80年代アニメを知りたい! 伝えたい!

主に1980年代に制作されたアニメや関西で行われるイベントについてを20代の若造の視点で書いていこうと思います。

『美味しんぼ』が教えてくれた、人生を豊かにする5️⃣つの調味料🍳【前編】

どうも、ブログ更新3日前にも関わらず急遽内容を変更したSATAトミオです


なぜ急遽ブログ記事の内容を変更することになったかといいますと、ある日の昼頃、私の元にとんでもないニュースが舞い込んできたからであります


美味しんぼ(1988)』121話分、Youtubeにて無料配信決定!!

 


ギャーァアア!と叫ぶほどの衝撃を受けた私は、今回のYoutubeをきっかけに新設された『美味しんぼ』の公式Twitterを秒でフォローしてしまいました

皆さんもこの機会にフォローしておきましょう!

twitter.com

 

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美味しんぼとは、1983年に原作:雁屋 哲・作画:花咲アキラにより漫画連載がスタート、1988年にアニメ化し、シンエイ動画制作により全136話放送されました

TVアニメ終了後には、2度のテレビスペシャルアニメが制作されます

その後もテレビドラマや実写映画が制作されるなど幅広いコンテンツとなり、漫画連載は現在も続いております(休載中)

 


美味しんぼ』といえばグルメ(料理)作品というイメージを持たれる方も多いと思いますが、私の中では【人生の教科書】と言っていいほど本作からは学ぶべきことが多くあると感じています


そしてYoutubeでの121話分の無料配信が決まったということで、今回は『美味しんぼ』を紹介していきます

 


元々、いつかは書きたいと思っていた『美味しんぼ』の紹介記事…〔どうせなら良いものを書きたい〕と思って温めて早半年…遂に紹介する日が訪れました


私の『美味しんぼ』記事を、刮目せよ!


あらすじーー

東西新聞社100周年の社運をかけた大企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれた新人記者の栗田ゆうこ(cv.荘真由美)と、居眠り常習犯のグータラ社員・山岡士郎(cv.井上和彦)

二人は「究極のメニュー」を完成される為に日夜取材に繰り出します

そこで出会う人との衝突(主に勘違い野郎に山岡が喧嘩をふっかける)、士郎と絶縁関係にある父・海原雄山との親子対決も本作の魅力です

 

山岡×栗田のカップリングに"エモみ"を感じろ!

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美味しんぼ』という作品は、恋愛に関するヒントも数多く得られる作品です

本作で恋愛といえば山岡×栗田、「究極のメニュー」を完成させる為にペアを組む2人であります

第1話では新人記者であり、新生活に希望に満ち溢れていた栗田さん…しかし、居眠り常習犯で会社に来ても競馬などのギャンブルをして社内からも"厄介者"と称されるグータラ社員・山岡と「究極のメニュー」の担当(ペア)になった事が全ての始まりでした

先輩なのに普段はダラシない山岡を呆れる栗田さん…しかし料理のことになると目の色を変えて取り組み、偉ぶった美食家をコテンパンに打ち破るのです

その姿に惹かれていく栗田さん、いくしか2人は最高のパートナーとなっていきます

作品後半に進んでいくと新人の栗田さんと先輩の山岡には上下関係はなくなってゆき、付き合ってもいないのに恋人を通り越して夫婦のようなやり取りに〔何を見せられているのだ…?〕と感じます(だが、それでいい!!!)

栗田さんは山岡の袖を自然と掴んだり、山岡も不器用ながらプライベートの食事に誘うなど両思いであることは間違えないのですよ

なのに付き合っていないーー!

 

そんな歯痒い2人の関係を今風に言えば"エモい"というやつです

どこまでも恋人未満な2人のやり取りにキュンキュンしてください!

…しかししかし!、作品の終盤にはそんな2人の仲に割って入る二木まり子というキャリアウーマンが登場するから恋のレースは大混戦で大変です

ホント、観てください!!

