名作プレイバック第14回『とんでも戦士ムテキング』新作リメイクが作品を風化させない🗽
やぁ!やぁ!やぁ!
突然ではありますが、80年代アニメがリメイク(リブート)される事を大歓迎しているSATAトミオでございます
リメイク(リブート)されるということは、オリジナル(原作)元である80年代アニメ作品が注目されるということなので、リメイクはジャンジャンやっていただきたいですね
そしてそして、おめでとうございます!
昨年あたりからいつか…いつか!と待たれていた『とんでも戦士ムテキング(1980)』を※リブートした新作アニメの情報がついに公開されました
あぁ…めでたい、めでたい
(※リブートとは、原作の魂を継承しながらも新しく仕切り直して作るという意味です)
今回は、そんなリブート元となった原作『とんでも戦士ムテキング』のお話です
『とんでも戦士ムテキング』とは、1980年にタツノコプロ制作により全56話放送されたヒーローギャグアニメです
そして2021年秋には、本作のリブート作品として『MUTEKING THE Dancing HERO』が放送予定であります
まさに今一番注目されている80年代アニメなのです
2021年秋に放送される『MUTEKING THE Dancing HERO』は『ムテキング』同様にタツノコプロが制作に参加し、さらに手塚プロダクションと初めてタッグを組み制作されます
そして総監督には、なんとあの高橋良輔監督が担当されるみたいです
高橋良輔監督といえば、80年代に『太陽の牙ダグラム(1981)』『装甲騎兵ボトムズ(1983)』『機甲界ガリアン(1984)』『蒼き流星SPTレイズナー(1985)』と数多くロボットアニメで監督され、『機動戦士ガンダム』などの監督として知られる富野由悠季監督と共に80年代リアルロボットアニメ黄金期を牽引してきました
そんな高橋良輔監督がギャグ色の強い『ムテキング』をどのようにリブートするかも気になりますし、これは間違えなく80年代アニメが好きな方にも刺さる作品になるかと思われます
しかし、オリジナルである『ムテキング』は今から40年も前の作品です
定期的にアニメ化もされるタツノコプロの代表作『タイムボカン』シリーズとは違い、『ムテキング』は平成世代にとって無縁に近い作品だといえます
その為、先日「AnimeJapan」で発表があった時も、ムテキングの新ビジュアルに今のアニメファンからは〔えっ、誰?…〕といった反応が多い感じでした
2021年秋に放送される『MUTEKING THE Dancing HERO』のヒットの為にも、オリジナル版である『とんでも戦士ムテキング』を若い世代に知っていただく必要があります
というわけで、今回は『とんでも戦士ムテキング』の魅力について語っていきましょう
『MUTEKING THE Dancing HERO』の放送までまだ時間がありますので、このブログをきっかけにリブート元の『ムテキング』についても知っていただければと思います!
あらすじーー
舞台はヨンフランシスコ
タコ星から逃走したクロダコブラザーズを追って地球にやってきたタコ星の保安官助手・タコローは、地球で出会った少年・遊木リン(cv.井上和彦)のコンビを組む
そして、リンはタコローの力によりムテキングへと変身し、クロダコブラザーズの犯罪を取り締まっていく
アメリカ西海岸のサンフランシスコをモデル舞台としたアメリカンテイストの強い作品であり、ローラースケート姿のヒーロー(ムテキング)が悪を懲らしめる『タイムボカン』シリーズを彷彿させる作風も魅力的です
また毎回巻き起こる事件や登場するキャラクターのバリエーションも豊富であり、一話完結型のギャグ展開も観ていて飽きることがありません
まず始めに本作の主役である遊木リンとタコローについて紹介します
遊木リン/ムテキング(cv.井上和彦)
ヨンフランシスコに住む遊木家の次男
常にローラースケートとウォークマンを身につけており、元気溢れる小学生
タコローとコンビを組み、クロダコブラザーズ逮捕に協力している
タコローの力により、ド派手なアメリカンヒーロー姿の「ムテキング」へと変身する
母の遊木小晴はヨンフランシスコ警察の署長、長男のサミーはヨンフランシスコ警察の刑事、父の遊木団吉はタコベーダーの研究をしている学者である
タコロー(cv.有崎由見子)
タコ星からクロダコブラザーズを追って地球にきたタコ星の保安官代理(タコベーダー)
クロダコブラザーズを捕まえて立派な保安官になる夢があり、遊木家に居候する事になる
お調子者で失敗も多く可愛い女の子に目がないが、クロダコブラザーズ逮捕への情熱と正義感は誰よりも強い
遊木家の飼い犬・ヌーボンとは、共に惚れている遊木家の養女・ミッチーのことで度々衝突する
リンとタコローのコンビ…そしてタコローが乗ってきたメカ・ホットケソーサーやその搭載メカ・サイザンス、メデタイン、コンチューター…そして千葉繁ボイスが素晴らしい救援メカのトカゲッテルと数多くメカも登場しタツノコプロらしいユーモアなアクションを楽しむことができます
憎めない悪役・クロダコブラザーズ
タツノコプロ作品といえば、『タイムボカン』シリーズの三悪のように魅力な敵が特徴ですが、本作にも地球侵略も狙う敵キャラ・タコベーダー【クロダコブラザーズ】の存在が作品を盛り上げてくれます
私自身、このクロダコブラザーズの存在が大好きで作品を楽しんで観ているところがありました
始めは地球侵略を掲げてヨンフランシスコ市民を襲い、タコローとムテキング(リン)に退治されるのが毎回のパターンとなっていましたが、作品が進むにつれて野望の規模が縮小され、最終的にはタコローを辱めたい為だったり紙芝居の内容にケチをつける為だったりと下らない事に悪事を働きます
そういったバカバカしい姿もクロダコブラザーズの魅力です
そんなクロダコブラザーズは、【長男・タコキチ、次男・タコマロ、三男・タコサク、長女・タコミ】の4兄妹であります
ここで簡単な紹介をしましょう
タコキチ(cv.大平透)
クロダコブラザーズの長男でありリーダー
逮捕しようとしてくるタコローを目の敵にしている
妹のタコミを溺愛しており、タコミには甘い
ムテキングのことが好きなタコミに嫉妬することも多い
タコマロ(cv.辻三太郎)
クロダコブラザーズの次男
活躍の機会は少ないが、車の操縦などスキルを数多く持っている
タコサク(cv.青森伸)
クロダコブラザーズの三男でありメカ担当
東北訛りが特徴的なキャラクターであり、タコローたちの偵察などをしていることが多い
タコミ(cv.高坂真琴)
クロダコブラザーズの長女であり四兄妹の一番下の妹
敵であるムテキングのことを愛しており、ムテキングのピンチをタコミが助けたことでクロダコブラザーズが敗れた場面が幾つもある
クロダコブラザーズは、一番下の妹であるタコミを3ダコ(人)の兄弟が可愛がり甘やかすことで失敗したりと、悪役でありながら憎めない存在であります
是非、そんなタツノコプロらしい憎めない悪役に注目してください!
『ムテキング』の元ネタは西城秀樹!?
『ムテキング』が放送されていた1980年というのは※【ナウい】という若者言葉が流行していた時代です
(※ナウいには、今風や現代的という意味があります)
【ナウい】という言葉は『ムテキング』本編内でも度々使われ、作品自体にもナウい要素が詰まった作品となっております
ここで当時のナウいポイントを紹介します!
ローラースケート
主人公リンらやムテキングも履いているほど本作の肝であるローラースケートは、1970年代後半に音楽を流しながらローラースケートを楽しむ「ローラーディスコ」というのが海外で流行していたのが大きな影響を与えていると考えられます
日本でローラースケートが流行ったのは、その数年後にジャニーズグループ"光GENJI"が登場してからですから、つまり『ムテキング』はジャニーズよりも時代を先取りしていたわけです
ウォークマン
主人公リンが首に掛けてヘッドホンをしているウォークマンは、『ムテキング』が放送される一年前の1979年に日本で初めて発売され、「外に持ち運べる音楽メディア」として大ヒットを記録します
また、上半身裸にウォークマンを付けた西城秀樹さんの写真が話題となりヒットの火付け役になったとか…
そして、その写真で西城秀樹さんはローラースケートをしていたということで、もしかしたらその写真の西城秀樹さんそのものが『ムテキング』の元ネタなのかもしれません
アメリカンな西海岸から日本の下町へ
『ムテキング』といえば、サンフランシスコをモデルとしたヨンフランシスコが舞台なアメリカンテイストの強いイメージがある作品でしょう
しかし、33話からは作品舞台を日本へと移し、下町情緒溢れる作品へと変貌します
作品のナビゲーターであるキャスターマン(cv.安原義人)もおまつりマンと名前を変えたりと色んな変更点がありますが、一番はストーリー展開が変わりました
アメリカンスタイルのストーリーから大幅に変更され、神輿を担ぐ回や路面電車の回、花火職人のお爺さんが登場したり、忘れかけていた何かを思い出させてくれる様な心温まる下町ストーリーばかりとなります
アメリカンテイストの強い『ムテキング』も素晴らしいですが、作品後半より観ることができる下町情緒溢れるシーンも楽しんでいただきたいです
新しいコンテンツが出ない作品に未来はない…
冒頭でも書いたように、私は80年代アニメがリメイクされることに賛成派です
もちろん、オリジナルからのスタッフ・キャストの変更など作品イメージが変わることからリメイク化を反対する声が出る理由も分かります
しかし、何年経っても新しいコンテンツが出てこない作品には未来がないと感じるわけです
80年代アニメが大好きな20代として一番辛いのが、同世代の若者が作品を知らない・興味ないということです
新しいコンテンツがない作品は若者からドンドン忘れ去られていきます
つまりは、作品が風化していくのが一番怖いのです
それを食い止めることが出来るのが、リメイク(リブート)であると考えています
リメイクされる事により、元になったオリジナル作品にまたスポットが当たる…それはとても重要なことです
リメイク版をきっかけに、昔の作品に興味を持ってくれる人が1人でもいたら嬉しく思います
『MUTEKING THE Dancing HERO』の放送まで、まだまだ時間はあります
是非、リブート元である『とんでも戦士ムテキング』を観て、秋からの放送を心待ちにしていただきたいです
最後まで見ていただきありがとうございました!
テンキュー🎶
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🌟-前回の記事-🌟
【君はまだ、本当の富野展を知らない⋯💥】『富野由悠季の世界』【青森会場レポート】
『富野由悠季の世界』 最終章!
先日『富野由悠季の世界』展、最終開催地である青森会場に行ってきました
1月に閉幕した富山会場から、約1ヶ月が経ち開催された青森会場…
元々青森会場は、4つ目の開催地として2020年4月に開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により延期…その結果、富野展最後の開催地となりました
そして青森会場には、新たにエンディングコーナーなど過去の会場になかった展示が追加されており、最終開催地に相応しい会場であったのではないかと思います
というわけで今回は、『富野由悠季の世界』青森会場の魅力を全力で伝えていく記事です
最終開催地である青森会場の魅力を伝え、これから行かれる方・既に行かれた方もまた行きたくなるような記事に出来るよう書いていきます
『富野由悠季の世界』青森会場とは、青森県・青森県立美術館で開催されている巡回展です(過去の開催地:福岡・神戸・島根・静岡・富山)
開催期間は2021年3月6日(土)〜2021年5月9日(日)までとなっております
そして、今回開催されている青森会場が東北圏初の開催地となり、『富野由悠季の世界』展・最終開催地でもあります
つまり、富野展のラストを見届けないでどうするのさ…というワケです!
