どうも、80年代アニメが更に広まる為には、新たなジャンルとのコラボが大事だと感じているSATAトミオです
やっぱりコンテンツというものは、常に新しいチャレンジをしていかないと風化していくものであります
なので当ブログとしては、80年代アニメの新たな可能性を広げてくれるコンテンツとの出会いは全力で応援していく所存です
先日、兵庫県・宝塚市にある宝塚大劇場にて、宝塚歌劇団 雪組公演 ミュージカル 『CITY HUNTER』 ショー オルケスタ 『Fire Fever!』を観劇してきました
あの宝塚歌劇ですよ! それも『CITY HUNTER〈シティーハンター 〉』!!
情報が発表されたあたりからめちゃくちゃ気になっていた宝塚歌劇版『CITY HUNTER』…気になり過ぎて現地まで足を運び、観劇デビューしてきました
今回はミュージカル 『CITY HUNTER』の感想と初めて宝塚歌劇を生で観た感想を書いていきます
初心者なりの目線で宝塚歌劇の魅力を、まだ観劇されたことのない方に伝えることができれば幸いです
まず簡単に『CITY HUNTER〈シティーハンター 〉』の作品紹介をしましょう
『CITY HUNTER〈シティーハンター 〉』とは、1985年に週刊少年ジャンプにて連載がスタートし、1987年にサンライズ制作によりアニメ化され全50話放送された作者・北条司のマンガ作品
その後も続編TVアニメシリーズの制作がされ、2019年には新作アニメ映画『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』やフランスでも実写映画が公開されるなど連載から35年近く経った現在でも人気が高い作品です
最近でも、会社からの退勤と同時に本作のED曲「GET WILD」(歌•TM NETWORK)を聴くという、【GET WILD退勤】というのがSNSを中心にバズり大きな話題となりました
このように80年代アニメのなかでも現在も人気が高い『CITY HUNTER』が、今度は100年以上の歴史を持つ宝塚歌劇で公演され新たなムーブメントを起こしているという事であります
今回公演された ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- ですが、その公演情報を知ったときは〔宝塚(歌劇)で舞台化?あのハードボイルドの世界をどの様に表現するのか?〕と全然想像が付きませんでした
自分自身、20数年か生きてきて宝塚歌劇を観劇したことがなく、以前からずっと興味があったわけです
テレビやメディアで取り上げられる情報しか持ち合わせていない全くの未知の世界…そして今回、80年代アニメ作品である『CITY HUNTER〈シティーハンター 〉』が宝塚歌劇団により舞台化される…こんな奇跡的な出会いは見逃すことができません
初めての期待と不安を抱きながら、宝塚歌劇を観劇することを決めたのでした
宝塚大劇場は、夢の中!
8月14日…公演が行われる宝塚大劇場を向かうべく兵庫県・宝塚市に上陸
いざ最寄りの駅の阪急宝塚駅に到着するとめちゃくちゃ豪雨!…九州北部や中国地方での記録的な大雨の影響をもろに感じる幕開けでした
それでも兵庫県の方は影響が少なく、初めての観劇を飾るべく宝塚大劇場へと足を運んでいたのですが、周りを見渡すと女性が多い!
女性人気が高いのは知っていたことですが、いざ会場近くにくると肌で感じるものがあり、なぜかめちゃくちゃ緊張していました
豪雨の中会場となる宝塚大劇場に到着、オーラのある気品な外観に魅せられ〔今からこの中に入るのか〕と思うと心臓のドキドキとした鼓動が凄かったです
入場時に消毒・検温を済ませて初の宝塚大劇場に入場…見渡した光景が凄まじ過ぎました
煌びやかな照明の中に広がるエレガントな世界…最上級ホテルに来たのかと錯覚するほど美しいかったです
大劇場内を進むとお土産ショップやレストランが並んでいました
それも1つ2つじゃありません!
お土産ショップだけでもお菓子・アクセサリー・ギフト店など、レストランも和食・ラウンジ・カフェテリアなどなど…そこは1つの町、town(タウン)ですよ!!夢に出てきた世界!
ホント初めての世界すぎて、頭の中がとんでもないことになっていました
(※ちなみに入場は無料なので、観劇予定がなくチケット無い方もフラッと入ることできます)
ショップの中を見たりロビー内を見渡すたびに舞い上がる中、劇場への開場が始まったわけですが、一瞬『CITY HUNTER』のことを忘れてかけている自分がいました(おい!)
