80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

【風になり走れ!】『銀牙 流れ星銀』巨大熊と闘う、親子三代による男たちのドラマ🐕

どうも、秋が深まり寒さと共に80年代アニメを楽しむSATAトミオです

秋といえば、読書の秋…芸術の秋…スポーツの秋などと言いますが、もちろん私は"80年代アニメの秋"であります(ブレません!)

寒さが増すと部屋を出るのが辛くなり、80年代アニメを鑑賞する日々が続いております…

 


今回のブログは、今私が一番ハマっていてどうしても紹介したい作品について語っていきます

その作品とは…銀牙 流れ星銀』であります

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銀牙 流れ星銀』とは、1983年に作者・高橋よしひろにより週刊ジャンプで漫画連載がスタートされ、1986年に東映アニメーション制作で全21話放送された作品です

原作連載終了後には、『銀牙伝説WEED(ウィード)』という続編を連載、その後も『銀牙伝説WEEDオリオン』→『銀牙〜THE LAST WARS〜』と続編は続いていきます

そして現在は、『銀牙伝説ノア』が週刊漫画ゴラクにて連載中であります


アニメを観る前の『銀牙』という作品のイメージは、飼い主のいない荒くれた野犬たち登場してなんとなーく縄張り争いをするだけの作品に思っていました…

 

しかし、そんなモンではありませんでした!

巨大熊・赤カブトの脅威親子三代による敵討ち犬と人間の友情…などなど、『銀牙』には燃えさせられる要素がめーいっぱい仕込まれております


今回、アニメ『銀牙 流れ星銀』の魅力を語っていくワケですが…実はまだ全話観ていません(おい!)

しかし、全話観ていなくても語りたい衝動を抑えられない程に『銀牙』にハマっているわけです!!

ということで今回は、アニメ『銀牙』の序盤の展開を中心に語っていきたいと思います


これを見れば、あなたも『銀牙』に夢中になること間違えなしです!

 
あらすじーー

雪の降る季節、奥羽山脈(日本・東北地方の山)のふもとの民宿で熊狩りの犬・リキの子犬たちが生まれます

その中には熊犬(猟をサポートする犬)に適した勇敢さを持つ"虎毛"という貴重な毛並みの犬も生まれ、【銀】という名前が付けられました

一方、奥羽山脈では赤カブトと呼ばれる巨大 人喰い熊が出没し、村猟師の竹田五兵衛は銀の父親である熊犬のリキを連れ赤カブト退治に向かいます

しかし赤カブトとの死闘末、リキは崖底に落ち消息不明に…五兵衛も右足を失い痛手を受けます

リキの仇を打つ為、銀が熊犬として成長する過程を過酷な試練と共に描かれていきます


今回紹介する1986年にアニメ化された『銀牙 流れ星銀』は、銀の誕生から赤カブトとの死闘を描いた赤カブト編】で構成されております

 


 

魅力を語る前に、まずは主要登場人物の軽い自己紹介をかいていきます

 

銀(cv.山田栄子)

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スキー場で民宿を営む家庭を飼い主に、父犬のリキと母犬の富士の間に生まれた子犬

"虎毛"という熊狩りの犬に適した毛並みを持って生まれた銀は他の子犬とは違い勇敢さと度胸を兼ね備え、幼い頃から熊犬としての使命と共に五兵衛(竹田のじっ様)の厳しい特訓を受けることになります

 

大輔(cv.坂本千夏)

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スキー場で民宿を営む両親の息子に生まれ、銀の飼い主として…そしてパートナーとして共に赤カブトに挑む小学生

雪国育ちの東北訛りが特徴的であり、厳しい特訓を受ける銀を日々心配します

赤カブトに挑む為にハンティング・ボウ(弓矢)を医者の秀俊から学び、修得します

 

竹田五兵衛(cv.渡部猛)

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赤カブトに強い執念を抱き、リキや銀などを熊犬として育て上げる猟師

村の人達からは"竹田のじっ様"と呼ばれています

古くから村田銃を愛用しており、赤カブトとの死闘により左耳を失い…そして右脚すら切断するほどの身体に深い傷を負いながらも赤カブト討伐への闘志が消えることはない

 

巨大熊・赤カブトvs犬親子三世代

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銀牙』は、巨大熊・赤カブトに親子三世代で挑んだ作品であります

まず銀の祖父であるシロは、銀が生まれる5年前に五兵衛と共に赤カブトに挑みます

赤カブトの右目を負傷を負わせるも、五兵衛は左耳を喰いちぎられシロは赤カブトに噛み付いたまま共に谷底に落ちていきます

そして5年後…銀の父親であるリキは、あらすじでも書いたように赤カブトとの死闘の末に、銀の目の前で崖底に落ちて消息不明になりました

リキと赤カブトの死闘を目の前で見た銀は熊犬としての宿命を背負い、祖父や父親と同様に赤カブトに挑むワケです

祖父の仇…父親の仇である赤カブトに挑むストーリーってめちゃくちゃ燃えませんか!?

 

一族を上げて1人の敵と戦う展開は、同じジャンプ作品である「ジョジョの奇妙な冒険」を連想させられます

つまりはそれぐらい燃えさせられる作品が『銀牙』ということになります

親子三代におよぶ赤カブトとの死闘を刮目していただきたく思います

 

巨大熊と闘える、真の犬(おとこ)を探せ!!

