どうも、夏の終わりを全く感じないSATAトミオです
コロナ関係で外にもあまり出ていなかったので、夏であったことすら忘れそうなので『タッチ』の記事を書いたり、TV版の本編を観たりして小さな夏を感じています
以前に私のTwitterの方で、新たに視聴する80年代アニメのアンケートをとったことがあります
新しい80年代アニメを観ていこうと思うわけですけど、観たい作品が多すぎるッ‼️
— SATAトミオ@80年代Lover(25歳) (@YTOSzjxpdHOjt9g) 2020年5月19日
というわけで、今私が観たい4つの作品の中から皆様の投票で決めてください😭
メリットとかはありませんが、最終的には観た作品をブログで紹介したいと思います✨
よろしくお願いします!
その結果『超獣機神ダンクーガ』が選ばれ、全38話を完走しました
アンケート結果時の公約で紹介記事を書きます!と言っていたこともありますので…名作プレイバック(記念すべき)10回目の今回は、『超獣機神ダンクーガ』を紹介します!
『超獣機神ダングーガ』とは、1985年に葦プロダクションにより全38話放送されたロボットアニメです
元々は52話放送される予定でありましたが、商業不振により打ち切り(話数短縮)になりました
しかし、キャラクター人気とファンの熱望によりOVAが発売され完結し、続編となるOVAも発売されるほどの人気作品であります
また2007年には『超獣機神ダンクーガノヴァ』という続編も制作されています
今回は1985年に放送されたTV版について書いていきます
あらすじーー
突如、宇宙からの侵略者・ムゲゾルバドス(ムゲ帝国)の襲来により地球は壊滅的なダメージを受けます
ムゲ帝国に立ち向かう為に、藤原忍(cv.矢尾一樹)・結城沙羅(cv.山本百合子)・式部雅人(cv.中原茂)・司馬亮(cv.塩沢兼人)の4人は葉月博士(cv.石丸博也)が開発した獣戦機(メカ)を操る部隊「獣戦機隊」を結成するのです
そして、4人が乗る獣戦機が合体したロボット「ダンクーガ」でムゲ帝国との激戦を繰り広げていきます
獣戦機隊のチームワークがバラバラだったり、士官学校時代の上官シャピロ・キーツ(cv.若本規夫)が裏切り敵対するなど…いがみ合いながらも戦いの中で成長していく主人公の忍たち獣戦機隊の活躍が魅力的な作品であります
間違えだらけの"スパロボ知識"
本作はゲーム「スーパーロボット大戦」にも何度も参戦するほどの人気作品ではありますが、本編の内容と反している点が幾つかあると感じます
まずは、スパロボだけで知っている人は驚くであろう、TV版ならではの『ダンクーガ』の魅力を書いています
第16話まで登場しないメインメカ
本作の特徴といえば、忍・沙羅・雅人・亮の4人の獣戦機隊のメンバーのメカが合体して登場する人型メカ「ダンクーガ」ですよね
ロボットアニメにおいて、ロボットとは花形…メインメカを楽しみに観る人も多いと思います
しかし、この「ダンクーガ」と呼ばれる人型メカなのですが…作品中盤まで全く出てきません!
かつてメインメカが、1クール(12話)を越えても登場しない作品があったでしょうか…
しかし、これでもか!と溜め、待ちに待って登場するダンクーガはカッコいい以外に言葉が出てこないほど美しく輝くのであります
あとダンクーガは、4人が乗ったメカが合体したロボットでもありますので、チームワークも大事なのです
尖った個性の塊である4人のチームワークが完成してこそ、ダンクーガは最大限の力を発揮するのです
そんな4人のチームワークも含めて合体するまでの過程を段階的に見せてくるストーリー構成になっているので、ダンクーガが登場しなくてもめちゃくちゃ面白い作品になっています
ちなみに、スパロボでも大活躍する必殺技「断空剣」…
こちらはTV本編では登場しませんので悪しからず…(OVA「失われた者たちへの鎮魂歌」より登場)
有名な戦闘BGMの衝撃の事実
『ダンクーガ』と聞いて始めに思い浮かべるのが、いけたけしさんが歌う「バーニング・ラヴ」ではないでしょうか
『ダンクーガ』がスパロボに参戦する時の戦闘BGMも「バーニング・ラヴ」が多いですし、80年代のカッコいいアニソンにも必ず名前が挙がる主題歌であります
しかし、この「バーニング・ラヴ」…よくOP(オープニング曲)と間違えられることがありますが、実はED(エンディング曲)なのです!
