビ族の守り神・スターザンS(cv.井上和彦)に救われるのです

一方、ジュンのことが大好きで地球から追いかけてきた狩上エビルス(cv.玄田哲章)とその家族"狩上ファミリー"もキラキラ星に不時着し、ロボット族と出会い、ひょんなきっかけから神様と崇めらることになります

パラトピアの存在を知った狩上ファミリーはジュンから情報を聞き出す為に捕まえようとします

 

"SF要素(スターウォーズ)×ターザン"という異色の組み合わせを大胆にミックスさせ、タツノコプロ特有のギャグセンスが光る作品であります

 
そして…

"ジュンちゃんのお父さんの行方は?""パラトピアは存在するのか?""そしてスターザンSとは何者なのか…?"


3つの謎が『スターザンS』のストーリーを動かしていきます

 



OKAWARI-BOY スターザンS』の【OKAWARI-BOY(オカワリ-ボーイ)】とは、二枚目と三枚目のスターザンSの容姿が変わることの「お変わり」を指した言葉です


始めはその意味が全く分からず、同じ食べ物をもう一度食べる言葉の「おかわり」のことだと自分は勘違いしていました(笑)

 
だって次回予告の時のスターザンSの決めゼリフが「キミもOKAWARI(オカワリ)するゥ~?」なんて、ご飯のおかわりを誘われている絵を思い浮かべませんか?


そんな茶番劇は置いといて。。。

早速、本作の魅力を紹介していきます…イェーイ!

 

 

一度見たら忘れられないキャラクターたち

『スターザンS』には個性豊かなキャラクターが多く登場します

作品を盛り上げるキャラクター達を紹介していきましょう

 

スターザンS(cv.井上和彦)

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キラキラ星に住み、セノビ族に育てられた謎多き青年

普段はひょうきんな三枚目の顔をしているが、愛しのジュンちゃんの前だと等身も変わりイケメンな二枚目キャラに大変身する(どういうメカニズムなんだろう…)

セノビ族の守り神として、相棒のミュータンと共にロボット族の脅威から守り続けている

 

イケメンな二枚目とショタな三枚目のスターザンSがいることで、どちらの需要にも対応しているあたり素晴らしいと感じますね

 

八神ジュン(cv.高田由美)

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父親の消息を尋ねてキラキラ星に不時着した地球人

二枚目のスターザンSに一目惚れしています

パラトピアの情報やエビルスの結婚問題など、たびたび狩上ファミリーに誘拐される騒動を引き起こします

 

 ミュータン(cv.小宮和枝)

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スターザンSと共に暮らす小動物

スターザンSの良き相棒であり、食事の時は底知れぬ食欲をみせる

ジュンちゃんがピンチになると「ピーポーピーポー」とサイレント音のように鳴き、スターザンSに危機を知らせる(この鳴き方が可愛いすぎるッ)

 


 

ここまでスターザンS側のキャラクターを紹介しましたが、『スターザンS』といえば敵も魅力的な作品です

ジュンちゃんを追ってキラキラ星へとやってきて、敵対するロボット族の神サマとなる"狩上ファミリー"についても書いていきましょう!

 

狩上エビルス(cv.玄田哲章)

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ハチローとリズの息子

ジュンちゃんのことが大好きで、スターザンSと恋のライバル関係にある

祖母のマネコちゃんに溺愛されており、甘やかされて育ったことでボディーも性格もわがままなキャラクターになっています

マネコちゃんに頼りジュンちゃんとの結婚を狙います(見た目からはわからないが実は18歳)

"バカ息子"という言葉がピッタリハマるキャラクターではあるが、ジュンちゃん一筋なところや純粋な性格から憎めない存在です

 

狩上マネコ(cv.香椎くに子)

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地球でも有数の大企業「狩上グループ」の会長

パラトピアの存在を知り、不老長寿の力を得ようとしている

ジュンちゃんに続きパンチラ率が高いキャラとして知られています(誰得)

あと家族で唯一の関西弁キャラなのですけど、出身は関西の方なんでしょうかね

 

狩上リーズ(cv.小宮和枝)

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マネコちゃんの娘であり、ハチローの妻

ハッちゃんに対して鬼嫁な一面もあるが、根は優しくてしっかりとした芯のある女性らしさを持っています

あとマネコちゃん程ではないですが、とてもグラマーなキャラでもあります(太っているとは言ってはいけない)

ちなみに「狩上グループ」の社長です

 

狩上ハチロー(cv.青森伸)

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マネコちゃんからは"ハッちゃん"と呼ばれるリーズの旦那

リーズと結婚したことで狩上ファミリーの養子に入るが、マネコちゃんやリーズからはぞんざいな扱いを受ける

"養子に入って19年…"と語り始めるセリフが毎回のお決まりとなっています(このセリフめちゃくちゃ好きです)

結婚する前はボクシングのチャンピオンであった経歴もあり、ハードボイルドにクールにキメるシーンがある(クールなハッちゃんが大好きです!)

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その他にも、ロボット族の族長のダースベーロ鉄人ウルトラZなど個性的なキャラクターがたくさん登場します

 

 

ショタ・スターザンS(三枚目)とイケメン・スターザンS(二枚目)

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本作の見どころといえば、なんと言ってもスターザンSの二枚目キャラと三枚目キャラの変化です

普段は幼くひょうきんなスターザンSでありますが、ジュンちゃんの前では好かれる為にイケメンへと変化できる不思議な能力を持っています(そしてイケボにもなる)

ジュンちゃんにダラしない三枚目姿を見せると嫌われると思い、絶対に見せないようにしています…ここが本作のキーポイントであります

二枚目キャラは顔の筋肉などを極限までに整えている状態なので、活動時間はウルトラマンのように限られています

限られた活動時間の中でスターザンSはいかにして三枚目姿を晒さないかをアタフタして見るのが本作の楽しむポイントです

また二枚目キャラを維持する為に日々トレーニングしているシーンなどもあり、人間味のある姿も描かれています

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二枚目と三枚目の2人のスターザンS…どちらにも素敵な魅力があり、またスターザンSを演じる井上和彦さんの演じ分けも素晴らしいので、演技にもぜひ注目していただきたいです(三枚目の演技も作品前半と後半では微妙に違うのもポイントです!)

