80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

私が観た、2021年上半期ベストアニメ80's

2021年上半期を振り返れば「オリンピック」に「ワクチン」といった言葉が飛び交い、そして最近では、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス【デルタ株】なんてものまで現れました

 
なんか笑えてきますねw

もう、いっそのこと[イデオン]というのが現れて「カンタータ・オルビス」を流して綺麗さっぱりに終わってくれないかなって思います

 


まあ、冗談はさておき…

まだまだ混沌とした時代が続く世の中ではありますが、明日を明るく元気に生きる為にもこの半年の行いを振り返る必要があります

 

そうです!

忘れた頃にやってくれる、半年に一度のお祭り企画『ベストアニメ80's』でございます

 

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2年前から半年周期で始め今回で第5回を迎えた『ベストアニメ80's』、やる事は今までと同じです


私が2021年上半期に観た80年代アニメを作品、キャラ、歌に分けて独自に勝手に大胆に語っていきたいと思います

個人的な記録という意味合いもありますので過度な期待はしないでください

 

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2021年上半期(1月〜6月)に観た80年代アニメ作品は以下の通りです(※完結まで観賞した作品を対象とする)

 


テレビ作品

とんでも戦士ムテキング(1980)全56話

メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行(1980)全26話

家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ(1981)全50話

スペースコブラ(1982)全31話

ボスコアドベンチャー(1986)全26話

YAWARA!(1989)全124話


映画作品

FUTURE WAR 198X年(1982)

六神合体ゴッドマーズ(1982)

うる星やつら オンリーユー(1983)

少年ケニヤ(1984)

はれときどきぶた(1988)


スペシャル作品

メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行 総集編(1985)


OVA作品

エリア88(1985)全3話

天使のたまご(1985)全1話

夢次元ハンター ファンドラ PART2 デッドランダー編(1986)全1話

ペリカンロード クラブ・カルーチャ(1986)全1話

夢次元ハンター ファンドラ PART3 ファントス編(1986)全1話

デビルマン 誕生編(1987)全1話

赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲(1988)全1話


複数回視聴済み作品

クラッシャージョウ(1983)

ザブングルグラフィティ(1983)

ドキュメント太陽の牙ダグラム(1983)

 


(制作年順)

 

・作品部門

FUTURE WAR 198X年(1982)

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舛田利雄監督・勝間田具治監督により1982年に公開された劇場アニメ作品です

 


198X年、アメリカは宇宙空間から核ミサイルを迎撃できる戦闘衛星の開発に成功する

しかし、その生みの親であるバード・ゲイン博士がソ連のスパイに拉致されたことをきっかけに、米ソ間の緊張は一気に高まり、東西ドイツでも国境付近では一触即発の状況まで発展…やがて世界は核の炎に包まれいく…


1980年代といえば、冷戦真っ只中…そんな本作は"ボタン一つで(核)戦争が始まる"「第三次世界大戦」を想定したかのような作品であります

もうねぇ…終始、核ミサイルの撃ち合い!

"やられたらやり返す、核返しだ!"と言わんばかりに各国が核ミサイルをぶっ放すとんでもないストーリーです

当時も色々と物議を醸した作品らしくアニメでもやっていい事と悪い事があるでしょ!と言いたくなりますし、〔これって問題ないの?子どもたちに観せたら絶対にマズいでしょ?〕と観てる側を不安にさせる壮絶な展開が進んでいきます


しかし、逆に行き過ぎた展開が当時らしいとも感じますし、80年代アニメの見方が大きく変わる作品でもあると思うので、当時物議を醸した作品を是非ご覧ください!