青森会場である青森県立美術館へのアクセスは、JR新青森駅から車で約10分・青森駅から車で約20分・青森空港から車で約20分、と空港や最寄り駅から少し離れた地にあります
その為、車(タクシー)での来館以外は基本的には最寄り駅からバスで来られるのがオススメです
最寄りのバス停である「県立美術館前」で下車し、青森県立美術館に到着
私が訪れた時は3月中旬でありながらまだまだ雪が残っており、白い美術館の外観とマッチして幻想的な趣がありました
そして美術館入り口にたどり着き、いざ入場!
入場しますといきなり待ち受けているのが、富野キャラクターがズラリと描かれた白い空間…
!!圧倒的じゃないか!!
いきなり青森会場の洗礼を受けることになります
ここに描かれている富野キャラクターたちは、それぞれのキャラクターに設定された身長が再現されており、自分の身長との比較しながら写真撮影ができるのです
ここから青森会場に展示スペースに入っていくわけですが、チケット売り場にある一階からエレベーターに乗り移動…エレベーターの扉が開きたどり着いた先は、B2F…まさかの地下なのです!
地下!地下!地下!!
今まで福岡・神戸・島根・静岡・富山と5会場を巡ってきましたが、地下に展示スペースがある美術館は初めてでした
まさに、地下にモビルスーツが隠してありそうなぐらいめちゃくちゃ広い空間であります
さぁここから展覧会場内について書いていきましょう
『富野由悠季の世界』展の総集編
当ブログでは、これまでに開催された5会場全てのレポート記事を書き、作品の展示場所を記した「会場マップ図」というものを(非公式で)書いてきました
この「会場マップ図」を書く楽しみもあり、全国の『富野由悠季の世界』各会場を訪れているワケです
さあ、今回もどんなマップ図になるのかと楽しみに訪れた青森会場!なのですが…
展覧会場の受付入り口で、なんと!「青森会場 推奨順路」というマップ図が配布されます
まさかの富野展公式による会場マップ図!!
これまでの会場で配布されることは無かったのでめちゃくちゃ衝撃的でした
あと公式からの配布とだけあって、高クオリティでめちゃくちゃ分かりやすく記載されています(私の低クオリティのマップ図とはワケが違います…)
これで私が会場マップ図を書く意味はなくなりました.
しかし、小さいプライドではありますが、こちらにも過去5会場の会場マップ図を描いてきた意地があります!
低クオリティで提供することを恥と知りながらも、自分なりの会場マップを描きたいのです
そういう意味では、俺は破廉恥な男かも知れん…。
誰にも求められなくても個人的な記録として(勝手に)ここに記したいと思います
低クオリティではありますが、ご覧ください…これが青森会場だ!
これが『富野由悠季の世界』青森会場の発現か…!!
最終会場である青森会場で、ついにきたか!と感じた2フロアに分かれての展示!!…
これまでに巡ってきた過去の会場は全て1フロアだけの展示でありましたが、青森会場では第一会場(B1F)と第ニ会場(B2F)に分かれており、順路としては【 ①「アニメができるまで」第ニ会場(B2F)→ ②第一会場(B1F)→ ③第ニ会場(B2F) 】とい感じに回ることになります
このように会場が分かれていることでソーシャルディスタンスも保ちやすくなり、コロナ対策にも繋がているのではないでしょうか
さらに今回の青森会場では『イデオン』エリアが拡充されていることにより、過去の会場では『ガンダム』エリアの次にあったはずの『イデオン』エリアが会場中盤に配置されるようになっております
これまでの常識としていた順路を破壊してくる…これぞ「パターン破りの富野展」という感じでしょうか
先ほども書いたように、私自身これまでに開催された5会場全てを見てきたわけですが、それでもあっと驚かされる展示方法や新たに気づかさせる魅力があります
まさに富野作品同様、底なし沼ような企画展が『富野由悠季の世界』なのです
そして今回開催されている青森会場は、これまでの『富野由悠季の世界』展の総集編ともいうような全てが詰まった会場といえます
(過去会場のマップ図ついては、ブログ一番下にある各会場のレポート記事より見ることができます)
まずは他の会場から"マイナーチェンジ"されたポイントについて書いていきます
過去の会場でロビーや出入口に飾られ富野展のフォトスポットとなっていたダイターン3立像が、今回の青森会場では会場内の『ダイターン3』エリア内に展示されております
ダイターン3立像が展示会場内に配備されたことで、より締まった空間になったのは素晴らしいことです
ただ、写真で撮るダイターン3立像からは各会場のカラーが出ていると感じるだけに、写真撮影が出来なくなったことには少し寂しさを感じました
『∀ガンダム』エリアに向かう直線は緩やかな坂になっており、その向かう先には奥井亜紀さんが歌う「月の繭」が流れる『∀ガンダム』の最終回ラストシーンの映像があります
そして、そのシーンが流れる真横に、富野由悠季監督直筆の「月の繭」の歌詞が展示されておりました
ラストシーン映像・直筆歌詞は過去の会場では独立して展示されていましたが、青森会場のように2つを組み合わせて展示することにより、さらに印象深い展示とラストシーンになったと感じます
各会場ごとで毎回違うのが映像関係です
今回の青森会場では、『ダンバイン』の映像に複数のモニターが用意されおり、絵コンテの展示を見ながらシーンごとに楽しむことができます
さらに青森会場の展示会場の天井が高い為、『劇場版 ガンダム』や『ガンダムF91』などの映像は展示物の上に映写されているエリアもあります
また『ダイターン3』の映像や『劇場版 ガンダムⅢ』のブライトさんとミライさんのシーン映像がなくなっていたりと変更点もありました
まあ、これらの違いは本当に些細なものなのであまり気にしないでください
本番はこれからであります!
『イデオン』は、ここから始まった!
青森会場の見どころといえば、『イデオン』コーナーであります
『伝説巨神イデオン』は2020年にテレビ放送40周年を迎え青森会場では、企画書や重機動メカの立体物の展示など『イデオン』コーナーを拡充して取り上げられています
他の会場ではスペースの関係上全て見ることが出来なかった『イデオン』放送前に書かれた企画書、演出のアイディアメモの数々が丸々見れるのです
そんな数ある資料の中で特に注目していただきたいのが企画書であり、対象(年齢)や主題、作品のテーマとなる「イデ」などスポンサーに売り込む為のアピールポイントが書かれています
またスポンサーに売り込む為か、幼児にも分かり易い作品や明快なアクションを盛り込むといった書き込みもあり、色々とツッコミたくなる点もありました
そういった本編との違いを楽しんでいただけると思います
その他にも『伝説巨神イデオン』というタイトルになる以前…『スペース・ランナウェイ ガンドロワ』時代に書かれた企画書のキャラクター設定にもツッコミたくなる要素があり、『イデオン』に登場するキャラのギスギス感は始めから考えられていたことが分かります
原寸大 リ・ガズィは伊達じゃない!
先ほども少し描いたように、青森会場は天井がめちゃくちゃ高いです
第1会場から第2会場へと移動する時に「アレコホール」というエリアを通りますが、そのスペースには実物大のガンダムが入るぐらい天井が高く広々とした空間になっています
そんな青森会場では天井の高さを生かした展示が新たに加わっており、それが原寸大 胸像「リ・ガズィ ダミーバルーン」の展示です
実物大のモビルスーツと同サイズである「リ・ガズィ ダミーバルーン」は『逆シャア』エリアに展示されており、『ダンバイン』エリアを抜け左舷(左)から見えた時のインパクトといったら尋常じゃありません…
まさに、リ・ガズィは伊達じゃない!です
自分の目線にリ・ガズィのコックピット部があるので、〔実際にモビルスーツを目の前にするとこれほどまでに迫力があるのか〕と改めてその巨大さを体感することができます
さらに天井の高さを生かした展示として『∀ガンダム』エリアでは、本作のメカデザイナーであるシド・ミードさんがデザインした∀ガンダムとターンXのスケッチが、高さ4mにもなる巨大サイズの壁紙として展示されています
その他にも、シド・ミードさんのデザインスケッチのパネルも展示されており、富野展では青森会場だけでしか見ることができません
是非、青森会場だけでしか見ることができない天井の高さを生かした展示をご覧ください!
富野メカ勢揃い、モデラーたちによる模型博物館
青森会場では、過去の会場よりも空間を広く確保して展示されている印象があり、エリア移動の動線として至るところにプラモデルやフィギュア・超合金といった立体物の展示がありました
静岡会場でも展示されていたプロモデラーであるMAX渡辺さんのガンプラ作品が展示される一角もあり、『∀ガンダム』エリアでもプロモデラーであるNAOKIさんが制作した【∀ガンダム・ターンX】の展示もあります(その他にも色々あります)
様々なプラモデルの展示がある中、発売して間もない立体物の展示もされており、それらも青森会場の特徴の一つです
「超合金魂」シリーズから発売された【ザンボット3】・【ダイターン3】…
「HI-METAL R」シリーズから発売された【ザブングル、ガバメントタイプ(ティンプ機)、ブラッカリィ】・【エルガイム、バッシュ】…
『逆シャア』エリアでは、「STRUCTURE 解体匠機」のνガンダムが展示されています
そして、『イデオン』エリアでは現在監修中のノンスケールフィギュア「threezeroX竹谷隆之 イデオン」の展示もありました
デザイン、原型制作、そして開発に合計5年以上の歳月を掛け製作されている「threezeroX竹谷隆之 イデオン」は、作品内で出てくる「第6文明人」という異星人の文明による作られたことを強調したかたちにリデザインされております
現在予約受付中の当キットが『イデオン』の展示物と共に見れるというだけでも価値があると思いませんか
立体物の展示にも注目して見てください
白い『ガンダム』・赤い『イデオン』
『富野由悠季の世界』展では、会場ごとに地元のメーカーとコラボしたグッズが販売されることがあります
島根会場では地元の老舗和菓子店「三松堂」さんとコラボした「シャア専用源氏小巻」、富山会場では富山県のブランド米「富富富(ふふふ)」とコラボし富野展オリジナルパッケージとして商品化されていました(「富富富」の富野展オリジナルパッケージは青森会場でも購入できます)
そして青森会場では、地元の老舗せんべい店「大成堂」さんとコラボした「南部あめせんべい」が富野展限定として2種類が販売中です
白いパッケージが『ガンダム』、赤いパッケージが『イデオン』…各種3枚ずつキャラクターやモビルスーツらがプリントされた南部せんべいに艶やかな水飴がサンドされており、サクッとした食感の中に豊かな甘さを楽しむことができます
青森会場でしか購入できない一品となっておりますので、是非お買い求めください!
その他にもシドミード展でも販売されていたグッズ、さらに富野展の新商品として与圧服のソフビの予約も受付中であります
エピローグ - 誰も知らないラスト -
青森会場が過去に開催された5会場と徹底に違うのが、展覧会のラストにエピローグが新たに追加されたことです
過去の会場では、最新作である『ガンダム Gのレコンギスタ』の展示をラストに配置していたのに対して、新たにエピローグが追加されていることにより、全く違った印象を受けて終えることになります
その気になるエピローグの内容なのですが…ここでは書きません!
ネタバレになるからという理由もありますが、エピローグに関してはおそらく感じ方が人により違うのではないか?と感じるからです
ただ、青森会場だけに存在するエピローグは、これまでに『富野由悠季の世界』を開催してきた美術館サイドのアンサーという形で展示されています
ただのアニメの展示で終わらせるのではなく、美術館で展示される意義がそこに詰まっているワケです
なので、君の目で確かめろ!…というわけで、是非青森会場に来館してご覧ください!
その他にも青森市にある映画館「シネマディクト」では、4月24日〜4月30日まで劇場版富野作品の上映がされてます
そして4月4日(日) には<青森朝日放送>で『伝説巨神イデオン 接触篇』も放送予定です
(青森だけといえ)地上波で劇場版『イデオン』が観れるなんてめちゃくちゃレアな体験じゃないですか!?
