80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

私が観た、2021年上半期ベストアニメ80's

2021年上半期を振り返れば「オリンピック」に「ワクチン」といった言葉が飛び交い、そして最近では、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス【デルタ株】なんてものまで現れました

 
なんか笑えてきますねw

もう、いっそのこと[イデオン]というのが現れて「カンタータ・オルビス」を流して綺麗さっぱりに終わってくれないかなって思います

 


まあ、冗談はさておき…

まだまだ混沌とした時代が続く世の中ではありますが、明日を明るく元気に生きる為にもこの半年の行いを振り返る必要があります

 

そうです!

忘れた頃にやってくれる、半年に一度のお祭り企画『ベストアニメ80's』でございます

 

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2年前から半年周期で始め今回で第5回を迎えた『ベストアニメ80's』、やる事は今までと同じです


私が2021年上半期に観た80年代アニメを作品、キャラ、歌に分けて独自に勝手に大胆に語っていきたいと思います

個人的な記録という意味合いもありますので過度な期待はしないでください

 

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2021年上半期(1月〜6月)に観た80年代アニメ作品は以下の通りです(※完結まで観賞した作品を対象とする)

 


テレビ作品

とんでも戦士ムテキング(1980)全56話

メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行(1980)全26話

家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ(1981)全50話

スペースコブラ(1982)全31話

ボスコアドベンチャー(1986)全26話

YAWARA!(1989)全124話


映画作品

FUTURE WAR 198X年(1982)

六神合体ゴッドマーズ(1982)

うる星やつら オンリーユー(1983)

少年ケニヤ(1984)

はれときどきぶた(1988)


スペシャル作品

メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行 総集編(1985)


OVA作品

エリア88(1985)全3話

天使のたまご(1985)全1話

夢次元ハンター ファンドラ PART2 デッドランダー編(1986)全1話

ペリカンロード クラブ・カルーチャ(1986)全1話

夢次元ハンター ファンドラ PART3 ファントス編(1986)全1話

デビルマン 誕生編(1987)全1話

赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲(1988)全1話


複数回視聴済み作品

クラッシャージョウ(1983)

ザブングルグラフィティ(1983)

ドキュメント太陽の牙ダグラム(1983)

 


(制作年順)

 

・作品部門

FUTURE WAR 198X年(1982)

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舛田利雄監督・勝間田具治監督により1982年に公開された劇場アニメ作品です

 


198X年、アメリカは宇宙空間から核ミサイルを迎撃できる戦闘衛星の開発に成功する

しかし、その生みの親であるバード・ゲイン博士がソ連のスパイに拉致されたことをきっかけに、米ソ間の緊張は一気に高まり、東西ドイツでも国境付近では一触即発の状況まで発展…やがて世界は核の炎に包まれいく…


1980年代といえば、冷戦真っ只中…そんな本作は"ボタン一つで(核)戦争が始まる"「第三次世界大戦」を想定したかのような作品であります

もうねぇ…終始、核ミサイルの撃ち合い!

"やられたらやり返す、核返しだ!"と言わんばかりに各国が核ミサイルをぶっ放すとんでもないストーリーです

当時も色々と物議を醸した作品らしくアニメでもやっていい事と悪い事があるでしょ!と言いたくなりますし、〔これって問題ないの?子どもたちに観せたら絶対にマズいでしょ?〕と観てる側を不安にさせる壮絶な展開が進んでいきます


しかし、逆に行き過ぎた展開が当時らしいとも感じますし、80年代アニメの見方が大きく変わる作品でもあると思うので、当時物議を醸した作品を是非ご覧ください!

 

(ちなみに自分は2021年の正月に本作をAmazonビデオでレンタル視聴して、新年一発目に観る作品じゃなかった…と一抹の後悔がありましたw)

 

FUTURE WAR 198X年 Amazonビデオ

 

エリア88(1985)

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1985年にスタジオぴえろ制作により、OVAとして全3話発売された原作・新谷かおるの作品

 


大手航空会社「大和航空」の飛行訓練生であった風間真(以後.シン)は、友人・神崎悟にダマされ中東・アスラン王国の外人(傭兵)部隊へと編入させられる

そして砂漠のど真ん中にある最前線基地・作戦地区「エリア88」に連れてこられ、地獄の戦場へと駆り出されるのでした

恋人・津雲涼子が待つ日本へ帰る為にシンは、敵機を撃墜し続ける…


本作は、まだまだOVAという媒体が手探り状態で制作されていた【黎明期】時代の中で、最高峰のクオリティーで作り上げられた作品だと思っています

航空機や迫力ある空中戦(ドックファイト)の作画も、劇場版作品並みにすごく細かく描かれているのです


そして、なんといっても最終話のACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」が素晴らしく、日本に帰りたい一心で戦っていたシンがドンドン戦場に染まっていく姿が描かれており作品にのめり込むようにハマりました

また、風間真を演じる塩沢兼人さんの演技もハマっていて、めちゃくちゃ素晴らしかったです


しかし本作は動画配信サービスでの配信がなく、なかなか観るハードルが高い作品であります…

ホント、馬鹿でねぇの?〕と配信されていない不満を各所にぶつけたくなるぐらい素晴らしく壮大なストーリーなので、配信されることがあれば多くの方に観ていただきたい作品です

(一応、劇場版とACT.ⅢのみDVDレンタルとかもありますので是非!)

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・男性キャラ部門

フードマン/cv.銀河万丈(ボスコアドベンチャー)

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フォンテーンランドの王女・アプリコットを付け狙うスコーピオンの手下

手下のジャックとフランツを従えてアプリコット姫を何度も誘拐しようと試みますが、アプリコット姫を守るボスコ号のメンバーに阻まれ失敗し続ける無能なリーダーキャラクターです


キャラクターのビジュアル的にはめちゃくちゃ有能そうなボスキャラなのですが、手下のジャックとフランツのドジに引きづられて全然上手くいかないのもフードマンの魅力に感じます


フードマンの声を担当されている銀河万丈さんといえば、何かと有能なキャラクターを演じられているイメージがあります

そんな銀河さんがイメージとは真逆な無能リーダー役を演じられていますので、観ていてめちゃくちゃ面白いです

 

不動 明/cv.速水奨(デビルマン 誕生編)

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動物を思いやる内気な少年であったが、デーモン族の勇者アモンと合体し、悪魔の体と人間の心を併せ持った存在「デビルマン」となる


TV版では田中亮一さんが演じれていましたが、OVA版では速水奨さんが演じれています

速水さんといえば、『マクロス』シリーズでマックス・ジーナス役など美形クール系を多く演じられているイメージがあり、その方が不動明を演じらているのが意外に感じました

意外というか、カロリー消費が高く荒々しく叫ぶことも多い不動明(デビルマン)役は合わないのではないかと勝手に思ったわけです

しかし、そんな私の不安は見事に跳ね除けてくれました!

もう完璧です! なんなら作品が進んでいく中でドンドン進化しているとすら感じる演技力でした

それは、美形クール系を得意とする速水さんだからこそ、悪魔の力を手に入れる前と入れた後の不動明を上手く演じ分けられたんだと感じます

OVA作品ですが速水さんが演じる不動明は、めちゃくちゃカッコいいので是非観てください!

 

パッパラーおじさん/cv. 松尾銀三(YAWARA!)

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ユーゴスラビアで開催される世界選手権に向かう際、遅れてきた松田が出会ったタクシードライバー


常にマイペースで「パッパラー パラー ♪」と陽気に口ずさみながら運転することからアニメでは「パッパラーおじさん」と呼ばれ、世界選手権での柔の試合を観るため急ぐ松田をヤキモチさせます

このおじさんと松田のやり取りが個人的に凄く好きで、その後に起きるエモい展開も「パッパラーおじさん」無くしては語れないです


「パッパラーおじさん」はアニメでは登場回数も少ないですが、本作を語る上で外れせないキャラクターではないかと感じています

何より、私はこういった名脇役キャラクターが大好きなんですよ!

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・女性キャラ部門

エル・ド・ローゼンバッハ/cv.榊原良子(うる星やつら オンリー・ユー)

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幼い頃、地球に来たときに6歳のあたると影踏みをして遊び結婚の約束を交わした、エル星の888代目女王

その後もあたるのことを一途に思い続け、エル星で結婚式を挙げる為にラムからあたるを奪い去る


映画のメインキャラとして登場するキャラクターなのですが、本編序盤には登場せず驚いたのを憶えています

それでもキャラクターとして個性的であり、あたるのことを「ハニー」と呼んだりするなどインパクトを残しました

しかし、観る前までは全然思いもしなかったですけど…美人な見た目からは想像もできない裏の顔がすごいキャラなんですよ(一応ネタバレ防止)

まぁ、それもエルの魅力なんだなぁと本編を見終わった後には感じれたので良いんですけどね

 
あとエルは、演じらている榊原良子さんの声もいいですよね!

榊原さんといえば、『Zガンダム』のハマーン様のようなキツめなクールキャラを連想しますが、エルのような程よいクールキャラも良いなと感じさせられました

 

ケート/cv.原田知世(少年ケニヤ)

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父を探すアフリカ旅の道中で主人公・ワタルが出会い、原始人の部族から「白い神」と崇められている金髪の美少女


幼い頃に原始人の部族に拾われ育てられるケートは他人にあまり心を開くことがありませんでしたが、ワタルと出会うことで天真爛漫な少女へと変化していき、その過程も良かったりします


そしてケートを演じれているのが、女優・歌手の原田知世さんであります

原田知世さんといえば、『少年ケニヤ』と同じ角川アニメ映画の『幻魔大戦』でタオ役もされている方でありますが、なんといっても「時をかける少女」!

時をかける少女」で主演をされている時の知世ちゃんがバチくそに可愛いのです

ショートヘアで幼さが残る圧倒的な透明感、そして主題歌を歌う時のぎこちない感じ…めちゃくちゃ可愛い!!

(先日、原田知世ちゃん主演の「時をかける少女」を観て興奮を抑えられないSATAトミオ)… … …

 


えーと、少し脱線しました(すいません)

しかし、当時も原田知世さんに魅了される方は沢山をいたそうで、アニメ界にも原田知世旋風なるものがあったみたいです!

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やっぱり知世ちゃんは可愛い!

 

・特別部門

夜の女王/cv.美輪明宏(メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行)

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闇の世界を支配する女王、青い鳥を探すチルチルとミチルを阻もうと2人の前に立ちはだかる

まあ、ボス的な立ち位置にいるキャラクターですね


そして、このキャラクターの大きな魅力といえば、声優が美輪明宏さんであるということです

美輪さんの存在感がキャラクターそのまま乗り移り、演技と声に圧倒されます

一発で只者ではない!と分かるぐらい強烈なインパクトでした

あと本作はオペラ要素もある作品なので挿入歌も毎話あり、美輪さんも歌われております

それがめちゃくちゃ怖い!

あの代表曲「ヨイトマケの唄」のような世界観が作品内に響き渡り〔これ当時観ていた子ども、トラウマになってないかな~…〕って思うぐらい圧倒的な迫力がありました


美輪明宏さんの声優作品といえば、「もののけ姫」を浮かべる方も多いと思いますが、本作で演じられた夜の女王も素晴らしいキャラクターなので観られる際は是非注目してください!

 

・歌部門

幸せのバビラトラリラ/福原みどり(メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行)

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初見の時に〔どんなOPなんだろう~〕とワクワクして観たのですが、まさかの実写!

しかも、ファッションセンスが激ヤバな女の子が公園で子どもたちを従えるという映像に思わずゲラゲラと笑い転げながら観てしまいました

また曲の内容も「バビラトラリラ バビトーラ」という作中で使われる呪文を連呼し、児童向け音楽感がハンパないです(まぁ、1980年のアニソンなんで全然普通なんですけどね)

ですが、この曲…聞けば聞くほど中毒性を増していき、「バビラトラリラ バビトーラ」というフレーズが頭から離れなくなります!

隠れた80年代アニメの名曲ですので、是非OP映像共々観ていただきたいです

 

ときめきはForever/日髙のり子(ボスコアドベンチャー)

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本曲もまた世に知られていない隠れた80年代アニメの名曲ではないでしょうか?

 

なんといっても歌詞が素晴らしく、想いを抱いている相手に自分の気持ちを伝えようとする詞がめちゃくちゃエモく感じます

 

特に「強がりを言ったあと 自分が嫌いになる そんな想い 誰にもあるはずね」と始まるAパートがすごく詩的で良いです

またサビの歌詞も当然ながら素晴らしく、「今すぐに受けとめて 震えるこの想い 初めての予感だわ このときめきはフォーエバ」と始まり、愛する想いを伝えようとする歌詞にめちゃくちゃキュンキュンします

またこのOPの歌詞は『ボスコアドベンチャー』本編にも通ずるところがあり、ヒロインのアプリコット姫(アプリ)が主人公・フロークに抱く心情も少し含めれているのではないかと勝手に妄想しています

(本編を観た後に聴くと思わず泣きそうになります…)

 

本曲を歌われているのは『タッチ』浅倉南役でお馴染みの日髙のり子であります

80年代というのは、声優さんがアーティストとしてアニメの主題歌を歌うことがまだまだ珍しい時代であり、歌うとしてもキャラクター名義かレギュラー出演される作品のみでしか歌われていませんでした

しかし、本作のOPEDを歌われている日髙さんはレギュラー出演はされておらず、本作には2話だけにしかゲスト出演されていません

つまりはOPED以外、あまり作品に関わりがないのです

そういう意味では、現在のような作品に参加せずOPEDだけを歌う声優アーティストの礎を作ったのは日髙のり子さんであり、この『ボスコアドベンチャー』ではないかと思っています!

