やぁ!やぁ!やぁ!
突然ではありますが、80年代アニメがリメイク(リブート)される事を大歓迎しているSATAトミオでございます
リメイク(リブート)されるということは、オリジナル(原作)元である80年代アニメ作品が注目されるということなので、リメイクはジャンジャンやっていただきたいですね
そしてそして、おめでとうございます!
昨年あたりからいつか…いつか!と待たれていた『とんでも戦士ムテキング(1980)』を※リブートした新作アニメの情報がついに公開されました
あぁ…めでたい、めでたい
(※リブートとは、原作の魂を継承しながらも新しく仕切り直して作るという意味です)
今回は、そんなリブート元となった原作『とんでも戦士ムテキング』のお話です
『とんでも戦士ムテキング』とは、1980年にタツノコプロ制作により全56話放送されたヒーローギャグアニメです
そして2021年秋には、本作のリブート作品として『MUTEKING THE Dancing HERO』が放送予定であります
まさに今一番注目されている80年代アニメなのです
2021年秋に放送される『MUTEKING THE Dancing HERO』は『ムテキング』同様にタツノコプロが制作に参加し、さらに手塚プロダクションと初めてタッグを組み制作されます
そして総監督には、なんとあの高橋良輔監督が担当されるみたいです
高橋良輔監督といえば、80年代に『太陽の牙ダグラム(1981)』『装甲騎兵ボトムズ(1983)』『機甲界ガリアン(1984)』『蒼き流星SPTレイズナー(1985)』と数多くロボットアニメで監督され、『機動戦士ガンダム』などの監督として知られる富野由悠季監督と共に80年代リアルロボットアニメ黄金期を牽引してきました
そんな高橋良輔監督がギャグ色の強い『ムテキング』をどのようにリブートするかも気になりますし、これは間違えなく80年代アニメが好きな方にも刺さる作品になるかと思われます
しかし、オリジナルである『ムテキング』は今から40年も前の作品です
定期的にアニメ化もされるタツノコプロの代表作『タイムボカン』シリーズとは違い、『ムテキング』は平成世代にとって無縁に近い作品だといえます
その為、先日「AnimeJapan」で発表があった時も、ムテキングの新ビジュアルに今のアニメファンからは〔えっ、誰?…〕といった反応が多い感じでした
2021年秋に放送される『MUTEKING THE Dancing HERO』のヒットの為にも、オリジナル版である『とんでも戦士ムテキング』を若い世代に知っていただく必要があります
というわけで、今回は『とんでも戦士ムテキング』の魅力について語っていきましょう
『MUTEKING THE Dancing HERO』の放送までまだ時間がありますので、このブログをきっかけにリブート元の『ムテキング』についても知っていただければと思います!
あらすじーー
舞台はヨンフランシスコ
タコ星から逃走したクロダコブラザーズを追って地球にやってきたタコ星の保安官助手・タコローは、地球で出会った少年・遊木リン(cv.井上和彦)のコンビを組む
そして、リンはタコローの力によりムテキングへと変身し、クロダコブラザーズの犯罪を取り締まっていく
アメリカ西海岸のサンフランシスコをモデル舞台としたアメリカンテイストの強い作品であり、ローラースケート姿のヒーロー(ムテキング)が悪を懲らしめる『タイムボカン』シリーズを彷彿させる作風も魅力的です
また毎回巻き起こる事件や登場するキャラクターのバリエーションも豊富であり、一話完結型のギャグ展開も観ていて飽きることがありません
まず始めに本作の主役である遊木リンとタコローについて紹介します
遊木リン/ムテキング(cv.井上和彦)
ヨンフランシスコに住む遊木家の次男
常にローラースケートとウォークマンを身につけており、元気溢れる小学生
タコローとコンビを組み、クロダコブラザーズ逮捕に協力している
タコローの力により、ド派手なアメリカンヒーロー姿の「ムテキング」へと変身する
母の遊木小晴はヨンフランシスコ警察の署長、長男のサミーはヨンフランシスコ警察の刑事、父の遊木団吉はタコベーダーの研究をしている学者である
タコロー(cv.有崎由見子)
タコ星からクロダコブラザーズを追って地球にきたタコ星の保安官代理(タコベーダー)
クロダコブラザーズを捕まえて立派な保安官になる夢があり、遊木家に居候する事になる
お調子者で失敗も多く可愛い女の子に目がないが、クロダコブラザーズ逮捕への情熱と正義感は誰よりも強い
遊木家の飼い犬・ヌーボンとは、共に惚れている遊木家の養女・ミッチーのことで度々衝突する
リンとタコローのコンビ…そしてタコローが乗ってきたメカ・ホットケソーサーやその搭載メカ・サイザンス、メデタイン、コンチューター…そして千葉繁ボイスが素晴らしい救援メカのトカゲッテルと数多くメカも登場しタツノコプロらしいユーモアなアクションを楽しむことができます
憎めない悪役・クロダコブラザーズ
タツノコプロ作品といえば、『タイムボカン』シリーズの三悪のように魅力な敵が特徴ですが、本作にも地球侵略も狙う敵キャラ・タコベーダー【クロダコブラザーズ】の存在が作品を盛り上げてくれます
私自身、このクロダコブラザーズの存在が大好きで作品を楽しんで観ているところがありました