自分も見始めるまで知らずめちゃくちゃ驚きました
『ダンクーガ』の(毎エピソードの)終わり方にはパターンがあり、だいたいが戦いにより荒廃した町で「俺たちの戦いはこれからも続く…」という雰囲気を醸し出した打ち切りENDみたいな終わり方をします
そこから暗転して流れるのが、EDの「バーニング・ラヴ」
暗転してすぐ歌い出される「バーニング・ラヴ」は、イントロがなくAメロからフルスロットで燃えるように歌われるのです
不燃焼感ある終わり方をした本編を焼き焦がすように歌われる、その勢いこそがEDとしての「バーニング・ラヴ」の魅力であります
ED以外にも『ダンクーガ』の主題歌は魅力があり、藤原理恵さんが歌う前期OP「愛よ ファラウェイ」と後期OP「ほんとのキスをお返しに」は80年代後期の時代背景を感じれる主題歌になっております
1984年以降、新人歌手(アイドル)にアニメの主題歌を務める傾向が増えていき、藤原理恵さんも本作をきっかけに(「愛よ ファラウェイ」で歌手デビューをします)
更に藤原理恵さんは、本作の重要キャラクターであるローラ・サリバンの声優を担当し、戦争により母を亡くした戦災孤児の少女という難しい役を演じております
そして、本作の挿入歌として度々登場する「ハーモニーラヴ/藤原理恵」も素晴らしい曲なので、本編を視聴する際は是非注目していただければと思います
個性が強すぎるッ!!獣戦機隊メンバー
先ほども書いたように、メインメカである「ダンクーガ」は作品中盤からしか登場しません
それなのに『ダンクーガ』という作品が面白いのは何故かと言うと、キャラクターにあります
個性が強すぎる為にチームワークに問題がある獣戦機隊…
今回はメインキャラにあたる、獣戦機隊メンバー4人のキャラクター紹介を書きます
藤原忍(cv.矢尾一樹)
獣戦機隊のリーダーであり、本作の主人公の男(搭乗機: イーグルファイター)
短気で自己中心的、上官にはすぐに反発する…80年代によくいた反抗的なキャラの属性を全部備えています
しかし軍人としての使命感は強く、ムゲ帝国の非情な攻撃に怒りを示します
とにかく口癖である「「やってやるぜ!」」のインパクトが強いキャラクターです
80年代の矢尾一樹さんといえば、『ガンダムZZ(1986)』のジュドーや『メガゾーン23 PART2(1986)』の矢作省吾のような大人に対して反抗的な態度とるキャラを演じられているイメージがあり、本作の忍も同じ系統のキャラクターと言えます(当時の流行りなんでしょうね)
結城沙羅(cv.山本百合子)
獣戦機隊の紅一点、男勝りな性格(搭乗機: ランドクーガー)
士官学校時代にシャピロと交際しており、シャピロと共に軍を抜けようとした過去があります
そして、自分を捨ててムゲ帝国に寝返ったシャピロを憎み自分の手で撃とうと復讐心に燃えるのです
本作を見始める前は"クールビューティー"という感じのイメージをしていたのですが、ツッコミ役にも回ることもあったり冗談も言うなど万能キャラクターでありました
あと私服のセンスがハイレベル過ぎるのも沙羅の素晴らしい特徴であります
(この私服のセンスも80年代後半ならではって感じで好きです)
そして私は、沙羅をきっかけに山本百合子さんの声にハマってしまい、山本百合子さんが主演されている『レディジョージィ(1983)』を現在視聴しております
こちらでは沙羅とは全く違った山本さんの演技が観れ、ストーリーも非常に面白い作品であります(後日、紹介記事を書く予定です)
式部雅人(cv.中原茂)
獣戦機隊のお調子者、忍より一学年下の後輩(搭乗機: ランドライガー)
幼い顔立ちから女性からはモテて、子どもからの人気もあります