 
ちょっとオーバーな言い方かもしれませんが、本作のOPEDを歌われている日高のり子さんは元祖・声優アーティストの一人ですので、是非押さえていて欲しい楽曲です

(ED「晴れた日にも愛をください」もめちゃくちゃ名曲なので是非!)

 

昔のアニメが好きな平成生まれ同士が語り合える環境を作りたい!

今回、私が上半期に観た作品を振り返ると、ロボット作品を全然観ていなかったんだと感じます(強いていうなら映画『ゴッドマーズ』ぐらい)

理由としては、主要ロボットタイトルを見尽くしているということにあるのですが、『戦国魔神ゴーショーグン』や『特装機兵ドルバック』といった葦プロ制作のロボットアニメは観れていないので下半期はそっちも攻めていきたいと思います

 



2021年上半期は、やはり新型コロナウイルスのせいであまりイベントに行けず退屈な半年であったと感じます

唯一このコロナ禍で良かったと思えたことが、巣ごもり需要の影響で動画配信サービスを利用する人が増加し、昔のアニメにハマる若者を生み出したことです

そういった傾向は前々から[80年代アニメ]でエゴサーチしまくっているので感じていたのですが、まさかまさか流行の一歩手前までくるムーブメントになるとは思ってもいませんでした

いや~素晴らしい!なんか新たな時代の幕開けを感じますね

 


ここから平成生まれの若者が語り継いでいく80年代アニメの歴史が始まるのかとワクワクしております

その為にも当ブログでは、新たに80年代アニメを好きになってくれる若者たちの受け皿になれるよう、平成生まれに寄り添った記事を今後も書いていきたいです

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ここで、ちょっとした告知があります!!

昔のアニメにハマる若者が増えてきたということもあり、今後も同じ趣味を愛する平成生まれの方と交流していきたいと思っています

そして、昔のアニメが好きな平成生まれ同士を交流して親睦を深めれるような【コミニティーサークル】の立ち上げを予定中です

 


私が高校生の頃は周りに趣味を共有できる同世代の友達はおらず、辛いと感じることも多々ありました

ですので、同じ平成生まれの方と趣味を共有するのが夢であったワケです

そして、今もその気持ちは変わらず、同じ昔のアニメが好きな平成生まれ同士が語り合える環境を作りたいと思っています

 


【コミニティーサークル】を開設することが決まりましたら、またブログの方で告知させていただきます

現在参加者めちゃくちゃ募集中なので、昔のアニメが好きな平成生まれの方は是非参加してくれると嬉しいです

(興味ある方は私のTwitterまで連絡ください!)

twitter.com

 

明日より2021年下半期がスタートしますが、相変わらずコロナ禍は続いていくでしょう…

しかし、その中でも楽しいことを見つけ、80年代アニメを広めるために一歩づつ前進していければと思います

 

下半期もどうぞよろしくお願いします!

 

 

↓ブログの更新情報はTwitterからも発信しております

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🌟-前回の記事-🌟

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【配信希望💐】今、一番観たい!幻の80年代TVアニメ5選 ②

どうも、動画配信サービス各社で行われているであろう「どの作品を配信するかを決める会議」で〔この80年代アニメを配信してください!〕とプレゼンしたいSATAトミオです

 

 

前回のブログ記事で【時は来た!】昔のアニメにハマる若者たち⁉︎ その理由を平成生まれが解説します🔥という記事を書き、平成生まれの若者が今、昔のアニメにハマっている現状を紹介しました


そして、昔のアニメにハマる現象を生み出し、今後も更なるブームを起こす鍵を握っているのが動画配信サービス…それも定額制で見放題サービスをしているサブスクの存在だと思っています

過去の名作を観たければ誰もがサブスクを利用する時代…まさに、サブスク様々の現代でしょう!

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しかし、いくら天下のサブスク様でも80年代アニメ全作品を配信されているワケでもなく「観たくても観れない」80年代アニメ作品というのは、星の数ほどあります

 
そんなこともあり以前、【配信希望🔥】今、一番観たい!幻の80年代TVアニメ5選という記事を書き「観たくても観れない」悔しさをぶつけました

今回の記事はその第二弾です!

 

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ということ今回も、平成生まれの私が配信されたら泣いて飛び上がって喜ぶ"の80年代TVアニメ"を5作品紹介します!

 


今後更なる「昔のアニメ」ブームを若者の間で起こす為にも〔配信してくれ!〕と願いに込めて書いた紹介を、とくとご覧あれ!

 

Oh!ファミリー

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1986年から全26話放送された原作・渡辺多恵子の作品


アメリカ・ロサンゼルスが舞台ということもあり、アメリカのホームドラマのような作品かなって勝手に思っています

本作は割とマイナー方の作品だとは思うのですが、当時のアニメ雑誌に掲載されていた1986年秋の新番組の期待度ランキングでは『聖闘士星矢』に次ぐ第2位と大健闘でありました

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(その後、放送が始まるとアニメ雑誌から話題が減少していくのが少し気になりましたが…)


しかし、家族ドラマは愛が溢れている作品が多いので観てみたい作品ですね!

それに声優陣も富山敬さん、島本須美さん、中原茂さん、松井菜々子さんらが参加されており、非常にバランスよくキャスティングされています

 

そしてそして、本作の何に一番興味が惹かれるかというと…『Oh!ファミリー』のアニメを制作した会社が「ナック」(現・ICHI)だということです

 

あの伝説のカルトアニメチャージマン研!」を制作した「ナック」ですよ!!めちゃくちゃ観てみたくないですか!?

 

「ナック」は「チャージマン研!」だけでなく、80年代に『アタッカーYOU!(1984)』という名作も制作した会社でもありますので、『Oh!ファミリー』も個人的には期待値がめちゃくちゃ高かったりします

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果たして「ナック」が制作するアメリカンホームドラマとは…ってな感じで、いつか配信で観れれば嬉しいですね

 

 

ゲゲゲの鬼太郎 第3期

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1985年から全108話放送された東映動画(現・東映アニメーション)制作の原作・水木しげるの作品

 

ゲゲゲの鬼太郎』といえば最近でも第6期が2018年に放送されなど、たび重なるリメイク版が制作されている作品でありますが、以外にも第3期(80年代版)が見放題プランで観れる動画配信サービスはなかったりします


そんな『ゲゲゲの鬼太郎』第3期(80年代版)といえば、鬼太郎役を戸田恵子さんが演じられているシリーズとしても有名です

また、ねずみ男には富山敬さん・猫娘には三田ゆう子さんらがキャスティングされていて、視聴意欲を掻き立てられます

戸田恵子さん演じる鬼太郎とかチョー観たいワケなので配信してほしい!

 


そして、第3期(80年代版)でやっぱり外せないのがOPEDです

最新作の第6期では氷川きよしさんが歌われていましたが、第3期(80年代版)では吉幾三さんが歌われています

あの「俺ら東京さ行ぐだ」で一世風靡した吉幾三さんです

そんな吉幾三さんが歌われるOP「ゲゲゲの鬼太郎」は80年代らしくテクノポップっぽくなっているのも特徴的だったりします

ゲゲゲの鬼太郎

ゲゲゲの鬼太郎

  • provided courtesy of iTunes

 


 

間違えなく第3期(80年代版)は面白いはずなのに、見放題サービスなどで配信されていない現状は辛いですね…

しかし、『鬼太郎』コンテンツは現在も続いており、最新作である第6期の新作映画の公開が決定するなど「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」というプロジェクトが始動しています

その中の一つに「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」というプロジェクトがあり、第1期~第6期の鬼太郎たちが集合した新しいキービジュアルが公開されました

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そのキービジュアルから、もしかしたら今後歴代の『鬼太郎』作品が動画配信サービスなどで観れるのではないか?と淡い期待を抱いております

(勝手な予想なのでアテにしないでくださいね)


夢は大きくYouTubeなんかで歴代の『鬼太郎』作品が配信されれば泣いて喜びますので、よろしくお願いします!

 

Gu-Guガンモ

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1984年に全50話放送された東映動画(現・東映アニメーション)制作の原作・細野不二彦によるギャグ作品


観ていない作品なのでストーリーの内容などはよくわかっていませんが、変なニワトリみたいな生き物と小学生くらいの男の子が巻き起こす明るく笑える日常アニメというイメージがあります


原作者が『さすがの猿飛』と同じく細野不二彦さんということもあり、とにかくキャラクターの質感が可愛らしくて良いですよね!

なんとなく『Dr.スランプ アラレちゃん』のような雰囲気を感じませんか?

 


80年代に制作された日常アニメというのは、当時のファッションや生活模様などがそのままリアルに描かれているケースが多いので実は貴重であり、そこから平成生まれの自分は80年代の生活ぶりを学んでいます

そういう意味でも『Gu-Guガンモ』はめちゃくちゃ観たい作品なのです

 


そして音楽面でも本作は非常に気になる作品であり、そんな『Gu-Guガンモ』のOP・EDを歌われているのがスージー・松原さんであります

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スージー・松原とは、「真夜中のドア ~Stay With Me ~」で現在世界的リバイバルヒットを記録している松原みきさんのことであり、本作では別名義をつかい歌われているのです

松原みきさんといえば、劇場版『ダーティペア』のOP・EDや『ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のOP・EDを歌われている方としてアニメファンからも認知されており、私も松原みきさんのファンでアルバムもよく聞いています

 

そんな(スージー)松原さんがOPEDを歌われている『Gu-Guガンモ』がとにかく観たいですよ!!

 

配信求む!!!

 

 

ストップ‼︎ひばりくん!

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1983年から全35話放送された、東映動画(現・東映アニメーション)制作の原作・江口寿史によるラブコメディ作品


80年代に週刊少年ジャンプで連載されていたラブコメの金字塔的な作品であり、『きまぐれオレンジ⭐︎ロード』などの80年代ラブコメ作品に多大な影響を与えたとされています

つまり、80年代のラブコメアニメを語る上で外せないのが本作でありますが、見放題サービスで観ることはできません

こんなこと、絶対におかしいでしょ!

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あと本作をいち早く観たい理由として、主人公のひばりくんの存在は大きいです

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『ストップ‼︎ひばりくん!』を知らない方に説明しますと、本作の主人公・大空ひばりは髪も長く綺麗であり、すごく可愛い美少女のようなキャラクターでありますが実は男の子だったりします

要するに女装…オカマ的なキャラクターです

 


女の子の容姿をした男の子キャラ…つまり、今でいう「男の娘」と呼ばれるジャンルのキャラクター…

今ではラブコメ作品に欠かせないぐらい当たり前とされてる「男の娘」キャラクターですが、その第一人者がひばりくんだとされています

 それにひばりくんは、原作者・江口寿史さんのイラストレーションと共に今もなおを人気が高く、まさに80年代を代表するヒロインの一人なのです

 


そして、『ひばりくん!』を観たい一番の理由はやっぱりこれでしょう!

ひばりくんを演じられた間嶋里美さんと主人公・坂本耕作を演じられた古谷徹さんは、本作をきっかけに(リアルに)結婚されています

 

主人公声優とヒロイン声優の結婚…これを「エモい」と言わずして何というのでしょうか!!

 

機動戦士ガンダム』の現場で間嶋さん(ミハル役)と古谷さん(アムロ役)は初めて知り合い、『ひばりくん』の現場で再開し、紆余曲折を経て結婚に至ったと思います

またアフレコ時にどんな会話があったのかな~と想像ながら観たら、めちゃくちゃキュンキュンしません?

 

そういった点からも『ひばりくん!』は絶対に観たい作品なのであります

だから…頼む、見放題で配信して観せてくれ!!

 

 

プラレス3四郎

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1983年から全37話放送され、東宝旭通信社により共同製作された、原作・牛次郎、神矢みのるによる作品


本作は名前の通り、80年代当時から人気が高かった【プラモデル】と【プロレス】を合体された作品であり、〔オタクくんって、こういうのが好きなんでしょ?〕と制作サイドから狙い撃ちされたかのような作品であります…(えぇ好きですよ!)