 

(ちなみに自分は2021年の正月に本作をAmazonビデオでレンタル視聴して、新年一発目に観る作品じゃなかった…と一抹の後悔がありましたw)

 

FUTURE WAR 198X年 Amazonビデオ

 

エリア88(1985)

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1985年にスタジオぴえろ制作により、OVAとして全3話発売された原作・新谷かおるの作品

 


大手航空会社「大和航空」の飛行訓練生であった風間真(以後.シン)は、友人・神崎悟にダマされ中東・アスラン王国の外人(傭兵)部隊へと編入させられる

そして砂漠のど真ん中にある最前線基地・作戦地区「エリア88」に連れてこられ、地獄の戦場へと駆り出されるのでした

恋人・津雲涼子が待つ日本へ帰る為にシンは、敵機を撃墜し続ける…


本作は、まだまだOVAという媒体が手探り状態で制作されていた【黎明期】時代の中で、最高峰のクオリティーで作り上げられた作品だと思っています

航空機や迫力ある空中戦(ドックファイト)の作画も、劇場版作品並みにすごく細かく描かれているのです


そして、なんといっても最終話のACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」が素晴らしく、日本に帰りたい一心で戦っていたシンがドンドン戦場に染まっていく姿が描かれており作品にのめり込むようにハマりました

また、風間真を演じる塩沢兼人さんの演技もハマっていて、めちゃくちゃ素晴らしかったです


しかし本作は動画配信サービスでの配信がなく、なかなか観るハードルが高い作品であります…

ホント、馬鹿でねぇの?〕と配信されていない不満を各所にぶつけたくなるぐらい素晴らしく壮大なストーリーなので、配信されることがあれば多くの方に観ていただきたい作品です

(一応、劇場版とACT.ⅢのみDVDレンタルとかもありますので是非!)

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・男性キャラ部門

フードマン/cv.銀河万丈(ボスコアドベンチャー)

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フォンテーンランドの王女・アプリコットを付け狙うスコーピオンの手下

手下のジャックとフランツを従えてアプリコット姫を何度も誘拐しようと試みますが、アプリコット姫を守るボスコ号のメンバーに阻まれ失敗し続ける無能なリーダーキャラクターです


キャラクターのビジュアル的にはめちゃくちゃ有能そうなボスキャラなのですが、手下のジャックとフランツのドジに引きづられて全然上手くいかないのもフードマンの魅力に感じます


フードマンの声を担当されている銀河万丈さんといえば、何かと有能なキャラクターを演じられているイメージがあります

そんな銀河さんがイメージとは真逆な無能リーダー役を演じられていますので、観ていてめちゃくちゃ面白いです

 

不動 明/cv.速水奨(デビルマン 誕生編)

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動物を思いやる内気な少年であったが、デーモン族の勇者アモンと合体し、悪魔の体と人間の心を併せ持った存在「デビルマン」となる


TV版では田中亮一さんが演じれていましたが、OVA版では速水奨さんが演じれています

速水さんといえば、『マクロス』シリーズでマックス・ジーナス役など美形クール系を多く演じられているイメージがあり、その方が不動明を演じらているのが意外に感じました

意外というか、カロリー消費が高く荒々しく叫ぶことも多い不動明(デビルマン)役は合わないのではないかと勝手に思ったわけです

しかし、そんな私の不安は見事に跳ね除けてくれました!

もう完璧です! なんなら作品が進んでいく中でドンドン進化しているとすら感じる演技力でした

それは、美形クール系を得意とする速水さんだからこそ、悪魔の力を手に入れる前と入れた後の不動明を上手く演じ分けられたんだと感じます

OVA作品ですが速水さんが演じる不動明は、めちゃくちゃカッコいいので是非観てください!

 

パッパラーおじさん/cv. 松尾銀三(YAWARA!)

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ユーゴスラビアで開催される世界選手権に向かう際、遅れてきた松田が出会ったタクシードライバー


常にマイペースで「パッパラー パラー ♪」と陽気に口ずさみながら運転することからアニメでは「パッパラーおじさん」と呼ばれ、世界選手権での柔の試合を観るため急ぐ松田をヤキモチさせます

このおじさんと松田のやり取りが個人的に凄く好きで、その後に起きるエモい展開も「パッパラーおじさん」無くしては語れないです


「パッパラーおじさん」はアニメでは登場回数も少ないですが、本作を語る上で外れせないキャラクターではないかと感じています

何より、私はこういった名脇役キャラクターが大好きなんですよ!

