どうも、最近『魔法の妖精 ペルシャ』を観てハマりにハマっているSATAトミオです
嬉しいことがあると〔わーのわーの♪〕、相手に腹が立った時は〔うっすらぱー!〕と、ペルシャがよく使う言葉を心で呟いています(『魔法の妖精 ペルシャ』はdアニメストアとdTVにて配信中です)
始めは『ペルシャ』の魅力ついて書こうと思ったのですが、まずはぴえろ魔法少女シリーズの始まりであり魔法少女作品に革命をもたらした『魔法の天使 クリィミーマミ』を紹介するべきではないかと感じました
というわけで、名作プレイバック第6回で紹介するのは『魔法の天使 クリィミーマミ』です
よく[クリィーミーマミ]や[クリィーミマミ]と、棒線の数や位置で間違えられる作品であります(『クリィミーマミ』"魔法のステッキは1本"だけと覚えましょう♪)
『魔法の天使 クリィミーマミ』とは、1983年にスタジオぴえろ制作で全52話放送され、テレビシリーズ終了後には『ロング・グットバイ』などOVAが4本も制作された人気シリーズであります
さらに本作品はぴえろ魔法少女シリーズの第1作目であり、その後の『魔法の妖精 ペルシャ』『魔法のスター マジカルエミ』など全5作も続くロングシリーズを築きました
あらすじーー
小学生の森沢優(cv.太田貴子)は幼なじみの中学生・大伴俊夫(cv.水島裕)が大好きな女の子
ある日フェザースターという箱舟に遭遇した優は、ピノピノという妖精に助けたことからお礼に魔法のコンパクトとお目付け役として猫の姿をした妖精二匹(ネガ、ポジ)を授かります
呪文を唱えると17歳の女の子・マミに変身することができます
魔法が使えるのは1年間のみ、魔法のことを他人に話したり知られるとその力は失われます
その後、マミとして街を歩いていたところをパルテノンプロの社長・立花慎吾(cv.井上和彦)にスカウトされ、"クリィミーマミ "というアイドルとしての道を歩みます
誰にも正体を明かせない【小学生の優】と【アイドルのマミ】の二重生活が始まります…
"魔法少女"×"アイドル"といった女の子が憧れる2つの要素を合わせもった作品です
『クリィミーマミ』のアニメ本編を観たのは3年前ぐらいでしょうか
女性の支持が多い作品なのでいい歳した野郎が観てもいいのかなと思いつつ観たのですが、女性男性問わず楽しめる作品でした(この世に女性向け・男性向け作品なんてないのですよ♪)
優の大好きな俊夫はクリィミーマミに一目惚れして、マミのファンになりますが"マミは自分(優)だ"と気づいてほしいけど言えない複雑な三角関係も本作の魅力です
ストーリーも基本的に1話完結で観やすく、コミカルな作風と夢あふれる世界観をすごく楽しみながら観たのを覚えていますね
コミカルだけでなく、同じプロダクション所属のアイドル・綾瀬めぐみやゴシップ記事のスネークジョーなどの、マミの秘密を暴こうとするキャラクターの登場にハラハラして観てました
私が今までに観たアニメの中で、ベスト10には確実に入ってくるぐらい好きな作品です
大阪阪急うめだ本店で「高田明美展」が開催された時には『クリィミーマミ』の版画を買いました
会場で一目惚れして、結構高かったのですが買ってしまいました(だいたい3万円ぐらいです)
購入する時にスタッフさんと何故か優ちゃんの魅力について語り合い、最終的に〔パトレイバーの野明(のあ)って優ちゃんに(髪型が)似てますよね〕という話まで発展したのを思い出します
いったい何の話をしているのか…
まぁそれぐらい好きな作品というわけです!