是非この機会に、「イデの力」を多くの方に体感していただきたいです
【放送情報】『伝説巨神イデオン接触篇』
— サンライズ (@SUNRISE_web) 2021年3月26日
2021年4月4日(日) 25:30~26:57
<青森朝日放送>にて、放送決定! https://t.co/tkbO9ggGRj
#伝説巨神イデオン
#青森朝日放送
#富野由悠季の世界 pic.twitter.com/LRSj8ThTrW
あぁ、感動のラスト前
このたび開催されている青森会場は、本来2020年4月18日(土)〜6月21日(日)に開催される予定でした
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大…全国での緊急事態宣言の発令により延期する決断を余儀なくされたのです
青森・富山会場と延期になり、特に青森会場は開催一ヶ月前での延期決定だったので、1番打撃をくらった会場でもあります
宣伝ポスターやチラシなどが配布され、既にイベントなども決まっていた状態での延期は、先が見えないほど暗い出来事だったでしょう
そして一年が経ち、最終会場として万感の思いで開催を迎えた青森会場に死角はありません!
なんなら延期になったことで、よりパワーアップした展示になっているのではないかと感じるぐらい素晴らしいです
美術館入館時の検温・消毒はもちろん、展示スペースの空間も広くとられており、新型コロナウイルスの感染予防対策もしっかりされています
ピンチをチャンスに変え、そして「チャンスは最大限に生かす」…富野流の主義で作り上げられる青森会場に何度でも足を運んでください!
2019年6月・福岡で初めて開催された『富野由悠季の世界』から約2年…神戸・島根・静岡・富山と長きに渡る旅も2021年5月9日(日)に、この青森会場で終わりを告げようとしています
結果的には2年に渡り開催されることになったわけですが、こうも長く巡回展が続いていると『富野由悠季の世界』展がある生活が当たり前になっている自分がいました
この青森会場で本当に終わりなんだという実感が全然ない…でも終わってしまうんです
そう思うと色んな感情が込み上げてきます
今回の青森会場は、はっきり言って今までに見てきた会場と全く違うといっていいでしょう
過去5会場のDNAを受け継いだ青森会場だからこそ見る価値があり、是非色んな方に見ていただきたい!
2021年5月9日(日)で本当に終わってしまう『富野由悠季の世界』…そのラストシューティングを是非ご覧あれ!!
「富野由悠季の世界」青森会場
会期 2021年3月6日(土)~5月9日(日)
会場 青森県立美術館
〒038-0021 青森市安田字近野185
過去の会場レポートはこちらから
・福岡会場(開催期間:2019年6月22日(土)〜9月1日(日)
・神戸会場(開催期間:2019年10月12日(土)〜12月22日(日)
・島根会場(開催期間:2020年1月11日(土)〜3月23日(月)
・静岡会場(開催期間:2020年9月19日(土)〜11月8日(日)
・富山会場(開催期間:2020年11月28日(土)〜2021年1月24日(日)
『クラッシャージョウ』伝説のアニメーターが送る、宇宙で一番熱いアニメ🔥
どうも、最近80年代アニメの話題が絶えないことに歓喜しているSATAトミオです
ホント最近、80年代アニメの話題多くないですか!?
何か毎日のようにグッズ化されたり、動画配信サービスで配信されたりと話題が尽きないように思います
そして3月1日からも、公式YouTube「サンライズチャンネル」が大幅リニューアルされ、毎日(月~金)20時から各日サンライズ作品が1クールごとに入れ替わりで無料配信されるようになりました
水曜日には『重戦機エルガイム(1984)』、金曜日には『装甲騎兵ボトムズ(1983)』が一話ずつ公開されており、80年代サンライズアニメ作品がYouTubeで観れるのは嬉しいことです
YouTubeで無料配信されているというのはすごく意味合いがあることで、〔作品に興味はあるけど中々手が出しにくい〕という新規層に効果的な宣伝になるのではないと思います
特にYouTubeではコメント投稿ができたり、他の方のコメントを観ながら視聴することもできるので、そこはサブスクなどの動画配信サービスとは大きく異なることです
そんな新たにリニューアルされた「サンライズチャンネル」でありますが、3月12日(金)には1983年に制作された安彦良和監督の初アニメ映画監督作品、劇場版『クラッシャージョウ』が22時より特別限定配信されます!
イェーイ!宇宙が熱い!!
『クラッシャージョウ』といえば、1983年当時のアニメージュで開催された第6回アニメグランプリで作品部門大賞(1位)に輝き、主人公のジョウも男性キャラクター部門2位と華やかな成績を残した80年代を代表するアニメ映画であります
しかし、Blu-ray版が発売されるまではDVD版しかなく、幻のアニメ映画作品と呼ばれるほど観ることが簡単な作品ではありませんでした
そんな作品がYouTubeで無料配信されるということは素晴らしい限りです
今回、せっかくYouTubeで無料配信されるワケですから、多くの方に『クラッシャージョウ』を観ていただきたく本作の魅力が伝わるよう語っていきたいと思います
『クラッシャージョウ』とは、1977年に小説が発売され、1983年に劇場版アニメ、1989年にはアニメOVAで2作品発売、そして今なお新作小説が出続ける高千穂遙さん原作のSF小説シリーズです
キャラクター原案(小説の挿絵)を担当されたのは、『1stガンダム』のキャラクターデザインでもお馴染みの安彦良和さんであり、今回紹介する劇場版アニメの監督もされております
そして、現在でも本作の人気は高く、月2回刊の青年漫画誌「イブニング」では針井佑先生により「クラッシャージョウREBIRTH」が連載中です
また定期的に映画館でリバイバル上映が全国各地でされており、SNSにはファンクラブサイトもありファン同士の交流も活発であります
人類が宇宙に生活することができる時代になり"クラッシャー"と呼ばれる新たな仕事が誕生します
クラッシャーとは、惑星改造や宇宙船の護衛・輸送、惑星の調査などをする「宇宙の何でも屋」の様な存在です
そして本作の主人公であるジョウが率いるチームは、紅一点のアルフィン・怪力自慢でベテランのタロス・チーム最年少のお調子者のリッキー、そしてロボットのドンゴの【4人+1機】のチームで様々な依頼に奮闘する物語であります
『クラッシャージョウ』という作品は私自身すごく思い入れが深く、映画館でリバイブル上映されれば3回ほど観に行っていますしBlu-ray BOXも購入しており、なんだかんだで一年に一回は必ず観ている作品であったりします
そしてなんと言っても、現在26歳の私は本作にすごく助けてもらったと感じる出来事があり、今この様にブログ活動しているのは本作の影響だったりするわけです
今回は、そんな私の人生を大きく変えてくれた1983年に制作された劇場版について書いていきます
あらすじーー
ジョウ達クラッシャーチームは、財閥スコーラン家の執事から重病である令嬢エレナを護送するという依頼を極秘裏に受けます
しかし、ワープ中に謎の計器トラブルに遭い、依頼人と護送していた積荷が突如消えるという奇妙な事件へと発展…そしてワープアウトした地点も悪く、連合宇宙軍に海賊行為を疑われ連行されるのです
幸いにも釈放されることになったものの、非合法な依頼を受けたことをクラッシャー評議会議長であるクラッシャーダン(ジョウの父親)にバレ、6ヵ月の資格停止処分と禁忌をくらいます
罠にハメられたと怒るジョウ達は、宇宙海賊"マーフィ・パイレーツ"の仕業であることを知り、自らの無実を証明する為に宇宙海賊がいる惑星に乗り込むのでした
消えた積荷の正体とは…? 宇宙海賊の目的とは…?
様々な陰謀に巻き込まれながらも無実を証明する為に宇宙海賊と戦うジョウ達クラッシャーチームのアクションに注目していただければと思います
ホントに豪華するぎる大御所声優陣!
まずは、本作の主人公でもあるジョウらクラッシャーチームの紹介をしたいと思います
ジョウ(cv.竹本拓)
アルフィン、タロス、リッキーを率いるクラッシャーチームの若きリーダー
仕事への責任感は強く、若いゆえに血気盛んであり荒っぽいところもあるがプライドを高く依頼に臨んでいる
ジョウの父であるクラッシャーダンは、クラッシャー稼業の創始者であり現在はクラッシャー評議会議長である…そんな父親の存在はジョウの前に大きく立ちはだかり、父親に対して強い対抗心を持っている
ミネルバに搭載されている青い小型戦闘機"ファイター1"のパイロットでもある
アルフィン(cv.佐々木るん)
チームの紅一点のクラッシャーであり、ミネルバの航法士を務めている
クラッシャーになる以前は連帯惑星ピザン星の王女であったが、ピザンでの事件をきっかけにメンバーになる
ジョウに対して好意があり、積極的に迫るもなかなか振り向いてくれなかったりする
お酒に弱く、酔ってしまうと誰にも手がつけられなくなる
ミネルバに搭載されている赤い小型戦闘機"ファイター2"のパイロットでもある
タロス(cv.小林清志)
チーム最年長のベテランクラッシャーであり、ミネルバの操縦士を務めている
チームで唯一の大人であることから、若く血気盛んなジョウらを抑えることが多い
かつてはクラッシャーダンやバードらとチームを組み活動をしていたが、ダン引退後の現在はダンの息子であるジョウをサポートする役に回っている
タロスの左腕にはあるひみつが隠されており、いざと場面で大きな力を発揮します(私が初めて観た時は 紛れもなくヤツ の姿が頭によぎりました)
リッキー(cv.小原乃梨子)
チーム最年少のクラッシャーであり、ミネルバの機関士を務めている
クラッシャーになる以前はローデスの浮浪児であったが、ジョウを兄のように慕うようになりクラッシャーになる
最年長であるタロスとは常に口喧嘩するほど仲がよく、チーム内を明るくしている
ジョウ、アルフィン、タロス、リッキーの4人の他に、ロボットのドンゴ(cv.二又一成)を入れて活動をしています
『クラッシャージョウ』はジョウ役/竹本拓さんやアルフィン役/佐々木るんさんの新人主人公・ヒロイン声優に対して、タロス役/小林清志さん(1933年生まれ)やリッキー役/小原乃梨子さん(1935年生まれ)など、当時としてもベテランで豪華な声優陣が数多く参加されていることでも有名な作品です
ここで本作に出演されている大御所声優陣を一部紹介します(※誕生年順)
・ クラッシャー評議会議長であり、ジョウの父であるクラッシャーダン役を久米明さん(1924年)
・ ジョウを連行する連合宇宙軍の大佐、コワルフスキー役を納谷悟朗さん(1929年)
・ 宇宙海賊マーフィ・パイレーツのボス、マーフィ役を大塚周夫さん(1929年)
・ かつてダンやタロスとチームを組むクラッシャーであり、現在は連合宇宙軍の中佐であるバード役を小林修さん(1934年)
・ 作品中盤で登場する謎の女性、マチュア役を武藤礼子さん(1935年)、
・ ジョウにエレナ護送の依頼をするスコーラン家の執事、バレンスチノス役を田中伸夫さん(1935年)
・ 宇宙海賊マーフィ・パイレーツの幹部、ネロ役を渡部猛さん(1936年)
・ジョウたちが訪れる惑星ラゴールの市長、マルドーラ役を柴田秀勝さん(1937年)
ここに書かれている声優陣は洋画などの吹き替えや『鉄腕アトム』などの1960年代から始まるTVアニメ黎明期から活動されている方ばかりで、1980年代当時としても名の知れた実力のある方ばかりです
これは原作者の高千穂先生が実写ドラマの声優オタクであったことから始まり、声優であり本作の音響監督をされていた千葉耕市さんの人望により、これだけ多くの大御所声優が参加される作品になりました
是非、主人公ジョウらの脇を固める大御所声優陣に注目して観てください!
