現在、Youtubeのバンダイスピリッツ公式Youtubeチャンネルにて順次全話配信されている
『機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ(1982)』
レアな80年代アニメで観とかないといけないなという程度で観始めた本作でしたが…とんでもなくすごい作品でした
まだ全話観ていませんが今、記事を書いておかないと配信が終わってしまう気がするので、視聴途中ではありますが書いていきます
『機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ』は1982年に放送された東映動画(現・東映アニメーション)製作のロボットアニメです(全52話+総集編4話)
あらすじーー
地球人類が宇宙へ進出する時代に、銀河天体図を完成させる為にダイラガーを要する「ラガーガード」は惑星の探査活動を始める。探査活動中に、母星の滅亡が近く移住できる惑星を探す「ガルベストン帝国」と遭遇する。両者の目的は違うのにも関わらず、お互いの誤解から戦闘へと突入する。
まず本作のセールスポイントといえば、15体のメカが合体して一つのロボットになる15体合体ロボでしょう
自分もそれがメインだと思い、視聴し始めました(合体はロマンですからねぇ)
しかし、これは完全なるフェイクでありました!
良い意味でダマされた
ダイラガーが活躍するどころか、出てきて戦わない話もあります…
でも、ストーリーがめちゃくちゃ面白いのです!
そんな『ダイラガーⅩⅤ』を20話まで観た時点での魅力を書いていきます
ダイラガーの登場がテンションを下げる…?
『ダイラガーⅩⅤ』はロボットアニメですが、ロボットがほとんど活躍しません…
というより活躍する必要がないのです
両軍とも不要な戦闘は避けたいと考えています
その為、お互いに話し合いなど、歩み寄ろうとするのですが、相手を疑うことで歯車が狂い、戦闘に突入したりします
戦闘になるとダイラガーが合体して出てくるわけです
しかし、これがただ虚しいです
〔ダイラガー、出てこないでくれ!〕と思うぐらいです
かつて、ここまで戦闘シーンを望まない作品があったでしょうか!
そしてラガーガードのメンバーに沈んだ暗いムードを残しつつ、エンディングを迎えるのがパターンになっています…(視聴者も暗いムードになります…)
さらに恐ろしいのが、今回のYoutubeで配信では次回予告がついてないのです
その為沈んだ暗いムードのまま、なんの救済もなく終わります
そして、次回はもっと恐ろしい事態になるのではないかと変に勘繰り、よりその暗さが増すわけです(次の話が気になることはいいですけど…)
主人公は誰だ!?
おそらく本作の主人公はラガー1のパイロットであり、(合体後の)ダイラガーのメインパイロットである安芸(あき)マナブ(cv.古川登志夫)でしょう
合体メカのメインパイロットというのは花形ですからね
安芸マナブ
しかし、本作ではどう考えても違うように思えます
決して安芸の存在感が薄いわけではないのですが、単純にメインストーリーに絡んでこないということです
もう途中から制作スタッフもわかりきってやってるなと思うぐらいです
真の主人公と思われるのが、安芸らラガーチームをまとめるキャプテン・伊勢シンジ(cv.田中秀幸)さんです
伊勢シンジ
この伊勢さんがまぁストーリーを動かす鍵を手放しません
伊勢さんはキャプテンでありますが最高責任者ではなく、その上にラガーガードの艦長や司令本部が存在するのです
いわば中間管理職です
ラガーチームの不満を解消しつつ、司令本部から無理な要求もされたりと苦労が絶えません
ほんと、キャラが立ち過ぎです(安芸にも分けてやれ!)
