皆さん、City pop(シティポップ)は聴いていますか?
どうも、最近は杉山清貴&オメガトライブ(S.Kiyotaka & Omega Tribe)をずっと聴いているSATAトミオです♪
以前書かせていただいたCity pop(シティポップ)の記事が大変好評みたいで非常にありがたいです
自分のブログのアクセス数でもNO.1の記事ですし、それを考えると日本でのCity pop(シティポップ)人気が徐々に上がってきていることを実感します
(⬇️こちらの記事を読む前にCity pop(シティポップ)第一弾の記事から読んでくださいね♪⬇️)
前回は海外人気の謎というアプローチから記事を書きましたので、今回は現在の日本(国内)でのCity pop(シティポップ)人気について書いていきます
記事を読まれている方の中には"City pop(シティポップ)とは、何ぞや?"と思われている方もいらっしゃるかも知れませんので簡単に説明します…
City pop(シティポップ)とは
主に1970年代後半から1980年代に流行した、都会のイメージを連想されるポップスの事をさします
またその多くが洋楽の影響を受け、独自に進化したサウンドとも言われています
そして近年、Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)やFuture Funk(フューチャーファンク)といったサンプリングを使用した新たな音楽ジャンルの登場から元ネタとして使われていたCity pop(シティポップ)がYoutube上から海外を中心に人気を集めていたわけです
その中でも竹内まりや(Mariya Takeuchi)や山下達郎(Tatsuro Yamashita)の曲がアンセム(聖域)的な人気で、5月に公開された竹内まりやの「Plastic Love」の新たなPVは現時点で150万再生を突破しました
日本でのCity pop(シティポップ)人気も、ここ半年で大きく広がってきているように感じます
ここで紹介したいと思います
City pop(シティポップ)レコードのCD化
当時のアナログレコードのリマスター化やレコードのみでしか発売されていなかったアルバムのCD化も増えてきています
最近だとタワーレコード限定で『シティ・ポップ復刻盤』が続々と発売されています
ラインナップには芦部真梨子(Mariko Ashibe)、村田有美(Yumi Murata)などがあります
その中でも芦部真梨子(Mariko Ashibe)さんのアルバム『ストリート・スキャンダル』には、1984年に放送された『ガラスの仮面(Glass No Kamen)』の作品名と同名のOPも収録されています(ボーナストラックにはEDの「パープル・ライト(Purple Light)」も収録)
tower.jp
City pop(シティポップ)人気の火付け役、Night Tempoの存在
City pop(シティポップ)を取り扱った雑誌やウェブ記事が急増しました
雑誌では「ユリイカ」2019年12月号にVaporwave(ヴェイパーウェイヴ)の特集があり、「レコードコレクターズ」増刊号〔シティ・ポップ 1973-2019〕、「ギター・マガジン」2020年1月号、「昭和40年男」2020年2月増刊号で〔俺たちを背伸びさせた洋楽&シティポップ大全 〕などでCity pop(シティポップ)の特集が組まれています
ユリイカ 2019年12月号 特集=Vaporwave ―Oneohtrix Point Never、Vektroidから猫 シ Corp.、ESPRIT 空想、2814まで…WEBを回遊する音楽―
- 作者:ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー,Night Tempo,仲山ひふみ,銭清弘,山形一生
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2019/11/28
- メディア: ムック
記事の切り口は様々でCity pop(シティポップ)の名盤を紹介する記事も有れば、自分のように海外人気を紐解く記事も存在します
こうして色んな記事を読むことで見えてくるものがあります
それはCity pop(シティポップ)人気の火付け役として紹介されているFuture Funk(フューチャーファンク)アーティストであり韓国人プロデューサーのNight Tempo(ナイト・テンポ)さんの存在です