"伝説のスーパーアニメーター"送る、アニメーションの世界
劇場版『クラッシャージョウ』といえば、度肝を抜かれるほどの圧倒的な画力!
本作は、超絶的な作画ばかりで構成されている作品であるということです
それは劇場版の冒頭シーンからいきなり始まる(挿入歌「BLOODBATH HIGHWAY」が流れる)、カーチェイスシーンを観てもらえばわかります
とにかく圧巻!
本作は作画のクオリティが高いだけでなく、アニメーションとしての流れ…作劇・動画としてのなめらかさ・気持ち良さが最高に素晴らしい作品であります
これは『ガンダム』などでも伝説のシーンを描き上げてきた"スーパーアニメーター"である安彦良和監督のこだわりであり、安彦監督自らが原画を描くことで高いクオリティを実現させているわけです
つまりは、劇場版『機動戦士ガンダム』クラスの作画クオリティが本作で楽しめるということであります
また、本作は九月社という監督である安彦良和さんが率いる20人ほどの少数精鋭の作画スタジオで主な作画作業を行なっており、それ故にシーンごとの作画差がなく画面が崩れない作品になっております(安彦さんの目が行き届くからこそのクオリティです!)
80年代のアニメ映画でいえば、1988年に公開された大友克洋原作の『AKIRA』も作画クオリティが高い作品として知られていますが、『クラッシャージョウ』はアニメーションならではのクオリティの高さがあると感じます(『AKIRA』はリアリティのあるクオリティの高さという感じでしょうか)
私の好きなシーンなんかも書いちゃいましょう♪
非合法な依頼を受け、禁忌をくらったジョウ達はディスコクラブへと行き、踊り…そして、ディスコクラブを破壊するほどの大喧嘩をするといったシーンがあります
そのシーンがめちゃくちゃ好きなんですよ
バブル期バリバリの空気感、喧嘩シーンでのドタバタ感、どれを切り取っても80年代の輝きを感じることができます(あとここで掛かるディスコサウンドもめちゃくちゃ良い!)
あと本作には、"ドライブインシアター"という車の中から映画を観ることができる施設に行くシーンがあります
ドライブインシアターは、80年代に日本でブームとなりデートの定番であったとされています
そしてドライブインシアターは、コロナ禍の今、再び注目されていることをご存知でしょうか?
鑑賞中に誰とも接触することがないので濃厚接触の心配もなし、個人的な空間で映画を楽しめるのもなんか良いですね
このように、活気あるディスコシーンやドライブインシアターなどの今の時代にも通ずるシーンが描かれており、80年代アニメの良さを次世代に伝えていきたいと感じるポイントでもあります
有名漫画家がゲスト出演!
本作では、原作者・高千穂遙先生と交友関係のある漫画家やイラストレーターも参加され、ゲストデザインを寄せられている作品としても有名であります
これがまた、凄く豪華なメンバーが集結しているのです
ここで少し紹介させていただきます
チャグ/高橋留美子
特徴的な一つ目が可愛らしい猫型のケモノキャラクター
高橋留美子先生といえば、80年代に『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』など原作がアニメ化され、80年代を代表する作品となりました
そして本作に登場する「チャグ」というゲストキャラは、『犬夜叉』に登場する猫型の妖怪「雲母」にどことなく似ている感じがします(目元なんてそっくりです)
このキャラクター、登場時間がものすごく短いので見逃さないように注意してください!
ちなみに、高橋留美子先生に似たキャラも出てくるので探してみてください(でもバニーガールって…)
MAX310/鳥山明
鳥山明先生といえば、80年代に『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』がアニメ化され、ゲームでも「ドラゴンクエスト」のキャラクターデザインなどマルチに活躍されました
本作ではキャラクターではなくメカのゲストデザインをされており、エンディングロールが流れるシーンを横切るように登場します
鳥山先生のメカデザインは自身の漫画の表紙などでも度々登場しますが、デザイン性優れるメカが本作でも楽しむことができます
ちなみに、鳥山先生に似たキャラも出てくるので探してみてください
クルップアウチ/吾妻ひでお
宇宙海賊マーフィ・パイレーツのボスが飼っているペット
吾妻ひでお先生といえば、80年代に『おちゃめ神物語 コロコロポロン』『ななこSOS』がアニメ化され、ロリコンブームの火付け役とされている一人です
本作に登場するクルップもモンスター的なデザインでありながらフォルムが可愛らしく、吾妻ひでおワールドが展開されています(肩にちょこんと乗っている感じも可愛らしいです)
ちなみに、吾妻先生(自画像)自らが登場しているシーンがあります(一体どういう世界観なんでしょう?)
ルドラ/御厨さと美
ジョウらに襲いかかるサル型の巨大モンスター
御厨さと美先生といえば、原作、監督、脚本、絵コンテ、キャラクター&メカデザインを務め、1985年に発売された『NORA』というアニメOVA作品があります
本作に登場するルドラは御厨さと美先生が描かれたイメージ画を元に、安彦監督が全身設定画を起こしたものです
これがまたすごく手強いモンスターなんですよ!
ジョウとルドラの戦いにも注目してください
その他にも、ドライブシーンでのアルフィンのコスチューム原案をデザインした竹宮恵子先生、ジョウらを襲う無人戦闘ロボット"アラクネ"をデザインした大友克洋先生、アルフィンを襲う触手のある巨大植物モンスター"ナイトウォーカー"をデザインした細野不二彦先生など数多くの作家が参加されています
また『1stガンダム』のアムロやシャアやララァ…そしてハロも隠れキャラとして登場しているシーンもありますので瞬き厳禁でご覧ください!
悩みを忘れられる爽快感が、『クラッシャージョウ』にはある!
『クラッシャージョウ』という作品は、自分にとって恩人のようにかけがえのない作品であります
アニメ映画作品ということありアクション性に優れており、物語の真相がどうなのかを見つつ単純にジョウ達の活躍を楽しんでいただけるハズです
あとジョウとダンの親子関係、ジョウとアルフィンとの恋愛関係などといったキャラクターの心情を見れる要素も含まれております
そして何よりも、色々と悩んでいたことがスッと抜けていくような爽快感がこの作品にはあり、それがたまらなく好きなのです
色んな方に刺さる作品ではないかと思います
記事の序盤でも書いたように『クラッシャージョウ』を無料配信で観れる機会はそう無いと思います…
しかもコメント付きでワイワイしながら観れる…これはYouTubeでしかできないことであります
是非、1983年に公開されアニメグランプリの大賞に輝いた『クラッシャージョウ』をご覧ください!!
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🌟-前回の記事-🌟
【高額プレミアLD(レーザーディスク)登場!】80年代アニメLDコレクション📀VOL.❷
どうも、最近は家にいることが多いので散財が抑えられているSATAトミオです
ホント出かけることが少なくなりましたね~
その為、最近はネットオークションや通販でアニメグッズを購入することが多くなってます
以前、平成生まれが80年代アニメの為に、LDプレーヤーを購入してみた。📀というLD(レーザーディスク)プレーヤーを購入紹介した記事を書きました
そしてその後、80年代アニメOVAを中心とした私が所持するLDソフトも紹介させていただきました
80年代アニメマスター道を進む者には
【LDを極めし者は、80年代OVAを制す】という格言があります!…(この格言を広めたいと思っているSATAトミオです)
あれから更にLDソフトを買い続け、記事を書く分だけの作品を観ました
というわけで、今回も今までに購入してきたLDソフトを紹介、そしてその作品の魅力について書いていきます
また、今回紹介するLDソフトの中には1本一万円するチョー!高額作品もありますので、楽しみに見ていただければ幸いです
今回紹介するLDソフトは配信やレンタルDVD化されていない作品を選んでいます(一部を除く)
JUNK BOY (ジャンクボーイ)
これは完全にジャケ買いですね!
本作のジャケット(特に裏面)を見た瞬間〔この作品は間違えなく当たりだ!〕と確信して購入しました
結果は(色んな意味で)めちゃくちゃ面白い作品でした
美女を見ると股間がモッコリしてしまうほど無類の女好きなスケベ主人公・山崎良平(cv.草尾毅)は、人気雑誌「ポテトボーイ」の面接を受け、面接官であった「ポテトボーイ」編集長・織田由貴(cv.藤田淑子)に素質を買われ働き始めることになるのです
グラビア(ヌード)撮影に風俗レポート、アダルトでディープな世界を取材する新米記者・良平の苦悩とガッツが描かれています
まぁ簡単に言えば、職場や特定の業界を舞台とした現在流行りの【お仕事系】(OVA)アニメという感じでしょうか
ですが、ただお仕事系アニメとして見るにはあまりにも過激で〔なんで、18禁アニメじゃねぇの!?〕と感じるぐらいアダルトな描写があります
OVAだから良いのでしょうけど、規制!規制!の現代から逆行している作品なので、楽しんで観るというよりも〔これ、(18禁じゃなくて)大丈夫なの?〕という不安の方が勝ってしまうぐらい際どいです
一応、アダルトシーンもライト?に描かれる対策がとられており、例えるなら『シティーハンター』でのモッコリシーンをより過激にしたような印象を受けます
そのように子どもには見せにくい作品でありますが、主人公・良平を演じられているのがブレイク前の草尾毅さんであったり、藤田淑子さんに皆口裕子さんに佐久間レイさん…そして本作のヒロイン・沢本亜樹を演じる鶴ひろみさんなど、幅広いキャラ属性をカバーできる女性声優陣も出演されています
特にヒロイン役をされている鶴ひろみさんは役柄的にも過激なシーンが多く、〔良くやってくれてるよな~〕という謎の感謝をしてしまいました
スケベな作品で人を選ぶ感じもありますが、EDの映像の作画を『Zガンダム』後期OPの作画でお馴染みの梅津泰臣さんが担当されてめちゃくちゃカッコ良かったり、ストーリー展開も割としっかりしていますので見応えはある作品です
※なお、本作のLDジャケット裏面にはこんな記載があります
確かに大人数で(女性と)観た方が楽しめるかもしれませんが…いや~攻めてますねw
バツ&テリー
1987年にサンライズ制作により劇場公開された、大島やすいちさん原作の漫画作品
この作品はLDプレーヤーを入手してから割とすぐに購入した作品だったと思います
本作は同じくサンライズ制作の劇場版『ダーティペア』と併映されていた作品だったこともあり、結構前から存在だけは知っていました
配信サービスでは観れないこともあり〔いつかは絶対に観たい!〕と思っていた作品であり、そんな小さな夢を叶えてくれるのがLDソフトであったわけであります
『バツ&テリー』は、名前の通り野球用語の"バッテリー"からタイトルが付けられていることがわかり、作品の名前を初めて聞いた時は〔野球アニメなんだ〕と思い込んでしまいました
ところがどっこい、話の流れは恋人を事故で失ったアンという女性を立ち直らせる為に、黒髪リーゼントで何事にも全力な高校生・バツ(cv.井上和彦)とインテリ風メガネをかけた冷静沈着な高校生・テリー(cv.塩沢兼人)があの手この手でナンパするという非常にコメディ色の強い作品であります
バツとテリーが喧嘩に、バイクに、女と、バカみたいに青春を謳歌する展開に少し騙された思いをしました
まぁ一応、野球アニメである事には間違えないのですが…相手ピッチャーの股間をめがけて、打球を飛ばしてブチ当てたりする超次元過ぎる展開!