ジュンちゃんの前でコロコロと顔色を変えるスターザンSを楽しんでいただきたいと思います

 

アニメ育ち世代が書くバラエティ豊かなギャグ展開

『スターザンS』の魅力、それはストーリーにあります

当時約24歳とまだまだ若手脚本家だった島田満さん、井上敏樹さんらの新しく若い力で作られた作品です

そのお二人の世代というのはTVアニメを観て育った若者がアニメ業界に入ってきた世代であり、TVアニメに影響を受けたユニークなストーリー展開が多く見られます

ジュンちゃんのダミーロボットを作りスターザンSを誘惑する回(第6話)やエビルスが二枚目スターザンS並みにイケメンになる回(第12話)や童話・シンデレラの展開をビキニのブラジャーで描いた回(第20話)など、バラエティに溢れています

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その中でも光るのがパロディ要素です

巨人の星』をパロディにした第12話「めざせエビルス! 養子の星」、『あしたのジョー』をパロディにした第17話「燃える闘魂! 涙のハチロー」など、アニメを観て育った世代だからこそできるエピソードのように感じます

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ストーリーの素晴らしさとキャラクターの個性が相まって、登場するキャラクター達も生き生きして動き回ります

80年代当時の活力を感じていただけると思います

80sanime.hatenablog.com

 

人の熱意は伝染し、次世代に繋がる

実は『スターザンS』という作品を観るのはまだまだ先の予定でした(正直2年後ぐらいを計画してました)

その計画を前倒しにして観るきっかけになったのは、Twitter上での異常なほどの盛り上がりでした

タイトル自体は聞いたことある作品でしたがマイナー作品というイメージがあり、自分にはその光景がすごく異様に思えたのです

そこまで熱意を持って語られる作品なら〔絶対に面白いはず!〕とBlu-rayまで購入してみたワケです

 

その結果…めちゃくちゃ面白かったですよ

 

だからこそ今度は私がその熱意を皆さんに伝える番だと感じ、今回紹介させていただきました

 

マイナーアニメという状況に置かれている作品を、平成生まれの観点から再評価するのが自分の役割とも感じています(痴がましいと思いますけど)

そういった連鎖反応が次世代に80年代アニメを伝える活動に繋がるはずです


今後はそういった作品を紹介していければと思います


 

『スターザンS』はBlu-rayが発売されている作品ではありましたが、長年配信されることがなかったタイトルです


現在は「dアニメストア」で配信されていますが、いつまた手軽に観れない状況になるかわかりません

 

手軽に視聴できる今こそ!『スターザンS』を観るときです

さぁ、皆さんも一緒にOKAWARI(オカワリ)するゥ~?

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

【平成生まれが解説】80年代アニメ史・前編🟢(1980~1984)

どうも、「80年代」と聞くと無意識のうちに体が反応するようになってしまったSATAトミオです

80年代アニメのことばかり考えていると関係のないジャンルでも、ついつい反応しちゃうようになりました(かっこ良く言うなら職業病というやつでしょうか)

 

私は今まで、1980年代に制作されたアニメを「80年代アニメ」という一つのジャンルとして語ってきました

 
しかし、一括りに80年代アニメといっても80年代前半と後半では全く違った特色があり、「80年代アニメ」という一言では言い表せない魅力があります


また、その当時に起きた出来事や流行りがアニメ作品に影響を与えているケースもあります


そこで今回、1980年代に制作されたアニメを年別に分けて、その年の特色やトピックスを20代の若造から見た視点で語っていきたいと思います

ちょっと長い文章になっていますが、お付き合いいただけると幸いです!

 

1980年(昭和55年) ガンダムの終わりから始まる80年代

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1980年制作の主なアニメ作品

・『あしたのジョー2』(TV)

・『ドラえもん のび太の恐竜』(映画)

・『ニルスのふしぎな旅』(TV)

・『宇宙戦士バルディオス』(TV)

・『釣りキチ三平』(TV)

・『伝説巨神イデオン』(TV)など

ガンダム】×【プラモデル】=ガンプラの誕生

80年代アニメの始まりは『機動戦士ガンダム』のTV放送終了から始まったといっても過言ではないでしょう

この昨年(1979年)4月から放送が始まった『機動戦士ガンダム』が1月下旬に終わり、そして7月には、ガンダムのプラモデル…『ガンプラ』が発売されるわけです

本放送終了後から各地で始まっていた再放送の効果もあり、ガンプラガンダムは大ブームとなり社会現象を巻き起こします

 

『映画 ドラえもん』の始まり

ドラえもん(大山のぶ代版)』の放送が始まったのが1979年からで、劇場版第1作目である『ドラえもんのび太の恐竜』が公開されたのが1980年であります(以後、2004年まで毎年新作映画が公開される)

80年代の始まりとは、『映画 ドラえもん』の歴史の始まりでもあるといえますね

 



1980年というのは、70年代の続きであり当然ながら前年代の匂いが残っている時代です

アニメは子どもの為の媒体であり、オープニングやエンディング曲も主人公や作品名を入れた学童向けの楽曲が多いイメージがあります

しかしロボットアニメに関しては、『ガンダム』の登場以降、『イデオン』や『バルディオス』などの作品で地球人VS宇宙人という構図の中にも敵の主義主張を描かれ、中高生が好む作品が増えていきます

1980年のアニメ以外のトピックス
ゲーム&ウォッチ発売

松田聖子デビュー

王貞治引退

山口百恵引退

ゲーム&ウォッチの発売に王さんや百恵ちゃんの引退も70年代の出来事だと思っていたのですごく驚きました

百恵ちゃんが引退するタイミングで松田聖子さんがデビューするのも、時代の変わり目を象徴するようで考え深いですね

 

1981年(昭和56年) アニメ新世紀の幕開け

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1981年制作の主なアニメ作品

・『Dr.スランプ アラレちゃん』(TV)

・『うる星やつら』(TV)

・『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』(映画)

・『機動戦士ガンダム』(映画)

・『機動戦士ガンダム哀・戦士』(映画)

・『六神合体ゴッドマーズ』(TV)など

アニメ新世紀宣言、新しい時代へ

ガンプラの登場から加速した『ガンダム』ブームは映画化をきっかけにさらに加速します

劇場版『機動戦士ガンダム』が3月14日に公開され、映画のPRの活動の一環として映画公開前の2月22日に監督・キャストが勢揃いするアニメイベントが新宿アルタ前で開催されました

