どうも、最近『うる星やつら』を見始めてブログ活動がサボりがちになっているSATAトミオです
いや〜『うる星やつら』面白いですね♪
仕事から家に帰ってきて気付いたら観ている、というのが習慣となりブログ活動が大幅に遅れるという現状が続いています
今後は自制していかないといけませんね…
本日より『うる星やつら』全194話(配信サービス表記)の完走に挑戦していきます!!
— SATAトミオ@80年代Lover(26歳) (@YTOSzjxpdHOjt9g) 2020年11月23日
やっぱり第1話目から面白い!!
兵器や軍隊を出す押井節は癖になりますね🎶
そして何より、ラムちゃんが可愛い✨✨
思い返せば2度の挑戦失敗…(理由:配信終了など)
3度目の正直な今回…絶対に完走します!! pic.twitter.com/8fAoPlyE5q
突然ですが、皆さんは「1話切り」というワードをご存知でしょうか
昨今の最新アニメは毎クールに放送される新作本数も多くて〔とても全部は観れない!〕となり、第1話だけを視聴して面白い作品であれば続投…面白くなければ切る!(観ない)と選定作業を行うことです
一瞬でも〔つまらない〕と思われたらジ・エンド、飽きさせない展開が必要なのであります
私自身、学生時代には「1話切り」方式を採用していてとりあえず全部の新作アニメの第1話を観て選定していました
(「まどマギ」など1話以降も切らずに観ていた作品の評価が後々爆上がりすると、作品の本質を見抜いていた様な錯覚になったりして面白い体験です)
つまり、現代の若者は平気で「1話切り」を行います
それは80年代のアニメも同様です
もちろん、そんな若者たちを唸らせられる80年代アニメは星の数ほどあると思っています
しかし、80年代アニメは"成長の遅い植物である"…
水をやり肥料を与え、耐えず世話をすることで花が咲くことに感動が生まれるように、長い年月を過ごして完走した時にこそ真の素晴しさが見えてきます
その点を考えると第1話からフルスロットで駆け抜ける80年代アニメ作品というのは少ないかもしれません…
しかし!
しかしですよ、80年代アニメの中にも第1話からぶっ飛んだ展開や続きが気になる展開…絶対に「1話切り」できない(させない)作品があるんです
今回は、80年代アニメを観まくっている20代の私が選ぶ、80年代アニメ【衝撃の第1話】の作品を紹介します
ニルスのふしぎな旅
『ニルスのふしぎな旅』とは、1980年にセルマ・ラーゲルリョーブの童話をTVアニメ化し、NHKで放送された作品です(全52話)
制作したスタジオぴえろは『魔法の天使 クリィミーマミ』などを制作した会社であり、本作はスタジオぴえろが設立されて初めて制作したアニメ作品としても知られています
妖精により小さくなってしまったイタズラ少年ニルスが、ガン(鳥)の群れと共に鳥の楽園【ラプランド】を目指し元の姿に戻る為に旅をする作品であります
動物たちにイタズラばかりしていたニルスが、旅の道中で出会う様々な動物により改心していくという子どもたちに是非観ていただきたい話です
第1話「わんぱくニルス」
-あらすじ-
スウェーデン南部の農村で育った怠け者でイタズラ好きな少年・ニルスは、鳥を追い回したり牛同士の尻尾を引っ張ったりと動物たちの気持ちなどを考えることなく心ないイタズラを絶えず行うのです
動物をいじめたことで父親から説教をされたニルスは、家で聖書を読み留守番しておくようにと言いつけられます
しかし、そんな約束を守る事なく眠りについたニルス…そして目覚めたニルスは妖精を見つけるのです
ニルスは虫アミで妖精を捕まえ、そこでもイジワルをして妖精の怒りを買ってしまい、ハムスターのキャロットと共に魔法で小さくされてしまいます
小さくなったニルスは動物の言葉が分かるようになるが、ゾロゾロと家の周りに集まってきた動物たちは〔ニルスだよ!ニルスが小さくなってる!!〕と日頃いじめられている憎しみを持って敵意を向けるのでした
1話の冒頭では動物たちを上から見下ろしていたニルスが、ラストでは動物たちがニルスを見下ろし立場が入れ替わるという構図…やばくないですか⁉︎
更にニルスは始め動物たちの声が聞こえなかったのに、妖精たより小さくなったラストでは動物たちの声が聞こえるようになり、動物たちがニルスに対して憎しみを持っているのが分かるという演出のギミック付き…痺れません‼︎?