 


さらに本作の制作には『BIRTH(バース)』や『幻夢戦記レダ』といった80年代OVA黎明期を牽引する作品を制作したアニメ会社カナメプロダクションが参加されており、チーフディレクターにはアニメ「ポケモン」シリーズの総監督をされている湯山邦彦さんがクレジットされています

そして!本作のキャラクターデザインを担当されているのが、いのまたむつみさんです

 


いのまたむつみさんといえば、『幻夢戦記レダ』や『ウィンダリア』といった80年代アニメ作品から、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」や富野由悠季監督作品の「ブレンパワード」のキャラ原案など90年代のアニメ作品にも多く参加されているイラストレーター・アニメーターであります

今現在だと、大人気ゲーム作品「テイルズ」シリーズのキャラクターデザインをされている方としても有名ですよね

 


そんな、いのまたむつみ先生がキャラクターデザインをされた『プラレス3四郎』…キャラクターに魅力が無い訳がない!

 

特にスカーフを首に巻いたヒロインの吹雪 今日子ちゃんのデザインはとても可愛らしく、アニメ的にも映えるデザインがされていると感じます

 


そして『プラレス3四郎』を観たい決定的な理由があります

本作の主人公・素形 3四郎を演じらているのが、先ほど『ひばりくん!』でも紹介した間嶋里美さんです

またまた、間嶋里美さん案件です

 

先ほども書いたように、間嶋さんは『ひばりくん!』をきっかけに古谷徹さんと1985年に結婚され、そして結婚をきっかけに間嶋さんは声優業を引退されてしまいます

そんなこともあり、『プラレス3四郎』(1984年2月放送終了)が間嶋さんにとっての最後のレギュラー作品となりました

 

間嶋さんが『プラレス3四郎』でどんな演技をされているのかというのも本作を観たい理由です

 


 

ここまで『プラレス3四郎』について熱く書いてきましたが、私は本編を観ていません!

だって配信サービスにないのですから!!!!!

 

本作についてはLDやDVD-BOXも発売されており頑張れば観れる作品でもあるのですが、どれもプレ値がついており視聴ハードルが高いと感じます

そんな視聴してくても観れない難民の為にも、是非見放題で配信して自分も含めて沢山の方に観てもらいたい作品です

 

 

拝啓、動画配信サービス各社に勤めていられる方へ…

今回紹介した以外にもまだまだ「観たくても観れない」80年代TVアニメはたくさんあります…

あと第一弾の時にも書きましたが、配信されていない幻の80年代TVアニメの大半東映アニメーションの作品だったりします

今回だけでも『ゲゲゲの鬼太郎 第3期』『Gu-Guガンモ』ストップ‼︎ひばりくん!と3作品あり、他にも『愛してナイト』『The♡かぼちゃワイン』『闘将!!拉麺男』などが配信されず眠っている作品はホントめちゃくちゃあるんです

 

特に『愛してナイト』はビーハイヴの歌がカッコよく、主人公の橋蔵ちゃんが最高に可愛いので観ていただきたい!

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今回も、私が今一番観たい5作品を紹介したわけですが、やっぱり作品のストーリーについては殆ど知りません

初めて観た時の感動やインパクトを大事にしたいですし、リアルタイムで観ていた世代の方の気分を味わいたいですので…いい意味で裏切られるのは、ホント大好きなんですよね!

 

だからこそ、今後もあえて調べたりはせず、初見のインパクトを大事にしていきたいと感じています 

また1年前の…第一弾で紹介した5作品も未だに動画配信サービスで見放題配信されていませんので、根気よく活動していきましょう!

 

 



もし当ブログを読まれている方で、動画配信サービス各社に勤めていられる…そんな超素敵な殿方様・奥方様がいらっしゃれば、〔この80年代アニメ、配信すれば絶対にウケますよ!〕と会議などで提案してみてください!


80年代をリアルタイムに過ごすことができず「観たくても観れない」と嘆く20代の若造を助けると思って、救いの手を差し出していただけないでしょうか…?

よろしくお願いします!!

 

 

 

dアニメストアには「リクエス」システムがあり、観たい作品を投書できたりします

是非、そちらも活用して80年代アニメの未来を掴み取りましょう!

anime.dmkt-sp.jp

 

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第一弾もよろしくね!

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【時は来た!】昔のアニメにハマる若者たち⁉︎ その理由を平成生まれが解説します🔥

どうも、若者の間で「昔のアニメ」ブームがマジで来るんじゃね?と最近ワクワクしているSATAトミオです

 

というのも先日、「90年代アニメにハマる若者たち」という記事が掲載され(自分の中で)大きな話題となったからであります

 

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いゃ〜 ついに来たか!という感じでした

肌感覚では前々から感じていたのですが、この様に記事になるとより現実味が増す気分です

この記事には主に90年代アニメについて書かれていますが、個人的には80年代アニメにも同様の現象が起きつつあると感じております

 

マジな話「80年代後半〜90年代のアニメが好きな若者」というのが増えているのです!

 

なぜ、このような現象が起きているのか…80年代アニメが好きな平成生まれの私(26歳)が解説しないでどうする?

 

というわけで今回は、「なぜ今の若者は昔のアニメにハマるか?」というのを、平成生まれの私が感じた感覚と共に解説していきます!

 


まず、昔のアニメにハマる若者はどのような作品を観ているのか一部書いていきます

 

主に80年代後半〜90年代前半に放送されていたアニメが、【Z世代】と呼ばれる20代前半以下の若者に今注目されていると感じます

私自身その感覚というのは1年以上前から感じており、Twitterエゴサーチしていても〔80年代後半〜90年代前半のアニメが好きだ!〕とツイートする若者が増えてきているのです

 

昔のアニメの魅力を伝えたい!

ここで、現在26歳で平成(1994年)生まれの私がなぜ80年代アニメにハマったのか…その経緯を参考までに少し書きます

 

小学生の頃はアニメすらあまり観ておらず、そんなNOアニメな人生を変えたのがCS放送でした

このCS放送には「アニマックス」や「キッズステーション」など常にアニメだけを放送しているチャンネルがあったりして、その存在が大きかったです

そして中学2年生になると『機動戦士ガンダムZZ』が放送されドップリとハマったことが、私を80年代アニメ沼に入る原因となりました

当時に生まれていないからこそ昔のアニメの世界観が新鮮に見え、その輝いた時代に制作されたアニメ作品に惹かれていきます

 

しかし当時は、周りの同世代で80年代アニメが好きな友達などおらず、1人で楽しんでいました

 

自分が好きなモノを共有してもらいたくて、友達など当時のクラスメイトに80年代アニメのことを話したこともありましたが、〔何が面白いのだ、あんな古いの〕と絵のタッチやストーリーの時代観を否定されたり、〔昔のアニメって汚らしいよね〕とセル画の彩色に苦言をつけられ、〔なんかダサい〕…と一番辛い一撃を食らうなど

そう言ったことを言われたのが、今から10年ほど前…私の高校生時代でした…

こうした苦難があったおかげで「80年代アニメの魅力を同世代や次世代の若者に伝えたい!」と強く思うようになり、今ではアニメ雑誌やLDプレーヤーを購入したりと更に80年代アニメ沼にドップリとハマっております

 

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あくまでこれは私の辿ってきた道のりであり、今の若者が昔のアニメにハマる理由というのは様々です

今回の記事では大きく4つに分けて紹介していきます

 

昔のアニメで育った、親の影響は偉大なり

今の若者が昔のアニメにハマる理由として、やはり一番は親の影響であると感じます

 

【Z世代】と呼ばれる20代前半以下の若者の親の年齢というのは、おそらく現在40代・50代ぐらいの方でしょう

現在40代・50代ぐらいの方というのは1970年代あたりに生まれた世代であり、80年代を10代の時に…90年代を20代の時に過ごしています

(いわゆる団塊ジュニア世代あたりの世代です)

つまりこの世代は、幼少・学生時代を90・80年代に過ごし、90・80年代アニメの影響を一番受けた世代とも言えます

 

そして今、90・80年代をリアルタイムに過ごし育った世代が大人となり…親となる…

 自分が青春時代に観ていたアニメなどを自分の子どもに話したり一緒に観ることで自然と影響を与えます

 

またアニメ雑誌やレコードなど、当時のグッズがそのまま家に残っているケースもあり、そういった環境で育った子どもは必然的に昔のアニメにハマる可能性が高いです

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リメイク作品は当時のファンだけの為ではない!

昔のアニメにハマるキッカケとなるのは、何も昔のアニメ観るだけではなく、昔のアニメをリメイクした作品が、昔のアニメと今の若者を繋ぐ架け橋となっています

 

近年、80年代後半〜90年代前半に放送されていたアニメのリメイクや新作アニメが制作されることが増えてきており、最近だと1991年に放送されていた『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のリメイク版が現在放送中です


その他にも80年代アニメでは、『シティーハンター』の新作アニメ映画、『魔神英雄伝ワタル』の新作アニメ、、『キャプテン翼』のリメイク版、『銀河英雄伝説』のリメイク版など、近年だけでも挙げ始めればキリがないほど昔のアニメ作品は今も制作され続けています

 

こういった昔の作品のリメイクは、主に当時のファンを中心としたコンテンツでありますが、旧作を知らない今の若者(新規ファン)までを取り込む効果を発揮します

旧作を知らない今の若者が新作リメイク版を観てハマり、じゃあ旧作の方はどうなのかと比較する為に旧作を観る…このサイクルが昔のアニメにハマるキッカケを与えるです


また新作リメイクが制作されることで、それまであまり日の目を見ることがなかった旧作が動画配信サービスなどで観れるようになり、再び旧作にも注目を集まることになります(『ダイの大冒険』も新作リメイク発表後に旧作がサブスク各種で配信されました)

 

自分自身、新作アニメの制作によりずっと観たいと思っていた旧作版が観れたという経験もありますので、新作アニメやリメイク版はもっともっと制作していただきたく思います

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昔のアニメはオシャレで「エモい」

今若者の間ではレコードや昭和歌謡など、「昭和レトロ」と呼ばれる昭和カルチャーにハマる平成生まれが急増しています

SNSスマホのない時代の心温かさや活気のある昭和の世界に、デジタル時代に生まれ育った若者世代が惹かれているのです

 

また「City pop(シティポップ)」と呼ばれる日本の80's音楽も世界中でリバイバルヒットしており、松原みきさんが歌う「真夜中のドア ~Stay With Me ~」は40年前の楽曲でありながら音楽ストリーミングサービス「Spotify」でグローバルバイラルチャート15日連続世界1位を記録ししました

アニメファンにとって松原みきさんといえば、劇場版『ダーティペア』のOP・EDや『ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のOP・EDを歌われた方といえば分かるでしょうか

80年代を彩った「シティポップ」は、オシャレな夜の都会を連想させ当時を知らない日本の若者にも影響を与えています


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そして、中高生に人気のSNSアプリ「TikTok」では、※「エモい」という言葉と共に90・80年代のレトロアニメが今注目を集めています

 

ネオンの光溢れる光景や何気ない日常的なシーンを繋ぎ合わせた昔のアニメ映像が、TikTokユーザーから「オシャレ」や「エモい」といったコメントで溢れてるのです

(※ 「感情を揺さぶられる」「言葉言い表せない感情」といった意味)

 


以前にも当ブログの方で【TikTokで流行⁉︎】"レトロでエモい" 80年代アニメが今、若者に大人気なワケ🥂 という記事を書き、人気な理由などを書きました

そして、その記事が「週刊はてなブログ」というブログランキング(2021年2月第4週)で第20位になったりと、それだけ「エモい レトロ(80年代)アニメ」が今注目されているということでしょう

 
つまり、今の世の中には「エモい レトロアニメ」に飢えた若者が多く存在するという、今世紀最大のビックバンが巻き起こっているワケです

 

そして最近…というか今まさにうる星やつら』のOPでおなじみの「ラムのラブソング」の楽曲に合わせて振り付けされた動画などがバズっており、これからも「TikTok」での流行は目が離せません!

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サブスクが無ければ、昔のアニメにはハマらなかった

「今の若者が昔のアニメにハマる」背景には、サブスクなどの動画配信サービスの普及が大きな要因となっている気がします

サブスクが登場する以前は、主に再放送やDVDレンタルをするのが昔のアニメを視聴する手段とされていました

それが現在では、動画配信サービスでアニメを観ることが当たり前となってきていますし、私自身これまでに観てきた80年代アニメ作品の殆どがサブスクを利用して観た作品ばかりです

 

逆にいえば、動画配信サービスの存在が無ければ、ここまで80年代アニメにハマっていなかったのではないかと感じています

 

 

サブスクの素晴らしいところは、少しでも気になった作品をすぐにチェック出来ることでしょう

お試し感覚で1話目を観て、それが面白ければ全話観る…この手軽さのサイクルこそが「昔のアニメにハマる若者」を生み出すワケです

またdアニメストアなどの一部の動画配信サービスでは製作年代やキャスト・スタッフらを関連づけて検索できるので、気に入った年代などを芋づる式に掘り下げて観ていけるのもハマる構造を作っていると感じます

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さらに最近では『ガンダム』シリーズでお馴染みのアニメ制作会社・サンライズが自社で運営している公式YouTubeチャンネルにて、サンライズ作品の無料配信をしています

YouTubeでの無料配信により手軽に観ることができ、若い新規ファンの獲得が止まらないのです

www.youtube.com

 

 ここから始まる、レトロアニメ黄金期

90・80年代アニメというのは今から30年・40年前ほどの作品であります…その為、今まで同世代の若者が昔のアニメにハマる筈がないとずっと思っていました


しかし、ブログ活動を始めてからTwitterもするようになり、ネットの世界には自分と同じように昔のアニメを愛する平成生まれの同世代がこんなにも多くいることを知ったのです


そして冒頭でも紹介した記事ように「昔のアニメにハマる若者たち」が今、ついに現れ始めた…この現象がこの上なく嬉しい!