そうです!、これがアニメ史を語る上で絶対に外すことができない伝説のアニメイベント『2.22アニメ新世紀宣言大会』であります


新宿アルタ前という駅のロータリーほどの空間に、1万以上のファンが全国から押し寄せて警察までもが出動する事態となったアニメイベント…本当に当時の熱の凄さを感じます

劇場版第1作目が公開され大ヒット、続いて7月に公開された第2作目の『哀・戦士』編も大ヒットして、1981年も『ガンダム』の年であったと感じます

(以前「アニメ新世紀宣言」について書いた記事がこちら↓)

80sanime.hatenablog.com

 

国民的アニメの登場

この年といえば、『Dr.スランプ アラレちゃん』と『うる星やつら』という二大長編TVアニメ作品が放送されたのも大きいです

Dr.スランプ』は「んちゃ」というアラレちゃんの挨拶が大流行し、最高視聴率36.9%(歴代3位)という驚異的な数字を叩き出しためちゃんこ凄い作品です

また夏休みシーズンになると毎年EDが盆踊りのテーマとした「アラレちゃん音頭」になります

作品自体の人気もあり「アラレちゃん音頭」は80年代の盆踊り曲の定番となり、令和になった今もなお使われている地域もあります(マジな話です)

 

最強のアマチュアアニメ

大阪で行われたSF大会(DAICON3)にて、当時大学生であった庵野秀明さんらがオリジナル8mmアニメを出展して注目をあつめたのもこの年です

庵野さんといえば、『新世紀エヴァンゲリオン』や『ふしぎの海のナディア』の監督としてお馴染みですよね

庵野さんらのようなアニメや特撮を観て育った世代がアニメ業界へ進出してきたのも80年代からであり、若手クリエーターの出現が80年代アニメ業界に新たな風を吹き込み活気を与えたといっていいでしょう

(DAICON3や大学生時代の庵野さんについて知りたい方は、当時同じ大学に通っていた島本和彦さんのほぼ自伝マンガ「アオイホノオ」をご覧ください)

 



1980年からの大きな変化はありませんが「アニメ新世紀宣言」により、"アニメ=子ども向け"という図式が壊され始めた年であることは間違いないことでしょう

 

 ガンダムブームをきっかけに、1981年は「マイアニメ」「アニメディア」といったアニメ雑誌が新たに刊行されます

アニメディア」は学習研究社(現・学研ホールディングス)より1981年6月に創刊され、現在も刊行が続く歴史あるアニメ雑誌

『マイアニメ』は秋田書店より1981年3月に創刊された雑誌ですが、1986年に廃刊します(創刊号の表紙がシャアであったことも当時の『ガンダム』の勢いを感じます)

1981年のアニメ以外のトピックス

初代タイガーマスクデビュー

後天性免疫不全症候群「AIDS(エイズ)」の発見

・「セーラー服と機関銃」公開

ピンクレディー解散

・「オレたちひょうきん族」放送スタート

新日本プロレス初代タイガーマスクがデビューしたことで、子どもたちの間でプロレスブームが巻き起こります

このブームにより、80年代アニメでもプロレスの影響を受けた作品が出てくることになります

80sanime.hatenablog.com

 

1982年(昭和57年) 若手クリエーターの台頭

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1982年制作の主なアニメ作品

・『さすがの猿飛』(TV)

・『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』(映画)

・『戦闘メカ ザブングル』(TV)

・『超時空要塞マクロス』(TV)

・『伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇』(映画)

・『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(TV)など

アニメを観て育った世代が創るアニメ

今なお続く『マクロス』シリーズの第1作目『超時空要塞マクロス』が放送された年です

初代『マクロス』はアニメを観て育った若手スタッフが主力として制作された作品で、昨年(1981年)のDAICON3で脚光を浴びた庵野秀明さんや山賀博之さんらも参加されています

アニメにアイドルという要素を持ち込んだのも本作が初めてであり、劇中キャラ(ミンメイ)と歌手(飯島真理さん)がリンクするシステムも新しい試みでした

 

作品名を出さないロボットアニメソングの登場

1982年になり『魔境伝説アクロバンチ』という作品で、ロボットアニメのオープニングで初めて主役メカや作品名を歌詞に出さない作品が誕生します

アクロバンチ』の登場以降、ロボットソングで主役メカや作品名を歌詞に出さない作品は多く誕生していきます

1982年のアニメ以外のトピックス

中森明菜早見優小泉今日子など、花の82年デビュー組のデビュー

・CD(コンパクトディスク)発売

・「E.T.」公開

・「笑っていいとも」放送スタート

ザテレビジョン創刊

・500円硬貨登場

CDが登場したのが1982年ということですけど、約40年前のメディアが今現在でも第一線で活躍していると考えると本当に凄いことですよね

 

お昼休みはウキウキウォッチングしてしまう番組「笑っていいとも!」がスタートした年でもありますね

また同じフジテレビ系列で放送されていたTVアニメ『さすがの猿飛』では、始まったばかりの「笑っていいとも!」をネタにした回があります

 

1988年2月23日に放送された『きまぐれオレンジロード』第47話「さよならの予感 まどかの初恋を探せ」では、500円硬貨を使いタイムスリップネタに説得力をもたせる演出がされていました

 

1983年(昭和58年)  アニメソングの変化とOVAの誕生

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1983年制作の主なアニメ作品

・『クラッシャージョウ』(映画)

・『ダロス』(OVA)

・『幻魔大戦』(映画)

・『聖戦士ダンバイン 』(TV)

・『装甲騎兵ボトムズ』(TV)

・『魔法の天使 クリィミーマミ』(TV)など

J-POPアーティストによるアニメソング

1983年といえば、アニメソングにも変化の兆しが見られた年です

当時のアニメソングは子ども向けの楽曲が多く、J-POP系のアーティストとは無縁の世界でした

しかし、杏里が歌う作品と同名の楽曲「CAT'S EYE」はアニメ楽曲という枠を飛び越えていきます

80年代の音楽番組「ザ・ベストテン」「ザ・トップテン」では1位を獲得して、1983年年間シングルチャートでも第6位と輝かしい成績を残ります

この大ヒットをきっかけに、80年代TVアニメのOP・EDをJ-POP系アーティストが歌うケースが増えていきます(シティーハンター ED「Get WildTM Network」など)

 