期待値爆上がり状態でチケット改札を抜け、いざ劇場に入場…すると、またまた凄い世界に到着するのです
真っ赤な絨毯が広がるエントランス、自動ピアノによる演奏、壁にはズラっーと並んだタカラジェンヌの写真、そして中央には大階段がドーン!であります
もはや映画の世界…ってか映画でも中々見ることがないエントランスは、一度見ると忘れらない迫力と優雅な空間でありました
そんなエントランスは、お客さんが各々に写真撮影が行い、インスタ映えするようなフォトスポットとして活用されていた様に感じます
ここまで宝塚大劇場の感動を書いてきましたが、ようやく本題である ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- に触れていきます
少し作品内容についても書いていきますので、ネタバレ回避したい方は飛ばして読んでください
今回の上演は、ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- と ショー オルケスタ 『Fire Fever!』の2部構成となっておりました
まずは、第1部 ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- (上演時間:約95分)について書いていきます
第1部 ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ-
始めは、新たな『CITY HUNTER』に出会えるだ~という期待もあったのですが、〔でも、やっぱりアニメのミュージカルってどうなの?〕という思いもありながら、上演開始を待っていました
自分が観た席も2階のA席・5000円ぐらいで、演劇の中では比較的安い方だと思うのですが決して安くもないです
期待はずれだったらやだなぁ~と不安もある中、いざ開演…
ごめんなさい、そんな不安5秒で消えました
マジで5秒!!…5000円払って良いコンテンツだ!って、その一瞬のうちに魅了されたのです
導入からフルテンション、これが宝塚歌劇か!!?と驚くばかりでした
そして、ミュージカルという抵抗もなく、すんなりと『CITY HUNTER』の世界に入っていけたのも素晴らしかったです
ここからは、感動したポイントと魅力を少し書いていきます
まずミュージカル『CITY HUNTER』は、アニメ版の延長というよりか、原作要素が強い作品でありました
獠の元パートナー、ミック・エンジェルや獠の育ての親、海原神といったアニメ未登場のキャラクターも登場します
かといって、アニメ版だけを知っている方や『CITY HUNTER』を全く知らない方が置いてきぼりになる展開とかは全然なく、宝塚歌劇版としての演出の仕方でストーリーを把握することができる様になっていました(ストーリーテラーにピッタリなキャラが『CITY HUNTER』にいたんですよ!)
そして宝塚歌劇といえば、歌!
これも『CITY HUNTER』の世界観を上手く表現した演出がたっぷりありました
特に冴羽獠を演じらている雪組トップスター彩風咲奈さんによる「GET WILD」もミュージカル内で披露されており、この「GET WILD」がめちゃくちゃ美しい!
TM NETWORK好きとしてこれまでに色んな「GET WILD」のアレンジを聴いてきましたが、これほどまでに凛々しく華麗な歌声で歌われている本曲を聴くのは初めてであり、また「GET WILD」が新たなステージへ昇った様な気がしました
「GET WILD」のようにアニメファンを喜ばせる楽曲展開もあれば、宝塚歌劇版としてのオリジナル楽曲も用意されています
これがめちゃくちゃ良い曲!!
サビの部分も覚えやすく、見終わる頃にはついつい口ずさみたくなるほど素晴らしい曲でありました(CDが欲しい!!!)
今回、雪組公演の ミュージカル『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ - の上演時間は約95分…これは2019年に公開された新作アニメ映画『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』とほぼ同じ時間であり、それぐらいボリュームたっぷりのミュージカルでした
さらに獠が美女を見つけた時になる「モッコリ」表現も独自にアレンジされており、宝塚歌劇の伝統文化と下品コメディのコラボレーションは新たな化学変化を生んだと感じます
ホント、原作・アニメを読み込んだ上で最大のリスペクトを込めて挑まれているのがめちゃくちゃ伝わってきました
是非多くの方に観ていただきたく思います!