当ブログとしても更に、平成生まれの為の記事を書いていきたく思います

 


 

今回、私なりに「昔のアニメにハマる若者たち」について書いてきましたが、この現象は偶然ではなく必然であったと感じています


 親の影響により幼少期から昔のアニメに親しみがあり、それらの昔のアニメが作品が今リメイクされてきて、「昭和レトロ」などの昭和歌謡曲などが流行り「アナログ文化=オシャレ・エモい」という流れが若者世代に浸透し、そのオシャレな昔のアニメがサブスクなどの動画配信サービスで手軽に観れるようになった…


一つ一つは点のようにバラバラでも、線として繋がり、今ムーブメントが起きようとしています

 


そして今や、90・80年代のアニメは当時のファンだけが愛する"過去の"コンテンツではなく、平成生まれの若者すらを魅了する"今の"コンテンツと言えるのです

 

それは平成生まれとして数年間、昔のアニメの動向を見てきた私が自信を持って言えることであり、この流れはまだまだ始まったばかりの序章に過ぎないでしょう

 


だからこそ、最後に言いたいことがあります

 

今まで昔のアニメを好きでいた平成生まれの方…そして、これから昔のアニメを好きになる平成生まれの方…

ここから平成生まれの若者が語り継いでいく黄金期】が始まります…そう!!

 


時は来た! …それだけだ。

 

 

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【柔道アニメじゃない⁉︎】『YAWARA!』恋にオシャレに一本背負いする"エモい"少女🥋

どうも、ホントに東京五輪が開催されるのか…?とソワソワしているSATAトミオです

 


いよいよ、もうすぐ東京オリンピック開催の時期が迫ってきましたね 

まぁ開催されるかどうかは定かではありませんが、間違えなく世間は今オリンピックの話題で持ちきりでしょう!

 


そんなオリンピックシーズンにうってつけの作品が、80年代アニメにあります

それは…『YAWARA!』です!!

 

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『YAWARA!』とは、1986年に「ビッグコミックスピリッツ」にて連載された原作・浦沢直樹による柔道ラブコメディ

1989年にマッドハウス制作によりTVアニメ化され、全124話放送されました(監督はときたひろこさん)

1992年にアニメ映画の公開、1996年には完結編となるTVスペシャル「Special ずっと君のことが・・・」が放送されております

 


祖父・猪熊治悟郎から柔道の英才教育を受けて育った主人公・猪熊柔が、「普通の女の子になりたい」と葛藤しながらも様々な人と出会い、オリンピックで金メダル獲得を目指す作品です

 

『YAWARA!』という作品は、当時活躍していた女子柔道選手・谷(当時:田村)亮子さんと共に、90年代に柔道ブームを巻き起こした作品としても知られています


そんな『YAWARA!』の魅力を今回は伝えていきましょう

 


あらすじーー

日刊エヴリースポーツの新聞記者・松田耕作(cv.関俊彦)はある日、ひったくり犯を華麗に巴投げをして撃退する女子高生の姿を目撃し魅せられる

女子高生の名は猪熊柔(cv.皆口裕子)…祖父・猪熊治悟郎(cv.永井一郎)により柔道の英才教育を受け、バルセロナオリンピックで金メダルを獲得し国民栄誉賞を受賞する為に日々稽古をする、まだ世に知られていない逸材であった

しかし柔本人は、柔道をしたいとは全く思っておらず、「普通の女の子になりたい」と恋に憧れる女の子でした

 

 

『YAWARA!』は柔道シーン以外にも非常にドラマ溢れる作品であり、当時流行していたトレンディドラマの様な世界観も含まれた恋愛アニメです

 


 

まずは、『YAWARA!』の魅力でもある個性豊かなキャラクターを作品序盤(柔の高校生時代)を基に紹介をしていきます

 

猪熊柔(cv.皆口裕子)

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幼い頃から祖父・治悟郎よる柔道の英才教育を受け、5歳の時には父・虎滋郎を巴投げで投げ飛ばしてしまうほどの天才

思春期を迎える頃には、自分が周りの友達とは違った特別な環境で育ったと気づき始め、いつしかオシャレしたり恋をしたりする「普通の女の子になりたい」と強く憧れを抱くようになる

得意料理は、ビーフストロガノフ

 


柔は常に柔道から遠ざかりたいと思っており、何かあるごとに「私、柔道やめます。」というのが座右の銘なのか?というぐらい何度も登場します

しかしそれには理由があり、柔が幼い頃に父・虎滋郎を巴投げで投げ飛ばしてしまい、その後失踪してしまい現在も帰ってきていないという事情があるからです

自分のせいで…柔道のせいで家族がバラバラになってしまったと思い込んでおり、自分が柔道をすれば誰かが不幸になると離れたがります

そういった葛藤のなかで進むストーリーに注目ください!

 

猪熊治悟郎(cv.永井一郎)

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全日本柔道選手権大会※5連覇の実績を持つ※七段の柔道家

孫娘の柔をオリンピック金メダルと国民栄誉賞を取らせるために、幼い頃からポイント勝ちなどに頼らない「一本を取る柔道」を徹底的に叩き込む

著書「柔の道は一日にしてならずぢゃ」は一部の柔道家の間でバイブルとして支持されており、世界中に熱烈なファンがいる


(※作品が進むごとに自称【6〜8連覇・八〜十段】と変動していく)


とにかく目立ちたがりのお爺ちゃんであり、試合の実況席にも解説者として勝手に乗り込み持論を展開します

また柔が柔道を辞めると言い出した時には次々に復帰プランを立案し、様々なキャラクターを巻き込んでいく型破りな展開も面白いです

 

松田耕作(cv.関俊彦)

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三流新聞・日刊エヴリースポーツの記者

スポーツ選手のゴシップを嗅ぎ回っていたが、柔の巴投げを目撃し記者生命をかけるようになる

不器用であり荒っぽい言動も多いが、「普通の女の子になりたい」と葛藤する柔に柔道と向き合うキッカケを与え続ける

子どもの頃は力道山長嶋茂雄といった国民的スーパースターに憧れており、将来自分も同じように感動を与えれる人になりたいと思っていたが挫折…現在は柔の活躍を記事にして人々に感動を与えることを夢にしている

 


作品当初は取材対象として柔のことを見ていましたが、いつしか恋愛感情を抱くようになります

柔がピンチの時に常に手を差し伸べ、そんな松田の存在の大きさに柔も少しずつ気づき始まる…そこからはもうエモい」の嵐です

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暑苦しいほどに柔を追い回す松田さんの情熱を観てください

 

本阿弥さやか(cv.鷹森淑乃)

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本阿弥グループの令嬢

水泳・テニス・乗馬など数々のスポーツで頂点に立ってきた天才少女だが、唯一柔にだけは勝つ事ができず柔道家へと転身し柔のライバルとなる

負けず嫌いな性格であり、テレビなどを通して挑発行為を繰り返し、柔にプレッシャーを与え続ける

前歯の1本が「すきっ歯」となっており、差し歯で隠しているが時々抜け落ちる

 

常に柔に対してライバル意識を持っており、さやかの柔道コーチであり互いに恋心を抱く風祭を巡り、柔と複雑な恋愛模様を展開してます

その時も柔のことを【猪熊•泥棒ネコ•柔】と呼び、蔑む場面もあります

 

風祭進之介(cv.神谷明)

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さやかの柔道コーチを務めるイケメン

実力のある柔道家ではあるが極度のあがり症の為、メディアや試合に出ることはない

しかし女性には積極的に接し、複数人の女性と関係を持つプレイボーイである

自分に恋心を抱く柔に手を出そうするその一方で、本阿弥グループの財力にも魅力を感じており、さやかの好意を断りきれずにいる

 

 


 

その他にも、弱小柔道部の主将:花園薫(cv.菅原正志)、カナダの柔道家:ジョディ・ロックウェル(cv.一城みゆ希)、女子大生時代の同級生で親友となる:伊藤富士子(cv.川島千代子)など、個性豊かなキャラクターがまだまだ沢山登場します

 また、登場するキャラクターたちがどのような人生を歩んでゆくのかを見届けれるのも、ロングラン作品の魅力です

 

 

柔の試合よりも、サブキャラの試合の方が面白い⁉︎

スポーツ作品というのは、主人公がライバル達と競い合う事で力強くなり、成長していく物です

しかし『YAWARA!』という作品は、そんな世間の方程式には全くハマらない作品であります

だって、主人公・猪熊柔…序盤からすでに最強です!


幼い頃から「柔道の父」とされる治悟郎さんから英才教育を受けて育った柔は、どんな相手であれ"一本背負い"で投げ飛ばしてしまいます

ゲームでいうところの【チートキャラ】と同じです

 

その為、柔が勝つか負けるかが作品の魅力にならない不思議な作品であります


では、『YAWARA!』の魅力は何かというと…柔の影響により刺激される周りのキャラクターです

 


『YAWARA!』には、大きな夢を抱きながらも現実にぶち当たり挫折してしまう…いわゆる天才ではない【凡人】キャラクターが多く登場します

 


しかし、柔というスーパースターの活躍や葛藤を近くで感じることで刺激を受け〔もう一度頑張ろう!〕と突き動かされるのです

また柔自身も、そのキャラクターの頑張りが大きな刺激となり、幾度となくやめようとする柔道と向き合う力を与えます


そういった人との出会いや繋がり…それこそが『YAWARA!』の魅力です


是非観られる際は、柔に突き動かされる周りのキャラクターに注目してみてください!

 

 

史上最強!の「エモい」オープニングアニメ

『YAWARA!』という作品は、何と言ってもOP(オープニング)がサイコーに「エモい」作品であります

汗が浸る柔道シーンを描いてる本編とは違い、レトロさ溢れるイラストレーションの中でオシャレなど、柔が憧れた「普通の女の子」を謳歌する姿が描かれており、作品の良さがそこに詰まっているといっていいでしょう

これまでのスポーツアニメとは全く違うOPなのです!

 

ここで、それぞれに異なる魅力を持つ『YAWARA!』のOPを紹介していきたいと思います

 

1stオープニング「ミラクル・ガール」(第1〜43話)

歌・永井真理子

 物語のスタートから柔の高校生卒業あたりまでこのOPが使われております

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ポップな映像多彩なファッションチェンジなど、スポーツアニメとは思えないシーンで構成されており、このOPから柔道だけが魅力ではない『YAWARA!』の素晴らしさを感じることができます

またショップ前で柔と治悟郎さんが一緒にダンスをするシーンや柔が座っているテーブル席へ治悟郎さんがパフェを運ぶシーンは、山下達郎大瀧詠一らのジャケットイラストで知られる永井博さんや鈴木英人さんのようなタッチで描かれた背景がオシャレに感じます

ミラクル・ガール

ミラクル・ガール

  • 永井 真理子
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


歌われた永井真理子さんも本曲をきっかけにブレークを果たし、90年代を代表するアーティストとなりました

dai.ly

 

 2ndオープニング「雨にキッスの花束を」(第44〜81話)

歌・今井美樹

柔が高校を卒業し、女子大生となったタイミングで使用される曲です

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女子大生になったことで幼さも少し抜け、前のOPよりも更に多彩なファッションとヘアアレンジの連続でシーンが構成されており大人の女性らしさが全開に出ております

またグラスを合わせて乾杯するカットなど、当時のバブル景気が反映されいると感じられる都会的なシーンの映像美も素晴らしいです

 

雨にキッスの花束を

雨にキッスの花束を

  • provided courtesy of iTunes

 
ちなみに本曲は私の中で、歌・映像共に80年代アニメの中では「最もエモいOP」だと思っており、柔がプイッとそっぽを向くカットから「ごめん、冗談だよ~」と笑顔で横に手を振るシーンとか最高に可愛いすぎます!!

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マジでオススメのOPなので是非聴いていただきたいです!


www.youtube.com

 

3rdオープニング「負けるな女の子!」(第82〜102話)

歌・原由子

柔が女子大生から社会人になるタイミングで使われるのが本曲です 

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社会人となり、より大人の女性となった柔の魅力を、車窓から見える四季の移り変わり柔のファッションで表現しています

またシーンごとの間では、幼稚園児と同じ格好で踊る治悟郎さんらしき人物の姿が描かれており、とても可愛らしいです

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本曲は恋する女の子の気持ちを表した曲であり、サビの「や め て! 女の子は弱いの」から始まる一連の歌詞が女性の繊細な恋心が描かれていると感じます

 

負けるな女の子!