世界初のOVAの誕生

初めてのOVAである『ダロス 』が発売された年であります

OVAとは【オリジナル・ビデオ・アニメーション】の略称で、ビデオソフトで発売されたアニメ作品のことを指します(80年代当初はOAV(オリジナルアニメーションビデオ)と呼ばれていました)

ビデオデッキの低価格化やレンタルビデオショップの増加、さらに1984年のロサンゼルスオリンピックの影響もあり、ビデオデッキは一般家庭へと普及していきます


バイオレス・お色気シーンの過激な描写やマニアックな路線など、TVアニメでは描けない挑戦的なシーンの数々に需要が高まり、ビデオデッキ普及と共にOVA作品は増えていくわけです

80sanime.hatenablog.com

 異世界転生アニメの始まり

この年に放送されたロボットアニメ『聖戦士ダンバイン』は、今流行りの異世界転生アニメの元祖として知られています(監督は富野由悠季)

更に翌年の1984年に放送された『ゴッドマジンガー』も異世界転生アニメであり、『ダンバイン』以降続々と登場します

異世界転生アニメも80年代から始まったのです

 



私が最も好きな年が1983 年であります

理由としては、1980年〜1982年にみられる子ども向けな作風も残りつつ、OVAの登場で徐々にオタクコンテンツとなっていくアニメ市場…その両方を満遍なく楽しめるのがこの年の良さであります

洗礼され過ぎていない荒さや熱も1983年の素晴らしいである気がします

まあ、単純にこの年のアニメが自分の肌に一番合うということなんですけどね

1983年のアニメ以外のトピックス
・TSUTAYA1号店、開店

アクエリアスカロリーメイトG-SHOCKが発売

・「おしん」放送

東京ディズニーランド開園

ファミコン発売

PL学園KK(桑田・清原)コンビ(高一)、夏の甲子園優勝

・「スター誕生」放送終了

・日本初の体外受精

・「フラッシュダンス」公開

東京ディズニーランド開園に「おしん」の放送とアニメ以外にもすごい時代ですけど、ファミコンの発売が1983年というのには一番驚きました(自分のイメージでは1985年ぐらいでした)

ゲーム&ウォッチの登場からわずか3年後というのも、80年代特有の激しい時の流れを感じます

 

アメリカで公開された映画「フラッシュダンス」は、80年代に流行りつつあったエアロビクスブームを確固たるものにして、80年代アニメでもレオタード衣装が多く見られるようになりました

 

1984年(昭和59年) 80年代を象徴する三大アニメ映画

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1984年制作の主なアニメ作品

・『BIRTH(バース)』(OVA)

・『ルパン三世 PARTⅢ』(TV)

・『風の谷のナウシカ』(映画)

・『重動機エルガイム』(TV)

・『名探偵ホームズ』(TV)など

それぞれのアニメ監督

風の谷のナウシカ』や『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(以後、愛おぼ)などの大型映画タイトルがしのぎを削った年であります

風の谷のナウシカ』の監督をされたのは宮崎駿さん、『ビューティフル・ドリーマー』の監督されたのは押井守さん、愛おぼを監督されたのは当時弱冠24歳の若手であった河森正治さん

 

80年代アニメを象徴する作品であり、それぞれの監督にとって転機になった年であることは間違いないでしょう(皆さん今も活躍されている方ばかりですごいですよね♪)

 

オリジナルアニメ以外のOVAの在り方

昨年の『ダロス』の発売以降注目を集めるようになったOVA

1984年になり『BIRTH(バース)』『街角のメルヘン』など完全オリジナルのOVA作品がリリースさせる中で、1983 年放送された『クリィミーマミ』の続編『魔法の天使 クリィミーマミ 永遠のワンスモア』がリリースされたことも大きな意味をもちます

OVA作品として発展はでアニメ市場を更に活発とさせ、TVシリーズの続編をOVAとして出す新しいスタイルを生まれました(また『くりいむレモン』などのアダルトアニメが登場したのも1984年からです)

 

新人歌手とアニメソング

新人歌手がアニメ主題歌をきっかけにデビューするケースが増えていくのもこの年からです

1984年でいうと『重動機エルガイム』後期OP「風のノーリプライ」を歌われた鮎川麻弥さん、『風の谷のナウシカ』のイメージガールに選ばれ同名の曲でデビューした安田成美さんなどがいます

なぜ新人歌手がアニメの主題歌を担うケースが増えたかというと、新人歌手のプロモーションとしてアニメ主題歌を歌うことが宣伝になると判断されたからです

更に、この年をきっかけにアイドル歌手がアニメを主題歌を歌う作品もみられるようになっていきます

1984年のアニメ以外のトピックス

東京芝浦電気東芝に商号変更

植村直己消息不明、国民栄誉賞受賞

・『キャプテン』の作者、ちばあきお自殺

マハラジャ麻布十番店オープン ディスコブームへ

ロサンゼルスオリンピック

 TOSHIBA(東芝)という名前が略称されたものだと初めて知りました

現在も日常的にあるものでも、意外と知らないことや変わり変わって今の形があるのだと感じさせられました

1984年以前でもディスコ描写のあるアニメ作品がありましたが、この年から本格的にブームになっていったのでしょうかね

 

アニメの制作年度は当時を知る貴重な資料

もしかしたら、リアルタイム世代の方は当時のアニメの制作年度とかはあまり気にしないのかもしれません(自分自身リアルタイムで観ていた2000年代のアニメの詳細な制作年度を知りませんからね)

しかし80年代当時を知らない私としては、制作年度も当時を知る為の貴重な資料となります

特に80年代は一年ごとの移り変わりが激しい時代ですので、今回のように年度別にまとめてみて改めて素晴らしい時代であったことを理解できました


あと、80年代のことはアニメを通じて知っているつもりでも、当時のニュースなどまだまだ知らないだらけであることを痛感するのと共に約40年の月日が流れていることを感じます

そんな奥深さに私は惚れているのかもしれません



今回の記事は80年代前半(1980〜1984年)5年分の記事になりましたが、始めの予定としては一つの記事だけで80年代の10年分を振り返るつもりでした…

しかし…とてもじゃないですけど、できませんでした

だってアレですよ!書いているうちにアレも書きたい・コレも書きたいとドンドン膨らみ、今回調べた一年一年がどの時代の主役になれるほどの輝きがあるのですから長くなるのは当然ですよ(これでも抑えた方です)