そんな好きな作品を今回は紹介していきます
なんてったってアイドル
『クリィミーマミ』といえば、マミ役の太田貴子さんが歌う楽曲の数々です
今ではアイドルアニメというジャンルが当たり前に存在して、声を当てられている人の歌声がそのまま劇中で流れています
80年代前半はそういった作品も少なく、歌に特化した作品もあまりありませんでした(マクロスのミンメイぐらいでしょうか…)
また番組後半からは、各回ごとにステージ衣装が違っていて、すごく気合いの入っていた作品です
ミュージック・ビデオのOVAが2作発売されているのも、当時として珍しいことだと思います
最終回は、ほとんどライブシーンで構成されており、その演出も神がかっていますので、是非観ていただきたいですね
素晴らしい『クリィミーマミ』の楽曲はたくさんありますが、個人的なベスト3を発表したいと思います
第3位 デリケートに好きして
言わずと知れた『クリィミーマミ』のオープニング曲であり、マミのデビュー曲にあたる曲です
歌われた太田さんにとっても本曲がデビュー曲であり、新人アイドルさながらの初々しい歌い方がときめきを与えてくれます
初めて聴いた時に、女の子向けのアニメのオープニングでなりながら、少し大人びた歌詞だと思ったのを覚えています
俊夫を愛する優の気持ちが詰まっている楽曲にも思えます
第2位 BIN・KANルージュ
作品後半からマミの新曲として登場した楽曲でポップなメロディが特徴的なナンバーです
"デジタル時計の波サーフィンして"というオシャレな歌詞と"実はテレホンが二日こないのよ"という乙女心溢れる歌詞がミックスして歌われているのがいいですよね
最終回のライブシーンでポジとネガが踊っていたことでも印象的な曲です
第1位 囁いてジュテーム-Je t'aime-
最終回のライブシーンでちょっとだけ披露された曲
しっとりとしたバラード調で、『クリィミーマミ』の楽曲の中ではあまり知名度がないかもしれませんが大好きな一曲です
サビ始めの"恋に落ちた途端に 誰もがヒロイン"というフレーズがすごく好きですね
今回、自分なりの順位をつけましたけど『美衝撃(ビューティフル・ショック)』や『ハートのSEASON』など、どれも心に残る素晴らしい曲ばかりです
『クリィミーマミ』の楽曲は恋する女の子の気持ちを歌った曲が多く、その素晴らしさは当時のアイドルソングと遜色ないと感じます
『魔法の天使 クリィミーマミSONGBOOK・カーテンコール』にはTVアニメ・OVAで使用された楽曲を12曲収録したアルバムもあります(囁いてジュテームは未収録)
また『クリィミーマミ』30周年の時にサントラやアルバムが収録されたCD5枚組の豪華BOXが発売されました
音楽から『クリィミーマミ』の世界に触れるのも良いかもしれませんね
クリィミーマミ×太田貴子 二人の成長物語
優とマミの声を演じるのは、本作のオープニング・エンディング曲でデビューした太田貴子さん(当時16歳)です
太田さんは作品開始当初は、声優経験はおろか役者経験もゼロの"普通の女の子"でありました
その普通の女の子はやがて作品・キャラクターを通して、役者として、アイドルとして成長していきます
それはアイドルへの階段を上がるマミの姿とクロスオーバーして、作品と共に成長していく姿が多くの支持を得たのではないかと思います
デビュー当時の話や『クリィミーマミ』の思い出話などは後ほど紹介する『完全保存版 ぴえろ大解剖』の太田貴子さんのインタビューでも語られていますのでチェックしてみてください!