負けるな女の子!

  • 原 由子
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ちなみに本曲は原由子さんのアルバム未収録の楽曲であり今まで聴くのが難しいとされていましたが、近年ではダウンロード配信やストリーミング配信もされております

是非聴かれる際はサブスクをご利用ください!

 

southernallstars.jp

dai.ly

 

4thオープニング「YOU AND I 」(第103〜124話)

歌・永井真理子

いよいよ迎えるバルセロナ五輪へと照準を合わせ、最終回まで使用させれた曲です

 

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OP映像も柔が開催地スペイン・バルセロナへと飛行機で向かい、サクラダファミリア闘牛場などのスペインの観光名所を回る姿が描かれています


これまでに紹介した3つのOPとは違い、本曲はちょうどバルセロナオリンピックがリアルに開催される時期であった為に、オリンピックを強く意識した映像と曲になってるかもしれません


また本曲を歌うアーティストには、1st(最初の)OP「ミラクルガール」を歌われた永井真理子さんを再起用しており、アニメ『YAWARA!』の最後に相応しいOP曲だと感じます

dai.ly

 

 

今回はOPだけを紹介しましたが、もちろんEDもめちゃくちゃ素晴らしい楽曲と映像で構成されています

特に最後のEDである「いつもそこに君がいた」は『YAWARA!』という作品の集大成として用意されいると感じる楽曲であり、最終回が近づくにつれて深みがドンドン増していくすごい曲です

 

『YAWARA!』の大部分の魅力を占めていると言っていい程のOP・ED…まず本編を観られる前に映像を観てみてください!

 

 

時代を繋ぐ栄光の架け橋

『YAWARA!』という作品は1989年にスタートした作品でありますが、放送の半分以上が90年代である為、実質90年代アニメだといえるかもしれません


ですが、本作の監督を務めたときたひろこ監督は、杉井ギサブロー総監督作品の『タッチ(1985)』『陽あたり良好!(1987)』でシリーズ監督をされ、そこで受けた影響が大きく出ており、アニメ『YAWARA!』の大ヒットにも繋がったのかなと感じます


また、そういった流れを知った上で作品を観ると、より作品を楽しく観ることができるかもしれません

 

是非、80年代アニメから90年代アニメへの時代の架け橋となった作品たちも観ていただければと思います

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『YAWARA!』は全124話…アニメ放送期間でいうと約3年かけて放送されていた作品です

現在のアニメに比べたら話数も多く、観るまでにいくつもの壁があるように思えます

私自身、この『YAWARA!』を1話から124話(最終話)まで見終えるのに同じく3年ぐらいかけて完走しました

 

めちゃくちゃ長いです!

 

しかし、その長さの中で生まれ気付かされていく柔の感情松田が自分(柔)に向けた愛情よりもさらに深い熱意どれも全124話という長い期間が無ければ生まれないストーリーであります

そこに気づいた時にこそ『YAWARA!』という作品の本当の魅力が詰まっているわけです

 


1話から124話まで、「私、柔道やめます。」と言い続けてきた柔が、周りの人達に助けられ突き動かさせるストーリーを観てください!

 

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U-NEXT・Huluで配信中

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【悟空の少年時代】DB超・改世代に伝えたい!無印『ドラゴンボール』の魅力🐉

どうも、長期休暇があると何故かブログ更新頻度が落ちてしまうSATAトミオです

 

GW(ゴールデンウィーク)があったのにも関わらず、全然ブログ更新ができておらず少し恥ずかしい思いをしております

唯一GW期間にした事といえば、部屋を整理してアニメ雑誌の置く場所を拡張したくらいでしょうか

買い集めドンドン増え続けていたアニメ雑誌も、ようやく収納することができました

また改めて紹介できればと思います

 

 

 

そんなこんなで私がブログ活動をサボっている間に、アニメ業界にも様々なニュースがありました

その中でも『ドラゴンボール超』の劇場版最新作の公開が決定した事は、自分の中でも気になるニュースとしております

 

 

 

近年の『ドラゴンボール』事情というのは、 2009年に『ドラゴンボールZ』を再編集した作品の『ドラゴンボール改』や2015年放送の新作TVシリーズドラゴンボール超』や劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』の公開など非常に充実していると言えます

もちろんゲームやカードダスなどの展開…更には「DB芸人」と呼ばれるドラゴンボール』に登場するキャラクターになりきったお笑い芸人たちの存在もあり、『ドラゴンボール』は40年近く前の作品でありながら現在も子どもたちに大人気なコンテンツなのです

 


今後も老若男女問わずに盛り上がっていくであろう『ドラゴンボール』ワールド…

だがしかし、ただ一つだけ危惧する事があります…

 

 

 

それは…

「今の子どもたち(若者)、悟空の少年期時代を知っている人少ないじゃない?」問題です!

 

 

悟空の少年期時代というのは、漫画連載の初めから第23回天下一武道会までをアニメにしている「無印(元祖)版」と呼ばれている1986年2月から1989年4月まで放送されたTVアニメシリーズことであります(以後、無印『ドラゴンボール』と呼ぶ)

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つまりは、ベジータやナッパらが地球に来る「サイヤ人編」以前のストーリーと言えば分かりやすいでしょうか

 


近年の『ドラゴンボール』というのは、サイヤ人編からスタートする『ドラゴンボールZ』から軸に展開されており、それ以前の悟空・少年期時代を語られる事が少なくなっていると感じます

 

現在26歳の私自身も小学生高学年の頃からDBファンで『ドラゴンボール改』の放送も中学生の頃に観ており、発売されたゲームもたくさんプレイしました

しかし、ゲームなどからでは悟空・少年期時代を完全に追体験することは難しく、ストーリーを知るには原作を初めから読むかアニメ作品である無印『ドラゴンボール』を観る必要があります

それは今も変わらない現象でしょう

 

 

無印『ドラゴンボール』が子どもたちに忘れ去られそうになっている今、作品の魅力を発信していく必要があります!

 


ということで今回は『ドラゴンボール』シリーズの原点とも言える、無印『ドラゴンボール』のストーリーを簡単に紹介していくと共に各章の魅力を書いていきます!

 

 


 

まずは、無印『ドラゴンボール』の基本情報を書いていきます

 

ドラゴンボールとは、1984年より週刊少年ジャンプで連載がスタートした作者・鳥山明のバトル漫画です

Dr.スランプ アラレちゃん』の後番組として1986年に東映動画(現・東映アニメーション)によりTVアニメ化され、全153話が放送されます

1989年に一度番組が終了し、『ドラゴンボールZ』と番組タイトルを変えて再スタートします

 

 

連載の初めから第23回天下一武道会編までをアニメにした本作は、いわゆる「無印(元祖)」と呼ばれているドラゴンボール』シリーズの原点となる作品です

 

無印『ドラゴンボール』は大きく分けて6つの章で成り立っており、各章ごとに『ドラゴンボールZ』などで活躍するキャラクターの初登場シーンが描かれています

(①ドラゴンボール編▶︎②第21回天下一武道会編▶︎③レッドリボン軍・占いババ編▶︎④第22回天下一武道会編▶︎⑤ピッコロ大魔王編▶︎⑥第23回天下一武道会編)

 

ではこれより、各章の見どころや登場するキャラクターについて書いていきましょう!

(※キャラクター紹介についてはその章内でわかる情報などを掲載しています〈若干のネタバレもあり〉)

 

ドラゴンボール編 (第1話〜12話)

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都会から離れた山奥・パオズ山でひとり生活する孫悟空は、西の都からパオズ山にきた少女・ブルマと出会い、7つ集めるとどんな願いも叶えてくれるという「ドラゴンボール」を探す冒険に同行することになる

ドラゴンボールを集める道中でウーロンや亀仙人らと出会い、盗賊・ヤムチャやピラフ一味といった敵に狙われながらも各地に散らばったドラゴンボールを集める

はてさてこの先、どうなることやら…


西遊記」のストーリーを元に進んでいくこのパートは、作品の原点となると悟空とブルマの出会いが描かれています

当初の悟空は育ての親・孫悟飯以外の人間に会うのも初めてのことで男女の性別が見分ける事が出来ず、股をパンパンと叩き男女を判別しておりその行動も面白いです

また今では色々とネタキャラにされているヤムチャも強キャラとして登場し、悟空たちの前に立ちはだかる敵として現れます

 

 

孫悟空(cv.野沢雅子)

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パオズ山で拾われ育てられた尻尾が生えた少年

育ての親・孫悟飯に武術を習い、長さが自由自在に操れる不思議な棒「如意棒」を持っている

孫悟飯が亡くなってからはパオズ山で自給自足のひとり生活しており、孫悟飯の形見であるドラゴンボール(四星球)を大事にしている

 

まだこの頃の悟空は、自分の本名が「カカロット」というサイヤ人である事を知りません

かめはめ波も使えませんし、舞空術で空を飛ぶこともなく、「如意棒」を使い敵と戦います

今の『ドラゴンボール』と比べれば派手さはないかもしれませんが、少しずつ成長する悟空を観ていただきたいです

 

 

ブルマ(cv.鶴ひろみ)

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西の都にある大企業カプセルコーポレーションの令嬢

ドラゴンボールの存在を知り、位置を探知できるメカ「ドラゴンレーダー」を自らから開発し「カッコいい彼氏が欲しい!」という願いを叶える為にドラゴンボール集めの旅に出る

パオズ山で出会った悟空を冒険に誘い、仲間(ボディガード)にする

悟空のことを「孫(そん)くん」と呼ぶ

 

初登場のブルマは16歳のピチピチギャルということもあり、『Z』や『改』時に比べてブルマ役の鶴さんの声も若々しく演じられています

また初めの頃のブルマはバニーガール姿やアラビアナイト姿など、コスプレ要素のある衣装を着ることもありました

ブルマの髪型の変化や服装の変化にも注目していただきたいです

 

ヤムチャ(cv.古谷徹)

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砂漠を根城にする盗賊

相棒のプーアルと共に通りかかった旅人などを襲い金品などを奪い、悟空たちを狙う

しかし、女性の前だとアガってしまう癖があり、女性を苦手としている

悟空たちの会話からドラゴンボールの存在を知り、後をつけようになる

必殺技は「狼牙風風拳

 

初登場のヤムチャはナイスガイでイケメンな敵キャラクターとして登場します

なので、ネタキャラとして扱われている今の現状に私はちょっと不満があったりします

是非カッコいい【荒野のハイエナ・ヤムチャ】様を観てください!

またヤムチャを演じられる古谷徹さんが歌うキャラソンウルフハリケーン」も素晴らしい曲なので是非聞いていただきたいです

 

 

第21回天下一武道会編 (第13話〜28話)

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ブルマとのドラゴンボール探しの旅を終えた悟空は亀仙人に弟子入りし、はるばる東の村から来たもう一人の弟子入り志願者・クリリンと共に修行に励む

8ヶ月におよぶ亀仙人の修行に耐えた悟空とクリリンは、修行の成果を試すべく数年に一度パパイヤ島で開催される武道武術の達人が集まる大会「天下一武道会」に参加する

ヤムチャ、ナム、ジャッキー・チュンといった強敵らが参加する中で悟空は優勝することができるのか…


予選を勝ち進んだ8人が本戦に出場し競われる「天下一武道会」…この「天下一武道会」という分かりやすいトーナメント式でのバトルを取り入れ、作品が軌道に乗り始めるのが、この「第21回天下一武道会編」であります

また、大会前に修行をするというのもバトル作品の鉄則であり、亀仙人の元での修行も【牛乳配達・石探し・勉強】などユニークな修行ばかりです

そして「天下一武道会」開催時に流れる挿入歌「めざせ天下一」も作品を盛り上げる名曲です

めざせ天下一 (セルフカバー)

めざせ天下一 (セルフカバー)

  • provided courtesy of iTunes

 

 

 クリリン(cv.田中真弓)

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はるばる東の村からやってきた少年

元々は多林寺という寺で修行をしていたが、亀仙人に取り入り悟空と共に弟子にしてもらう

初めは悟空の事を良く思っていなかったが、8ヶ月に及ぶ厳しい修行を経て悟空との間に友情が芽生える

頭の回転が速く、修行でも悪知恵を働かせてズルをしようとする行動も目立つ

 

ジャッキー・チュン(cv.宮内幸平)

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第21回天下一武道会に参加する謎の老武道家

なぜか武天老師(亀仙人)しか使えないとされていた「かめはめ波」を使うことができる

 

ナム(cv.塩沢兼人)

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深刻な水不足で苦しむ村で生まれ育った僧侶の武道家

天下一武道会で優勝しその賞金で村を救う為に、村の期待を一心に背負い参加している

必殺技は「天空× (ペケ)字拳」

 

 レッドリボン軍・占いババ編 (第29話〜83話)

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天下一武道会」での激闘を終えた悟空は育ての親・孫悟飯の形見であるドラゴンボール(四星球)を手元に置いておく為に、再びドラゴンボール探しの旅に出る