非道すぎるのです
なんでもアリな展開ながら熱く燃える熱血漢ある野球シーンも本作の魅力でございます
本作の監督を担当されたアミノテツローさんは、『超力ロボ ガラット』や『蒼き流星SPTレイズナー』や『シティーハンター』などのサンライズ制作の80年代アニメで演出家として活躍し、90年代には『疾風!アイアンリーガー』『マクロス7』などで監督をされている方です
また超次元的で熱血漢ある野球シーンは、その後監督されるロボット同士の熱い友情を描いたスポーツアニメ『アイアンリーガー』へと受け継がれていると感じます
この作品を観ていると改めて当時はヤンキー(不良)漫画が流行していていた時代であるかのように思えて、そういった時代背景を感じれるのも面白いです
ペリカンロード クラブ・カルーチャ
五十嵐浩一さんによるバイク漫画を1986年にOVA化した作品
ガリ勉ながら親に隠れてバイクに乗る高校生の主人公・渡辺憲一(cv.堀川亮)がプロのプレスライダーとして働く岡崎かな子(cv.小山茉美)に助けらたことをキッカケに様々な人と出会い、恋・ケンカ・友情と思春期の青春全てをバイクを通じ成長していく作品です
そして、助けられたお姉さん・かな子さんと同じ屋根で暮らすことになり、かな子さんのことを好きになっていくというよくありがちな設定も心地良かったりします
ただ、憧れのお姉さんに恋する展開というのは波乱が付き物…
本作を観ているとねぇ、ホント渡辺くんの淡い恋心というのがグサっ!って突き刺さり、青春のほろ苦さを感じるワケです
観られる際は、是非渡辺くんの心情に注目して見ていただきたく思います
本作は1986年に製作されたOVA作品ということもあり、今では規制される様な80年代当時を感じれる描写があります
バイクでの飲酒運転は普通に描かれていたり、ケンカシーンではカミソリの刃を使い顔面を切ってかかるキャラクターがいたりと中々に過激です
また、かな子さんの職業であるプレスライダーというのも、ネット文化の確立により人員も減ったらしく今の時代にはあまり聞かない職業となりました
プレスライダーとは、新聞社やテレビ局などに依頼された原稿や写真フィルムなどをいち早く輸送するオートバイ乗りの仕事であったみたいです
(ちなみに私は、プレスライダーという職業を本作で知りました)
本作は音楽も中々イカしている感じの仕上がりとなっており、特に「THE BUDOKAN」が歌う主題歌は凄く良くて耳に残ります
モノローグの後に流れるOP曲「8 BEAT TEENAGER」は、これから始まるストーリーへの希望と高揚感を与えてくる青春チックなロック曲です
アニメで使用された楽曲という思い出補正を引いてもマジでカッコいい楽曲なので、いつかレコード盤を入手できればと思ってます(当然CD発売なんてされてないでしょうから…)
夢次元ハンター ファンドラ
永井豪原案により1985年〜1986年に制作されたファンタジー作品であり、OVA草創期を代表する作品の一つです
赤い宝珠「ルピア」を持つ次元ハンターのファンドラ(cv.堀江美都子)とパートナーのクエ(cv.神谷明)が、宇宙に隠れる賞金首を捕まえながら行方不明となっている青い宝珠「エンドラン」を探すというストーリーです
本作はPART Ⅰ「レム・ファイト編」、PART Ⅱ「デッドランダー編」、PART Ⅲ「ファントス編」の3つのOVA作品で完結するシリーズ物であり、それぞれに監督・キャラクターデザイン・作画監督が違う珍しい作品でもあります
自分が購入した『ファンドラ』のLDは、OVA3作品が2枚組に収めれたLD-BOX仕様のモノだったのですが、ジャケットを眺めるという意味では単品買いの方が良かったのかなと思えます(永井豪さん画のファンドラ様もいいですけどね)
先ほど3作品ともキャラクターデザインが違うと書きましたが、そのことで生まれたメリットもあります
それがファンドラ様のコスチュームです
本作ではPART Ⅰ「レム・ファイト編」、PART Ⅱ「デッドランダー編」、PART Ⅲ「ファントス編」それぞれに別々のコスチュームが取り入れられています
どのファンドラ様のコスチュームも良いのですが、私が一番好きなのはPART Ⅱ「デッドランダー編」であります
何というか、白いロンググローブってエロくないですか?
こういったワンポイントファッションに結構弱かったりしますw(完全に好みですね)
本作の主題歌は3作とも全て『ドラゴンボール』のED「ロマンティックあげるよ」で有名な橋本潮さんが歌われており、中でも『ファンドラ』の代表曲ポジションにある「心のとびら」は凄く良いです
きまぐれオレンジ☆ロード ジャンプスペシャル
さぁ、こちらが今回の記事のメインディッシュ…一番紹介したかった作品であります
本作は1987年にTVシリーズが放送される以前、1985年に「ジャンプスペシャルアニメ大行進」という全国を回るイベントで上映されたモノであり、パイロットフィルムに似た作品です(以後、本作を「ジャンプスペシャル版」と表記)
制作スタジオやスタッフに違いはなく、キャラクターデザインもTVシリーズ同様に高田明美さんが担当されています
では本作とTVシリーズの一番の違いはというと、出演されている声優さんでしょう
TVシリーズ又はOVAシリーズでは、恭介役を古谷徹さん、まどか役を鶴ひろみさん、ひかる役を原えりこさんが担当されています
しかしジャンプスペシャル版では、恭介役を水島裕さん、まどか役を島津冴子さん、ひかる役を小粥よう子さんが担当され、TVシリーズとは全く違ったキャスティングです
その為、ヒロインのまどかの演じ方にも大きな違いがあり、ジャンプスペシャル版で演じられた島津冴子さんのまどかにはオトナっほい感じがTVシリーズよりも深く出ている様に感じます
このジャンプスペシャル版は、配信サービスやDVDにもなっておらず、このLDソフトのような当時のメディアでしか観ることが出来ない作品であったりします
そんなこともありLDプレーヤーを購入してからずっと狙っていた作品でした
しかし問題なのが…とにかく高い!!
当時のメディアでしか観れないということは当然ながらその価値も増してゆき、30年以上前に発売されたソフトであってもプレミアな価値がつくのは必須ということです
(むしろ、30年以上前の作品だから価値があるのかもしれません)
その中でも本作はプレミアLDアニメの代表として君臨している存在であり、絶対に入手しておきべき作品でありました
本作の狙い続けること約半年…ついに購入!
値段は10,000円…一万円です!
まさか一枚のLDソフトを買うのに万札が飛んでいくとは夢にも思っていなかったです
LD沼に入るということは、こういうことなのか…と実感する瞬間でした
それぐらい本作が欲しかったということであります
しかし、大枚をはたいて購入した本作ですが…収録されてる時間は、わずか30分!
LDソフトって恐ろしい子
80年代アニメは面白くない?
前回紹介したLDソフト5作品で総額1万2000円ぐらいと書きましたが、今回は『きまぐれオレンジ☆ロード ジャンプスペシャル』があることで大きく跳ね上がり2万円となりました
やっぱりLD沼はヤバいです!!
もう5000円ぐらいするLDが可愛く見れるぐらい金銭感覚に狂いが出ています
しかしそれでも、収集して当時の空気感を体感したいと思えるメディアであることは間違いありません
80年代のアニメOVAというのは、正直に言えば面白い作品ばかりではありません
ストーリーが壊滅的に面白くない作品もあれば、続編を匂われる感じをして音沙汰がない作品など色んな意味でやりたい放題だったりします
その中で試験的に挑戦して失敗していた作品が80年代アニメがあり、今の作品の礎になっていると思うと熱くないですか?
おそらく、今後もLDソフトが増える一方で私のお財布からはお金が溶けていくでしょう
まだまだLD沼は暗く…そして深く続いていきますので、また見ていただけると嬉しく思います
皆様もLDプレーヤーを購入してLD沼を楽しみましょう!!
🌟-前回の記事-🌟
【ウラ話が聞ける!】80年代アニメ系YouTuberを大調査! 💻
どうも、今日がバレンタインなのに何もバレンタイン的な事が起きないSATAトミオです
なんでしょう、あまりに関係ない出来事過ぎて今日がバレンタインだということを書いている今気づきました…
前々から気づいていたら80年代アニメ×バレンタイン特集を取り上げたかったのですが、来年何かできればと思います
私ごとながら前回100件目となる記事を書き上げ、そして今回の記事が101件目となります
これからも20代の目線で新たな80年代アニメの魅力を探究していきたいと思うわけです
というわけで話は変わり、YouTubeの話になります
最近のYouTubeはすごいですね!
今やYouTuberやVtuber以外にも、芸人・スポーツ選手・俳優など、様々な業種の方がYouTubeで動画投稿して独自のコンテンツを配信しています
特に2020年は、新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言の発令から外出自粛が余儀なくされ、その影響もありYouTubeに進出する人が増加してました
まさに、大YouTube時代!
現代の流行は、全てYouTubeにある!。と言っても過言ではないかもしれません
そんな大YouTube時代の現在、突然ながらアニメ界からも続々とYouTubeデビューされている方は大勢います
そして…
YouTubeでも80年代アニメが楽しめるのですよ!!
というわけで今回は、80年代アニメ界で活躍された方のYouTubeチャンネルを紹介しています
80年代アニメ界で活躍されたレジェンドたちは「今、何を届けているのか!?」というところに注目してください!
堀川りょう
今、最も勢いがあると感じるのが、声優・堀川りょうさんのYouTubeチャンネル「りょうチャンネル」であります
堀川さんは小学生の頃から子役として活動しており、1984年に『夢戦士ウイングマン』広野健太役で声優デビュー&いきなりの初主演をされます
その後も…
『聖闘士星矢(1986)』アンドロメダ瞬役、『銀河英雄伝説(1988)』ラインハルト役、『ファイブスター物語(1989)』レデオス・ソープ役、『ドラゴンボールZ(1989)』ベジータ役など、中性的な声のキャラクターからクールなライバル役まで幅広く80年代から活躍されている声優です
90年代以降も「名探偵コナン」服部平次役や「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」コウ・ウラキ役など作品で現在も活躍されています
堀川さんは2020年5月から精力的に動画投稿されており、今までに演じられてきたキャラクターにまつわるエピソードを中心に語られていることが多いです
当時のアフレコ現場での様子や声優さんの思い出などのウラ話が聞けるので、ファンとしては最高に嬉しいチャンネルになっています
声優デビュー作でいきなりの壁。夢戦士ウィングマン《広野健太・役》
特に『夢戦士ウイングマン』(キータクラー役)や『銀河英雄伝説』(ヤン・ウェンリー役)で共演された富山敬さんへの想いを語られていることが多く、デビュー当時に受けた影響などが語られています
少年時代の僕のヒーローは大人になってもやはりヒーローでした。富山敬さん《タイガーマスク、キータクラー、ヤン・ウェンリーetc…》との思い出
堀川さんは自身のチャンネルで『ドラゴンボール』シリーズに登場するベジータのモノマネをされている芸人・R藤本さんともコラボされており、R藤本さんのベジータ衣装を堀川さんが着た動画は120万回再生を突破するほどの反響です(2021年2月14日現在)
アニメキャラ芸人とそのキャラクターを演じられている声優とのコラボというのは、お互いにチャンネルを持つYouTube時代のキセキであるように思えます
更に他の動画ではベジータのセリフを交互に言い合うコラボもあり、ここでしか聞けないWベジータの夢の共演が観ることができます(この動画では、R藤本さんがただのファンの様な反応をするのも面白いです)
【永久保存版】これがサイヤ人の戦いだっ!名台詞連発のトランプ対決!