さらに、太田貴子さんがデビュー当時所属していた徳間ジャパン時代の全ての音源&全ての映像を一挙に収録したCD&DVDボックス『TAKAKO OHTA TOKUMA JAPAN YEARS 1983-1988 CD&DVD COMPLETE BOX』が2020年4月に発売しましたのでそちらもチェックお願いします
令和の今も続く『クリィミーマミ』ブーム
1983年に放送された『クリィミーマミ』ですが今現在でもその人気は衰えず、様々なメディア展開がされています
ここで少し紹介したいと思います
マミが主役じゃないコミカライズ
公式スピンオフ『魔法の天使クリィミーマミ 不機嫌なお姫様』が、2018年12月よりWEBマンガサイト「コミックタタン」で現在も連載されています
2020年5月20日にはコミックス第3巻も発売されます
本作はマミの所属するパルテノンプロの先輩であり、ライバルの綾瀬めぐみが主人公として描かれています
パルテノンプロのトップアイドルであっためぐみですが、マミの登場により二番手どころかマミの引き立て役としてぞんざいな扱いを受けます
アニメ本編のストーリーを展開しながらも、めぐみのトップアイドルとしての誇りや責任感、裏での努力など…アニメの慎吾と夫婦漫才をしているめぐみのイメージとはちょっぴり違う魅力が詰まったマンガであります
現在は、アニメ本編にはなかっためぐみがトップアイドルへの階段を登り始めた頃のデビュー当時のエピソードが描かれています
マンガを先に読み、『クリィミーマミ』の世界を体感していただくのもいいかもしれませんね
アパレルメーカーとのコラボ
『クリィミーマミ』はアパレルメーカーとのコラボグッズが多く発売されており、最近だとサンキューマート、アパレルブランドのCharles Chaton(シャルル シャトン)からはロングTシャツが発売されました
Charles Chaton(シャルル シャトン)から発売されたロング Tシャツは、現在若者に大人気の音楽ジャンル・City pop(シティポップ)の人気火付け役として知られるNight Tempo(ナイト・テンポ)さんとコラボした商品となっています
本編を観ていなくてもグッズなどで本作に馴染みのある方もおられるかもしれませんね
是非、そういった方にも観ていただきたい作品です
当時のスタッフたちの現在の活動
キャラクターデザインをされた高田明美さんは個展や展覧会で、今なお『クリィミーマミ』の新作イラストを出展されています
太田貴子さんもイベントやご自身のライブでも『クリィミーマミ』の楽曲を歌われています
最近だと、『クリィミーマミ』を製作したスタジオぴえろ40周年を祝うイベントで俊夫役の水島裕さんと一緒にステージに立ち、楽曲などを披露しました
また綾瀬めぐみ役の島津冴子さんも毎年朗読劇を開催しており、太田さんや水島さんら『クリィミーマミ』の声優さん達を集めて行われたりもしています
高田さんが描き、太田さんも曲を歌い続ける
今なお、当時のキャスト・スタッフに愛される『クリィミーマミ』…
放送当時から観ているファンの方が一番嬉しいことだと思います
スタジオぴえろ40周年記念本
2019年11月には『完全保存版 ぴえろ大解剖』というムック本が発売されました
こちらのムック本は"スタジオぴえろ40周年"を記念して発売された本で、主に80年代のぴえろ作品である『うる星やつら』『クリィミーマミ』『きまぐれオレンジロード』の3作品が特集されています
この本で特集された3作品のキャラクターデザインをされたのが高田明美さんという方で、実質「高田明美大解剖」ではないかと思ったりもしましたね
スタジオぴえろの歴史と80年代スタジオぴえろ作品の魅力が詰まった素晴らしい本なので、是非お買い求め下さい♪
Youtubeチャンネルの開設
『クリィミーマミ』の公式Youtubeチャンネルが開設され、エクササイズ動画が公開されています
公開された動画は3本、「デリケートに好きして」「パジャマのままで」「LOVEさりげなく」の楽曲に合わせてマミがエクササイズするという動画です
今回のマミの3DCGモデルの監修には、キャラクターデザインをされた高田明美さん自らが担当されています
さらにエクササイズ動画のナビゲーターもマミの声を演じられた太田貴子さんがされている力の入れよう…『クリィミーマミ』というコンテンツの本気ぶりを感じます
当時の声優・スタッフやこのような形で集まり作り上げていくコンテンツだからこそ、今なお人気がある作品の証拠かもしれません
現在、新型コロナウィルスの影響で外出自粛が行われている今…
当時観ていた世代の方が、懐かしい気持ちで子どもたちと一緒に運動できるという点でも素晴らしいことです
今後のYoutube展開にも注目していきましょう!
現在も続く、マミの魔法
『クリィミーマミ』という作品は今から35年以上も前の作品です
にもかかわらず、公式スピンオフ漫画やYoutubeチャンネル開設などの新規コンテンツが生まれ続けています
こんな作品は滅多にありません
まだまだ現在進行形で続く『クリィミーマミ』ワールド…
昭和(1983年)にマミがかけた魔法はテレビの前で観ていた子どもたちを夢中させました
そして令和(2020年)を迎えた今、当時観ていた子どもは親になり、その魔法は息子・娘へと受け継がれていきます
その連鎖が絶えず続いていくことが、80年代アニメを次世代に伝えていく真の道であると信じています
(現在視聴中の『魔法の妖精 ペルシャ』の記事も書く予定をしていますので、乞うご期待!)