どうも、『富野由悠季の世界』青森会場が延期になり生きる希望を失いかけているSATAトミオです
新型コロナウィルスの感染拡大を考慮しての延期…初の東日本での開催であった青森会場を安心してより多くの方に観覧していただく為にも延期という決断は正しいと感じます
むしろ中止でなく、延期であったことにホッとしております
しかし延期の影響は大きく、私自身『富野由悠季の世界』青森会場の魅力を紹介するブログ記事を書いて公開する準備をしていましたが延期になったことで幻の記事となってしまいました…
突如ブログネタが無くなり困っていた私…
そこで急遽、Twitterでブログネタを募集させていただきました
富野展青森会場の延期で、紹介記事が公開できなくなりブログネタに悩む私😅…
— SATAトミオ@80年代Lover (@YTOSzjxpdHOjt9g) 2020年3月26日
というわけで急遽、ブログ記事の内容を募集します✨
見てみたいと思うモノに、投票お願いします🙇♂️❗️(具体的なモノがあればコメントください✨)
そして投票の結果【当時のアニメ雑誌・ムック本の紹介】が選ばれた訳です
投票・反応していただいた方、ありがとうございました
とういうわけで今回は80年代アニメ雑誌について書いていきたいと思います
現在、80年代アニメ雑誌を集めている私
まず始めに2020年の令和2年になぜ80年代当時のアニメ雑誌を集めているのかという事を書いていきます
20代の私が80年代アニメ雑誌を集めるワケ…
私は、自分と同世代やそれよりも下の次世代に80年代アニメを伝える為にブログ活動などをしております
しかし伝えると言っておきながら80年代アニメに関する知識は乏しく、またネット上だけでは調べるのにも限界を感じる思いがありました
やはり、当時のことは当時のメディアから…
当時の匂いというのは当時のモノからしか感じられないと思い、80年代アニメ雑誌を集め始めました
(以前アニメ雑誌の事を書いた記事がこちら↓)
まぁそれっぽい理由を書きましたが、単に80年代アニメをもっと詳しく知りたい!というそれだけの話です
これはわりとポピュラーな考え方で、Twitterで仲良くさせていただいている同世代の若い方の中にも3人に1人ぐらいは昔のアニメ雑誌を所持しています
まんだらけなどのアニメ関係のショップやネットオークションなどで購入・収集をしていて、現在の80年代アニメ雑誌所持数は163冊となっています!
…今回初めて自分の所持しているアニメ雑誌を数えてみたわけですが、想像していたよりも多くて何故か震えています
163冊所持しているといっても『月刊OUT』や『ニュータイプ』もまだ手に入れることができていませんので、もちろん今後も増えていくことでしょう(問題は置き場所ですね…)
最終的には80年代に発刊されたアニメ雑誌をコンプリートするのが目標です(道のりは長いですが…)
ここまで80年代アニメ雑誌の所持事情をお話ししましたが、では25歳の若造は何のためにアニメ雑誌を買うのかというのを簡単なポイントに分けてお話しします
・当時の作品の注目度・評価を知る
80年代アニメ雑誌を集める意味の50%ぐらいはこれにあたります
今の評価と当時の評価というのは決してイコール関係あるわけではございません
特に当時の人気が凄いと感じるのが『超力ロボ ガラット』です
前年に放送されていた『銀河漂流バイファム』の人気が凄かったのか同じキャラクターデザイナー芦田豊雄さんを起用したこともあり『超力ロボ ガラット』を特集にした雑誌がすごく多いこと
雑誌の表紙傾向などで、すごく期待されたタイトルであったのだなと感じさせられます
こういうことはやっぱり当時の雑誌を手にしなければ分からないことでしょう
・インタビューなどで当時の考えを知る
監督のインタビューはもちろん、当時の作画監督や演出家さんのインタビューも載っているというのは大変読みがいがあるものです
特に自分が手がけた過去の作品をよく失敗作だとコメントする富野由悠季監督のインタビューなんかは、一貫性がありながらも現代の批評とは違う観点で語られていますのでそういったところをニヤニヤしながら見ています
・当時のイベント情報を知る
80年代アニメ雑誌を読んでいて一番面白いと言っていいのがコレです!
例えばアニメ作品のPRの為に全国各地で開催されるアニメイベントのレポートとかはすごく見ていて目頭が熱くなります
声優さんのトークイベントやセル画のプレゼントなど、いろんな催し物があり自分も当時会場にいたらどんな風に楽しんだであろうと空想の世界を旅する時があります
特に惹かれるのが『アニメトピア』
ラジオ大阪で放送されていた声優によるラジオ番組
初代パーソナリティの麻上洋子さん・吉田理保子さんを始め、二代目パーソナリティの田中真弓さんや島津冴子さんなど、女性声優さんのラジオ番組としても先駆け的な番組であり当時を知らない自分としてはめちゃくちゃ惹かれます
そういった公開収録にはどんなことをしても行けませんのでイベントレポートなどはすごくありがたいと思いながら読んでいます(いつか『アニメトピア』についても書いてみたいですね)
・企画段階の仮タイトルが見れる
これぞアニメ雑誌を読む意味というのが放送前の作品の仮タイトルであります
現在、当たり前ように動画配信サービスで観られている作品にも企画段階があり、そこから何回も変わって今ある形として語られている訳です
それの変わっていく過程を追うことができるのがアニメ雑誌です
例えば、『超時空要塞マクロス』のスタッフが多く参加したとして80年代OVA作品の大ヒット作品として知られている『メガゾーン23』
本作は何回も作品のタイトルを変えて現在の『メガゾーン23』という正式なタイトルに決まったわけです
ビデオ発売前のジ・アニメ1984年10月号では「オメガゾーン23」として紹介されていました
こういった企画段階の流れをWikipediaなどのネット情報で知るだけではナンセンスな気がしませんか?