そして近日中には、自身の考え方や初恋の相手の話など「堀川りょう史」を語るもう一つYouTubeチャンネルを開設する予定となっています
進化し続ける堀川さんのYouTube活動に注目です!
井上和彦
「サイボーグ009」の島村ジョー役など70年代から第一線で活躍されている声優さんです
80年代アニメでいうと…
『太陽の牙ダグラム(1981)』クリン・カシム役、『機動戦士Zガンダム(1985)』ジェリド・メサ役、『タッチ』新田明男役、『蒼き流星SPTレイズナー(1985)』アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ役、『美味しんぼ(1988)』山岡士郎役など、主役から印象深いライバルキャラまで数多くの作品にメインキャストとして参加されています
最近では「NARUTO -ナルト-」のはたけカカシ役や「夏目友人帳」でニャンコ先生役としても知られています
井上さんのYouTubeチャンネル「KAZUFUN」は2020年3月から精力的に動画投稿されており、ロードバイクの旅動画などプライベートな一面が見れるチャンネルとなっています
アコースティックギターで弾き語りなどもされており、中でも2020年12月に投稿された動画では1980年に公開された『サイボーグ009 超銀河伝説』の主題歌「10億光年の愛」を歌われております
様々な動画を投稿されている井上さんでありますが、私が皆様に観ていただきたい動画があります
それは…2020年8月6日に投稿された井上さんが亡くなられたお父さんが残した手記を朗読する動画です
投稿された8月6日はというと、日本人なら誰もが忘れてはならない1945年・広島に原子爆弾が投下された日であります
そしてお父さんが残した手記の内容というのも、投下された当日に兵士として広島市いて救助活動をされていた記録なのです
戦後40年経ってから書かれたとされるお父さんが残した手記には、爆心地近くで川に浮かぶ死体の山を掻き分けながら救助活動をし、「水をくれ」と叫ぶ人に水をあげ息を引き取る光景が鮮明に書かれております
日付から場所まで事細かく書かれている手記…何年経っても忘れられないほどに悲惨であったのかが伝わってくるのです
爆心地近くで救助活動をしたことで、ご自身も被爆し苦しめらたと記されている手記には「戦争はもう嫌だ」と叫ぶお父さんの心の声が聞こえてきて、そんなお父さんが残した記録を息子である井上和彦さんが読む…
何も感じない筈がありません
この動画は、被爆2世であり声を仕事とする【声優・井上和彦】さんにしか語れることができない動画になっています
平和を願う井上さんとお父さんの思いを、多くの方に聞いていただきたいです
郷田ほづみ
1983年に『装甲騎兵ボトムズ』キリコ・キュービィー役で大ブレイクします
しかしキリコ役以降、他の作品に出演されず声優活動から離れていました
その後、1998年『銀河英雄伝説 外伝』ヤン・ウェンリー役をきっかけに声優復帰し、現在も声優として活躍されています
郷田さんのYouTubeチャンネル「hoZmixTV おじさんひとりでできるもん」は2020年4月より動画投稿がされており、車、DIY、エレキギター、料理、キャンプなど都内から離れて生活されている郷田さんのプライベートな一面が見れるチャンネルとなっています
老後の過ごす参考にしてほしいと動画内で語っており、おじさん(郷田さん)がただのんびりと趣味を楽しむ姿が魅力です
郷田さんといえばやはり『装甲騎兵ボトムズ』であり、キリコですよね!
本チャンネルでは郷田さんが趣味を楽しむ動画の他に『ボトムズ』に関する動画も数多く投稿されています
キリコ(郷田さん)がコーヒーを飲む動画、キリコ(郷田さん)がタカラ製スコープドッグを直す動画、キリコ(郷田さん)が等身大スコープドッグを見にいく動画など、キリコ声優ならではコンテンツは人気が高く『ボトムズ』ファンには堪らない動画ばかりです
その中でも、オーディションや第一話のアフレコ現場の様子など、当時の思い出や『ボトムズ』秘話を語られている動画は必見であります
「装甲騎兵ボトムズ」出演者が全てを語る①【キリコ声優郷田ほづみが語るボトムズ秘話その1】
【男性キャラクター部門 第1位、男性声優部門 第9位】と『ボトムズ』のキリコ役を演じたことで、1983年のアニメージュ主催の「アニメグランプリ」で新人ながらいきなり輝かしい成績を残した郷田さん…
しかし、大ブレイクしてこれから!…という大事な時期に声優業から離れ、その後約15年間『ボトムズ』以外の他作品に出演されることはありませんでした
当時のファンが、突然アニメ界から郷田さんが居なくなったのをどう思っていたのか気になるところです…
そして、この動画ではそんな当時の出来事を話し、なぜ『ボトムズ』以外の他作品への出演をされなかった理由も語られています
『ボトムズ』コンテンツはまだまだたくさんあり、『ボトムズ』の監督をされた高橋良輔監督やメカニカルデザイナーの大河原邦男さんにインタビューする動画や当時のアフレコ台本が発掘される動画などもあります
ボトムズの高橋良輔監督と大河原邦男さんに会った【鼎談終了直後にゲリラ撮影】
「装甲騎兵ボトムズ」放送当時の台本を発掘【一緒に貴重な資料も出てきた!】
95%の視聴者が男性という"最低野郎"たちが集まるYouTubeチャンネルでありますが、郷田さんがのんびりとDIYなどを楽しむ動画がたくさんありますので、『ボトムズ』ファン以外の方にも是非見ていただきたく思います
織田哲郎
先ほどは、『ボトムズ』で主役をされた方のYouTubeチャンネルを紹介しましたので、今度も『ボトムズ』に深い関わりがある方のYouTubeチャンネルを紹介します
その方というのが、「オダテツ」こと織田哲郎さんです
織田さんは「世界中の誰よりきっと」、「負けないで」、「このまま君だけを奪い去りたい」、「おどるポンポコリン」など90年代に数多くのヒットソングを作曲するヒットメーカーとして知られています
また90年代アニメでも、「ドラゴンボールGT」のOP「DAN DAN 心魅かれてく/FIELD OF VIEW」や「スラムダンク」のED「世界が終るまでは…/WANDS」など数多くのアニソンを作曲されました
そんな織田さんのYouTubeチャンネルでは、自身が作曲された曲を中心にギター片手に織田さん自らが歌われている動画【オダテツ3分トーキング】が投稿されています
作曲のウラ話などもされており、なんと言っても音楽スタジオで熱唱される織田さんがめちゃくちゃカッコいいのです
アニメ界でも沢山の功績を残される織田さんでありますが、80年代アニメ好きからすると織田さんといえばやはり『ボトムズ』の人なのであります
ご存知の方も多いと思いますが実は、『ボトムズ』で織田哲郎さんは【TETSU】という名義で、OP「炎のさだめ」/ ED「いつもあなたが」(作詞:高橋良輔、作曲・編曲:乾裕樹)を歌われている方なのです
あの有名な 「む せ る」 という奴ですよ!
織田さんのYouTubeチャンネルでは、自身が歌われた『ボトムズ』楽曲の弾き語りもしており、その中でもOP「炎のさだめ」を歌われた動画は80万再生を突破し多くのアニメファンをむせさせています(2021年2月14日現在)
「よし!むせようか、皆んな!」と織田さんの一言から始まる本動画は、とにかく む せ る!
OPで歌われているあの当時のままの歌声に痺れます
是非聴いて、むせて…むせて…むせまくってください!
織田哲郎が装甲騎兵ボトムズ「炎のさだめ」を歌ってみた【オダテツ3分トーキング・アーカイブ】#織田哲郎Youtube #むせる
<弾き語り> いつもあなたが/ TETSU 装甲騎兵ボトムズ【オダテツ3分トーキング】#織田哲郎Youtube #むせる
80年代アニメで織田さんといえば、もう一つ忘れてはいけない作品があります
それは…『魔法の天使 クリィミーマミ(1983)』です
織田さんは『クリィミーマミ』の楽曲を2曲手掛けられており、その内の一つ「美衝撃(ビューティフルショック)」がYouTubeチャンネルの方で歌われています
「美衝撃(ビューティフルショック)」はクリィミーマミ/森沢優役をされたアイドルの太田貴子さんが歌われた楽曲でありますが、織田さんが歌う事により渋い声でダンディな世界に一気に染まり、ポップなアイドル曲が全く違う楽曲になっているのが見どころの動画であります
太田貴子/魔法の天使クリィミーマミ「美衝撃」(ビューティフルショック)【オダテツ3分トーキング】#織田哲郎Youtube
「美衝撃(ビューティフルショック)」も素晴らしい曲でありますが、織田さんが作曲されたもう一つの曲「囁いてジュテーム-Je t'aime-」も私の中では忘れられない名曲です
「囁いてジュテーム-Je t'aime-」はTVシリーズ本編最終回でちょこっとだけしか歌われていないマイナー曲ではありますが、数ある『クリィミーマミ』楽曲の中で私が一番好きな曲なので、いつか織田さんのYouTubeチャンネルで歌っていただきたく思います
プライベートが動画で観れる時代
昔だと雑誌の誌面やラジオなどでしか知り得ることの出来なかった声優さんなどのプライベートが、今だと動画で観れるというのはすごくネット社会の現代を思う次第です
そして80年代に活躍したレジェンドたちが、自分たちが好きな事で思い思いの動画を投稿されている光景は、正しくYouTubeの原点ではないかと感じます
そして何よりも、ファンとしてはすごく嬉しいことです
ただ純粋に楽しむ動画をこれからも楽しませていただきたく思います!
まだまだコロナ禍である現在、おそらく80年代に活躍したレジェンドたちのYouTube進出というのはこれからもドンドン続いていくでしょう!
また新たな動き、皆様に伝えたい動画などがありましたらYouTubeチャンネルを取り上げようと思います
辛く苦しいステイホームな日々ですが、そんな時こそ是非YouTubeに投稿されている動画を見てこれからを楽しんでいきましょう!
では!!
🌟-前回の記事-🌟
【祝!ブログ記事数、100件到達🎊】思い入れの深い記事 BEST5️⃣
どうも、80年代アニメの事だけを考えて生きている様な気がするSATAトミオです
実は今回のブログ記事は、とてもおめでたい記事だったりします
それはなんと…現在3年目の当ブログ「80年代アニメを知りたい!伝えたい!」が今回の記事で100件目の記事になります❗️
㊗️ 100記事に到達しました!!🎊
いやはやブログ活動を始めた当初は100件も記事を書くとは思ってもみなかったので【塵も積もれば山となる】という言葉はこういう時に使うのかなと思う次第です
これも普段から私のブログ記事を読んでいただいている皆様のおかげであります
本当にありがとうございます!!
