80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

『美味しんぼ』が教えてくれた、人生を豊かにする5️⃣つの調味料🍳【前編】

どうも、ブログ更新3日前にも関わらず急遽内容を変更したSATAトミオです


なぜ急遽ブログ記事の内容を変更することになったかといいますと、ある日の昼頃、私の元にとんでもないニュースが舞い込んできたからであります


美味しんぼ(1988)』121話分、Youtubeにて無料配信決定!!

 


ギャーァアア!と叫ぶほどの衝撃を受けた私は、今回のYoutubeをきっかけに新設された『美味しんぼ』の公式Twitterを秒でフォローしてしまいました

皆さんもこの機会にフォローしておきましょう!

twitter.com

 

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美味しんぼとは、1983年に原作:雁屋 哲・作画:花咲アキラにより漫画連載がスタート、1988年にアニメ化し、シンエイ動画制作により全136話放送されました

TVアニメ終了後には、2度のテレビスペシャルアニメが制作されます

その後もテレビドラマや実写映画が制作されるなど幅広いコンテンツとなり、漫画連載は現在も続いております(休載中)

 


美味しんぼ』といえばグルメ(料理)作品というイメージを持たれる方も多いと思いますが、私の中では【人生の教科書】と言っていいほど本作からは学ぶべきことが多くあると感じています


そしてYoutubeでの121話分の無料配信が決まったということで、今回は『美味しんぼ』を紹介していきます

 


元々、いつかは書きたいと思っていた『美味しんぼ』の紹介記事…〔どうせなら良いものを書きたい〕と思って温めて早半年…遂に紹介する日が訪れました


私の『美味しんぼ』記事を、刮目せよ!


あらすじーー

東西新聞社100周年の社運をかけた大企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれた新人記者の栗田ゆうこ(cv.荘真由美)と、居眠り常習犯のグータラ社員・山岡士郎(cv.井上和彦)

二人は「究極のメニュー」を完成される為に日夜取材に繰り出します

そこで出会う人との衝突(主に勘違い野郎に山岡が喧嘩をふっかける)、士郎と絶縁関係にある父・海原雄山との親子対決も本作の魅力です

 

山岡×栗田のカップリングに"エモみ"を感じろ!

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美味しんぼ』という作品は、恋愛に関するヒントも数多く得られる作品です

本作で恋愛といえば山岡×栗田、「究極のメニュー」を完成させる為にペアを組む2人であります

第1話では新人記者であり、新生活に希望に満ち溢れていた栗田さん…しかし、居眠り常習犯で会社に来ても競馬などのギャンブルをして社内からも"厄介者"と称されるグータラ社員・山岡と「究極のメニュー」の担当(ペア)になった事が全ての始まりでした

先輩なのに普段はダラシない山岡を呆れる栗田さん…しかし料理のことになると目の色を変えて取り組み、偉ぶった美食家をコテンパンに打ち破るのです

その姿に惹かれていく栗田さん、いくしか2人は最高のパートナーとなっていきます

作品後半に進んでいくと新人の栗田さんと先輩の山岡には上下関係はなくなってゆき、付き合ってもいないのに恋人を通り越して夫婦のようなやり取りに〔何を見せられているのだ…?〕と感じます(だが、それでいい!!!)

栗田さんは山岡の袖を自然と掴んだり、山岡も不器用ながらプライベートの食事に誘うなど両思いであることは間違えないのですよ

なのに付き合っていないーー!

 

そんな歯痒い2人の関係を今風に言えば"エモい"というやつです

どこまでも恋人未満な2人のやり取りにキュンキュンしてください!

…しかししかし!、作品の終盤にはそんな2人の仲に割って入る二木まり子というキャリアウーマンが登場するから恋のレースは大混戦で大変です

ホント、観てください!!

 



美味しんぼ』には山岡栗田以外にも恋愛模様を見せるキャラクターが数多く登場し、本作を観る上での最大の楽しみとも言えます


(エピソード例:「豆腐の花」「潮風の贈り物」「下町の温もり」「おせちと花嫁」「思い出のメニュー」「恥ずかしい料理」など)


特に山岡らと同じ東西新聞社文化部で働く田畑さん・花村さんの2人の女性陣の恋愛エピソードは長編作品ならではの発展を見せます

恋愛について悩みがある人も、本作を観ればバッチリ解決間違いなしです

 

似たもの同士の壮大な"親子ゲンカ"

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美味しんぼ』といえば、山岡と絶縁関係にある父・海原雄山との親子関係も大きな魅力であります

絶縁状態になったのは、山岡士郎の母(雄山の妻)の死がきっかけとされています

山岡が学生の頃、病弱であった母の体調を知りながらも雄山は自分の身の回りの世話を全て母にさせた事を憎んでおり、その後早くして亡くなった母の事についても〔海原雄山に殺された〕と思っているのです

それから海原家を家出、山岡という名前も母の旧姓からとられています


そういった家族間の悪化が、のちに海原雄山との美食対決(至高VS究極)を盛り上げるスパイスとなります

出会うと何かと衝突する二人、煽るようなことを言わなければいいのにと思いながらもどこか喧嘩する二人を微笑ましく観てしまいます

そして雄山のツンデレ過ぎてカワイイのも魅力です(初めてハンバーガーを食べて〔手が汚れてしまった〕と騒ぐ姿とか…もうね)

 



山岡と海原雄山の親子以外にも『美味しんぼ』には数多くの親子が登場し、大半は家族関係に問題をもっているケースが多いです

(エピソード例:「根気と自然薯」「家族の食卓」「父のコロッケ」など)