このような長い記事に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

 


もちろん今回の記事は前半部分だけであり、80年代後半(1985〜1989年)のアニメ史をまとめたものも近いうちに更新できればと思います

 

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名作プレイバック第6回『魔法の天使 クリィミーマミ』マミの魔法は親から子へ🔮

どうも、最近『魔法の妖精 ペルシャ』を観てハマりにハマっているSATAトミオです

 

嬉しいことがあると〔わーのわーの♪〕、相手に腹が立った時は〔うっすらぱー!〕と、ペルシャがよく使う言葉を心で呟いています(『魔法の妖精 ペルシャ』はdアニメストアとdTVにて配信中です)

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始めは『ペルシャ』の魅力ついて書こうと思ったのですが、まずはぴえろ魔法少女シリーズの始まりであり魔法少女作品に革命をもたらした『魔法の天使 クリィミーマミ』を紹介するべきではないかと感じました

 

というわけで、名作プレイバック第6回で紹介するのは『魔法の天使 クリィミーマミです

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よく[クリィーミーマミ]や[クリィーミマミ]と、棒線の数や位置で間違えられる作品であります(『クリィミーマミ』"魔法のステッキは1本"だけと覚えましょう♪)

 

 

『魔法の天使 クリィミーマミとは、1983年にスタジオぴえろ制作で全52話放送され、テレビシリーズ終了後には『ロング・グットバイ』などOVAが4本も制作された人気シリーズであります

さらに本作品はぴえろ魔法少女シリーズの第1作目であり、その後の『魔法の妖精 ペルシャ』『魔法のスター マジカルエミ』など全5作も続くロングシリーズを築きました

 

あらすじーー

小学生の森沢優(cv.太田貴子)は幼なじみの中学生・大伴俊夫(cv.水島裕)が大好きな女の子

ある日フェザースターという箱舟に遭遇した優は、ピノピノという妖精に助けたことからお礼に魔法のコンパクトとお目付け役として猫の姿をした妖精二匹(ネガ、ポジ)を授かります

呪文を唱えると17歳の女の子・マミに変身することができます

魔法が使えるのは1年間のみ、魔法のことを他人に話したり知られるとその力は失われます

その後、マミとして街を歩いていたところをパルテノンプロの社長・立花慎吾(cv.井上和彦)にスカウトされ、"クリィミーマミ "というアイドルとしての道を歩みます

誰にも正体を明かせない【小学生の優】と【アイドルのマミ】の二重生活が始まります…

 

"魔法少女"×"アイドル"といった女の子が憧れる2つの要素を合わせもった作品です

 

クリィミーマミ』のアニメ本編を観たのは3年前ぐらいでしょうか

女性の支持が多い作品なのでいい歳した野郎が観てもいいのかなと思いつつ観たのですが、女性男性問わず楽しめる作品でした(この世に女性向け・男性向け作品なんてないのですよ♪)

優の大好きな俊夫はクリィミーマミに一目惚れして、マミのファンになりますが"マミは自分(優)だ"と気づいてほしいけど言えない複雑な三角関係も本作の魅力です

 

ストーリーも基本的に1話完結で観やすく、コミカルな作風と夢あふれる世界観をすごく楽しみながら観たのを覚えていますね

コミカルだけでなく、同じプロダクション所属のアイドル・綾瀬めぐみやゴシップ記事のスネークジョーなどの、マミの秘密を暴こうとするキャラクターの登場にハラハラして観てました

 

私が今までに観たアニメの中で、ベスト10には確実に入ってくるぐらい好きな作品です

 


大阪阪急うめだ本店で「高田明美展」が開催された時には『クリィミーマミ』の版画を買いました

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会場で一目惚れして、結構高かったのですが買ってしまいました(だいたい3万円ぐらいです)

購入する時にスタッフさんと何故か優ちゃんの魅力について語り合い、最終的に〔パトレイバーの野明(のあ)って優ちゃんに(髪型が)似てますよね〕という話まで発展したのを思い出します

 

いったい何の話をしているのか…

まぁそれぐらい好きな作品というわけです!


そんな好きな作品を今回は紹介していきます

 

なんてったってアイドル

クリィミーマミ』といえば、マミ役の太田貴子さんが歌う楽曲の数々です

今ではアイドルアニメというジャンルが当たり前に存在して、声を当てられている人の歌声がそのまま劇中で流れています

80年代前半はそういった作品も少なく、歌に特化した作品もあまりありませんでした(マクロスのミンメイぐらいでしょうか…)

また番組後半からは、各回ごとにステージ衣装が違っていて、すごく気合いの入っていた作品です

ミュージック・ビデオのOVAが2作発売されているのも、当時として珍しいことだと思います

 

最終回は、ほとんどライブシーンで構成されており、その演出も神がかっていますので、是非観ていただきたいですね


素晴らしい『クリィミーマミ』の楽曲はたくさんありますが、個人的なベスト3を発表したいと思います

 

第3位 デリケートに好きして

言わずと知れた『クリィミーマミ』のオープニング曲であり、マミのデビュー曲にあたる曲です

歌われた太田さんにとっても本曲がデビュー曲であり、新人アイドルさながらの初々しい歌い方がときめきを与えてくれます

初めて聴いた時に、女の子向けのアニメのオープニングでなりながら、少し大人びた歌詞だと思ったのを覚えています

俊夫を愛する優の気持ちが詰まっている楽曲にも思えます


魔法の天使 クリィミーマミ OP1 [STEREO]

 

第2位 BIN・KANルージュ

作品後半からマミの新曲として登場した楽曲でポップなメロディが特徴的なナンバーです

"デジタル時計の波サーフィンして"というオシャレな歌詞と"実はテレホンが二日こないのよ"という乙女心溢れる歌詞がミックスして歌われているのがいいですよね

最終回のライブシーンでポジとネガが踊っていたことでも印象的な曲です

BIN KANルージュ

BIN KANルージュ

  • provided courtesy of iTunes

 

第1位 囁いてジュテーム-Je t'aime-

最終回のライブシーンでちょっとだけ披露された曲

しっとりとしたバラード調で、『クリィミーマミ』の楽曲の中ではあまり知名度がないかもしれませんが大好きな一曲です

サビ始めの"恋に落ちた途端に 誰もがヒロイン"というフレーズがすごく好きですね

(「アニメージュ魔法少女・コレクション」に収録)