せっかく100件もブログ記事を書いたのですから、今までの記事をちょっと振り返ってみましょう
というわけで今回は、これまでに書いた100回のブログ記事の中で、特に思い入れが深い記事を振り返りながら紹介したいと思います
この記事が書けてなかったら、ブログ活動を辞めていた
City pop(シティポップ)流行の謎 🔶80's Anime(アニメ)の影響を大解剖🔶
2019年7月6日、投稿
この記事は、私の代表作といってもいいぐらい自分のブログ活動を左右した記事です
Youtubeに投稿されている「シティポップ」動画に80年代アニメのGIF画像が使われ、海外の若者を中心に流行し始めていることに注目し紹介しています
今では雑誌などの様々なメディアでも紹介されている「シティポップ」でありますが、投稿した当時はブームが到来してすぐの頃だったので情報を集めるのが大変だったのを憶えています
まず「シティポップ」というジャンルがどういった曲かを聴き漁り、情報を仕入れる為に特にTwitterでエゴサーチしまくりましたね
それまではGoogle検索でも当ブログの記事がヒットすることは無かったのですが、「シティポップ」とアニメを関連付けて解説している方も少なかったこともあり「シティポップ アニメ」で検索すると上位に来るぐらいアクセス数が伸びる記事になりました
ホントそれまでは1日のアクセス数が10件越えるどうかだったのが30.40件となったことで、ブログを続けていられるモチベーションになったと思います
おそらく、この記事を書けていなければ1年も2年も続けることなくブログ活動を辞めていたでしょう
そういう意味でもホントに思い入れが深いです
ちなみに、この記事のサムネイルになっているのは『めぞん一刻』のワンシーンであり、このサムネイルが結構上手くいった感じがしてます(個人的にこのシーンが好きなんですよ♪)
もう書けない、切れ味抜群すぎる作品紹介
名作プレイバック 第1回『アタッカーYOU!』熱いだけでは語りきれない魅力とは🔥
2019年5月19日、投稿
今でもたまに更新し続けている「名作プレイバック」というシリーズ記事の第一弾です
『アタッカーYOU!(1984)』というTVアニメ作品のマイナーさを記事の中でイジリ倒して書いた記事ですが…
記事の切れ味がハンパないですよね!
何と言います…熱量だけで押し切った様な記事であり、それだからこそ今まで書いた記事の中で一番伝えたいことがストレートに書けていると感じます
文字量的にも多過ぎず少な過ぎずでサクッと読める感じも良いです
今でもこの記事を読み直し、当時のことを思い出して作品愛を全力で伝える方法を模索していますが、これ以上に切れ味がある記事はもう書くことができないでしょう
それぐらい自分の中では、作品愛を熱量込めて書けた最高傑作の記事だと思っています
公式から紹介される喜びで、全国各地を回る
【必見】『富野由悠季の世界』の周り方、教えます♦️【福岡会場レポート】
2019年8月30日、投稿
現在、全国で巡回展が開催され、2021年3月に開催される青森会場がフィナーレとなる『富野由悠季の世界』…私のブログ活動の歩みはこの富野展との歩みでもありました
『富野由悠季の世界』は、2019年6月より福岡会場から巡回展をスタートし、その後は神戸・島根・静岡・富山と渡り現在までに5会場で開催されてきています
そして私は過去5会場を全てに来館し、各会場のレポート記事を投稿してきました
今に思えばよくも全国各地を渡り、富野展の為だけに遠征したな〜と思います
そんな私が5会場を渡るきっかけとなったのが福岡会場のレポート記事です
そもそも関西圏在住の私にとって始めは福岡会場に行くか悩んでいたのですが、隣県の佐賀県に住む友達がいて〔遊びに行くついでに行ってみようかな〕という感じで行きましたね
あっ!この時のついでというのは、友達の家になりますw
そして、佐賀に住む友達も誘い福岡会場に訪れたのですが…4時間見ても4分の1も見れないぐらいボリュームある展示に圧倒されたのでした(ちなみに富野作品に興味のない友達は30分足らずの滞在だったそうな…)
福岡会場を後にして佐賀県にある友達の家に向かうわけですが、そこで富野展の展示物の配置場所を印した会場マップメモを書いて何気なくTwitterに投稿します
すると、まさかの富野展公式Twitterから引用リツイートされて紹介される自体に!
合ってます。なんかうれしいですね(担当より) https://t.co/01sOwaskeN
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2019年8月27日
あの時はマジで焦りましたね
今まで公式に紹介される経験が無かったので思わず舞い上がってしまいました
そして紹介された会場マップを清書して、福岡会場レポート記事として投稿したブログ記事も富野展公式Twitterで取り上げていただいたのです
ナイスなレポートありがとうございます😊 あと2日。じっくり派は朝から入るしかない?神戸会場観覧の参考にもなりますネ。マップが江戸時代の世界地図っぽくて味わい深いです(でも大体合ってます。Vガンダム以降を90度左に回転) #富野由悠季の世界 https://t.co/pa1XWzpmdc
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2019年8月30日
やっぱり公式からコメントを貰えるというのは嬉しいことであります
この事で味をしめ富野展を全力で応援する気持ちになり、全会場を回りレポート記事を書く事になりました
その結果、今までに5回ほど富野展公式Twitterで紹介していただけることに!
福岡の管理人が(個人的に)楽しみにしています。いちいち富野セリフがあるのがいいですね。あと2会場がんばってくださいw #富野由悠季の世界https://t.co/Ks8B10Fj8o
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2020年10月17日
富山会場の熱いレポートにお礼申し上げます。会場配置図を含め、これからお越しになる方にも大変役立つ情報の数々です。#富野由悠季の世界 #富山県美術館 https://t.co/5ZCewMEX6A
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) 2020年12月13日
本当に感謝しかありません
ありがとうございます!!
というわけで、来月3月6日から開催される青森会場へも行きレポート記事を書きますので乞うご期待ください!
まさかの【プチバスり】をした欠番回
【マニアだけが知っている】『美味しんぼ』欠番回の魅力、お教えしますよ🐳【後編】
2020年10月23日、投稿
『美味しんぼ』 がYoutubeで無料配信がされることを知って書いた後編の記事になります
元々は『美味しんぼ』 の作品紹介をした一本(前編)のみを予定していたのですがYoutubeで無料配信されない欠番回の事も書かないと本当の作品紹介にはならない様な気がして書いた次第です
欠番回を見直したり、欠番回になった理由と80年代当時の社会問題について調べたりと記事を書く為の情報を集めながら書いていきましたが、その中でも「捕鯨問題」については相当調べました
捕鯨問題に関するネットニュースを総漁りですよ!
捕鯨の歴史から現在の捕鯨問題についてまで…アニメだけではわからないことも多く調べた甲斐はありましたが、2019年7月から31年ぶりに再開された商業捕鯨がそんなに良くないニュースだと知ったのはショックでした
(詳しくは記事をご覧ください)
この欠番回記事では私一人の力だけでなく、Twitterの相互フォロワーで仲良くしていただいている『美味しんぼ』マスターのshimakoさんに協力していただき、shimakoさん作成の《配信欠番回リスト》があることで完成することができました
もしこの《配信欠番回リスト》が無ければ…と恐怖に感じるぐらい大活躍してくれています
ここで改めて御礼申し上げます、本当にありがとうございました!!
そして先日、とある方がツイートされた『美味しんぼ』第40話「真夏の氷」に登場する氷の描き込みが大バスりして欠番回(放送禁止回)が話題となりました
第40話「真夏の氷」は本記事でも紹介しておりその効果なのか、欠番回(放送禁止回)に興味を持った方が急増し、Google検索から当ブログへのアクセスが急上昇しました
もっとも多い時で、1時間あたりのアクセス数だけで1日分のアクセス数を越えてしまうほどプチバズりです
アクセス数の通知を見た時には変な奇声を上げてしまうほど喜び、家の中を転げ回りながら何故か「Dang Dang気になる」を歌いました
そういった意味でも手応えと『美味しんぼ』の人気の高さを感じる記事であります
現役高校生の助言で書けた、80年代アニメ×現代の若者流行
【TikTokで流行⁉︎】"レトロでエモい" 80年代アニメが今、若者に大人気なワケ🥂
2020年11月8日、投稿
SNS動画アプリ「TikTok」で、90・80年代のアニメGIFを使った動画が"エモい"として若い世代に流行っている事に注目し、アニメGIFの元ネタになっている作品を紹介した記事になります
この記事を投稿したのは2020年11月8日とわりと最近でありますが、アニメGIF動画の流行自体はその一年前近くから始まった様に感じ定期的に調べていました
しかし、若者文化というのは熱しやすくも冷めやすいモノなので、2か月ほどで一度は下火になった様に思えて書き進めていた記事を一度ボツにしちゃいます
それから半年後、Twitterの相互フォロワーで仲良くさせていただいている現役高校生の方から〔今流行っている〕という助言を聞き書いたのがこの記事というわけです
こちらもシティポップの記事同様に、誰も流行の現象などを調べて記事にしている人もいなかったのでTwitterでもエゴサーチしまくって相当調べに調べて書きました
その甲斐あって「80年代アニメ エモい」で検索していただくと私が書いたこちらの記事が上位にヒットし、現在当ブログのアクセス数1位の記事になります
それだけ昔のアニメが"エモい"という言葉と共に、今の若い世代に支持されているということです
改めて〔現役高校生の嗅覚は鋭いな!〕と感じましたし、書いた方がいいと助言していただいた事を本当に感謝しております
今後とも助言のほど、よろしくお願いしますしたいですね
シティポップもそうですが、最近は「昭和ポップス」や「ニューレトロ」などの80年代のカルチャーが、"オシャレ"や"エモい"として注目されていますので、【80年代アニメ×今の流行り】を今後も取り上げていきたいと思います
80年代アニメを後世に残す為…
軽い気持ちでブログ活動を始めた当初はここまで続けれるとは思ってもいなかったので、100件も記事を書いたという事が不思議な気分だったりします
しかし逆に言えば、こんなクオリティのブログでも続ければそれなりに形になるというわけです
なので、ブログなどの創作活動に興味ある方は迷わずにとりあえず始めていただきたく思います
それが思わぬ形で自分のライフワークになる事もありますので!
当ブログのタイトルになっている「80年代アニメを知りたい!伝えたい!」というのは、〈まだまだ勉強不足でありながら大好きな80年代アニメをもっと知りたい!という想いと、知ったことを80年代アニメを知らない若い次世代に伝えたい!という想い〉を込めてタイトルにしました
今後もその方針は変わらず、80年代アニメの知られざる魅力を20代の目線で深く探究していき、10代20代の若い世代に伝えていければと思います
正直、80年代アニメを後世に残すという活動目的にはまだまだ程遠い現状です
これからも150件、200件、300件とブログ記事を書いていき80年代アニメを盛り上げていきたいと思っています
これからも当ブログをよろしくお願いします!
🌟-前回の記事-🌟
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』20代の若き才能で作る、80年代アニメ映画
どうも、先日BS 12(トゥエルブ)にて放送されていた劇場版『銀河鉄道999』を久しぶりに観て、改めて(ストーリーの)テンポの良さに魅了されたSATAトミオです
いや〜ホント良いですね『銀河鉄道999』
なんと言ってもゴダイゴが歌うエンディング曲「銀河鉄道999」に最後はグッときます
BS放送の「BS12(トゥエルブ)」というチャンネルでは、新作・旧作・隠れた名作まで毎週日曜よる7時に放送する『日曜アニメ劇場』という番組があります
そして、その『日曜アニメ劇場』枠で2月28日(日) に、ガイナックス衝撃のデビュー作!『王立宇宙軍オネアミスの翼(1987)』が放送されます!!
イェーーーイ!!パチパチ👏
『オネアミスの翼』ですよ、奥さん!
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(以後、『王立宇宙軍』)とは、『トップをねらえ!(1988)』や『新世紀エヴァンゲリオン(1995)』などで知られるアニメ制作会社「GAINAX(ガイナックス)」のデビュー作であり、1987年に公開されたアニメ映画
企画に岡田斗司夫さん、監督・原案・脚本に山賀博之さん、キャラクターデザインに貞本義行さん、作画監督(スペシャルエフェクトアーチスト)に庵野秀明さんといった当時20代だったオタク第1世代のクリエイターたちがメインスタッフとなり、若き才能で新たな映像に挑戦した作品です
さらに音楽監督には「戦場のメリークリスマス」で知られる坂本龍一さんや主人公シロツグ・ラーダットの声優に森本レオさんを起用し、話題性を集めます
『王立宇宙軍』といえば、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』でも監督される庵野秀明さんがアニメーターとして参加されているというところです
実は以前更新した、【庵野 秀明ヒストリー】20代の頃の庵野監督を調べてみたら凄すぎた🚀という記事を書く為に、80年代に庵野さんが関わられた様々な作品について調べました
知っていた出来事でも深く調べてみることで改めて気付かされる庵野さんの凄さがあったような気がします
そんな中でも知らないことも多くあり、アニメーター・庵野秀明にとって欠かせられない『王立宇宙軍オネアミスの翼』が未視聴だったので観たところ…いやはや、とんでもない作品を観たという感じでした!
