80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

【地元の力を感じろ🗻】『富野由悠季の世界』【島根会場レポート】

2020年1月11日(土)から、ついに『富野由悠季の世界』島根会場が開幕しました

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そして私は前日(1/10)に行われた内覧会に引き続き、開幕当日も招待者として参加させていただきました

こちらのブログ記事では、島根会場のレポートとその魅力について書いていきます

(内覧会&富野監督との2ショット記念撮影レポートのブログ記事はこちらから)

80sanime.hatenablog.com

 

グラントワの世界

富野由悠季の世界』島根会場は島根県益田市にあり、島根県といっても山口県に近い位置にあります

最寄駅はJR益田駅で、グラントワ行きのバスも駅から出ていますが、徒歩でも約20分とそんなに遠くありません

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グラントワの中に入り、ロビー近くでは『富野由悠季の世界』お馴染みのダイターン3立像がお出迎え

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さらにロビー上部には『ガンダム』『イデオン』『ザブングル』『ダンバイン』の壁画のような映像が映し出されています(カッコ良すぎます!)

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会場を彩るプラモデルの数々

グラントワのでロビーなどに展示されているガンプラの数に圧倒されます

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SDサイズのガンプラから1/100スケールの大きいガンプラまで、至ることに散りばめられております

こちらのプラモデルらは、益田市にある株式会社ツクロ様や地元の方々によって作られたそうです

プラモデルで島根会場を盛り上げようとする熱意が見てとれます

また益田市周辺の飲食店・ホテルなどでもガンプラの展示がされており、ガンプラ写真撮影OK、SNS投稿OKとなっております

ガンプラも会場を彩る大事な展示物の一つなので、会場内を見渡してみてください

そしてSNSに投稿して、『富野由悠季の世界』島根会場を皆さんで盛り上げていきましょう!

 

 

種類豊富な特製絵柄チケット(当日券)

島根会場には豊富な特製チケットの種類があります

当日券(一般・大学生・小中高生)にWEB割引から購入できる団体割引券などもあります(これら以外にも特製絵柄チケットがあるそうですが該当外の為購入していません)

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また一般当日券が1000円と、他会場よりもお安いお値段になっております

今回、自分が買える種類だけの特製チケットを手配していただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました!(手間をお掛けしてすいませんでした)

 

島根会場、三つの入り口がお出迎え⁉︎ 

では、ここから島根会場・展覧会場内について書いていきます

福岡・神戸と続き、今回も作品配置マップを(勝手に)書かせていただきました

これが島根会場です

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なぜだ!?、なぜ違うゥ!!!

私も福岡・神戸と『富野由悠季の世界』を見てきた、いわゆる"富野展上級者"のわけです(カッコつけて言ってみました)

福岡・神戸会場と『富野由悠季の世界』を見てきたグルメな目線で展覧会を回ってやろうと意気揚々と入場したら、いきなり出鼻をくじかれました

まさかの三つの入り口(進行ルート)がお出迎え

今までは一筆書きのように一本道を順路通り回るというのが『富野由悠季の世界』の定石でした

富野由悠季の世界』は章ごとに分かれていて、進行ルートが示されていますがどこから見ても構いません(通った経路を引き返して見ても問題ありません)

三つの進行パターンから見て回れることで、より自由度の増した展覧会になったのではないかと思います

順路通りに回りたい方は、展覧会内の標識を確認していただくか、私の作成した作品配置マップを参考にしてください(入口すぐの順路④の方に先に目がいき、間違えやすいので注意です)

 

入場してすぐに「アニメができるまで」のゾーンがあり、本来は展示物がないであろうエリアにまで溢れる光景は、さすが『富野由悠季の世界』と感心しました

そして本展覧会初の自動扉を挟んで入るという形式(展示物が多い故にそうなったと思います)


展覧会スペースは今までの2会場(福岡・神戸)に比べれば、多少小さいでしょうか

だからこそ、展示物を一部入れ替える前期・後期制を導入しているのだと思います(観覧料も安いのもその理由かと)

しかし、展覧会のスペースが小さいからといって、侮ると痛い目を見るのが『富野由悠季の世界』

ここで島根会場の魅力を紹介したいと思います

 