この第1話のラストを観た時に〔この引き方(終わり方)はやばいだろ!〕と一人で興奮しており、2話目以降もその興奮が冷めないまま最終回まで視聴することができた事を覚えています
そして、その最終回も…素晴らしいんですよ
観た後に第1話を見返したくなる演出が組み込まれております
全52話と少し長い作品かもしませんが、最終回を迎えた時に〔ここまで観て良かった…〕と思っていただける作品であることは間違いありません
少し脱線ーー
今回の記事を書くにあたり『ニルスのふしぎな旅』の第1話を観たのですが…泣いてしまいました
これは感動の涙というわけでは決してなく、むしろニルスのすること全てが悲惨で観ているのが辛いような気分です
友達になるモルテンにも度がすぎるイジワルをしてケラケラと笑い、教会なんか行きたくないよー!と大声で駄々をこねて喚くなど…全話観てニルスがどれほど優しい少年に成長したか知っているからこそ、ニルスの行為一つ一つが許せないものでした
しかし、言うなれば第1話は最下層点…ここから上昇してゆき、物語同様にニルスは大空へと大きく羽ばたいてゆくのです
動物たちにイジワルばかりし親の言うことも全然聞かなかったニルスがどこまで成長するのか、皆さんの目で見守ってあげてほしいと思います
バンダイチャンネルにて、第1話無料配信中↓
聖戦士ダンバイン
『聖戦士ダンバイン』とは、1983年に日本サンライズ(現:サンライズ)制作により、全49話放送され異世界転生アニメの先駆けとしても知られる富野由悠季監督の作品
第1話「聖戦士たち」
-あらすじ-
モトクロッサー志望の青年ショウ・ザマは、オートバイで疾走中に謎の光に包まれ消失してしまいます
消失したショウは海と陸の間にある異世界“バイストン・ウェル”に召喚され、同じく召喚されたトッド、トカマクと共に人型兵器"オーラバトラー"に乗る"聖戦士"として期待されるのです
アの国の地方領主ドレイク・ルフトの領土で"地上から来た人(地上人)"として歓迎されオーラバトラーの試乗をすることでショウらは、“バイストン・ウェル”の世界について少しずつ理解していきます
しかし、ドレイクに反逆し攻撃を仕掛けくる同じ地上人のマーベルやミ・フェラリオ(妖精)のチャム・ファウの「ドレイクに手を貸すな!」という言葉にショウは戸惑うのです
マーベルの攻撃を退き戦果を褒められるも、彼女の言葉が気にかかるショウであった…
まず本作の第1話は、海と陸の間にある異世界“バイストン・ウェル”の世界観の紹介にあたる作りになっているのがポイントです
物語は地上界からスタートし、シルキーマウによって開かれたオーラ・ロードにのって、バイストン・ウェルの世界に召喚されるわけですが、ここまでの流れがスムーズに進んでいきます(約3分ぐらい異世界転生)
そのオーラ・ロードにのって召喚される途中に流れてくるナレーションが『ダンバイン』の世界観を象徴する名ゼリフとして有名なのです
"バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。
私達はその記憶を記されて、この地上に生まれてきたにも関わらず、思い出すことのできない性を持たされたから。
それ故に、ミ・フェラリオの語る次の物語を伝えよう。"
ねぇー 何言ってるか、さっぱり分からないでしょ
安心してください!観ているうちに段々と分かってきます(たぶん)
そのようなナレーションから始まる本作は、バイストン・ウェルという世界観がブレることなく描かれております
またこのナレーションは次回以降もタイトルコール前の導入として使用されておりますので、すごく頭の中に残るセリフとなっているのです
そんな本作の語り部(ナレーション)を担当されているのが若本規夫さんであります
若本さんといえば、現在では「人志松本のすべらない話」のナレーションや「コードギアス」のシャルル皇帝役など、アニメ・バラエティには欠かせない声優であり独自のキャラクターを確立されている方です
一方、80年代の若本さんはというと『銀河英雄伝説』のロイエンタール役や『トップをねらえ!』オオタコーチ役などクールな大人を演じられることが多くありました
そのクールな声は本作でも活かされており、バイストン・ウェルという架空の世界に引きこまれていきます
『ダンバイン』第1話で驚かされることといえば、バイストン・ウェルの世界観の完成度であります
バイストン・ウェルはもちろん架空上の世界であり、中世を思わせるような城や騎士たちが登場します
そんなバイストン・ウェルの世界観を第1話では紹介する形でストーリーは進んでゆき、オーラ・バトラーの製造工場やショウたち地上人を歓迎する園遊会で披露されるフェラリオたちの演舞や怪物のショーなど…我々視聴者も召喚されたばかりのショウと同じ目線でバイストン・ウェルについて学んでゆくことになるのです
そんな不思議な世界観に魅了されながらも「ドレイクに手を貸すな!」というマーベルらの奇襲があり、同じく召喚された地上人のトカマクは撃墜されるなど…情報処理が追いつかないであります
そして第1話のラストでは、自らが乗って戦ったオーラ・バトラー"ダンバイン"を見上げて「いったい、ここはどこなんだ…?」と呟くのです
ここで第1話が終了ー!