しかし、ドラゴンボールの力で地球征服を狙う悪の組織「レッドリボン軍」と対立した悟空は、壊滅させるべく「レッドリボン軍」と戦う

やがて「レッドリボン軍」は世界一の殺し屋・桃白白(タオパイパイ)を雇い、悟空抹殺を目論む

 

のちに『ドラゴンボールZ』で描かれる「人造人間(セル)編」と深く関係しているのが、この「レッドリボン軍編」です

また「レッドリボン軍」との戦いの後には亀仙人の姉・占いババの館に悟空らが行き、そこでも激しい戦いとドラマが待っています

 

そしてこの章で最も特徴なのが、レッドリボン軍の将校・ブルー将軍との戦いの途中で「ペンギン村」へと辿り着き、アラレちゃんやガッチャンなどDr.スランプ アラレちゃん』のキャラクターが登場する回がある事です

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実際に原作でも描かれているエピソードではありますが、Dr.スランプ アラレちゃん』のBGMが使われるなどアニメとしても親和性が高く、作者・アニメ制作会社が同じだからこそできるコラボだと感じます

 

 

 ブルー将軍(cv.古川登志夫)

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レッドリボン軍に所属する将校

女性が嫌いな美形のオネエであり、金縛りの術など超能力を使うことができるレッドリボン軍の中でもかなりの強敵

 

古川登志夫さん演じるオネエキャラクターが見事にハマったのが、ブルー将軍というキャラです

 

ウパ(cv.堀江美都子)

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カリン塔がある聖地カリンを守る番人・ボラの息子

父・ボラの背中に隠れるぐらい怖がりな性格だが、悟空と共に旅をするうちに逞しく成長していく

 

 桃白白(cv.大塚周夫)

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レッドリボン軍に雇われた殺し屋

悟空を殺しドラゴンボールも奪ってきてほしいという依頼を受け、レッドリボン軍本部から柱の上に乗り、悟空の前に現れる

必殺技は「どどん波

 

第22回天下一武道会編 (第84話〜101話)

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レッドリボン軍との戦いから3年後…さらに修行を積んだ悟空は再び「天下一武道会」に参加する

ヤムチャクリリンジャッキー・チュンと前回大会の強敵に加え、亀仙人とライバル関係にある鶴仙人の弟子・天津飯と餃子の参戦により波乱の展開になる

天津飯・餃子の鶴仙流と、悟空・クリリンヤムチャの亀仙流…鶴と亀の熾烈な闘いが始まる…


ルールに基づき和やかなさがある前回の天下一武道会と違い、ライバル同士である鶴仙流と亀仙流の因縁の戦いが描かれているのが、この「第22回天下一武道会」です

その為、骨を折るなどのルール無用のラフファイトや同じ流派同士による同門対決など、より濃厚なバトルシーンも多く、その中で悟空がどのような対戦相手とドラマを築き戦うかが見どころとなります

 

 

天津飯(cv.鈴置洋孝)

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鶴仙人の弟子、兄弟子の桃白白のように殺し屋を目指している

餃子と共に第22回天下一武道会に参加する

舞空術」「どどん波」といった鶴仙流の技から、自らが編み出した「太陽拳」や「四妖拳」まで、技のレパートリーも多く、戦いのスタイルからも非道さを感じさせる

 

餃子(cv.江森浩子)

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鶴仙人の弟子、天津飯の事を慕っており兄弟のように仲が良い

サイコキネシスやテレパシーなど超能力を使うことができる

名前の読み方はぎょうざではなく「チャオズ」、算数が苦手

 

チャパ王(cv.柴田秀勝)

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過去の天下一武道会で対戦相手に一度もかすられずに優勝した強者

道家内での知名度も高く、優勝候補として今大会に参加している

必殺技は「八手拳」

 

ピッコロ大魔王編 (第102話〜132話)

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第22回天下一武道会が終わったのも束の間、かつて亀仙人鶴仙人の師匠である武泰斗が命をかけて封印したはずのピッコロ大魔王が何百年の時を経て復活し世界は恐怖のどん底に陥れる

ピッコロ大魔王とその手下は次々に武道家たちを殺害し、老いた体を若返られる為にドラゴンボールを集め始める

一度は敗れた悟空も、カリン様の元で再び修行をしてピッコロ大魔王に挑む


章の始まりから衝撃的な展開で幕を開ける「ピッコロ大魔王編」は、【圧倒的な悪の恐怖に立ち向かう】という『ドラゴンボール』らしさも出てきて、ここら辺から仲間が死んでいくシーンも増える章となります

その為、割と自分は絶望感を持ちながらこの「ピッコロ大魔王編」を観ていました

圧倒的な強さを持つピッコロ大魔王に立ち向かうキャラクターの生き様を観ていただきたいです

 

 

 ピッコロ大魔王(cv.青野武)

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かつて地球を恐怖に陥れた大魔王

亀仙人鶴仙人の師匠である武泰斗の魔封波により電子ジャーに封印され、海の底に沈められていたが、封印が解かれ復活した

老いた体を若返らせる為にドラゴンボールを集める

体内から卵を吐き、仲間を生み出すことができる

 

タンバリン(cv.中尾隆聖)

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翼の生えた空を飛ぶことができるピッコロ大魔王の手下

戦いが終えた天下一武道会の会場に現れ、ドラゴンボールと出場者名簿を奪い去る

ピッコロ大魔王の命令により、天下一武道会の出場経験がある武道家を次々と殺害していく

 

ヤジロベー(cv.田中真弓)

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拾ったドラゴンボール(一星球)を首からぶら下げている巨体の男

悟空と同等の戦闘力がありながら、勝ち目のない戦いには参加せず陰から様子を伺う小心者である

悟空曰くクリリンと声が似ているらしく、独特な方言を話す

 

第23回天下一武道会編 (第133話〜153話)

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ピッコロ大魔王の復活から3年後…悟空の活躍により平穏を取り戻した地球にまたもや危機が訪れる…

悟空に敗れたはずのピッコロ大魔王が姿を変え生きていた

ピッコロ大魔王は「マジュニア」と名乗り、悟空に復讐する為に天下一武道会に参加し世界征服の序章へと動き出す

悟空も神殿で修行を積み、クリリンヤムチャ天津飯らと再会し、共に天下一武道会に参加する

さらに匿名希望と名乗る女性や謎の中年男・シェン…そして悟空との戦いに敗れサイボーグの体となった男の参加など、第23回天下一武道会は過去最大の混沌渦巻く大会となる

 


無印『ドラゴンボール』の最終章として描かれているのが、この「第23回天下一武道会編」です

悟空の身長も3年間で伸び、少年姿から青年姿へと成長しており、ピッコロ(大魔王)の参加などでさらにシリアスなバトルが強く描かれています

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また第23回天下一武道会後には、原作になかったアニメオリジナルエピソードもあり、観ているだけでニヤニヤが止まりません!

 

 マジュニア[ピッコロ](cv.古川登志夫)

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悟空に敗れたピッコロ大魔王が産み残した分身

卵から孵化して3年で青年体となり、悟空に復讐し世界征服する為に「マジュニア」と名乗り、第23回天下一武道会に参加する

 

 匿名希望(cv.荘真由美)

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悟空と面識のある謎の女性

しかし悟空は彼女の事を憶えておらず、怒りに燃えている

子どもの頃に悟空と交わした約束の真意を確認する為に「匿名希望」と名乗り、名前を伏せて第23回天下一武道会に参加する

 

シェン(cv.青野武)

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第23回天下一武道会に参加する謎多きの中年男性

飄々とした立ち姿からは想像もできない巧みな技を繰り出し、大会参加者らを驚かす今大会のダークホース

 


 

 第23回天下一武道会編が終えると無印『ドラゴンボール』のアニメは終了し、『ドラゴンボールZ』と名を変えて「サイヤ人編」へと進んでいきます

あとは「フリーザ編」「人造人間(セル)編」「魔人ブウ編」と多くのドラゴンボールファンが知るストーリーでしょう

 

ドラゴンボール』ワールドは、ブルマと悟空の出会いから始まる 

今回、無印『ドラゴンボール』と呼ばれる最初のアニメシリーズを紹介したのは、悟空とブルマとの出会いから始まる『ドラゴンボール』のストーリーの魅力を『ドラゴンボール超』や『改』で育った世代の若い世代にも知ってほしいと感じたからであります


初めて出会ったブルマに対して[妖術使い]と呼び敵意を向けた第1話から、様々なキャラクターと出会い冒険しながら成長していき、地球や仲間を守る為に悪の強敵に立ち向かう…

この悟空の成長過程を見ていただきたいのです!

 


 

私自身、80年代アニメの面白さに初めて触れたのは『ドラゴンボール』であり、作品への想い入れは強く持っております

やはり無印『ドラゴンボール』を知らずに、『Z』・『GT』・『改』・『超』といったその後のストーリーを楽しむのはすごく勿体ないことです


なので、皆様も少年時代の悟空ら共にトキメク胸にキラキラ光った夢摩訶不思議なドラゴンボール探しの大冒険に出てみてください!

 


この世は デッカい宝島

そうさ今こそ アドベンチャー

 

 


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 🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

80年代に野球旋風を巻き起こした【あだち充野球アニメ3部作】の魅力🏃‍♂️

どうも、プロ野球が開幕して野球熱が高まってきているSATAトミオです

いや〜やっぱり良いですね、プロ野球

なんと言っても2021年シーズン今年は、怪物ルーキーの阪神・佐藤輝明選手やメジャーリーグから帰ってきた楽天田中将大選手など見ごろがたくさんあり、見ていてワクワクしますね

 


私の中で野球熱が上がってきている今、野球に関する80年代アニメのブログ記事について今回は書いていきましょう

80年代野球アニメで思い浮かべる事といえば…やはり『タッチ』であり、その作者・あだち充先生だと感じます

 

80年代にアニメ化されたあだち充作品は、

・キティフィルム制作の『みゆき(1983)』

グループ・タック制作の『ナイン(1983)』『タッチ(1985)』『陽あたり良好!(1987)』

 

この4作品であります

その中でもグループ・タック制作の3作品は【80年代・あだち充野球アニメ3部作】と称されることもあったり、なかったり…します(むしろ、この呼び方を定着させたい!)

 


というわけで今回は、グループ・タック制作の『ナイン』『タッチ』『陽あたり良好!』…この3作品の関連性について語っていきます

 



まずは【80年代・あだち充野球アニメ3部作】と呼ぶ経緯について書きましょう

 


80年代・あだち充野球アニメ3部作とは、『ナイン(1983)』『タッチ(1985)』『陽あたり良好!(1987)』の3作品からなるグループ・タック制作の野球アニメです

3作品とも【原作・あだち充 × 総監督・杉井ギサブロー × アニメーター(作画監督)・前田実 × 音楽・芹澤廣明】のコンビにより制作された作品である為に、80年代・あだち充野球アニメ3部作と呼ばれることが相応しいと勝手に思っています

 


この3作品は同じコンビにより制作されていることもあり、作品自体にも共通点が多いです

そして【80年代・あだち充野球アニメ3部作】で築き上げられたスタイルは、『タッチ』『陽あたり良好!』でシリーズ監督したときたひろこ監督へと受け継がれ、自身の監督作品『YAWARA!(1989)』の大ヒットに繋がります

このようにアニメの歴史を紐解く上でも重要な【80年代・あだち充野球アニメ3部作】の魅力を語っていきます

 


 

まずは3作品の作品紹介と見どころなどについて書いていきます

 

 ナイン

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週刊少年サンデー増刊号」で1978年から1980年まで連載されていた野球漫

アニメは1983年5月に日生ファミリースペシャル枠で『ナイン1』が放送され、その後『ナイン2 恋人宣言(1983年12月)』、『ナイン 完結編(1984年5月)』が放送されます

さらに『ナイン1』は1983年9月に劇場公開もされており、現在配信サービスで観れるのは劇場公開版(オリジナル版)です

あだち充野球アニメ3部作】の中で初めにアニメ化された作品であり、テレビスペシャル(全3話)で放送され話数も少ないという点からも「あだち充入門作品」としてオススメできる作品であります

 


あらすじーー

運動のできない優等生ばかりが集まる進学校・青秀高校に入学した中学陸上短距離記録保持者ほどの俊足・新見克也(cv.古谷徹)、中学柔道県大会個人優勝者ほどの怪力・唐沢進(cv.富山敬) の野球経験なしの2人は、球場で見かけた美女・中尾百合の悲しい顔を見たくないと野球部入りを決意する。

そこに全国中学野球優勝投手のサウスポー(左投げ)・倉橋永二(cv.塩沢兼人)が加わり、甲子園出場を目指す。

 


克也と百合の恋…そこに現れる百合の一つ上の幼馴染でライバル校・武南高校のエース山中健太郎(cv.神谷明)、克也に積極的に迫る青秀高校陸上部の安田雪(cv.坂本千夏)らを交えた複雑な恋愛ストーリーが魅力ある作品です

 

 

 

本作の見どころは、「巨人の星」や「ドカベン」などピッチャー(投手)や4番打者といった強打者を作品の主人公にするのが当時の野球作品の鉄則の中、1番・センターの俊足打者を主人公にしているところです

常に新境地を開拓するあだち充先生の野球作品は恋愛要素を重点的に描き、また野球作品とは思えないほどに爽やかで清々しいラストも魅力があります(島本和彦先生の漫画「アオイホノオ」でネタにされていたアレです)

 


そして克也を取り巻く複雑な恋愛ストーリーも魅力があり、甘酸っぱい青春模様が描かれています

私個人としては安田雪美ちゃんが大好きであり「あだち充ヒロイン」の中では間違えなく彼女がNo. 1です(坂本千夏さんの声が可愛ええこと!)