第2部 ショー オルケスタ 『Fire Fever!』
次に第2部 ショー オルケスタ 『Fire Fever!』(上演時間:約55分)について書いていきます
まず始めに伝えておくべきことがあります…
ホント宝塚歌劇ファンの方には申し訳ないのですが、正直に第2部の ショー オルケスタ 『Fire Fever!』についてはあまり期待も何もありませんでした
第1部の ミュージカル『CITY HUNTER』を観たらオマケに付いてきたみたいな感じで捉えており、〔見せてもらえるなら見て帰ろう~〕ぐらいの軽い気持ちで観劇したのです…
そしたら…ガチでめちゃくちゃ凄かった!(圧倒的な語彙力の無さ)
70名近くのタカラジェンヌが一同にステージに立ち、息のあったコンビネーションでダンス…そして『Fire Fever!』(ファイアー フィーバー)の名に相応しく熱く燃えるようなステージは、自分の様な宝塚歌劇を見たことのない人の為に第2部用意してやったんだぞ!と言わんばかりに、"ザ・宝塚歌劇"ショーを見せられて鳥肌の立ちぱなしでした
雰囲気がミュージカルの時とは全然違っている感じです
また客席の雰囲気もガラッと変わり、トップスターの彩風咲奈さんや(相手役である)娘役の朝月希和さんらがステージに登場するたびに拍手で迎えられ、楽曲に合わせて手拍子が自然と発生してすごい一体感を感じました
これも初日公演から回数を重ねることにより、観客と演者が一体となってショーが出来上がっていくのでしょうね
ショー自体もシーンの切り替わりが複数回あり、彩風咲奈さんと朝月希和さんのトップコンビ2人だけが登場する場面や男役スターだけが登場する場面やちょっとコミカルな場面まで、常に新鮮さのあるステージを楽しむことができました
あと宝塚歌劇といえば、華やかな豪華舞台セット(装置)も特徴的ですよね
特に宝塚歌劇名物?のステージいっぱいに広がる大階段も生で観れて、めちゃくちゃ感動しました
第2部 ショー オルケスタ 『Fire Fever!』は、トップスターの彩風咲奈さんをはじめ宝塚歌劇スターたちが創り出す世界観が凄すぎて、"これがエンターテイメントだ"と魅せつけられた感じがします
オマケ程度に思っていた事をホント反省しないといけないぐらい凄かったです
是非、ショー オルケスタ 『Fire Fever!』にも注目してください!
ミュージカル『CITY HUNTER』を観劇する方法
ホントに感動しっぱなしだったミュージカル『CITY HUNTER』ショー オルケスタ 『Fire Fever!』…この感動をたくさんの方に観ていただきたい!
ですが、兵庫県にも発令された緊急事態宣言により、9月12日公演までの前売りチケットの販売は既に終了しております
そして、宝塚大劇場でのラスト(9月13日)…千秋楽公演の前売りチケットも既に完売しており、今チケットが手元にないと宝塚大劇場での観劇は出来なくなりました
しかし! しかしですよ、まだミュージカル『CITY HUNTER』を観劇する方法は残されております
⑴ まず9月13日に宝塚大劇場で行われる千秋楽公演が、全国の映画館でライブビューイングされます
雪組トップスター彩風咲奈さん演じる獠の活躍が、迫力ある音響と大画面のスクリーンで楽しむことができます
(※緊急事態宣言の影響により、急遽映画館の営業が休止となる場合がありますので、各映画館のホームページを確認ください)
⑵ さらに宝塚歌劇の動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」でも、千秋楽公演の模様がライブ配信されます
コロナ禍のご時世、映画館に行くのはちょっと…という方は、動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」のライブ配信をご利用ください!
⑶ そして9月13日に終演する宝塚大劇場公演後は東京に拠点を移し、2021年10月2日(土)〜11月14日(日)まで東京宝塚劇場で公演されます
一般前売りチケットの発売は9月5日からです
生の宝塚歌劇はめちゃくちゃ凄いので、是非劇場での観劇をオススメします!
色んな宝塚歌劇版「80年代アニメ」が観たい!
正直言って初めての観劇は不安だらけでした
マナー?服装?客層?どれとっても不安しかなく、男性の自分が行っても大丈夫なのかさえ分かりませんでした
しかし、全く心配いりません
思っているよりも何十倍もフランクな世界でした
服装も普段通りでいいですし、男性客もめちゃくちゃ多い、軽く映画館に行く気分で良いと思います
また、子供から老人まで楽しまれている光景は"街に溶け込むアットホームな劇場"という感じがしました
是非、気軽に宝塚大劇場に行っていただきたいです
今回のミュージカル『CITY HUNTER』は、伝統ある宝塚歌劇団が新たなチャレンジとして、宝塚歌劇を知らない層に届けるという目的もあったと思います
現に今回、『CITY HUNTER』をきっかけに初めて宝塚歌劇に触れて凄く興味を持つようになりました(最近ネットで宝塚歌劇の事ばかり調べてます)
また逆に、今回のミュージカル『CITY HUNTER』で初めて作品に触れて興味を持ってくれた宝塚歌劇ファンの方も当然いるでしょう
冒頭でも書いた様に、そういった異文化交流によって新たなファンが生まれるワケです
今回のミュージカル『CITY HUNTER』を観劇して、宝塚歌劇で出来る(観たい!)80年代アニメ作品がたくさんあることに気付きました
今後も宝塚歌劇を観劇し、80年代アニメ作品が公演されることがあれば全力で応援していければと思います
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