Night Tempoさんは竹内まりや(Mariya Takeuchi)さんの「Plastic Love」をリエディットして、海外でCity pop(シティポップ)ブームを巻き起こしたとされる人物であり、公式リエディット第1弾『Wink - Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』、第2弾『杏里- Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』をリリース
そして公式リエディット第3弾として『1986オメガトライブ- Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』が11月8日に配信リリースされました
リエディットとは、全体的な音色はそのまま残しつつも曲を再編成し、ドラムビートなどの目立たない程度に演奏が追加してアレンジすること
1986オメガトライブの曲といえばやはり「君は1000%」が思いつくでしょう
サビ部分は誰もが一度は聴いたことがある曲だと思います
こちらの曲もNight Tempoさんによりリエディットされており、ライブ映像がYoutubeで公開されております
30年以上も前の曲でこれほど盛り上がる光景は当時を知らない自分ですら少し異様に感じます
しかし、昭和歌謡曲に新たなエッセンスを加えてここまで盛り上がれるダンスミュージックのように仕上げるNight Tempoさんの手腕はすごいと感じます
そして11月下旬から12月上旬には来日ツアーが行われ、日本凱旋で6都市(福岡・名古屋・京都・大阪・札幌・東京)を巡り、東京公演は即日完売につき追加公演がされるなどの大盛況でした
Night Tempoさんの影響はファッション業界までもを巻き込み、先日渋谷パルコにオープンした「Charles Chaton」ではNight Tempoさんと『魔法の天使 クリィミーマミ』がコラボしたグッズ(ロンTとパーカー)が発売されました
めちゃくちゃオシャレで自分でも欲しいくらいです
2020年にも日本でのライブが予定されているらしいですので、Night Tempoさんを中心にCity pop(シティポップ)は更なる人気を集めるのではないかと期待しています
以上、現在の日本でのCity pop(シティポップ)人気についての記事でした…と言いたいのですが、あくまでも当ブログは80年代アニメについて書くブログ…
このままで終わるワケにはいきません!
ということで今回も80's Anime(アニメ)×City pop(シティポップ)が融合した"Anime City pop(アニメシティポップ)"を紹介したいと思います
あれからまたアニメシティポップについて勉強しまして、5曲をセレクトしてます♪
80's Anime シティポップ5選 PART②
NEXT MOVE/美穂(MIHO)
CHOCOLATE LIPSのリード・ヴォーカルの藤原美穂さんが美穂(MIHO)名義で歌われています
元々City pop(シティポップ)としての評価も高く、自分は曲を先に知り、後からアニメで使用された楽曲であることを知りました
美穂さんの透き通る歌声が『カルフォルニアクライシス』の世界とベストマッチしている楽曲です
また美穂さんは作品と同名のミニ・アルバムレコード『CALIFORNIA CRISIS』を発売されており、海外での人気もすごく一時期はネットオークションで1万円以上もするプレミアムレコードでした(現在は復刻LPが発売されており、価格レートが下がっています)
殿方ごめん遊ばせ(Tonogata Gomen Asobase)/南翔子(Shoko Minami)
『うる星やつら』の第6オープニング曲
『うる星やつら』の曲といえば、先日BS・NHKで放送された『全るーみっくアニメ大投票』の歌部門で第1位に輝き有終の美を飾った「ラムのラブソング」みたいな風潮がありますが、個人的にはこちらの曲を推しています
初めて聴い時、あまりの衝撃でずっとオープニング部分をループしながら〔マジか……〕と呟いていました
なぜそう思ったのかポイントにして説明していくと
・〈上等よ〉と歌詞のタイミングでかかってこい!ポーズをするラムちゃんがかわいい