始めは地球侵略を掲げてヨンフランシスコ市民を襲い、タコローとムテキング(リン)に退治されるのが毎回のパターンとなっていましたが、作品が進むにつれて野望の規模が縮小され、最終的にはタコローを辱めたい為だったり紙芝居の内容にケチをつける為だったりと下らない事に悪事を働きます
そういったバカバカしい姿もクロダコブラザーズの魅力です
そんなクロダコブラザーズは、【長男・タコキチ、次男・タコマロ、三男・タコサク、長女・タコミ】の4兄妹であります
ここで簡単な紹介をしましょう
タコキチ(cv.大平透)
クロダコブラザーズの長男でありリーダー
逮捕しようとしてくるタコローを目の敵にしている
妹のタコミを溺愛しており、タコミには甘い
ムテキングのことが好きなタコミに嫉妬することも多い
タコマロ(cv.辻三太郎)
クロダコブラザーズの次男
活躍の機会は少ないが、車の操縦などスキルを数多く持っている
タコサク(cv.青森伸)
クロダコブラザーズの三男でありメカ担当
東北訛りが特徴的なキャラクターであり、タコローたちの偵察などをしていることが多い
タコミ(cv.高坂真琴)
クロダコブラザーズの長女であり四兄妹の一番下の妹
敵であるムテキングのことを愛しており、ムテキングのピンチをタコミが助けたことでクロダコブラザーズが敗れた場面が幾つもある
クロダコブラザーズは、一番下の妹であるタコミを3ダコ(人)の兄弟が可愛がり甘やかすことで失敗したりと、悪役でありながら憎めない存在であります
是非、そんなタツノコプロらしい憎めない悪役に注目してください!
『ムテキング』の元ネタは西城秀樹!?
『ムテキング』が放送されていた1980年というのは※【ナウい】という若者言葉が流行していた時代です
(※ナウいには、今風や現代的という意味があります)
【ナウい】という言葉は『ムテキング』本編内でも度々使われ、作品自体にもナウい要素が詰まった作品となっております
ここで当時のナウいポイントを紹介します!
ローラースケート
主人公リンらやムテキングも履いているほど本作の肝であるローラースケートは、1970年代後半に音楽を流しながらローラースケートを楽しむ「ローラーディスコ」というのが海外で流行していたのが大きな影響を与えていると考えられます
日本でローラースケートが流行ったのは、その数年後にジャニーズグループ"光GENJI"が登場してからですから、つまり『ムテキング』はジャニーズよりも時代を先取りしていたわけです
ウォークマン
主人公リンが首に掛けてヘッドホンをしているウォークマンは、『ムテキング』が放送される一年前の1979年に日本で初めて発売され、「外に持ち運べる音楽メディア」として大ヒットを記録します
また、上半身裸にウォークマンを付けた西城秀樹さんの写真が話題となりヒットの火付け役になったとか…
そして、その写真で西城秀樹さんはローラースケートをしていたということで、もしかしたらその写真の西城秀樹さんそのものが『ムテキング』の元ネタなのかもしれません
アメリカンな西海岸から日本の下町へ
『ムテキング』といえば、サンフランシスコをモデルとしたヨンフランシスコが舞台なアメリカンテイストの強いイメージがある作品でしょう
しかし、33話からは作品舞台を日本へと移し、下町情緒溢れる作品へと変貌します
作品のナビゲーターであるキャスターマン(cv.安原義人)もおまつりマンと名前を変えたりと色んな変更点がありますが、一番はストーリー展開が変わりました
アメリカンスタイルのストーリーから大幅に変更され、神輿を担ぐ回や路面電車の回、花火職人のお爺さんが登場したり、忘れかけていた何かを思い出させてくれる様な心温まる下町ストーリーばかりとなります
アメリカンテイストの強い『ムテキング』も素晴らしいですが、作品後半より観ることができる下町情緒溢れるシーンも楽しんでいただきたいです
新しいコンテンツが出ない作品に未来はない…
冒頭でも書いたように、私は80年代アニメがリメイクされることに賛成派です
もちろん、オリジナルからのスタッフ・キャストの変更など作品イメージが変わることからリメイク化を反対する声が出る理由も分かります
しかし、何年経っても新しいコンテンツが出てこない作品には未来がないと感じるわけです
80年代アニメが大好きな20代として一番辛いのが、同世代の若者が作品を知らない・興味ないということです
新しいコンテンツがない作品は若者からドンドン忘れ去られていきます
つまりは、作品が風化していくのが一番怖いのです
それを食い止めることが出来るのが、リメイク(リブート)であると考えています
リメイクされる事により、元になったオリジナル作品にまたスポットが当たる…それはとても重要なことです
リメイク版をきっかけに、昔の作品に興味を持ってくれる人が1人でもいたら嬉しく思います
『MUTEKING THE Dancing HERO』の放送まで、まだまだ時間はあります
是非、リブート元である『とんでも戦士ムテキング』を観て、秋からの放送を心待ちにしていただきたいです
最後まで見ていただきありがとうございました!
テンキュー🎶
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