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・女性キャラ部門

エル・ド・ローゼンバッハ/cv.榊原良子(うる星やつら オンリー・ユー)

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幼い頃、地球に来たときに6歳のあたると影踏みをして遊び結婚の約束を交わした、エル星の888代目女王

その後もあたるのことを一途に思い続け、エル星で結婚式を挙げる為にラムからあたるを奪い去る


映画のメインキャラとして登場するキャラクターなのですが、本編序盤には登場せず驚いたのを憶えています

それでもキャラクターとして個性的であり、あたるのことを「ハニー」と呼んだりするなどインパクトを残しました

しかし、観る前までは全然思いもしなかったですけど…美人な見た目からは想像もできない裏の顔がすごいキャラなんですよ(一応ネタバレ防止)

まぁ、それもエルの魅力なんだなぁと本編を見終わった後には感じれたので良いんですけどね

 
あとエルは、演じらている榊原良子さんの声もいいですよね!

榊原さんといえば、『Zガンダム』のハマーン様のようなキツめなクールキャラを連想しますが、エルのような程よいクールキャラも良いなと感じさせられました

 

ケート/cv.原田知世(少年ケニヤ)

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父を探すアフリカ旅の道中で主人公・ワタルが出会い、原始人の部族から「白い神」と崇められている金髪の美少女


幼い頃に原始人の部族に拾われ育てられるケートは他人にあまり心を開くことがありませんでしたが、ワタルと出会うことで天真爛漫な少女へと変化していき、その過程も良かったりします


そしてケートを演じれているのが、女優・歌手の原田知世さんであります

原田知世さんといえば、『少年ケニヤ』と同じ角川アニメ映画の『幻魔大戦』でタオ役もされている方でありますが、なんといっても「時をかける少女」!

時をかける少女」で主演をされている時の知世ちゃんがバチくそに可愛いのです

ショートヘアで幼さが残る圧倒的な透明感、そして主題歌を歌う時のぎこちない感じ…めちゃくちゃ可愛い!!

(先日、原田知世ちゃん主演の「時をかける少女」を観て興奮を抑えられないSATAトミオ)… … …

 


えーと、少し脱線しました(すいません)

しかし、当時も原田知世さんに魅了される方は沢山をいたそうで、アニメ界にも原田知世旋風なるものがあったみたいです!

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やっぱり知世ちゃんは可愛い!

 

・特別部門

夜の女王/cv.美輪明宏(メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行)

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闇の世界を支配する女王、青い鳥を探すチルチルとミチルを阻もうと2人の前に立ちはだかる

まあ、ボス的な立ち位置にいるキャラクターですね


そして、このキャラクターの大きな魅力といえば、声優が美輪明宏さんであるということです

美輪さんの存在感がキャラクターそのまま乗り移り、演技と声に圧倒されます

一発で只者ではない!と分かるぐらい強烈なインパクトでした

あと本作はオペラ要素もある作品なので挿入歌も毎話あり、美輪さんも歌われております

それがめちゃくちゃ怖い!

あの代表曲「ヨイトマケの唄」のような世界観が作品内に響き渡り〔これ当時観ていた子ども、トラウマになってないかな~…〕って思うぐらい圧倒的な迫力がありました


美輪明宏さんの声優作品といえば、「もののけ姫」を浮かべる方も多いと思いますが、本作で演じられた夜の女王も素晴らしいキャラクターなので観られる際は是非注目してください!

 

・歌部門

幸せのバビラトラリラ/福原みどり(メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行)

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初見の時に〔どんなOPなんだろう~〕とワクワクして観たのですが、まさかの実写!

しかも、ファッションセンスが激ヤバな女の子が公園で子どもたちを従えるという映像に思わずゲラゲラと笑い転げながら観てしまいました

また曲の内容も「バビラトラリラ バビトーラ」という作中で使われる呪文を連呼し、児童向け音楽感がハンパないです(まぁ、1980年のアニソンなんで全然普通なんですけどね)

ですが、この曲…聞けば聞くほど中毒性を増していき、「バビラトラリラ バビトーラ」というフレーズが頭から離れなくなります!

隠れた80年代アニメの名曲ですので、是非OP映像共々観ていただきたいです

 

ときめきはForever/日髙のり子(ボスコアドベンチャー)

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本曲もまた世に知られていない隠れた80年代アニメの名曲ではないでしょうか?