・〈ウィンク もう一つ押しよ〉という歌詞のところの、ラムちゃんのウィンクが可愛さよ
・サビのときの、ラムちゃんの顔アップの表情の多彩さ(歌詞に合わせて口パクするのも可愛すぎる)
要するにラムちゃんが可愛すぎる!というわけです
リズミカルなCity pop(シティポップ)メロディとラムちゃんの可愛さで完成されるオープニング映像を是非ご覧ください
殿方ごめん遊ばせ(Tonogata Gomen Asobase)/南翔子(Shoko Minami)
『うる星やつら』にはAnime City pop(アニメシティポップ)調の曲は他にもあり、第2オープニングの「Dancing Star/小林泉美(Izumi Kobayashi)」などがあります
City pop(シティポップ)というよりはディスコチックな曲であるかもしれませんが、こちらもまた違ったラムちゃんの可愛らしさがあるオープニング映像になっています
Dancing Star/小林泉美(Izumi Kobayashi)
Urusei Yatsura - Opening 2 - Blu-Ray - Re-mastered [HD] [CC]
ガラスの仮面(Glass No Kamen)/芦部真梨子(Mariko Ashibe)
芦部真梨子さんのアルバム『ストリート・スキャンダル』がリマスターCD化されるということでアルバム内に収録されている「ガラスの仮面(Glass No Kamen)」を紹介します
名前の通り『ガラスの仮面』のオープニング曲
黒バックの背景の前で主人公の北島マヤがレオタード姿でダンスをする映像となっています(今見ると少しぎこちないダンスではありますけど)
本作の前年に公開された映画『フラッシュダンス』の影響をうけてるのかと思わされます
光と影の表現が特徴的なオープニング映像で、透過光を使った演出はスポットライトをイメージさせられます
ガラスの仮面(Glass No Kamen)/芦部真梨子(Mariko Ashibe)
また芦部真梨子さんが歌われるエンディング曲「パープル・ライト(Purple Light)」もCity pop(シティポップ)味があり、すごくいい曲です
横浜マリンタワーが見える港を止め絵にして、昼から夕方に…夕方から夜にと、時間経過型の映像がすごく印象的なエンディングです
また映画のようなエンドロールも他の80年代テレビアニメ作品ではあまり見かけないように思えます
パープル・ライト(Purple Light)/芦部真梨子(Mariko Ashibe)
一世紀めのエルジェル(Issikime No Angel)/HIT BOY
『忍者戦士飛影』のエンディング曲
City pop(シティポップ)の明確な定義がないからこそ、この曲をCity pop(シティポップ)としてチョイスしたいと思います
しっとりしたメロディと艶めかしい歌い方が癖になる曲です
特にサビ部分の〈それは別離(わかれ)じゃないから〉というところのかすれ声がたまりません
エンディングの映像も素晴らしく、イントロ部分の宇宙船から上空に放射される光がネオンの光と似て、City pop(シティポップ)特有の映像美を醸し出しています
そしてサビ前のところで、涙目したロミナ姫(白髪の女の子)の顔がアップになり横を向き、涙の粒が弾けるシーンは涙がシャボン玉のような泡に見える演出になっていてオシャレですね
一世紀めのエルジェル(Issikime No Angel)/HIT BOY
雨にキッスの花束を(Ame Ni Kiss No Hanataba Wo)/今井美樹(Miki Imai)
『YAWARA!』の第2オープニング曲
楽曲とアニメ映像がこれほどマッチングしているその破壊力たるや"Anime City pop(アニメシティポップ)の頂点"といってもいいと思います
イントロ部分の透過光演出、多彩なヘアー・ファッションチェンジなど、どのシーンを切り取っても都会的な雰囲気があり、City pop(シティポップ)の世界を作り上げています(はっきり言って反則級です)
このオープニングは高校生だった主人公の柔が短大へと進んた44話より使用されています(厳密に言えば90年代の曲なのですが細かいことは気にしてはいけません)
より美しい女性へと成長した柔の姿が見れるのがポイント高いオープニングですね
雨にキッスの花束を(Ame Ni Kiss No Hanataba Wo)/今井美樹(Miki Imai)