そんな伊勢の声を演じるのが田中秀幸さんで、最近だと『サザエさん』の新マスオさんとして注目を浴びた声優さんです
個人的には同時期に演じられた『伝説巨神イデオン』のベスの声優さんというイメージがあります
そういえばベスと伊勢さんってなんか似ていますよね(作品内でのポジションとか)
なんか対談とかしたら面白そうですね(部下の不満を抑えるテクニックの交換とか)
ちょっと話が逸れましたが、視聴される際は是非伊勢キャプテンに注目して観てください♪
今後のストーリー展開によっては安芸が大活躍して立場が逆転するかも…(ガンバレ安芸!負けるな安芸!)
他にも、個人的に今後が気になるキャラを紹介します
出雲タツオ(cv.大浜靖)
ラガーチームの一員であり、これといって特筆することもないですが、出雲の声を演じられているのが、現在も若い女性に大人気の「ヒプノシスマイク」などで大活躍中の速水奨さんなのです
実はデビュー当初は本名で活動されていたのです(本作を観て初めて知りました)
第11話は出雲が注目される回ですので、速水ファンの方には是非観ていただきたいですね(今後の活躍にも期待してます!)
敵、2つの派閥が魅力
そして覚えていてほしいのが「ガルベストン帝国」のキャラクターです
ガルベストン帝国の人達は、母星が消滅寸前までに迫っていて、移住できる可住惑星を探し求めて宇宙を航海しております
始めはラガーガードに攻撃を仕掛けてくる敵という存在ですが、ストーリーが進むにつれ印象が変わってきます
あれ?ガルベストンが主役のアニメだっけ…となります!
それはガルベストン内にも、話し合いで和解しようとする【穏便派】と戦いで駆逐しようとする【好戦派】の2つの考え方をもった人たちがいるからです
ここで、その主要人物らの名前と顔を是非覚えていただきたいです
テレス(cv.戸谷公次)
【穏便派】
ガルベストン帝国の前線基地の司令官。始めはラガーガードに対して好戦的であったが、話し合いで解決できる相手だと思いはじめ、話し合いでの解決を望んでいる
ドレイク(cv.山本竜馬)
【穏便派】
ガルベストン帝国の前線基地の隊長。始めはラガーガードに対して好戦的であったが、戦闘を通じて話し合いで解決できる相手だと思いはじめてから穏便派へと転身していく
テレス司令の良き理解者でもある
ラフィット(cv.広瀬正志)
【好戦派】
ガルベストン帝国の前線基地の隊長。ラガーガードに好戦的であるが、テレス司令の指示には渋々も従う男であった。しかし…
バラタリアン(cv.佐藤正治)
【好戦派】
ガルベストン帝国の前線基地の隊長。前線基地内で最も好戦的であり、テレス司令に意見してたびたび衝突する。やがて溜まり溜まった不満が爆発するときがくる…
ガルベストン内に2つの考え方をした人たちがいることを覚えておきながら観ると、より面白いと思いますね
全52話と少し長いですが観る価値ありの作品だと思います
東映動画のロボットアニメといえば先日紹介した『光速電神アルベガス(1983) 』とかもありますね
是非そちらもよろしくお願いします♪
気になったら今すぐYoutubeへ!
はっきり言って始めの数話はあまり面白くありません
登場人物は多いわ、戦いもあっさりしていたりと…
ですがストーリーが進むにつれ、双方の目的や主張が浮き彫りになり、そこでおこる衝突に毎回ワクワク・ヒヤヒヤさせられます
あと声優さんも80年代を代表する方々が参加されていますので、声優好きの方にも楽しんでいただけると思います
『ダイラガーⅩⅤ』は国内DVDや他の動画配信サービスでも扱われていないレアな作品です
Youtubeで全話観れる今だからこそ、是非観ていただきたいです!
Youtube配信での本編に次回予告がないように突然配信終了になる恐怖がありますので、早めに観てほしい!
これを逃したら何年後になるかわかりませんよ
現在(11/15)28話までYoutubeにて配信済み…まだ間に合います!
若い人よ、観てくれ!
Ep.1-4|DAIRUGGER XV:機甲艦隊ダイラガーXV 【BANDAI SPIRITS】