いや、こっちが聞きたいだよ!という思いもありますが、どこまでもショウと同じ目線でバイストン・ウェルの物語を楽しめるのは『ダンバイン』の魅力であり、常に疑問を抱きながらハラハラと観れる要素であると思います
バンダイチャンネルにて、第1話無料配信中↓
蒼き流星SPTレイズナー
『蒼き流星SPTレイズナー』とは、1985年に日本サンライズ(現:サンライズ)制作により、全38話放送された高橋良輔監督のロボットアニメ
地球人とグラドス人の間に生まれた混血児である主人公エイジが、地球に進軍してくるグラドス軍に立ち向かう作品です
本作といえば80年代アニメの中でも珍しい、1部2部にストーリーが分かれており作品の世界観がガラッと変わってしまうのが特徴的であります
そんな本作は1話目から緊迫したストーリーを展開します
第1話「あかい星にて」
-あらすじ-
6カ月間の宇宙生活を体験するため、火星にある観測基地にやってきたコズミック・カルチャー・クラブの16名の生徒たちと引率のエリザベスは、謎の青いSPT(ロボット)と3機のSPT(ロボット)と戦闘に巻き込まれます
3機のSPT(ロボット)の攻撃により、コズミック・カルチャー・クラブの生徒はアンナ、デビッド、シモーヌ、ロアン、アーサーとエリザベスを残して全員瓦礫の下敷きになり死亡してしまうのです
突然の仲間の死を目撃し混乱するシモーヌ…親友ジュドーの死に声を荒げて激昂するデビッド、様々な感情を翻弄されながらも地下に逃げ生き残った6人…そして6人の前に現れたのは青いSPT(ロボット)のパイロットエイジであった…
『レイズナー』の第1話は、敵の襲撃により仲間が亡くなるというロボットアニメとしては正統派な始まり方で物語が進んでいきます
しかし、『レイズナー』という作品はただの正統派ロボットアニメでないから面白いのです
『レイズナー』はオープニングで革新的な演出が組み込まれていることで有名な作品です
それは、Bメロ終わりからサビに入る前に、今回放送されるシーンがハイライト形式で約10秒間流れ、最後の決め台詞の後に「ロンリ−ウェイ~♪」とサビに入っていきます
この技法は『レイズナー』が初めて行ったとされており、その後の作品にも強い影響を与えました
(最近だと『デュラララ!!』というアニメでこの技法が使われておりますね)
そんな特徴的な技法は第1話から採用されており、ここからある名言が生まれます
それが…
「誰か説明してくれよぉぉーー!!」です
ネット上ではネタ発言として認知されているところも否めませんが、これが第1話の悲劇を象徴するデビッドの名言であります
敵SPT(ロボット)の突然の襲撃により親友ジュドーが死んだ現場を見たデビットは、「たった50センチ離れていただけなのに…どうしてアツイが…」とぶつけようのない怒りの末に爆発し発せらる実は深い名言なのです
そういった仕掛けをOPの段階からされておりますので、『レイズナー』という作品はダレる事なく観ることができます
先ほど書いたように『レイズナー』の第1話の始まる方はロボットアニメとしては正統派なスタートなのです
しかし、それだけでないのが『レイズナー』の素晴らしさであります
第1話のラストシーン、地下に逃げ生き残った6人の前に現れた謎の青年
そして、ヘルメットを取った青年は「グラドスから来た。僕の名前はエイジ…地球は狙われている!!」と告げてます
めちゃくちゃ意味深な発言で終わるこの感じ…良くないですか?
この告発に対してもう一人の主人公であるアンナも「この時は目の前にいる若者の言っていることが誰にも分かりませんでした。でもそれは本当だったのです…」とナレーションを入れ第1話が終わるわけです
エイジとは何者か?…
地球が狙われているとは?…
正統派なスタートを切りながらも、次回への疑問や期待を残しつつ終わりを迎えるこの展開が『レイズナー』第1話の魅力であります
バンダイチャンネルにて、第1話無料配信中↓
長編ストーリーこそ、80年代アニメ
今回3作品を紹介しましたが、まだまだ80年代アニメには「1話切り」できない作品がたくさんあります
そちらの紹介はまた後日できればと思う次第です
80年代アニメの魅力といえば、なんといっても2クール以上…20話以上で展開される長編ストーリーであることです
40話近くあるストーリーだからこそ芳醇な香り漂う深い作品になっていると感じます
しかし、その長編ストーリーこそが現在主流の1、2クールで終わるアニメとは違い「長すぎる!」と敬遠される要素にもなってしまいます
「長すぎる!」と敬遠するだけでは勿体ない!
今回紹介した作品は、バンダイチャンネルにて第1話が無料公開中です
80年代アニメに興味あるけど〔長いかな~…〕と敬遠されている方は、今回紹介した衝撃的な第1話是非ご覧ください!
🌟-前回の記事-🌟