さらに個人的には『ナイン2』のサブタイトルである「恋人宣言」というのが〔これぞ!80年代だ!!〕という感じで愛おしいほど好きです

 

タッチ

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週刊少年サンデー」で1981年から1986年まで連載されていた言わずと知れたあだち充先生の代表的な野球漫

1985年3月にTVアニメ化され1987年3月まで(全101話)放送、1986年にはTVアニメを元にした劇場版三部作が公開されるなど80年代アニメを語る上でも外せないアニメ作品です

また最近では、『タッチ』から約30年後の明青学園の描いた作品『MIX』が、現在ゲッサンにて連載中でありTVアニメ化もされています

 


あらすじーー

家がお隣同士の上杉家と浅倉家に3人の子どもが同じ年に生まれる。双子兄弟の兄・上杉達也(cv.三ツ矢雄二)と弟・上杉和也(cv.難波圭一)、そして浅倉南(cv.日髙のり子)は幼い頃から共に仲良く育ってきたが、ある時3人のうち一人が女ということに気づいた…


達也・和也・南の三角関係を描きながら甲子園を目指す

 


本作では、杉井ギサブローさんが総監督の務め、のちに『YAWARA!(1989)』の監督を務めるときたひろこさんがシリーズ監督をされています

また、ときたひろこさんは『陽あたり良好!』でもシリーズ監督を務めているのもポイントです

 

 

本作の見どころは、なんといってもその世界観

アニメ『タッチ』の世界観は80年代の日常シーンを的確に捉えており、レコード・映画館・喫茶店など本作を観ているだけで80年代を没入体験することができます

こういった80年代当時を感じれるシーンがあるアニメは、80年代当時を知らない20代の私としてめちゃくちゃ貴重な作品です

80年代の日常が溢れるアニメ『タッチ』は、平成生まれにとってもすごく勉強になります

 

80sanime.hatenablog.com

 

陽あたり良好!

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「週刊少女コミック」で1980年から1981年まで連載されていた漫画

1987年4月に『タッチ』の後番組としてアニメ化され全48話放送されました

1988年には劇場版作品『陽あたり良好! KA・SU・MI 夢の中に君がいた』が公開されます

あだち充野球アニメ3部作】のラストを飾る作品です

 


あらすじーー

岸本かすみ(cv.森尾由美)は、進学先の明条高校に通う為に学校近くの叔母の家に居候することになる。

叔母との2人暮らしだと思い引っ越してきたかすみだったが、叔母の家は明条高校の男子生徒を抱える下宿先となっており、風呂場で下宿人・杉勇(cv.三ツ矢雄二)に裸姿を見られてしまう。

かすみと勇作…同い年の男女らが住む下宿「ひだまり」で奇妙な新生活が始まる。

 


陽あたり良好!』の原作はそこまで野球要素の強い作品ではないのですが、アニメ『タッチ』のヒットもありアニメオリジナルとして野球要素が多く足されています

また『タッチ』からのレギュラー声優も多く続投されており、主人公・高杉勇作の声優も前作同様に三ツ矢雄二さんが演じられているのも大きな特徴です

 


そんな中、注目していただきたいのがヒロイン・岸本かすみを演じる森尾由美さんであります

森尾さんといえば、ドラマにも数多く出演されている方で、TVアニメでは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に秋本・カトリーヌ・麗子役で出演されており、アニメファンにはこちらのイメージの方が強いかもしれません

しかし、その麗子に匹敵するぐらい『陽あたり良好!』のかすみはハマり役であり、素晴らしい演技をされています

是非、森尾由美さんの演じるかすみちゃんにも注目してください!

 


本作の面白いところは、ヒロインのかすみちゃんには日本とアメリカ間で遠距離恋愛している歳上の彼氏・村木克彦(cv.井上和彦)がいる状態から物語がスタートするところです

その為序盤は、かすみちゃんと勇作の間に恋愛感覚はなく展開されていきますが、徐々に良い感じのムードになってきたタイミングで克彦さんが帰国…更には勇作に恋心を抱く関圭子(cv.鶴ひろみ)を加えて、あだち充先生お得意の恋の複雑ドラマがヒートアップしていきます

 

 

 

3作品の紹介が終わったところでここからが本題です

ここからは【あだち充野球アニメ3部作】の関連性を元に、真の魅力について語っていきます

 

作曲家本人が歌う、「真夏のランナー」の魔力

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【80年代・あだち充野球アニメ3部作】で一番の魅力といえば、間違えなく音楽を担当されている芹澤廣明さんのサウンドであります

芹澤廣明さんといえば、80年代にに中森明菜の「少女A」やアイドル期のチェッカーズの楽曲など、数多くヒット曲を手掛けた作曲家です

アニメの楽曲も手掛けられており、『キン肉マン』のOP「キン肉マン GO Fight!」「ほのキン肉マン」や『機動戦士ガンダムZZ』の「アニメじゃない」「サイレントヴォイス」などがあります

 


そんな80年代を代表する作曲家の芹澤廣明さんが主題歌からBGMまでほぼ全ての音楽を担当され、岩崎良美さんが歌う「タッチ」「愛がひとりぼっち」などあだち充野球アニメ3部作】は音楽を楽しむ作品であることを強く言いたいです

 


あだち充野球アニメ3部作】が他のアニメ作品と決定的に違うのが、音楽を担当されている芹澤廣明さん自身がボーカルを務め歌われるアーティストということであります

もうねぇ、バンバン歌われています!!

 

例えば、『ナイン』で歌われる「私のYoung Boy」や『タッチ』で歌われる「星のシルエット(和也のテーマ)」「風のメッセージ(達也のテーマ)」など

挿入歌からOP主題歌まで自身で作曲した曲を歌いこなし、その楽曲こそが【あだち充ワールド】を作り上げていくのです

 



そして、【あだち充ワールド】を作り上げている代表曲が真夏のランナーであります

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「真夏のランナー」は『ナイン』の主題歌として芹澤廣明さんが作曲し、ヒロイン・中尾百合役の倉田まり子さんが歌い本作を象徴する曲です

そして『ナイン 完結編』では、芹澤廣明さん自らがアーティストとなり、本曲を歌い上げて作品のラストを飾ることになります

 


あだち充野球アニメ3部作】の代表作『タッチ』では、「永遠のランナー」という楽曲が最終回で流れます

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こちらも芹澤廣明さんが作曲・歌を務めているわけですが、「真夏のランナー」を意識した歌詞とメロディで展開される楽曲なのです

同じ方が作詞されているからこそできる作り方であり、ここにも【あだち充ワールド】の繋がりを感じのでした

 

 

そして【あだち充野球アニメ3部作】の最終作『陽あたり良好!』でも本曲は違った形でサプライズが用意されています

それが「愛が眠る日まで-真夏のランナーⅡ-」です

まさかの「真夏のランナーⅡ」であります!

 

「真夏のランナー」のメロディと歌詞をアレンジして芹澤廣明さんが歌われた「愛が眠る日まで-真夏のランナーⅡ-」は、これがめちゃくちゃ良いタイミングで流れてくるのです

ドキッとさせられる尊いシーンから、馴染みのあるメロディーが流れる展開…間違えなくテンションが爆上がりします

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もちろん視聴している側はそんなサプライズが仕掛けられているとも知らないわけであり、シチュエーション的にも完璧なタイミングで流れている「愛が眠る日まで-真夏のランナーⅡ-」は最高の一言です

 


「真夏のランナー」という楽曲で繋がれた【あだち充野球アニメ3部作】…芹澤廣明さんの音楽で作り上げた世界観を楽しんでください

 

 

アナログアニメ・最強の技、透過光

あだち充野球アニメ3部作】で注目するべき点は、全ての作品で監督業をされている杉井ギサブローさんの存在です

『ナイン』『タッチ』『陽あたり良好!』で総監督を務められたのが杉井ギサブローさんであり、同じ方が総監督に座っていることで作品に繋がりができ、世界観を共有しやすくブレないというのは大きなメリットとなります

 


随所に見せる杉井ギサブロー演出も光り、その中で最も分かりやすいのが透過光と呼ばれる演出技法です

 


「透過光」は『あしたのジョー』『エースをねらえ!』などの監督で知られる出崎統監督が生み出したとされており、光を線や帯、円や点などで表現したアナログ(セル画)時代の演出技法であります

よく海のシーンで海面がキラキラして輝いているアレが透過光を使用したものです

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そして【あだち充野球アニメ3部作】で多用されているのが、「透過光」を応用した「キャラクターの周りの背景を白抜きする」演出技法であります

これは杉井ギサブロー監督作品でよく使われており、白抜きした背景に透過光を当てることでキャラクターに注目が集まり、よりドラマチックに強調されたシーンとなるのです

 

・使用例

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『ナイン』

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『タッチ』

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 『陽あたり良好!

この技法については、『タッチ』『陽あたり良好!』のOP映像を観ていただけると分かりやすいでしょう

 


ちなみにこの杉井ギサブロー作品で使われた技法は、『タッチ』『陽あたり良好!』とシリーズ監督を務めたときたひろこ監督にも継承され、自身の監督作品『YAWARA!』でも使われています

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一つの演出の繋がりから作品を深掘りしていくのも、杉井ギサブローさんが総監督をされた【あだち充野球アニメ3部作】の楽しみ方です

 

 

「あだち劇団」と呼ばれた画期的な声優起用

あだち充野球アニメ3部作】の繋がりをキャラクターを演じられた声優方面からも見ていきましょう

あだち充野球アニメ3部作】では声優陣が固定されていることが多く、特に『タッチ』から『陽あたり良好!』の流れは、『タッチ』のレギュラー声優陣が(日髙のり子さんを除き)そのまま移行されてます

同じ劇団(あだち充作品)の役者でも、性格の異なる別の役を演じる方式がとられており、当時のアニメ雑誌でも「あだち劇団」と呼ばれていました

 

その中でも注目していただきたいのが、塩沢兼人さんが演じられたあだち充キャラクターです

塩沢さんは(『みゆき』を含む) 80年代あだち充アニメ作品全てに出演されております

またそのキャラクターの性格も様々で、物静かな左腕エースでありながら百合との間に恋の波乱を起こす『ナイン』の倉橋永二、明青高校を引っ張るひと学年上のキャプテンでありグータラな達也に野球の才能を見出す『タッチ』の黒木武、キザでプレボーイな一面と好きな子には猫のように甘える一面を持つナルシストな『陽あたり良好!』の美樹本伸…それぞれに違った魅力を持つキャラクターを演じられています

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また声優の北村弘一さんは『ナイン』『タッチ』『陽あたり良好!』に全て監督役で出演されており、まさに同じ役者(キャラクター)が色んな劇(作品)に参加されている錯覚を感じます

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そういったあだち充作品に参加されている声優陣にも注目してみてください!

(ちなみに塩沢兼人さん演じるあだち充キャラだと、私は断然『みゆき』の村木好夫が好きです!)

 

あだち充野球アニメ3部作】は、時代を写す鏡

80年代の高校野球といえば、1983年にPL学園の桑田・清原のK・Kコンビが、甲子園に旋風を巻き起こした時代です

それと同じように、80年代のアニメ界に旋風を巻き起こしたと言っていいほどの功績を残したのが【あだち充野球アニメ3部作】だと勝手に思っております

そういう意味でも【あだち充野球アニメ3部作】 は、80年代アニメを語る上でも重要な3作品なのです

 



あだち充野球アニメ3部作】は、80年代の青春の全てが詰まった作品たちであり、時代を写す鏡のような立ち位置にあると感じます

その世界観を支えているのが杉井ギサブローさんの演出であったり、芹澤廣明さんの音楽であったり、声優陣の演技というワケです

 


激動の80年代アニメ界を駆け抜けたグループ・タック制作の【あだち充野球アニメ3部作】を観ていただければと思います

 

 

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

【OVA黎明期の最高傑作】『エリア88』戦場で狂わされてゆく、渇いた男の心🛩

どうも、まだまだ80年代アニメついて知らない事が多いと感じるSATAトミオです

最近、まだまだ勉強が足らないな~と感じることが多々あります

 

先日、LD(レーザーディスク)プレーヤーを使い『エリア88』を観ました

 

始めは80年代アニメの一つという認識で観ていたのですが、これがコレがとてつもなく面白い

ACT.Ⅰ「裏切りの大空」ACT.Ⅱ 「狼たちの条件」と順々に観ていき、ドンドン作品の魅力に引き込まれていきました

そして最終話であるACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」を観て、凄まじいドラマ展開と圧巻のクオリティが私の中の五臓六腑に響き渡り、思わず感情が溢れんばかりに大爆発してしまいました

 

いや〜マジで凄かった!