陽気で遊び人である雅人なのですが、忍が連れてきた謎の少女・ローラ(cv.藤原理恵)に一目惚れするのです(この2人の関係性がまた良い)
世界屈指の財閥である父親に反発して軍に入隊するなど、軍人として生きる強い信念も持ち合わせています
司馬亮(cv.塩沢兼人)
獣戦機隊の司令塔、忍より一学年上の先輩(搭乗機: ビッグモス)
冷静沈黙なキャラクターで忍によく助言するのですが、意見が食い違い衝突する事があります
また、時々山籠りをするなど獣戦機隊随一の武闘家という意外な一面もあるキャラクターです
初登場のシーンで白い薔薇を加えて現れるので〔わぁ~…中々キザなキャラが登場したな~〕と感じたのですけど、本編を視聴すればするほど獣戦機隊一(というか作品一)マトモなキャラであるように思えます
その他にも、荒くれ者の獣戦機隊を指揮するイゴール将軍(cv.池田勝)、謎の第三勢力として忍を助ける黒騎士(cv.田中秀幸)など魅力的なキャラクターがたくさん登場します
また、敵であるムゲ帝国側にも『マジンガーZ』に登場しそうなスーパーロボット系のキャラクターが登場するので観ていて面白い作品です
過去との決別、ためらいにピリオド
獣戦機隊の紅一点である結城沙羅、地球を裏切りムゲ帝国の指揮官となったシャピロ・キーツ
この2人の物語も『ダンクーガ』には欠かせない魅力の一つです
シャピロはムゲ帝国に寝返る前は、忍ら獣戦機隊メンバーの士官学校時代の上官でありました
そこで沙羅とも出会い、恋人関係であったわけです
しかし、シャピロは自分の力も認めなかった地球を捨てて行方不明に、そして気づけば敵(ムゲ帝国の指揮官)として現れるわけであります
つまり、"捨てた男"と"捨てられた女"という関係です
シャピロを憎み続ける沙羅…過去も地球も捨てて全人類支配の野望を抱くシャピロ
そんな"悲しい愛のストーリー"に焦点を合わせて観ていただいても面白いと思います
そんな2人の関係性を描いたのが、沙羅役の山本百合子さんが歌う「ためらいにピリオド」という曲です(OVA「白熱の終章」のEDとしても使われています)
その曲の歌詞にはシャピロを思う沙羅の心情が書かれていると同時に、シャピロが見せない顔に怯える沙羅の姿もあり2人の関係性が伺えます
シャピロの秘めた野望を横で見てきた沙羅…しかし、敵として姿を見せたシャピロは恋人であった沙羅すらも殺すことに"ためらい"がありません
沙羅自身もシャピロとの思い出に捨てて、憎悪剥き出しで戦います
まさにそれは、"過去との決別"…「ためらいにピリオド」というわけです
激しいメロディと山本さんの悲しげな歌声が共鳴しあった素晴らしい曲なので、是非聴いていただきです!(自分はOPやED以上に好きな曲で、リピートしまくって聴いています)
視聴、「「やってやるぜ!」」
その他にも"父と子の確執"や"シャピロがムゲ帝国内で成り上がる過程"など様々な見どころがあります("色んなキャラに殴られまくる忍"もオススメです)
TV版の『ダンクーガ』といえば、メインメカの「ダンクーガ」が作品中盤まで登場しないにもかかわらず人気も知名度も高い作品です
それはキャラクターやストーリーに魅力がある証拠だと言えます(あと歌もですね)
今回自分は、ほとんどスパロボだけの知識で観たのですが、スパロボをプレイして作品だけは知っているという人こそ観ていただきたいです
スパロボで知っている『ダンクーガ』とは全くの別物の魅力があり、作品中盤まで登場しないダンクーガを体感していただきたく思います(笑)
皆さんも忍のように「「やってやるぜ!」」で、『ダンクーガ』を視聴しましょう!!