『YAWARA!』といえば第1オープニングの「ミラクルガール(Miracle Girl)/永井真理子(Mariko Nagai)」も忘れてはならない名曲です
こちらでも多彩なファッションチェンジが行われており、ショップ前で柔のおじいちゃん・治悟郎さんと一緒にダンスをするシーンは軽快なメロディと相まって素晴らしいカットです
また柔が座っているテーブル席へ治悟郎さんがパフェを運ぶシーンは、山下達郎(Tatsuro Yamashita)や大瀧詠一(Eiichi Ohtaki)らのジャケットイラストで知られる永井博さんや鈴木英人さんのようなタッチで描かれた背景がCity pop(シティポップ)の世界を連想させられます
ミラクルガール(Miracle Girl)/永井真理子(Mariko Nagai)
『YAWARA!』は柔道アニメで競技をするシーンが多く、普段オシャレができない柔が女の子らしくさまざま衣装に着替えて登場する姿は本編とギャップがあり、よりオープニングの存在が引き立つ演出になっているのがいいですね
番外編
CAT'S EYE(NEW TAKE)/杏里(Anri)
前回も紹介した言わずと知れた『キャッツ♥アイ(CAT'S♥EYE)』のオープニング曲
"Anime City pop(アニメシティポップ)の代表格"といっていいほどメジャーな曲を今更紹介されても…とお思いでしょうが、改めて紹介する理由があります
今回紹介するのは杏里(Anri)さんのアルバム『TIMELY!!』に収録されている「CAT'S EYE(NEW TAKE)」です
同じ「CAT'S EYE」でもアニメ版とは違う別の曲です
「CAT'S EYE(NEW TAKE)」を編曲したのは、角松敏生(Toshiki Kadomatsu)さん
City pop(シティポップ)を聴く者なら誰もが知っているのではないかとぐらい有名な方アレンジャーでありミュージシャンです
「CAT'S EYE(NEW TAKE)」は〔ワン.ツー.スリー.フォー〕という杏里さんがリズムをとる出だしから角松サウンドが一気に広がり、ビーチやネオンの光といった都会的なシーンを連想させられます
アニメ「CAT'S EYE」も充分にCity pop(シティポップ)として優れている曲ではありますが、よりCity pop(シティポップ)に特化した角松版「CAT'S EYE」を聴いた時の衝撃はものすごいです
アニメ版を聴いてから角松版を聴いていただけたらと思います
角松さんはアルバム『TIMELY!!』のプロデュースもされており、City pop(シティポップ)としてすごく良いアルバムなのです
昭和歌謡曲としても有名な「悲しみがとまらない I CAN'T STOP THE LONELINESS」や先ほど紹介したNight Tempoさんの公式リエディット『杏里- Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』にもリエディットされている「Remember Summer Days」(リマスターCD盤のみボーナス・トラックとして収録)など、最高にオシャレなシティポップが満載です
"どれを聴いていいか分からない"というCity pop(シティポップ)初心者の方は、杏里さんのアルバム『TIMELY!!』か、角松敏生さんのアルバムや他のプロデュースアルバムを聴く事をオススメします
City pop(シティポップ)人気が80年代アニメブーム到来のカギ
80年代のCity pop(シティポップ)やアニメソングには多種多様の輝きがあり、聴いていつも驚かされてばかりです
そんな素晴らしい作品、楽曲に出会うたびに自分が知っていることなんてほんの一部でしかないと痛感させられます
Night Tempoさんの影響もあり、City pop(シティポップ)は日本でも浸透してき始めてきているのを実感しますが、まだまだCity pop(シティポップ)を聴ける環境(コンテンツ設備)が整っていないという現実もあります
City pop(シティポップ)人気の重要性をしっかりと考えていただいて、それに繋がるコンテンツを出していただきたいですね
コンテンツが充実し、City pop(シティポップ)が盛り上がれば80年代のコンテンツ全てに注目が集まります
これからもCity pop(シティポップ)ブームが継続的に続いていく為にも、ブログを通じて応援していけたらと思います