全国の三千万人の80年代アニメファンの皆様
こんばんは、SATAトミオです
今日はここ「80年代アニメを知りたい!伝えたい!」国技館より『80年代プロレスアニメ特集』をお送りしております
古舘伊知郎さん風のそれっぽい感じの実況から始めましたが、今回は2月19日のプロレスの日を記念して『80年代プロレスアニメ特集』をやってやるって❗️
プロレスの日とはーー1954年(昭和29年)、2月19日に蔵前国技館で日本初のプロレス試合【力道山・木村政彦 組VS シャープ兄弟】が行われたことを記念する日ことであります
実はプロレスこともちょっとだけ知っている私
新日本プロレスを観て、たまに会場へ足を運んだりもします(最近は行けてませんが…)
昭和プロレスに関してもAmazonプライム・ビデオで配信されている「有田と週刊プロレスと」などで少しだけ勉強しております
80年代といえばプロレス黄金期の時代でもあります
金曜日のゴールデンタイムにはテレビ朝日系列で【新日本プロレス】を、土曜日のゴールデンタイムには日本テレビ系列で【全日本プロレス】がテレビ中継されていました
その為、80年代のアニメにも多大な影響を与えたのです
今回の記事は80年代のアニメ作品を軸に、プロレスブームがアニメにどのように影響を与えたのか、プロレスの話も交えて書いていきます(素人レベルなプロレス知識と素人レベルなアニメ知識のタッグマッチをご覧ください)
タイガーマスク二世
1981年4月20日〜1982年1月18日にかけて放送されました(全33話)
本作は「タイガーマスク(1969)」の続編であります
しかし前作「タイガーマスク」は日本テレビ系列での放送でありましたが、本作はテレビ朝日系列での放送となっています
その理由は、アニメ「タイガーマスク二世」が新日本プロレスとのタイアップタッグを組んでいたからであります
そして、そのタイアップで生まれた覆面レスラーが【初代タイガーマスク】であります
1981年4月23日、蔵前国技館で初代タイガーマスクは対 ダイナマイトキッド戦でデビューしました(『タイガーマスク二世』の初回放送から3日後)
初代タイガーマスクの軽快でアクロバティックな動きは多くの子どもを虜にして、プロレス人気に更なる火をつけることになりました
初代タイガーマスクは子どもたちのヒーローになるわけです
『タイガーマスク二世』には、アントニオ猪木や坂口征二など、当時の新日本プロレス所属のレスラーも実名登場します
現在、東映Youtube公式チャンネルにて第1話が無料配信されていますので、是非ご覧ください♪(全話配信してくれ!)
【公式】タイガーマスク二世 第1話「ほえろ! リングの誓い」
キン肉マン (1983〜1986)
言わずと知れたプロレス漫画の金字塔
週刊少年ジャンプで連載され、1983年にテレビアニメ化、1991年には王位争奪編のテレビ放送があり、2011年からは王位争奪編の続編漫画が『週プレNEWS』で現在も連載中であります
元々はプロレス漫画ではなく、キン肉マンと怪獣の戦いを描いた作品でした
本作がプロレス作品へと路線変更していったのも、当時のプロレス人気が影響しているのではと感じます
【公式】キン肉マン 第1話「キン肉星からの使者の巻/アメリカから来た男の巻」
初代タイガーマスクが突然の引退…子どもたちに絶大な人気があった初代タイガーマスクの引退は新日本プロレスに大きな打撃を与えます
ニュースターを獲得しようと覆面レスラーを新たにデビューされるも初代タイガーマスクほどの人気を得ることはできなかったのです(ザ・コブラというレスラーのことです)
そこで浮上してきた名前がキン肉マンなのであります
知名度も抜群!子ども人気もすごい!