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赤カブトとの死闘を描いた"赤カブト編"には、銀の他にも犬のキャラクターが登場し6話目からは奥羽山脈に生息する野犬軍団が作品のキーマンとして現れます

銀のライバルのジョン(cv.堀秀行)、奥羽軍第1班小隊長のベン(cv.田中秀幸)、野犬の中に混じる雌犬のクロス(cv.藤田淑子)、そして奥羽軍のボスの・・(cv.銀河万丈)など、犬種もキャラクターも個性豊かにたくさん登場します

また犬だけが登場するシーンになると、犬同士で喋るシーンとなり『銀牙』シリーズの代名詞とされています(『銀牙』といえば、犬が喋るというイメージですよね)


銀牙』を観る際には銀などの犬の表情にも注目していただきたいのです

例えば、銀が飼い主である大輔と接する時は甘えたような人懐こさを見せますが、熊犬としての危険本能を察知した時などは怖いくらいに威嚇した表情になります

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また犬同士の戦いであると更に過激な描写となり、首元に噛みつくシーンにはゾッとした恐怖を感じます

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観るだけで痛いしいシーンでもありますが、犬の表情であれ魂が込められていると感じるのが『銀牙』という作品であり80年代アニメの熱さです

是非、この映像の力強さを視聴して肌で感じていただきたいのであります!

 

東北訛りは、めんこい(かわいい)!!

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銀牙』というのは、犬だけが登場し活躍する作品ではありません

銀の飼い主である大輔や銀を熊犬として立派に育てる五兵衛(竹田のじっ様)など、銀らだけでなく人間もまた赤カブトに強い執念を持って戦います

また舞台とされている奥羽山脈は東北地方にある山であり、登場する人物たちは山のふもとで生活しています

大輔もスキー場で民宿を営む両親の子どもであったりと、雪国育ちの設定を活かした生い立ちをしているワケです

そんな『銀牙』に登場する人物たちは東北地方特有の訛り方言で会話します

特に大輔を演じる坂本千夏さんの東北訛りは、すごくめんこい(かわいい)のです

ほぼ同時期には『キャッツ・アイ 』の愛ちゃんや『キャプテン翼』の姉御などの女性ヒロインも演じられた千夏さんだけに、当時の男の子役にも色気ある声に感じます

是非、キャラクターたちの方言を…そして生き様に胸を熱くさせて観ていただきたく思います

 

 

もはや独壇場⁉︎…"ナレーション"こそ真の魅力

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本作を最大限に熱く盛り上げてくれるのが、野田圭一さんが務めるナレーションであります

銀牙』は犬たちの活躍を描いた作品です

その為、犬の心境を語られる術としてナレーションがとても重要あり、他の作品よりもナレーションの頻度が高くなっています


場面ごとに状況を説明するナレーションが入り、銀などの心境もそこで語られることが多いです

そのキャラクターの心情をコレでもか!というぐらい事細かにナレーションし、その熱さは観ている側にも伝わり虜にさせる力があります

その様子は、ナレーションというよりも朗読劇です!

野田さんのナレーション(朗読劇)を聞いていると血がたぎる感じがあり、心の底から燃えさせられます(私がハマった決め手は野田さんのナレーションにあります)


そして次回予告での決め台詞もカッコいいのです


今…耳をすますと、男たちのドラマが聞こえてくるーー


何と言いますか…犬たちと言わず、【男たちのドラマ】って言う表現がグッときます

ご視聴の際は、野田圭一さんのナレーションにも注目していただければと思います

 



最近では2.5次元舞台化もされ、物語の完結編となる「銀牙 -流れ星 銀 ~牙城決戦編 〜」が2020年11月1日まで公演されておりました

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アニメ以外でもそれだけホットに熱い作品であることが分かっていただけると思います

まだまだ『銀牙』という作品から目が離せません

 

80sanime.hatenablog.com

www.ginga-stage.com

 

銀牙』から学ぶ、熊の恐ろしさ

2020年の秋現在、餌となる木の実の不作により熊が人里に降りてきて人間に危害を与える事件が全国各地で相次いでいます

そんな中、人喰い熊が脅威となる『銀牙』という作品がよりリアリティに溢れた作品であることを痛感するのです

だからこそ、今こそ観るべき必要があります


記事冒頭でも書いたように、現在私はアニメ全21話を完走していないのにもかかわらず『銀牙』という作品を語っています

しかし、視聴を始めてから1週間も経たずに10話近くを観て、このように記事にしたくなるほどの面白さ…この出会いは衝撃的であったワケです(もちろん近日中に全話観ます)


本作は、全21話と非常に短い!!

しかし、一話1話に男たちのドラマが描かれ第1話目からハマること間違えなしの作品です

 

ラン アンド ラン〜

ラン アンド ラン〜

風になり 走れ!

さあ 昨日のお前を

越えてゆくんだ〜

立ち向かえ 自分より

大きなものに〜

そうさ 若さは

燃えつきない 流星だ〜!

銀牙 流れ星銀』OP「流れ星銀」サビより

 

 皆さんも是非、"真の男たち"を探す旅を観てください!!

 

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com