 

なんといっても歌詞が素晴らしく、想いを抱いている相手に自分の気持ちを伝えようとする詞がめちゃくちゃエモく感じます

 

特に「強がりを言ったあと 自分が嫌いになる そんな想い 誰にもあるはずね」と始まるAパートがすごく詩的で良いです

またサビの歌詞も当然ながら素晴らしく、「今すぐに受けとめて 震えるこの想い 初めての予感だわ このときめきはフォーエバ」と始まり、愛する想いを伝えようとする歌詞にめちゃくちゃキュンキュンします

またこのOPの歌詞は『ボスコアドベンチャー』本編にも通ずるところがあり、ヒロインのアプリコット姫(アプリ)が主人公・フロークに抱く心情も少し含めれているのではないかと勝手に妄想しています

(本編を観た後に聴くと思わず泣きそうになります…)

 

本曲を歌われているのは『タッチ』浅倉南役でお馴染みの日髙のり子であります

80年代というのは、声優さんがアーティストとしてアニメの主題歌を歌うことがまだまだ珍しい時代であり、歌うとしてもキャラクター名義かレギュラー出演される作品のみでしか歌われていませんでした

しかし、本作のOPEDを歌われている日髙さんはレギュラー出演はされておらず、本作には2話だけにしかゲスト出演されていません

つまりはOPED以外、あまり作品に関わりがないのです

そういう意味では、現在のような作品に参加せずOPEDだけを歌う声優アーティストの礎を作ったのは日髙のり子さんであり、この『ボスコアドベンチャー』ではないかと思っています!

 
ちょっとオーバーな言い方かもしれませんが、本作のOPEDを歌われている日高のり子さんは元祖・声優アーティストの一人ですので、是非押さえていて欲しい楽曲です

(ED「晴れた日にも愛をください」もめちゃくちゃ名曲なので是非!)

 

昔のアニメが好きな平成生まれ同士が語り合える環境を作りたい!

今回、私が上半期に観た作品を振り返ると、ロボット作品を全然観ていなかったんだと感じます(強いていうなら映画『ゴッドマーズ』ぐらい)

理由としては、主要ロボットタイトルを見尽くしているということにあるのですが、『戦国魔神ゴーショーグン』や『特装機兵ドルバック』といった葦プロ制作のロボットアニメは観れていないので下半期はそっちも攻めていきたいと思います

 



2021年上半期は、やはり新型コロナウイルスのせいであまりイベントに行けず退屈な半年であったと感じます

唯一このコロナ禍で良かったと思えたことが、巣ごもり需要の影響で動画配信サービスを利用する人が増加し、昔のアニメにハマる若者を生み出したことです

そういった傾向は前々から[80年代アニメ]でエゴサーチしまくっているので感じていたのですが、まさかまさか流行の一歩手前までくるムーブメントになるとは思ってもいませんでした

いや~素晴らしい!なんか新たな時代の幕開けを感じますね

 


ここから平成生まれの若者が語り継いでいく80年代アニメの歴史が始まるのかとワクワクしております

その為にも当ブログでは、新たに80年代アニメを好きになってくれる若者たちの受け皿になれるよう、平成生まれに寄り添った記事を今後も書いていきたいです

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ここで、ちょっとした告知があります!!

昔のアニメにハマる若者が増えてきたということもあり、今後も同じ趣味を愛する平成生まれの方と交流していきたいと思っています

そして、昔のアニメが好きな平成生まれ同士を交流して親睦を深めれるような【コミニティーサークル】の立ち上げを予定中です

 


私が高校生の頃は周りに趣味を共有できる同世代の友達はおらず、辛いと感じることも多々ありました

ですので、同じ平成生まれの方と趣味を共有するのが夢であったワケです

そして、今もその気持ちは変わらず、同じ昔のアニメが好きな平成生まれ同士が語り合える環境を作りたいと思っています

 


【コミニティーサークル】を開設することが決まりましたら、またブログの方で告知させていただきます

現在参加者めちゃくちゃ募集中なので、昔のアニメが好きな平成生まれの方は是非参加してくれると嬉しいです

(興味ある方は私のTwitterまで連絡ください!)

twitter.com

 

明日より2021年下半期がスタートしますが、相変わらずコロナ禍は続いていくでしょう…

しかし、その中でも楽しいことを見つけ、80年代アニメを広めるために一歩づつ前進していければと思います

 

下半期もどうぞよろしくお願いします!

 

 

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