とてつもなく凄い作品に出会ったぞ!という感じで、見終わってから少し放心状態になってしまうぐらい素晴らしい作品でした

 


放心状態から冷めぬ興奮状態となり、この渇き切った心をどこにぶつければいいの…!?と考えた時に〔そうだ、ブログだよ!!!〕となったわけです

 


というわけで今回は自分の欲求を消化する為だけに書く、全人類よ『エリア88』を観ろ!!という記事であります

 


ただ感情をぶつけるだけの記事になると思うので、読みにくいところがあれば申し訳ありません(先に謝罪しておきます…)

 


 


まずは本作の簡単な紹介をします

 


エリア88』とは、1979年より少年ビッグコミックで漫画連載され、1985年から1986年に全3話のOVAスタジオぴえろにより制作された新谷かおる原作の戦記ストーリーです

「ACT.Ⅰ 裏切りの大空(第1話)」「ACT.Ⅱ 狼たちの条件(第2話)」を再編集した劇場版も1985年7月に公開され、第4回 日本アニメ大賞では「オリジナル・ビデオ・アニメ部門」に輝いた作品でもあります

 


現在は、再編集された劇場版とACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」のOVAのみがDVD化されており、「ACT.Ⅰ」「ACT.Ⅱ」 のオリジナル(OVA)版は LDソフトなどでしか視聴することができません(北米版ではDVD化されています)

 

80sanime.hatenablog.com


まあ、レンタルDVDなどで劇場版とACT.Ⅲは視聴することができますので、視聴難易度はそこまで高くはないです

しかし、もっと多くの方に観ていただきたい!という想いと…今後は動画配信サービスでも視聴できるようになれば!という願いも込めて今回のブログ記事を書いております

 


あらすじーー

大手航空会社「大和航空」の飛行訓練生であった風間真(以後.シン)(cv.塩沢兼人)と親友の神崎悟(cv.安原義人)は、パリで研修訓練を受けます

しかし研修が終えた帰国前夜、シンは神崎にダマされ、中東・アスラン王国の外人部隊への編入契約書にサインさせられてしまう

強制的に外人(傭兵)部隊に編入させられたシンは、砂漠のど真ん中にある最前線基地・作戦地区「エリア88」に連れてこられ、地獄の戦場へと駆り出されるのでした

エリア88」から抜け出すには、戦場で生き延び3年間の契約を満了するか…敵機を撃墜して賞金を稼ぎ高額の違約金を払うか…それとも脱走するか…

そして約1年が経過…恋人である津雲涼子(cv.玉川砂記子)が待つ日本へ帰る為に敵機を撃墜し続けたシンは、違約金完済目前まで賞金を稼ぐのでした

 


シンは「エリア88」から抜け出し、涼子と再会する事ができるのか…?というのが本作の見どころとなります

 


ストーリーの流れとしては、ACT.Ⅰ 「裏切りの大空」でシンを中心として「エリア88」でのシーンが多く、ACT.Ⅱ 「狼たちの条件」では神崎や涼子にも焦点を当てて人間模様が描かれています

そしてACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」になると物語も佳境に入り、劇場アニメに引けをとらない程クオリティの高く熱い作品となるワケです

戦場に身を投げ出すシンはどうなっていくのか…?というところに注目していただきたく思います

 

人間ドラマこそ、『エリア88

エリア88」という作品は、エリア88」という地獄に落とされた風間真その地獄へと落とした親友・神崎悟真のことを忘れることができずにいる恋人・津雲涼子

この三角関係により物語が展開されていきます

まずは、この3人の関係についてキャラクター紹介していきましょう

 

風間真(cv.塩沢兼人)

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最前線基地・作戦地区「エリア88」に所属するアスラン王国・外人部隊の飛行パイロット

赤ん坊の頃に孤児院で拾われ両親の顔も知らずに育つ

「大和航空」の飛行訓練生として訓練に励み親友の神崎と共に大空を飛ぶことを夢見ていたが、その神崎にダマされ異国の外人部隊に入隊されられる

 


シンを演じているのは塩沢兼人さんなのですが、コレがめちゃくちゃドンピシャにハマっています

役と声がピッタリとハマり、塩沢さんから出される自然体の声そのものがシンと一体化しているイメージを受けました

また塩沢さんの声がシンの心境を映す鏡となり、少しずつ演じ方も変わっていくところも魅力です

 

神崎悟(cv.安原義人)

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「大和航空」の機長

シンを「エリア88」へ送った元凶であり、シンの恋人である涼子を略奪しようと企む

幼い頃に母親に捨てられたことで人を憎むようになり、シンと同じ孤児院で育つ

社長令嬢の涼子と恋仲なったシンのことを妬み、そして真をダマし外人部隊への編入契約書にサインするように仕向けた

 


神崎というキャラクターはとにかく野心家であり、「大和航空」すらも自分のものにしようと企みます

憎たらしさ全開のキャラクターですが、どこか感情移入も出来る要素も(たぶん)あり、作品を盛り上げてくれる存在です

 

 津雲涼子(cv.玉川砂記子)

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「大和航空」の社長令嬢

「大和航空」の飛行訓練生であったシンをお手伝いさんと間違えたことをきっかけに知り合い、恋人関係へと発展する

シンが外人部隊に入隊させられ「エリア88」にいることを知らず、突然自分の前から姿を消したシンの事を忘れられずにいる

 


涼子は芯のある女性でありますが、社長令嬢ということあり少し抜けたところも可愛らしいキャラクターです

神崎からの好意(略奪)にも屈することなく、シンのことをずっと愛しております

何としても涼子を手に入れようと企む神崎とのかけ引きもシーンも重ねるごとにヒートアップしていきますので、恋愛ドラマとしても魅力的な作品です

 



エリア88』にはまだまだ魅力的なキャラクターが登場し、中でもシンと共に「エリア88」で戦う仲間たちとのドラマも魅力があります

ここでは特に好きなキャラクターを紹介します!

 

ミッキー・サイモン(cv.富山敬)

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エリア88」のエースパイロット、シンにとっては良き先輩

誰にでも気さくな対応ができるキャラクターで、シンにも親身になって接してくれるムードメーカー

エリア88」へ来る前はベトナム戦争に参加していた過去があり、ベトナム戦争後に母国に戻るものの平穏な世界に戻ることが出来ず戦場へと戻ってきた

 

 

ミッキーはエースパイロットということもあり能力も高く、めちゃくちゃカッコいいキャラクターです

シンにも色々と助言したりと気の利いたところもありますし、ミッキー自身にも元婚約者・トレイシーとのドラマがあり物語を動かす重要な存在となります

あとやっぱりミッキーを演じている富山敬さんの声が素晴らしく、このキャラクターを嫌いになる人は居ないと感じるぐらい魅力的に演じられております

 

マッコイ(cv.家弓家正)

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エリア88」で武器商人・情報屋として活躍する老人、通称:マッコイじいさん

 様々な機体がある「エリア88」の武器を仕入れ、パイロット達に売り込みをする(しかも不良品もしばしば)

シンのことを色々と気にかけており、仕入れのついでにカップラーメンを買ってきてあげるなどの優しい一面もある

 

 自分が『エリア88』で一番好きなキャラかもしれません

マッコイじいさんは、「エリア88」に来た戦場カメラマンのフィルムバッグを隙を見て炎天下へ放り出し、フィルムがダメになったところで売りこむなど商売屋として素晴らしいところがあります

あとマッコイじいさんを演じる家弓家正さんの演技も素晴らしいです

家弓さんといえば、『未来少年コナン』のレプカ役や『鋼の錬金術師』のお父様役などダークなイメージがあったので、マッコイじいさんの様なユーモア溢れるキャラクターは『エリア88』で輝きます

 

 

その他にも、「エリア88」の指揮官のサキ・ヴァシュタール(cv.志垣太郎)や「エリア88」の取材に訪れる日本人戦場カメラマン・六木剛(通称ロッキー)(cv.仲村秀生)など、幅広くキャラクターが登場します

 

人殺しをしない為に、人殺しをする…

エリア88』で最も注目していただきたいのがシンの心境の変化であります

もともとシンは、神崎にダマされる形で「エリア88」に連れてこられ戦闘機のパイロットとなりました

エリア88」から抜け出す為に賞金を稼ぎ、違約金を払おうとするシンは「人殺しをしない平和な世界に戻る為に、人殺し(賞金稼ぎ)をする」という矛盾を抱えながら戦闘機に乗り戦っています

またミッキーなど「エリア88」で共に戦う仲間は、戦場に身を投じたことで平穏な世界に馴染めなくなり戦場に出戻りしてきた奴らばかりです

そういった環境下で生きるシン自身もまた、戦いにより戦場に染まっていきます

やがて、変わってきた価値観がシンを苦しめるのです

是非、シンの心の葛藤にも注目してください

 


 

そして『エリア88』で私が一番の太鼓判を押すシーンがACT.Ⅲ「燃える蜃気楼」にあります

先ほども書いたシンの心の葛藤がこのシーンで明確となり、アニメ『エリア88』の全てが詰まっていると感じるワケです!

ちょっとネタバレっぽくもなりますけど、是非知っていただきたく思います

 


(※ここから少しネタバレを書きます。回避したい方は緑枠部分を飛ばしてください)

 

シンは「エリア88」でエースパイロットと呼ばれる程に戦績を上げる中で、イトー・シュウイチローという日本人と留置所で話すシーンが用意されています

 


最前線に送られる恐怖から脱走を試みて失敗…銃殺刑を待つイトーに「バカなことをしたな…3年経てば日本に帰れるものの」と言い放つシン

するとイトーは「3年間、人を殺し続けてか…?」と悔いのない眼差しと不敵な笑みを浮かべながら返すのでした

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人殺しをしてでも平和な世界に戻ろうとするシン、人殺しをするぐらいなら一縷の希望をかけて脱走を試みたイトー…対立している様に見える関係ですが、ここでシンは過去の自分と対峙することになります

戦場に染まり切っていなかった頃のシンの心がイトーの中にあり、そこでのかけ合い劇が堪らなくヤバいです!!

そして最後にイトーは「アンタはな、殺人鬼なのさ!!」と言い残し旅立っていきます…

 


トッポい人生も悪くないと刺激を求めて外人部隊に入隊した若者は、自らの手を血に染めることを選ばず命を断つのでした

イトーが旅立っていく影を時計の秒針だけが刻まれる留置所でただ聞くことしか出来ないシン…このエゲツなさが心をエグってきます

 


またイトー・シュウイチローを演じられたのは千葉繁さんであり、数々の脇役を演じられてきた名プレーヤーぶりが遺憾なく発揮されされています

そして千葉繁さんと(シン演じる)塩沢兼人さんのかけ合い劇が、より心に訴えかけるシーンへと変貌させているのでした

素晴らしい声優2人によるドラマを観ていただきたく思います

 

大迫力のドッグファイト

やはり本作を彩っている魅力といえば、戦闘機による空中での戦闘シーンです

シンが搭乗する「タイガーシャーク」やミッキーが搭乗する「トムキャット」など実際にある航空機がモデルとして登場しており、本格的な空中戦が描かれています

いやマジで、空中戦でのドッグファイトが激アツなんですよ! 

そして戦闘シーンでの演出も良く、機関銃の撃ち合いやミサイル弾の軌道・追跡…そして

機体破損による空中分解など、緻密な描写の数々がリアリティを底上げしています

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今現在だと「エースコンバット」という航空機同士による空中戦を舞台としたゲームが人気ですが、そのゲームの世界観が本作で描かれていますので「エースコンバット」ファンの方にも観ていただきたい作品です

 

 

エリア88』はその他にも主題歌がすごく良く、特にMIO(現MIQさん) が歌う挿入歌「Good-bye, Lonely Blue」は80年代OVAの中でも5本の指に入るほど名曲だと思っておりますので、是非そちらにも注目していただきたいです

 

OVA黎明期の最高傑作

エリア88』 という作品は1985年に制作され、1983年から始まったOVAの歴史の中でも始めの頃に制作された作品の一つであります

そんな歴史の浅く自由奔放で荒削りな作品が多かったOVA黎明期の中、本作のクオリティは全てにおいて最高傑作と断言していいでしょう

こんな素晴らしい作品が配信サービスでも観れるずに、世に知れ渡っていないのはマジでおかしい!!

 

是非その素晴らしさを、まだ観られていない方には体感していただきたいです

 

 


 

冒頭でも書いた様に今現在、オリジナル版である『エリア88』のOVA版(全3話) は国内DVDや配信サービスで観ることができません

なので、再編集された劇場版とACT.Ⅲを是非観ていただきたく思います

 

OVA黎明期の中でも最高傑作な『エリア88ぜひご覧ください!

 

 

 

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