 
今回、自分なりの順位をつけましたけど『美衝撃(ビューティフル・ショック)』『ハートのSEASON』など、どれも心に残る素晴らしい曲ばかりです

クリィミーマミ』の楽曲は恋する女の子の気持ちを歌った曲が多く、その素晴らしさは当時のアイドルソングと遜色ないと感じます

 

『魔法の天使 クリィミーマミSONGBOOK・カーテンコール』にはTVアニメ・OVAで使用された楽曲を12曲収録したアルバムもあります(囁いてジュテームは未収録)

また『クリィミーマミ』30周年の時にサントラやアルバムが収録されたCD5枚組の豪華BOXが発売されました

 

音楽から『クリィミーマミ』の世界に触れるのも良いかもしれませんね

 

クリィミーマミ×太田貴子 二人の成長物語

優とマミの声を演じるのは、本作のオープニング・エンディング曲でデビューした太田貴子さん(当時16歳)です

太田さんは作品開始当初は、声優経験はおろか役者経験もゼロの"普通の女の子"でありました

その普通の女の子はやがて作品・キャラクターを通して、役者として、アイドルとして成長していきます

それはアイドルへの階段を上がるマミの姿とクロスオーバーして、作品と共に成長していく姿が多くの支持を得たのではないかと思います

デビュー当時の話や『クリィミーマミ』の思い出話などは後ほど紹介する『完全保存版 ぴえろ大解剖』の太田貴子さんのインタビューでも語られていますのでチェックしてみてください!

 

さらに、太田貴子さんがデビュー当時所属していた徳間ジャパン時代の全ての音源&全ての映像を一挙に収録したCD&DVDボックス『TAKAKO OHTA TOKUMA JAPAN YEARS 1983-1988 CD&DVD COMPLETE BOX』が2020年4月に発売しましたのでそちらもチェックお願いします

TAKAKO OHTA TOKUMA JAPAN YEARS 1983-1988 CD&DVD COMPLETE BOX

TAKAKO OHTA TOKUMA JAPAN YEARS 1983-1988 CD&DVD COMPLETE BOX

  • アーティスト:太田貴子
  • 発売日: 2020/04/29
  • メディア: CD
 

 

令和の今も続く『クリィミーマミ』ブーム

1983年に放送された『クリィミーマミ』ですが今現在でもその人気は衰えず、様々なメディア展開がされています

ここで少し紹介したいと思います

 

マミが主役じゃないコミカライズ

公式スピンオフ『魔法の天使クリィミーマミ 不機嫌なお姫様』が、2018年12月よりWEBマンガサイト「コミックタタン」で現在も連載されています

2020年5月20日にはコミックス第3巻も発売されます

本作はマミの所属するパルテノンプロの先輩であり、ライバルの綾瀬めぐみが主人公として描かれています

パルテノンプロのトップアイドルであっためぐみですが、マミの登場により二番手どころかマミの引き立て役としてぞんざいな扱いを受けます

アニメ本編のストーリーを展開しながらも、めぐみのトップアイドルとしての誇りや責任感、裏での努力など…アニメの慎吾と夫婦漫才をしているめぐみのイメージとはちょっぴり違う魅力が詰まったマンガであります

現在は、アニメ本編にはなかっためぐみがトップアイドルへの階段を登り始めた頃のデビュー当時のエピソードが描かれています

マンガを先に読み、『クリィミーマミ』の世界を体感していただくのもいいかもしれませんね

 

アパレルメーカーとのコラボ

クリィミーマミ』はアパレルメーカーとのコラボグッズが多く発売されており、最近だとサンキューマート、アパレルブランドのCharles Chaton(シャルル シャトン)からはロングTシャツが発売されました

Charles Chaton(シャルル シャトン)から発売されたロング Tシャツは、現在若者に大人気の音楽ジャンル・City pop(シティポップ)の人気火付け役として知られるNight Tempo(ナイト・テンポ)さんとコラボした商品となっています

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本編を観ていなくてもグッズなどで本作に馴染みのある方もおられるかもしれませんね

是非、そういった方にも観ていただきたい作品です

 

当時のスタッフたちの現在の活動

キャラクターデザインをされた高田明美さんは個展や展覧会で、今なお『クリィミーマミ』の新作イラストを出展されています

太田貴子さんもイベントやご自身のライブでも『クリィミーマミ』の楽曲を歌われています

最近だと、『クリィミーマミ』を製作したスタジオぴえろ40周年を祝うイベントで俊夫役の水島裕さんと一緒にステージに立ち、楽曲などを披露しました

また綾瀬めぐみ役の島津冴子さんも毎年朗読劇を開催しており、太田さんや水島さんら『クリィミーマミ』の声優さん達を集めて行われたりもしています

 

高田さんが描き、太田さんも曲を歌い続ける

今なお、当時のキャスト・スタッフに愛される『クリィミーマミ』…

放送当時から観ているファンの方が一番嬉しいことだと思います

 

スタジオぴえろ40周年記念本

2019年11月には『完全保存版 ぴえろ大解剖』というムック本が発売されました

こちらのムック本は"スタジオぴえろ40周年"を記念して発売された本で、主に80年代のぴえろ作品である『うる星やつら』『クリィミーマミ』『きまぐれオレンジロード』の3作品が特集されています

この本で特集された3作品のキャラクターデザインをされたのが高田明美さんという方で、実質「高田明美大解剖」ではないかと思ったりもしましたね

スタジオぴえろの歴史と80年代スタジオぴえろ作品の魅力が詰まった素晴らしい本なので、是非お買い求め下さい♪

 

Youtubeチャンネルの開設

クリィミーマミ』の公式Youtubeチャンネルが開設され、エクササイズ動画が公開されています

公開された動画は3本、「デリケートに好きして」「パジャマのままで」「LOVEさりげなく」の楽曲に合わせてマミがエクササイズするという動画です


初級編「デリケートに好きして」クリィミーマミダンス動画


魔法の体操「パジャマのままで」クリィミーマミダンス動画


中級編「LOVEさりげなく」クリィミーマミダンス動画


今回のマミの3DCGモデルの監修には、キャラクターデザインをされた高田明美さん自らが担当されています

さらにエクササイズ動画のナビゲーターもマミの声を演じられた太田貴子さんがされている力の入れよう…『クリィミーマミ』というコンテンツの本気ぶりを感じます

当時の声優・スタッフやこのような形で集まり作り上げていくコンテンツだからこそ、今なお人気がある作品の証拠かもしれません


現在、新型コロナウィルスの影響で外出自粛が行われている今…

当時観ていた世代の方が、懐かしい気持ちで子どもたちと一緒に運動できるという点でも素晴らしいことです

今後のYoutube展開にも注目していきましょう!