早速、キン肉マンのプロレスデビューに動き出した新日本プロレス…しかし、ここで重大な問題を見落としていたのです
『キン肉マン』が放送されていたのは日本テレビ系列、ライバル団体・全日本プロレスと提携を組んでいるテレビ局であります
当然許可が下りず、キン肉マンのマスクまで準備していた新日本プロレスは撤退を余儀なくされたのです
デビュー目前でありながらも、お披露目することができなかったキン肉マン
しかし、新しい覆面レスラーの登場を予告していた新日本プロレス…キン肉マンをデビューさせるわけにもいかなくなった苦しい状況で生まれた覆面レスラーが【ストロング・マシン】であります
"お前、平田だろ事件"や"しょっぱい試合をして、すいませんでした"など数々の伝説を残してたレスラーですが、2018年で現役を引退しました
獣神ライガー
1989年3月〜1990年1月に放送された永井豪原作のアニメ(全43話)
本作は『ガンダム』シリーズなどで知られるサンライズ製作のテレビアニメで、ロボットアニメを多く手がける会社というだけあってロボットアクションが目立つ作品となっています
一見プロレスとは無縁に思われる作品でありますが、この作品から誰もが知る名レスラーが誕生しているのです
『獣神ライガー』はプロレス描写もない無関係に等しい作品ですが、新日本プロレスとタイアップし誕生したレスラーが【獣神ライガー】であり、…のちの【獣神サンダー・ライガー】であります(決して、山田恵一ではありません)
プロレス以外にもバラエティ番組などで大活躍の獣神サンダー・ライガー(以後:ライガー)選手
元々は作品と同名のリングネーム"獣神ライガー"として、1989年4月24日の東京ドーム・小林邦昭戦でデビューしました
デビュー後も『獣神ライガー』の作品展開に合わせて"ファイヤーライガー"→"獣神サンダー・ライガー"へと変化していきます
放送終了後もライガー選手は獣神サンダー・ライガーとして新日本プロレス所属で活躍し、IWGPジュニアヘビー級王座を11回獲得・BEST OF THE SUPER Jr.でも3度の優勝など輝かしい成績を残しました
『獣神ライガー』のオープニング曲でありライガー選手の入場テーマ曲「怒りの獣神」が、ドームクラスの会場で流れる時はそこがライブ会場のような盛り上がりになります
自分も会場で「怒りの獣神」を聴いてライガー選手の入場を見たときは興奮しっ放しでした
しかし…2020年1月5日、場所はデビューと同じ東京ドームでライガー選手は引退をされました
獣神ライガーとなってから31年…
レスラーが30年という長い間、第一線で活躍するのは身体的にも相当大変なことです
本当にお疲れ様でした
【新日本プロレス】31年間の獣神伝説 ー 獣神サンダー・ライガー引退セレモニーVTR
プロレスが80年代アニメに与えた影響
先ほどまではプロレス団体によるタイアップで巻き起こったムーブメントについて書いてきましたが、プロレスブームの影響により生まれた作品を紹介していきます
プラレス3四郎
1983年6月〜1984年2月にかけて放送されました(全37話)
名前の通り、80年代に人気であった【プロレス】と【プラモデル】を合体させた夢のような作品
ロボットの形をしたプラモデル"プラレスラー"を使ったロボット競技「プラレス」を主人公・3四郎が"プラレスラー"柔王丸で戦うストーリーです
キャラクターデザインは「テイルズ」シリーズで知られている、いのまたむつみさん
現在動画配信サービスなどで配信されておらず、なかなか観れない作品となっています
ダーティペア
1985年7月〜12月にかけて放送されました(全26話(TV24話+OVA2話)
その他にも劇場版、OVA(OAV)シリーズと続くヒット作となった本作でありますが、原作は1979年に高千穂遙さんによって書かれた短編小説から始まるシリーズであります
"ダーティペア "という名前は、70年代に活躍した女子プロレスタッグチーム「ビューティペア」が元ネタとなっています
ウォナビーズ
1986年12月に発売されたOVA(OAV)作品
80年代は女子プロレスも熱い時代でありました
『ウォナビーズ』は女性2人組のアイドルユニットの戦いを描いたプロレスアニメです
実況アナウンサー役に古舘伊知郎さんを起用、本作の挿入歌「アダムの林檎」を歌われている当時・聖飢魔IIのボーカルであったデーモン小暮(現:デーモン閣下)さんもゲスト声優として参加されています
80年代アニメのプロレスエピソード
80年代のアニメはプロレスを扱ったエピソードのある作品が数多くありました
簡単にですが紹介させていただきます
キャッツアイ(1983)
#18「追いつめられて」
キャッツアイは逃亡中に女子プロレスラー「タイガーレディス」に変装し、プロレス試合をするシーンが描かれいます
光速電神アルベガス(1983)
#31「ほたるは熱烈プロレス狂」
ほたるに惚れている熊井五郎が、プロレスラーになる為に奮闘する回です
ストップ‼︎ひばりくん!(1983)
#21「女子プロレス!理絵VSひばり」
ひばりくんらが女子プロレス団体のテストを受ける回です
重戦機エルガイムII フェアウェル マイ ラブリー+ペンタゴナ ドールズ(1987)
『重戦機エルガイム(1984)』のOVA(OAV)2作目の最後に挿入されているオマケアニメ
きまぐれオレンジロード(1987)
#14「予知夢! まどかと恭介ついに破局!」
まどかが朝のトレーニングの一環にプロレスをするシーンが描かれています
シティーハンター2(1988)
#12 「場外乱闘流血必至!! 恋のコブラツイスト」
獠と香は度重なる嫌がらせを受ける女子人気レスラー・久美のボディガードの為にプロレス合宿所まで同行する話
その他にも『ハイスクール!奇面組』に登場する冷越豪が熱狂的なプロレスファンであったり、『Dr.スランプ アラレちゃん』では"プロレスごっこ"と称してアラレちゃんが無邪気に恐ろしい攻撃をする回などもございます(『ドラゴンボール』にゲスト登場した時も、ブルー将軍に対してアラレちゃんはプロレスごっこをしていましたね)
まだまだプロレスをテーマとしたエピソード作品はあると思いますが、いかにプロレスと80年代アニメの間に深い繋がりがあることをわかっていただけたと思います
再び、プロレス×アニメの時代へ
獣神サンダー・ライガー選手が引退されたことで、80年代アニメとプロレスの大きな流れは終わりを迎えました
しかし今プロレス業界は、昔のような輝きを取り戻しつつあると言われています
プロレスブームが確実に巻き起こっているのです
プロレスブームがドンドン加速すれば、80年代のプロレス黄金期のようにアニメとタイアップなど、再びアニメとプロレスは強力なタッグチームになるのではないかと期待してます!
(現在連載中の『キン肉マン』の新作アニメも観たいですからね)
以上!