80年代OVAの宝庫『アニメV』
紹介したいアニメ雑誌はたくさんあるのですが、今回は今一番力を入れて収集している『アニメV』を紹介したいと思います
『アニメV』とはーー1985年に『アニメディア』の姉妹誌として創刊され、のちに月刊された雑誌です
OVA作品が増え始めていた当時、それらのリリース情報などを紹介する〈OVA専門雑誌〉
として人気を博していたとされています
しかし90年代に突入するとTVアニメの作品本数が増えたことによりオリジナルのOVA作品が減少し、1998年に休刊しました
現在所持している『アニメV』25冊を並べて写真を撮ってみたのですが…我ながら壮観な眺めに30分ほど凝視しておりました(しかし照明下に長時間晒すのは良くないので、スムーズに片付け)
そもそもOVAというのは、80年代当時は【OAV(オリジナル・アニメ・ビデオ)】と呼ばれていました
それがなぜOVAという表記に変わったかというと、AV(オーディオビジュアル)機器への配慮や、オスとメスの営みを収めたAV(アニマルビデオ)のイメージから変更したと言われています
そんな80年代OVAの記事満載の『アニメV』の魅力を語っていきたいと思います
視覚情報はイラストから
80年代OVAとは底無し沼のような未知の世界です
2018年に「オリジナルビデオアニメ(OVA) 80’s テープがヘッドに絡む前に」という80年代OVAを細かく取り上げた本が発売されましたが…絵がない!
人間の視覚情報というのは画像の方が残りやすいのは当然のこと、250以上もの作品を素晴らしく細かいレビューをされていますが絵がほとんどないので記憶に残りづらいのです
その為、名前は聞いたことあるけど画像を見て〔こんな作品だったの⁉︎〕と思うこともありますし、逆にパッケージ画像を見て作品に惹かれるということもあるわけです
そこで登場するのが『アニメV』
80年代OVA作品の情報がギッチギチに詰まっており、カラーで作品のカット画像がババーン!と大きく載っています
これぞ当時のアニメ雑誌を手にする意味!
もうね、知らない作品だらけで笑えてきますよ
しかし、そういった刺激が新たな作品への出会いとなるのです
当時のムフフな作品拝める貴重な雑誌
『アニメV』といえばムフフな作品もチラッと載っていてるアニメ雑誌であります
掲載方法も袋綴じという実にいかがわしさを掻き立てられる仕様であり、好奇心に訴えかけてくるものがあります
(一応言っておきますがそういった作品をやらしい目で観ていませんからね、純粋な映像作品として興味があるだけなんだからね、勘違いしないでよね)
しかし私が持っている『アニメV』は前オーナーが僧侶だったのでしょうか?未開封のものが多く、今更開封する気もないのですが見れないと思うと見たくなるのか人間の心理であります
又野ユカルさんの書くファンアート
80年代の『アニメV』で取り扱っているのは80年代OVA作品であり、それに関する作品の読者から募集したイラストがたくさん掲載されています
今ではTwitterやpixivでイラストを投稿して手軽に見れるわけですが、80年代のタッチでイラストが拝めるのはアニメ雑誌の魅力
特に80年代OVA作品のイラストとなると中々お目にかかれるものではありません
その中でも私は、又野ユカルさんの書くイラストが好きで『アニメV』を買うと毎回探してしまいます(30年前の雑誌のペンネームだから名前は出してもいいよね?)
1987年9月号に載っていたキャミソールを着たセクシーなイクサー1のカラーイラストがめちゃくちゃ美しいのです
本当に30年前に描かれたのかというぐらい色の使い方が今風で、柔らかくもキリッとしたタッチに驚かされました
…ファンアートなので掲載できないのにこの熱さ…私の異常な熱意が伝わっているか不安なのでこの辺にしておきます(興味ある方は是非、1987年9月号の83Pをご覧ください!)
80年代アニメ雑誌はおもちゃ箱
今回『アニメV』に関して書いていきましたが、80年代のアニメ雑誌は奥が深い世界であります
『グロービアン』『BREAK・TIME (ブレーク・タイム) 』などまだまだ知られざる実態を秘めた雑誌がございます
『BREAK・TIME (ブレーク・タイム) 』は〈アニメスタッフが作る業界誌〉という触れ込みで発刊されていますが、何年に創刊されて何号出たかも把握できていないので情報求ム!という状態です…
80年代アニメ雑誌というのは私からしたらおもちゃ箱のような存在なのです
好きな作品をファン同士が語り合い、新作アニメの情報をワクワクするような文と構成で届けてくれる雑誌…当時を知らない自分のような若者を80年代の世界へと繋げてくれるメディアであります
雑誌の中にある空気感というのは、何年経とうが損なわれることがないのです
そして何より新たな発見をくれるということです
調べごとをするならネットで検索してみる方が、最短でたどり着き便利かもしれません
しかし、そこに当時の熱さを感じることはできません
遠回りしていろんな情報に触れることで、新たな発見を繰り返してまた新たな疑問にたどり着く
そういった出会いを愛おしく感じ、大事にしていければと思います
まだまだ紹介したいことはたくさんありますが、またアニメ雑誌を収集してストックが溜まったところで紹介できればと思います
ダラダラと長い文になってしまった記事を読んでいただきありがとうございました!