www.youtube.com

 

現在も続く、マミの魔法

クリィミーマミ』という作品は今から35年以上も前の作品です

にもかかわらず、公式スピンオフ漫画やYoutubeチャンネル開設などの新規コンテンツが生まれ続けています

こんな作品は滅多にありません


まだまだ現在進行形で続く『クリィミーマミ』ワールド…

昭和(1983年)にマミがかけた魔法はテレビの前で観ていた子どもたちを夢中させました

そして令和(2020年)を迎えた今、当時観ていた子どもは親になり、その魔法は息子・娘へと受け継がれていきます

その連鎖が絶えず続いていくことが、80年代アニメを次世代に伝えていく真の道であると信じています


(現在視聴中の『魔法の妖精 ペルシャ』の記事も書く予定をしていますので、乞うご期待!)

 

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 前回の【名作プレイバック】↓

『スローモーションをもう一度』平成生まれ昭和育ちの人生を変えたマンガ🎤

どうも、アニメだけでなく80年代アイドルソングも勉強中のSATAトミオです

 

今回は80年代アニメに関する記事ではなく、私のバイブルと呼ぶべきマンガについて書いていきます(といっても80年代に関する作品ですけど)


先日、TBS系列で放送されている『マツコの知らない世界』という番組で、平成生まれながら昭和ポップスをこよなく愛する2人がマツコさんにプレゼンする「昭和ポップスの世界」という回が放送されました


近年、平成生まれの若者の間で昭和ポップスが流行ってきたとされており、ひそかに注目を集めています


そういった人たちのことを、最近では【平成生まれ昭和育ち】と呼ばれる流れがあります


平成生まれ昭和育ちとはーー言葉の通りの意味で、平成に生まれながら昭和のカルチャーの影響を受けて育った人のことを指したものです

この言葉の使われ方としては、主に昭和歌謡曲や80年代のアイドルブームやテレビ番組に影響を受けた平成時代の人に対して広く使われています

まぁ、自分はそれのアニメ版だということです(その為、今まで当ブログでは扱いませんでした)


平成生まれの方で昭和カルチャーに趣味を全振りしている人というのはものすごく少数で、その大半が同年代の友達の会話やノリについていけず、苦労した(している)経験を持っています

 

そんな平成生まれ昭和育ちの誰もが共感し、心を射止めるオススメなマンガがございます!

 

それは…『スローモーションをもう一度』です


『スローモーションをもう一度』とは…2016年から2018年かけて「週刊ビックコミックスピリッツ」で連載されていた加納梨衣さんによる恋愛作品です(コミックス全7巻)

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こちらは私が購入したコミックであります

特に注目していただきたいのが、コミックに付いている帯です

80年代を彩った楽曲の歌詞が入っているのが、実にチャーミングであります

あらすじーー

一見リア充な高校一年生・大滝くんには誰にも言えない「秘密」があった…

それは、アイドルや歌、おもちゃなどの

「80年代文化」が大好きだということ!

 

自分が大好きなものを誰とも共有できず、一人だけで楽しむ毎日を送っている大瀧くん。

そんなある日、クラスメートの薬師丸ちゃんが自分と同じ「秘密」を持っていることを知る。


生まれて初めて

「同じ趣味を持った同年代」と出逢った二人は、徐々に一緒に遊ぶようになってーー(第二巻STORYより引用)

 


スマホ世代でありながら80年代カルチャーが好きな現代の高校生が出会い、その恋愛を描いた作品であります

キャチコピーは

80年代が大好きな現代の高校生が織りなす、いま一番尊い純愛。


私が本作と出会ったのが3年前(2017年)の22歳の頃、コミックスが3巻まで発売されていた時ぐらいだったはず

元々1巻が発売されたあたりで気になっていたのですが、当時の自分は同じ80年代でもアニメにしか興味がなくスルーしたのを憶えています

それから何回も本屋で見かけるうちにドンドン気になり、とりあえず1巻だけを購入しました

恋愛作品としても素晴らしいですが、80年代カルチャーについての描写や平成生まれ昭和育ち特有の悩みを的確に捉えられていて、ズドォーンと胸に刺さりました

そうだ…こんな作品を待っていたんだ!と思うぐらいに自分の中でハマり、翌日には発売済みの巻を全て揃えていました


今まで理解されなかった自分の趣味に共感してくれる同世代がいる…それは自分が憧れていた世界であり、高校生の頃に出会いたかったと本気で思った作品です


そんな本作の魅力を、平成生まれ昭和育ちの自分が紹介していきたいと思います

 

高校生2人による、尊い純愛物語

『スローモーションをもう一度』という作品は、どこまでいっても大滝くんと薬師丸ちゃんの二人の世界を描いた作品です

その二人を紹介しないと始まらないわけです

 

大滝くん

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中森明菜などの80年代のアイドルや歌が好きな高校一年生

母子家庭で遊ぶ物も少なく、母親が子どもの頃に遊んでいたモノで育った為に、80年代カルチャー好きへと成長する

運動神経も良くてクラスの中でも中心的人物であるが、小学生の頃に趣味を「ダサい」と否定されたことから、高校では自分の趣味を隠して周りに合わせるようになる

 

薬師丸ちゃん

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大滝くんと同じクラスで真横の席に座る、前髪が目元まで伸びている地味系の高校一年生

運動オンチでドジっ子要素も持ち合わせている

クラスでも話し相手がおらず、影を薄い存在

大滝くんと同じように80年代のアイドルや歌が好きで、家の離れにレコードなどの80年代グッズが大量にある部屋を"自分の居場所"としている

裁縫が得意で、ステージ衣装を自分で作って着ては一人で楽しんでいる

 