今まで観たきたアニメとは一味も二味も違う感じがあり、本作にしか感じれない唯一無二の凄さがあったように思えます
近々BSでも放送されるということなので、今回はそんな本作の魅力を書いていきます
あらすじーー
"戦わない軍隊"として政府や世間から不要な存在としてバカにされている「王立宇宙軍」に所属するシロツグ・ラーダット(cv.森本レオ)は、仲間たちと自堕落な生活を過ごしていました
この日も夜の歓楽街で遊んでいた宇宙軍の仲間とシロツグ…仲間たちが各々に遊ぶなかシロツグは広場でビラを配り信仰活動をしていた少女と出会いビラを受け取るのです
翌日、淡い下心を胸に書かれていた住所に向かったシロツグ…住所に書かれていた民家を訪ねるとビラ配りをしていた少女リイクニ・ノンデライコ(cv.弥生みつき)に迎えられます
リイクニからの熱い眼差しを受け舞い上がったシロツグは、誰もが嫌がる人類初の有人宇宙飛行計画のパイロットに志願するのです
始めはリイクニへの期待に応える為、不純な動機から志願した宇宙パイロットでしたが次第に思いは変わっていき、シロツグと宇宙軍の仲間たちは人類初の有人宇宙飛行計画の成功を目指します
本作は、ハラハラドキドキといった刺激の強い作品が好きな方からすると〔何が面白いの?〕というぐらい評価が分かれる作品であります
主人公シロツグが宇宙パイロットに志願し、人類初の有人宇宙飛行計画の成功を目指す過程を淡々と描き、ストーリー的に〔コレだ!〕といえる見せ場があるわけでもありません…
そういう意味では"つまらない作品"なのかと考えてしまいます
しかし!そうではありません!
心の中で芽生えた小さな感情の一つ一つが、なんて事ないシーンの積み重ねでフツフツと大きくなっていき、その溜まり溜まったフラストレーションは最後の打ち上げシーンで大爆発する爽快感と言ったら、他に比べようがないぐらい凄いです!
凄いのです!!
そこには、【スタッフ平均年齢:20代半ば】の若きクリエイターたちの熱意が凝縮されています!
ガイナックスの母体、伝説のアマチュア集団「DAICON FILM」
まず『王立宇宙軍』の魅力を語る前に、作品が制作された経緯について語りましょう
80年代というのは、『ヤマト』『ガンダム』ブームなどでアニメ業界が盛り上がっていった時代でありました
その盛り上がりは、とあるアマチュアアニメ制作集団が登場することにより更に加熱していきます
それが「DAICON FILM」です
「DAICON FILM」は、岡田さんや山賀さんや庵野さんらが大学生の頃に参加していた自主制作映像チームであり、大阪で開催されたSF大会「DAICON Ⅲ&Ⅳ」のオープニングアニメを手掛けアマチュアながら凄すぎるクオリティにプロから一目をおかれるほどの注目を集めます
「DAICON Ⅲ&Ⅳ」の成功をきっかけに1984年頃に『王立宇宙軍』の企画に着手し、本作を制作する為に「DAICON FILM」メンバーで設立したアニメ制作会社が「ガイナックス」であります
これが『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の始まりです
そこから『王立宇宙軍』というタイトルでパイロットフィルムが制作され全国各地で上映されたのちに、公開前年の1986年に『王立宇宙軍 リイクニの翼』というタイトルで制作発表されます
その後、タイトルを『王立宇宙軍 オネアミスの翼』と変え本作は公開されたのでした
宇宙に行きたいとは思っていない主人公
『王立宇宙軍』という作品は、不純な動機から人類初の有人宇宙飛行計画のパイロットを目指すことになるシロツグに焦点をあてた作品であり、宇宙パイロットを目指す過程で変化するシロツグの微妙な感情の変化が魅力の作品であります
そんな主人公シロツグ・ラーダットの魅力について語りましょう
シロツグ・ラーダット(cv.森本レオ)
子どもの頃に水軍のパイロットに憧れ所属することを夢見るものの、学校の成績不振により断念し、"戦わない軍隊"とバカにされている「王立宇宙軍」に所属することになります
誰からも期待されないことにより自堕落な生活を送るものの、リイクニと出会うことで人類初の有人宇宙飛行計画のパイロットに志願し宇宙を目指すのです
志願した当初のシロツグは、ぶっちゃけ宇宙に行きたいとは思っていないわけです
リイクニへの淡い恋心を実らせる為だけに利用し、少しでも気を惹きたいと考えるシロツグの思惑が溢れています
しかし、宇宙パイロットになる為に様々なトレーニングを受け、打ち上げるシャトルを製造するスタッフやサポートする宇宙軍の同僚らに感化されていき、自分のため…仲間たちのために本気で有人宇宙飛行計画する為に努力するのです
そこがカッコいい!
さらに、人類初の有人宇宙飛行計画のパイロットを目指すシロツグを政府が国民的英雄に祭り上げ、国のPRに使うことで周辺諸国から暗殺命令が出されて狙われる展開に発展…そこで葛藤するシロツグの感情にも注目してください!
主人公シロツグの声優を担当されているのは、俳優・ナレーターなどで有名な森本レオさんです
森本レオさんといえば「きかんしゃトーマス」(第1期〜第8期)でナレーションされており、落ち着いたトーンで語られる声が印象的な方だと思います
本作でもその声は健在で、森本レオさん演じるシロツグは淡々と落ち着いて喋るキャラクターであり、あまりの落ち着きっぷりなので、初見で聴いた時は〔これが主人公なのか…〕と驚きました
しかし、作品が進むごとに声とキャラクターがドンドンとシンクロしていき、見終わる頃には森本レオさん以外シロツグの声はありえない!と思えます
是非、森本レオさん演じるシロツグにも注目してください!
シンプルすぎるモノローグ&オープニング
本作が他の作品と一味も二味も違うのは、物語の導入であるモノローグ&オープニングを見ていただければ分かると思います
ジェット機の離陸シーンに主人公シロツグのナレーションが入り、自分の夢について語るのです
いいことなのか、それとも、悪いことなのか、わからない…
でも、多くの人間がそうであるように、俺もまた自分の生まれた国で育った
そして、ごく普通の中流家庭に、生まれつくことができた
だから、貴族の不幸も、貧乏人の苦労も知らない
別に、知りたいとも思わない
子どものころは、水軍のパイロットになりたかった
ジェットに乗るには、水軍に入るしかないからだ
早く、高く、空を飛ぶことは、何よりも素晴らしく美しい
でも、学校を卒業する2ヶ月前、そんなものにはなれないってことを成績表が教えてくれた
だから、宇宙軍に入った……
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』モノローグより
ナレーションの通り、『王立宇宙軍』(シロツグ)の物語は挫折からスタートします
アニメ映画の始まり方としては実にシンプル過ぎる展開…
しかし、こういった経験って誰もが持っていると思いますし、シロツグが背伸びしていない等身大のキャラクターであることが掴めるシーンで好きなんですよね
そんな挫折スタートから流れるのが、坂本龍一さんのオープニングテーマ
コーラスなどはなく淡々と流れる音楽に民族的な静画がスライドショー形式で流れる…オープニングも実にシンプルなんです(このオープニングテーマ曲がまた良い)
実にシンプルだからこそ奥ゆかしさが溢れ、そこが『王立宇宙軍』の魅力ではないかと思っています
熱意とこだわりが詰まった、独自のデザイン
『王立宇宙軍』という作品はメインスタッフの大半が当時20代と若い力で作られた作品です
そして、その若さは作品の中に登場する機材や小道具などの設定デザインにも現れており、既存の作品にない独自のデザインで作り上げた世界観になっています
『王立宇宙軍』だけで使われる異世界文字に始まり、ネジを締める工具に至るまで細部にまで拘り抜いています
中には独自のデザインに拘りすぎて多少無理もあるデザインもありますが、新たな映像作りに挑戦している熱意は伝わりそこも『王立宇宙軍』の魅力です
ここで『王立宇宙軍』に登場する独自のデザインの小道具を紹介します
出港式
豪華客船みたいな船が出港する時に紙テープを投げて見送るような風習がありますが、『王立宇宙軍』では乗客が木の板を叩いて音を鳴らす風習があるような描写があります
本
『王立宇宙軍』に登場する本は独特で、様々な形をしております
まずは私たちの世界でも一般的な両手に広げるタイプの本…しかし本の隅が切り落とされており、台形のような形になっています
次にシロツグが読む本(聖典)…縦長に持って読み進めていくタイプとして描かれているのです
貨幣
『王立宇宙軍』の独自のデザインの中で一番有名なのが貨幣ではないでしょうか
私たちが暮らす世界では硬貨(コイン)や紙幣をお金として扱っていますが、『王立宇宙軍』では棒状の金属品をお金として扱っております
例えるなら、麻雀の点棒のようなものです
種類も金・銀・銅など複数あり、それぞれに長さや重さが異なる作りになっており貨幣としての価値の違いが表現されています
異世界文字
異世界文字自体は、他の作品でも独自のデザインを設定されてることはよくあることですが、『王立宇宙軍』のこだわりはハンパないです
数字はもちろん、毛筆文字・活字・デジタル文字をそれぞれに設定し、さらには活字の元になった象形文字まで設定しており、完璧な異世界文字を作り上げております
はっきり言って異常です
その他にもテレビ・バイク・インターホンなど、独自のデザインをした小道具がたくさん散りばめられています
こういったデザインがごく自然に登場しますので、画面の隅々にまで目を凝らして観ていただきたいです
"セル画最高峰"の打ち上げシーン
『王立宇宙軍』といえば、作画のクオリティが異常に高い作品として知られています
その作画クオリティを支えているのが『エヴァ』シリーズの監督として知られている庵野秀明さんです
本作で庵野さんは作画監督と【スペシャルエフェクトアーティスト】という肩書きでクレジットされており、クライマックスシーンの爆破エフェクトなど担当されております
その中でも代表的なのが、シャトルの打ち上げシーンです
シャトル打ち上げ時に発生する氷片一つ一つに番号をつけ手描きで作画され、そして氷片の動きすべてに異なる変化をつけて作画されている為に、膨大な時間とコストをかけて描かれています
これらは全てCGでなくセル画で表現されているというのが驚きです
是非、クライマックスシーンの手描き作画にも注目してください!
若い力で挑んだ、シロツグらと制作スタッフ
『王立宇宙軍』という作品は、主人公シロツグと宇宙軍の同僚たちが若い力で人類初の有人宇宙飛行計画の成功に挑んだ作品です
そして本作もまた、監督の山賀さんを始め平均年齢20代半ばの制作スタッフが若い力で新たな映像表現に挑んだ作品であります
つまり、シロツグらと制作するスタッフの年齢はリンクして観ることができ、若い力でしか描くことができない熱意やこだわりが『王立宇宙軍』の世界(映像)には存在するのです
だからこそ、本作は若い方に刺激を与える作品であり、多くの若者に観ていただきたく思います
20代だった山賀監督や庵野さんらが、若き日の青春を全てぶつけ徹底的にこだわりぬいて作り上げた本作はきっと今を生きる為のヒントがあるはずです
是非ご覧ください!