『海に陽に』エリア、イデと接触する

私が大好きな『海に陽に』が流れるエリア【この世界を風景のーDive】を紹介します


【この世界を風景のーDive】(命名: 『海に陽に』エリア)とは、富野作品の映像を複数のプロジェクターから四方に掃射し、独特の世界観が作り出される空間であります

富野作品の印象的な場面を重なり合わせて振り返ることにより、『∀ガンダム』の作品内に登場する【黒歴史】を見ているみたいな感覚にあります


福岡会場は「アニメができるまで」エリア後…神戸会場では展覧会入り口手前の階段スペースにありました

そして今回の島根会場は『劇場版ガンダム』エリアの後に配置されています(イデオン前とも言えます)

なぜ『劇場版ガンダム』エリアの後に配置されたのかは…わかりません!(おい)

 

しかし『イデオン』エリアからも近く、イデオンの曲である『海に陽に』のカラーに一番合う場所に配置されたのではないかと感じてます

 

映像はより見やすく、より快適に

富野由悠季の世界』は映像で魅せる展覧会でもあり、富野作品の抜粋映像にも他会場との変化が見られました

神戸会場ではプロジェクターを使った大画面スクリーンで映像が公開されている作品もありましたが、島根会場は福岡会場と同じような形式に戻り、全て液晶モニターでの展示でした

しかし、複数の作品を一つのスクリーンで使用していた神戸会場とは違い、島根会場では作品ごとにモニターが用意されている箇所もあり、観たい作品の映像をよりスムーズに観れるようになっていました(例:ガンダムF91 (約18分)とVガンダム(約17分)が、別のモニターで展示されるようになっていた)


さらに『ガンダム Gのレコンギスタ』エリアでは、1シーンごとに個別で液晶モニターが使われる贅沢っぷり

モニター横に展示されている該当シーンの絵コンテと照らし合わせながら見れる配置にされていて、最新作である本作に対しての熱い思いを汲み取りました

 

ホビーから見る富野由悠季の世界

島根会場で大きく変わったのがホビー関係の展示であります

他会場でもプラモデルの展示がありましたが、プラモデルのパッケージも同じショーケース内に展示されています

その中でも極めつきは、クローバー社から発売されたおもちゃ、【クローバー ダイカストザンボット3 合体セット コンビネーションプログラム 」】や【クローバーダイカスト機動戦士ガンダム DX合体セット」】がパッケージと中身も展示されており、自分も初めて拝めて大興奮でありました

ホビーを通して富野作品に思い入れのある方にも充分に楽しんでいただける展覧会になっております

 

名曲「哀・戦士」はこうして生まれた

そして今回の島根会場の大きな目玉でもある「井荻麟作詞生原稿」

そこには「劇場版 機動戦士ガンダムⅡ」の主題歌「哀・戦士」の第3稿原稿と完成稿原稿が展示されています

特に注目していただきたいのは第3稿原稿

完成稿では使われなかった衝撃の歌い出し、次第に歌詞が出来上がっていく過程には感動すらもおぼえました(是非、島根会場でご覧ください)

 

島根会場限定の和菓子「シャア専用源氏小巻」

神戸会場では『富野由悠季の世界』限定グッズを扱った特設ショップが展覧会場内の出口後にありましたが、島根会場では福岡会場同様に展覧会の外に開設されております(入場なしでお買い物ができます)

さらに島根会場限定商品として、地元の老舗和菓子店「三松堂」とのコラボしたシャア専用源氏小巻」があります

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シャアとその愛機たちが刻印されたグラントワでしか買えないスペシャル限定な和菓子です(シャアをイメージした赤い箱も良いですね)

即日完売のお菓子なので、在庫状況は『富野由悠季の世界』展公式ツイッター又はグラントワにあるミュージアムショップ「コンアモール」公式ツイッターで確認してください

富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) | Twitter

con amore(コンアモール) (@conamore11) | Twitter

 

島根会場限定オリジナルコースター

富野由悠季の世界』島根会場では地元の空港・飲食店とのタイアップ企画として、特製オリジナルコースターが貰えるキャンペーンがあります

オリジナルコースターA

羽田〜萩・石見空港間の飛行機搭乗券と本展観覧券又は半券をグラントワ総合カウンターで見せると貰うことができます

羽田〜萩・石見区間は約2時間と非常にアクセスがいいので関東圏の方は是非ご利用下さい!

