過去のコンテンツがリバイブするのは何も再アニメ化だけではありません
今一番熱いと言っていいのがアニメの舞台化、つまりは《2.5次元》と言われているものです
2.5次元とは2次元であるアニメの世界を3次元である舞台で表現することであり、その中間という意味で名付けられたようです
また手が届きそうで届かない世界という意味も含まれているのではないかと思います
そして今、一つの作品の舞台化発表が大きな話題を呼びました
その名は、『チャージマン研!』です
まさかというチョイスに驚きました
以前、名作プレイバック 第1回『アタッカーYOU!』熱いだけでは語りきれない魅力とは🔥 - 80年代アニメを知りたい! 伝えたい!の中でチャージマン研!について少し紹介しましたがとてもツッコミどころの多い作品ですので何でもなりの舞台になりそうですね
あと主人公の泉研役が4人いるというのも気になるポイントです
実はこんな作品も舞台化されているのです
『機動戦士ガンダムOO』
まさかのガンダムでございます
ガンダムOOの舞台化が発表された時に誰もが思ったのがモビルスーツをどう表現するかでした
モニターに映像を映してアテレコみたいにするだろうと思っていたのですが、そんな私の予想を簡単に超えていきました
演者が2mぐらい高さがある座席に座り、それがぶつかり合うことでモビルスーツ戦を表現されています
そしてそれを3人ぐらいの裏方が操作するというまさかの人力でやっているのだから恐ろしい
そして不思議とそれがマッチしていてガンダム作品になっているのが最も恐ろしいと感じます
今や舞台化できないアニメ作品はないと思われる2.5次元業界
そんな中、2.5次元化の流れは80年代アニメにも来ていたりします
ここで少し紹介したいと思います
作者は新沢基栄さんで1985年にアニメ化された学園コメディ漫画、2017年に舞台化されました
本作は舞台というよりもコント劇に近い感じに仕上がっています
奇面組といえばリーダーである一堂零率いる奇面組メンバーの濃ゆい顔立ちが特徴的な作品ですが本舞台では見事に再現されています
そして最も再現度が高いのが一堂零らの通う一応高校の先生、事代作吾であります
事代先生を演じるのがお笑い芸人・なだぎ武さんであります
めちゃくちゃ似てないですか⁉️
事代先生の"時代錯誤"感がなだぎ武さんが演じることで倍ぐらいに膨れ上がったようなビジュアルになっています
なだぎ武さんの顔の濃さは奇面組キャラを演じる為にあるのか言わんばかりのクオリティであり、芸人さんだけあって演技とコントの微妙な境目の表現が凄く上手く感じます
その他にも奇面組随一の大食い・大間仁を演じるのがお笑い芸人・ジョイマンの高木晋哉さん、奇面組随一のスケベ・出瀬潔を演じるのがお笑い芸人のもう中学生さんです
もう中学生さんに関しては本来のキャラと真逆のポジションを演じているというのが面白いですね
アニメでオープニング、エンディングを歌ったうしろゆびさされ組の曲を使用したりとアニメファンにも刺さる演出はいいですね
昨年(2018)の8月には続編である『ハイスクール!奇面組2〜嵐を呼ぶ変態ライバル対決〜』の舞台公演があり、大盛況に終わりました
奇面組2では一堂零の幼馴染でありライバルでもある春曲鈍が登場します
ちなみに奇面組2にもなだぎ武さんは参加されていて一堂零の父親・一堂啄石と一堂家の番犬・ラッシーの二役演じています
こちらの役も奇面組ワールドにハマっていますので興味のある方は是非ご覧ください
『パタリロ!』
数ある2.5次元作品において今一番注目を集めているのは本作なのではないでしょうか
作者は魔夜峰央さんで1982年にアニメ放送もされたギャグ漫画で単行本は100巻を超え、今なお連載されているというのが凄いですよね
2016年に第1弾の公演があり、昨年(2018)の3月に第2弾の『舞台「パタリロ!」スターダスト計画』の公演が行われました
パタリロ(パタリロ・ド・マリネール8世)を演じるの俳優でありタレントである加藤諒さんなのです
これまた顔の濃い人がやられているわけですけど自然とパタリロに見えるから不思議ですね
本作の見どころは再現度の高いキャストもそうですがミュージカルパートのダンスも大きな見どころの一つです
パタリロを演じる加藤諒さんもキレッキレのダンスを披露されています
そんな『舞台パタリロ!』なのですが6月28日に映画が公開されます
ちょっと言っている意味がわからない感じになっていますが舞台に出演したキャストそのままに映画が撮影されたというわけです
その為、今度公開される作品は映画というよりも舞台の延長という言い方が適切かもしれません
舞台で行われた2.5次元を映画館で観るのではなく、新たに映画撮影されて映画作品として公開されるのは2.5次元界では初めてではないでしょうか
そういう意味でも本作は2.5次元界の行く末を左右する作品であります
また今年の2月に同作者の作品『翔んで埼玉』が公開され、大ヒットを記録しました
そういたムーブメントも含めて映画公開が非常に楽しみであります
「アニメ・パタリロ」と「舞台・パタリロ」二作品はdアニメストアにて配信中ですので公開される映画と一緒にご覧になってください!
その他にも2019年7月からは『銀牙-流れ星銀-』の舞台が東京、神戸と二ヶ所で行われます
銀牙といえば犬の話(観たことないので説明が雑ですいません)だと思うのですが舞台でどう表現するんだって思いませんか?
なんと被り物するという斬新かつシンプルな発想であります
しかしそれが不思議と気にならなくなるのが2.5次元の世界であり、舞台の魔法なわけです
気になる方は調べてみてください!
今やアニメ業界において舞台化は作品の人気を示すステータスの一つとなっています
まだまだ2.5次元向けの作品がたくさんありますので今後が非常に楽しみです
イケメン俳優の起用も2.5次元の魅力の一つなのでマスクキャラをどのように表現するか気になります
もし舞台されたとしても2.5次元なりの解釈で問題をクリアしてくるのだと思います
おそらく今後も80年代アニメの舞台化作品は増えていくでしょう
その時に80年代アニメの良さを舞台を通して若い世代に広めていける活動に期待しています
『劇場版 パタリロ!』
6月28日(金)より全国順次公開‼️