そして、父・海原雄山と親子関係が絶縁状態と最悪のくせに、他人の親子関係には口を挟んでいくのが山岡士郎という男であります

黙ってられない!という具合にガンガン口を挟んでいきます

しかしそれは、自分が父親の海原雄山と絶縁関係であるからこそ、他人の親子関係が悪化している状況を見逃せない山岡なりの優しさが見えるシーンなのです

本作からは家族観も学べるということであります

 

戦後40年という時代

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美味しんぼ』が舞台である80年代というのは、太平洋戦争が終戦した戦後40年ほどの時代であります

その為、山岡の上司である富井副部長を始め年配のキャラクターのほとんどに子どもの頃の戦時中の体験談を持っています

戦後当時の日本は酷く貧しく、そして当時の子どもたちはろくに食べる物もありませんでした

そんな時代を生き抜いた方たちが山岡たちと同じ職場で働いているのが『美味しんぼ』の世界観なわけです


アニメ本編では「代用ガム」や「黒い刺身」など、戦後当時の日本について描かれたエピソードがあります


美味しんぼ』という作品は、OP2 「Dang Dang気になる」で登場するようなネオン街が広がる煌びやかな世界が描かれている作品に思われますが、その背景にあるのは戦後の貧しい時代を生き抜いた方たちが努力した結果であることを忘れてはいけないと感じさせてくれます

 

土地だけが持つ力

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「究極のメニュー」を完成させる為に北は 北海道…南は 沖縄へと日本全国を巡り、さらに海外にも飛び出すこともあります

また料理対決になると、山岡と栗田が現地に飛び、その地の農場や漁港などで取った食材を直送してくるのが毎回のパターンとなっております

現地に到着するとだいたい〔あら山岡さん、元気にしてるかい?〕と生産者や漁師の方と顔馴染みであるのことが多く、普段はグータラな山岡の謎の人脈に驚かさせます

そこでの現地の人との会話やふれあいこそが都会のオフィス街で働くギャップであり、『美味しんぼ』の魅力とも呼べるのです

また、山岡が料理に関することで行き詰まった時にヒントや答えを導き出すのは、その土地の食材や景色を見た瞬間であります

やはり、その土地の良さや風土というものは、自分の目と身体で感じなれば理解できません

いくら現地に行かずとも全国の食材が手に入る流通ネットワークが発展した現代においても、自分の目で見たことでしか得られないものがあると教えてくれます

 

食には、人の心がある

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美味しんぼ』という作品は、実は料理に関する知識も豊富な作品であります

皆さん、知ってました?(笑)

しかし、こんな当たり前の事を書かないとグルメ(料理)作品であることを忘れてしまいそうになるのが『美味しんぼ』という作品の深さであります

第1話から「ワインと豆腐に旅をさせるバカはいない」という山岡の名言がありますし、アンコウの捌き方なんて料理人と『美味しんぼ』を観た人しか知らないのではないかと感じます

それに加えて私自身、中国料理と中華料理の違いを知ったのは本作のおかけであり、中国料理の奥深さを少しだけ知ることができました

そういった"食に対する知識"を教えてくれるのが、『美味しんぼ』の魅力です

 



食というのは、今回のブログで語ってきた全てを思い出させてくれる"魔法"であります

当時付き合っていた恋人子どもの頃に見た両親の背中貧しいながらも希望に溢れていた若き日耳に残る故郷の川や山の音

思い出のそばには常に食があり、忘れかけていた心を思い出させてくれる力が食にはあるはずです

そして、そんな忘れていた心を作品を通じて思い出させてくれるのが『美味しんぼ』という作品であります

 

美味しんぼ』を観れば、人生が華やかになる

いかがだったでしょうか?

今回の記事で、本作の魅力が少しでも伝われば幸いです

 

美味しんぼ』を観る前は、料理のウンチクを語りドラマ化などもされてる作品だったので、どこか【堅い作品】という認識がありました

しかし、今回紹介したように恋愛・親子関係・戦後・郷土といった料理以外の観点から見ることで『美味しんぼ』という作品は人生の教科書となり、生きるヒントを与えてくれる作品です

そして、どの回も心に残るエピソードばかりでハズレ回がありません


また『美味しんぼ』を観たことで私の食に関する考え方も変わり、地方に行けば率先してご当地ならではの食べ物をいただくようになりました

 



今回の記事冒頭でも紹介したように、『美味しんぼ』の無料配信がYoutubeにて10月よりスタートしました

 

この機会に『美味しんぼ』全121話観られてはいかがでしょうか? 

www.youtube.com

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

 

 

・・・「『美味しんぼ』が全121話だって?笑わせるぜ」

SATAトミオ「…?何でしょうか」

・・・「アニメ『美味しんぼ』のことを何も分かってないだな」

SATAトミオ「誰ですか、あなたは!」

・・・「南北新聞のトミ岡というものだ」

SATAトミオ「えっ?山岡さんじゃなくてトミ岡さんですか?」

トミ岡「『美味しんぼ』の欠番回を語らないなんて、アンタの記事は"出来損ない"だ」

SATAトミオ「欠番回だって?人の記事にケチつけるですから、アナタに紹介できるんでしょうね!」

トミ岡「いいでしょう、一週間お待ちください。一週間後、アニメ『美味しんぼ』の本当(欠番回)の魅力をお教えしますよ」

 

次回、究極のアニメドラマ『美味しんぼ

「❗️欠番回特集❗️」

お楽しみに!!


(後編につづく)

 

 後編更新しました↓

80sanime.hatenablog.com