 

オリジナルコースターB

島根会場入場時に貰える『石見グルメでプレゼント』引換券を参加店で飲食し、渡すと貰うことができます

(萩・石見空港を利用される方は、空港内にある「キッチンそらら」さんでも使用できます)

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                                 私が食べたハンバーグカレーです

参加店はこちらのページで確認することができます

 島根県芸術文化センター グラントワ

 


 

もちろん、本会場でもトイレ休憩・食事休憩などで途中退出しても、半券を提示すれば再入場は当日のみOKです

是非じっくりと『富野由悠季の世界』島根会場に浸ってください

 

地元の力溢れる、島根会場

今回の展覧会も福岡・神戸会場とは全く違う展覧会であることを感じました

もちろん一部の展示物の違い・作品配置場所の違いなどの細かな違いを挙げればキリが無いのですが、一番に違うと感じたのは"土地の持つ力"です


今までに開催された福岡・神戸会場は、どちらとも周りに住宅地が少ない都会の中にある美術館での開催でした

しかし島根会場である島根県立美術館は、出るとすぐに住宅地があります

 

島根県立美術館に面している道路(通称:グラントワ通り)には富野展特製タペストリーが灯籠のように町を華やかに照らし、町を歩けば至るところに『富野由悠季の世界』のポスターが貼ってあります

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コースター配布による地元飲食店・萩・石見空港とのタイアップ、地元の企業や住民参加のプラモデル作品展示、地元の老舗和菓子店とコラボした和菓子など…

地元の人の協力・応援で、他の会場とは違った素晴らしい展覧会になっているのであります

 

それは、益田市そのものが『富野由悠季の世界』島根会場と言っても差し支えないはずです

町全体で『富野由悠季の世界』展をつくり上げている…これこそが富野監督が開会式や開幕イベントでも話させていた"地の力"でもあり、島根会場の最大の魅力だと感じました

 
決して展覧会の規模や立地だけで、その会場の良さが決まるわけではございません

そこに込められたスタッフの方の思いや小さいなりに満足していただこうという工夫の数々が『富野由悠季の世界』島根会場をより豊かな世界へと導いてくれたと確信しました

また細やかな会場の違いに目を向け、その意図を自分なりに考えることが巡回展を回る意味なのではないでしょうか

 



2月には富野監督とゲストにMIQさん奥井亜紀さんが登壇されるイベントトークショー&ライブ「井荻麟の世界」】、3月には富野監督登壇の【劇場版『GのレコンギスタⅠ』「行け!コア・ファイター」特別上映会&アフタートークが開催されます

島根会場は前期と後期と分かれており、一部展示物の入れ替えがあります

後期の展示物入れ替えの際に、グラントワ内に展示されているガンプラも入れ替えされるらしいので、"もう観覧された''という方も後期開催に合わせてもう一度来館されることをオススメします

島根会場のイベント・オススメ情報はこちらから↓

80sanime.hatenablog.com

 

"地の力"というのは写真や文面だけでは感じとることは不可能です

自分の足で大地に立ち、その地を360°見渡して初めて何かを感じ取ることができるはずです


何度でも言います…!

福岡・神戸に行かれた方、是非島根会場にお越しください‼︎

絶対に違って見えます!!

 


今後も『富野由悠季の世界』の情報や80年代アニメについての記事を更新していきます

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富野由悠季の世界」島根会場

会期 2020年1月11日(土)〜3月23日(月)

《前期》1月11日(土)~2月17日(月) 《後期》2月19日(水)~3月23日(月)

会場 島根県立石見美術館
〒698-0022 島根県益田市有明町5-15

www.grandtoit.jp

「富野由悠季の世界」公式サイト→https://www.tomino-exhibition.com/index.html

 


 過去の会場レポートはこちらから

80sanime.hatenablog.com

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