 クラス中心人物の大滝くん、クラスでは地味な薬師丸ちゃん…このアンバランスな関係の2人が「同じ趣味を持った同年代」として繋がっていくのが魅力であると感じます


そして注目してほしいのが、薬師丸ちゃんの表情のバリエーションです

学校にいるときは目元が隠れるぐらい前髪を下ろして影を薄めていますが、大滝くんの前では前髪を分けて喜怒哀楽の表情をコロコロと変えます

学校の時の表情と大滝くんの前でしかみせない表情…心を開いている人にしか向けられないこのギャップこそが『スローモーションをもう一度』の隠された魅力といえるでしょう

更に、物語が進むにつれて薬師丸ちゃんの表情もドンドン豊かになり、キュン度が上昇していきます


2人にしかわからない世界を楽しんでいただけたらと思います

 

80年代カルチャーと中森明菜

『スローモーションをもう一度』の魅力といえば恋愛ストーリーだけでなく、80年代のアイドルや歌、おもちゃなどの80年代カルチャーへの愛で溢れているということです

毎回、物語に合わせた曲や作品がサブタイトルが起用されて、リアルタイム世代の方が懐かしく感じる仕掛けが随所に散りばめられています

その中でも中森明菜の存在は特別です(以後、"明菜ちゃん"と呼ばせていただきます)

明菜ちゃんのデビュー曲であり本作の作品にもなっている「スローモーション」、第1話のサブタイトルに起用され二人の出会いを演出する「少女A」

その他にも「ミ・アモーレ」「DESIRE」など、物語の重要ポイントでは必ず明菜ちゃんの曲が(サブタイトルも含めて)関わってきます

スローモーション

スローモーション

  • provided courtesy of iTunes
少女A

少女A

  • provided courtesy of iTunes

 本作を読むまでアニメ以外の80年代のアイドルや歌には興味がなかったのですが、本作をきっかけに80年代アイドルにも興味を持ち、徐々に勉強していきました

そして明菜ちゃんの歌(特に「少女A」)にハマり、「プロローグ〈序幕〉」「バリエーション〈変奏曲〉」のアルバムであるLPレコードも購入しました

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明菜ちゃんの魅力は「スローモーション」のような正統派なアイドルソングを歌うかと思えば、「少女A」のような大人びた曲をクールに歌い上げるところだと思います

だって、可愛らしい顔つきをした少女が大人の女性への階段を上がっていく感じとか興奮しませんか?(やらしい意味じゃないですよ)

そこから「DESIRE」を歌うようなアイドルからシンガーへと変化していく過程も魅力に感じます

 

明菜ちゃんの魅力は動画で見ていただくのが一番だと思いますので、是非見てください!

www.youtube.com


その他にも早見優さんの「急いで!初恋」や松本伊代さんの「センチメンタルジャーニー」など、曲を知っていたら思わず歌いたくなるシーンが満載です

急いで!初恋

急いで!初恋

  • provided courtesy of iTunes

 

平成生まれから見た本作の魅力

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本作は、不器用な高校生同士の恋愛を見守る"いわゆる普通の恋愛マンガ"でありますが、最大の魅力は「同じ趣味の持った同年代」と出会うというところにあります

ここでは平成生まれ昭和育ちである私の経験も踏まえた上で、本作の魅力を紹介していきます


本作の評価を見ていると"懐かしい"や"当時遊んでいたな"といったリアルタイム世代の方の声が多いように感じます

いくら高校生同士の恋愛とはいえ、周りを彩っているのが80年代カルチャーなのですから当然といえば当然ですよね


しかし、冒頭でも書いたように本作を一番読んでほしいのは、平成生まれ昭和育ちの方々だと思っています


平成生まれ昭和育ちの方というのは、周りとの趣味が噛み合わずに苦労した人たちばかりと感じています

中には友達にさえ昔のカルチャーが好きだと公言できなかった人もいると思います


自分も高校生の時は、80年代アニメ好きを公言することはありませんでした

別に隠していたわけではないのですが、一度80年代アニメを友達に勧めた時に〔古くて観れない〕と言われた経験があり、そこから自分からは語ることは無くなりました


趣味を周りに言えない大滝くんの境遇なんかは自分とまったく同じで、心の中で"わかる!"と何回も連呼しながら読んでいました

いや〜ホントに共感の嵐!

大滝くんの考えていることなんかは自分が高校時代に考えていた事とほぼ変わりなかったので、モデルは私ではないのかと思うぐらいに高校時代の悩みが描かれていました


悩んでいるのは自分だけではない!と思わせていくれたのがこのマンガでした

 

自分の好きを否定してはいけない!

本作の第一話に大滝くんの心のセリフで「おれの楽しみは…おれだけのものだ」というのがあります

このセリフは、周りの友達に受け入れてもらえないであろう自分の趣味を隠して押し殺す心境を語ったセリフであります

高校生の時の私も80年代アニメが好きなことを誰にも理解されなくても構わない…自分一人が楽しめればそれでいいと思っていました

でも疎外されるのが怖くなり、自分の好きな趣味を押し殺して周りに合わせている偽りの自分がいて、嫌いになったこともあります

 

しかし、この『スローモーションをもう一度』という作品に出会えて"自分の好きを否定してはいけない"ことを教えてもらいました

それと同時に、ただ昔の作品に憧れるだけでは何も変わらない…新しいことへ一歩踏み出すことも大事だとも気付かされたのです

(今思えば、この作品がブログ活動を始める起爆剤だったと思います)


そこから誰かに伝えたい!知ってほしい!という思いを胸にブログやTwitterを始めて、たくさんの「同じ趣味の持った同年代」がいることを知り合えて、更には実際にお会いしてる交流することもできました

そのことは過去の記事でも語ったとおりです

80sanime.hatenablog.com

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私の経験上、一番つらいのは"孤独"です

趣味を共有できる場所がなく、誰にも打ち明けれずに自問自答するのは苦しいことです

 

だからこそ知ってほしい

同じように悩み苦しんでいる人がいて、その人たちはあなたの味方であることを…

 

自分はこの作品に出会えてホントに救われました

 

今も自分の趣味について悩んでいる平成生まれ昭和育ちの方はたくさんいると思います

その人たちの希望になり得るマンガがこの作品です

 

どうかこの作品を得て、一歩踏み出す力になることを願っています…

 

湿っぽい最後になりましたが、80年代当時を知っているリアルタイム世代の方は懐かしくなり、また80年代に全く興味ない若い世代の方もドキドキする恋愛ストーリーでありますので、是非読んでいただきたい作品です!

 

スローモーションをもう一度 (1) (ビッグコミックス)

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  • 作者:加納 梨衣
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: コミック
 

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