 



美味しんぼ』には山岡栗田以外にも恋愛模様を見せるキャラクターが数多く登場し、本作を観る上での最大の楽しみとも言えます


(エピソード例:「豆腐の花」「潮風の贈り物」「下町の温もり」「おせちと花嫁」「思い出のメニュー」「恥ずかしい料理」など)


特に山岡らと同じ東西新聞社文化部で働く田畑さん・花村さんの2人の女性陣の恋愛エピソードは長編作品ならではの発展を見せます

恋愛について悩みがある人も、本作を観ればバッチリ解決間違いなしです

 

似たもの同士の壮大な"親子ゲンカ"

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美味しんぼ』といえば、山岡と絶縁関係にある父・海原雄山との親子関係も大きな魅力であります

絶縁状態になったのは、山岡士郎の母(雄山の妻)の死がきっかけとされています

山岡が学生の頃、病弱であった母の体調を知りながらも雄山は自分の身の回りの世話を全て母にさせた事を憎んでおり、その後早くして亡くなった母の事についても〔海原雄山に殺された〕と思っているのです

それから海原家を家出、山岡という名前も母の旧姓からとられています


そういった家族間の悪化が、のちに海原雄山との美食対決(至高VS究極)を盛り上げるスパイスとなります

出会うと何かと衝突する二人、煽るようなことを言わなければいいのにと思いながらもどこか喧嘩する二人を微笑ましく観てしまいます

そして雄山のツンデレ過ぎてカワイイのも魅力です(初めてハンバーガーを食べて〔手が汚れてしまった〕と騒ぐ姿とか…もうね)

 



山岡と海原雄山の親子以外にも『美味しんぼ』には数多くの親子が登場し、大半は家族関係に問題をもっているケースが多いです

(エピソード例:「根気と自然薯」「家族の食卓」「父のコロッケ」など)

そして、父・海原雄山と親子関係が絶縁状態と最悪のくせに、他人の親子関係には口を挟んでいくのが山岡士郎という男であります

黙ってられない!という具合にガンガン口を挟んでいきます

しかしそれは、自分が父親の海原雄山と絶縁関係であるからこそ、他人の親子関係が悪化している状況を見逃せない山岡なりの優しさが見えるシーンなのです

本作からは家族観も学べるということであります

 

戦後40年という時代

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美味しんぼ』が舞台である80年代というのは、太平洋戦争が終戦した戦後40年ほどの時代であります

その為、山岡の上司である富井副部長を始め年配のキャラクターのほとんどに子どもの頃の戦時中の体験談を持っています

戦後当時の日本は酷く貧しく、そして当時の子どもたちはろくに食べる物もありませんでした

そんな時代を生き抜いた方たちが山岡たちと同じ職場で働いているのが『美味しんぼ』の世界観なわけです


アニメ本編では「代用ガム」や「黒い刺身」など、戦後当時の日本について描かれたエピソードがあります


美味しんぼ』という作品は、OP2 「Dang Dang気になる」で登場するようなネオン街が広がる煌びやかな世界が描かれている作品に思われますが、その背景にあるのは戦後の貧しい時代を生き抜いた方たちが努力した結果であることを忘れてはいけないと感じさせてくれます

 

土地だけが持つ力

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「究極のメニュー」を完成させる為に北は 北海道…南は 沖縄へと日本全国を巡り、さらに海外にも飛び出すこともあります

また料理対決になると、山岡と栗田が現地に飛び、その地の農場や漁港などで取った食材を直送してくるのが毎回のパターンとなっております

現地に到着するとだいたい〔あら山岡さん、元気にしてるかい?〕と生産者や漁師の方と顔馴染みであるのことが多く、普段はグータラな山岡の謎の人脈に驚かさせます

そこでの現地の人との会話やふれあいこそが都会のオフィス街で働くギャップであり、『美味しんぼ』の魅力とも呼べるのです

また、山岡が料理に関することで行き詰まった時にヒントや答えを導き出すのは、その土地の食材や景色を見た瞬間であります

やはり、その土地の良さや風土というものは、自分の目と身体で感じなれば理解できません

いくら現地に行かずとも全国の食材が手に入る流通ネットワークが発展した現代においても、自分の目で見たことでしか得られないものがあると教えてくれます

 

食には、人の心がある

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美味しんぼ』という作品は、実は料理に関する知識も豊富な作品であります

皆さん、知ってました?(笑)

しかし、こんな当たり前の事を書かないとグルメ(料理)作品であることを忘れてしまいそうになるのが『美味しんぼ』という作品の深さであります

第1話から「ワインと豆腐に旅をさせるバカはいない」という山岡の名言がありますし、アンコウの捌き方なんて料理人と『美味しんぼ』を観た人しか知らないのではないかと感じます

それに加えて私自身、中国料理と中華料理の違いを知ったのは本作のおかけであり、中国料理の奥深さを少しだけ知ることができました

そういった"食に対する知識"を教えてくれるのが、『美味しんぼ』の魅力です

 



食というのは、今回のブログで語ってきた全てを思い出させてくれる"魔法"であります

当時付き合っていた恋人子どもの頃に見た両親の背中貧しいながらも希望に溢れていた若き日耳に残る故郷の川や山の音

思い出のそばには常に食があり、忘れかけていた心を思い出させてくれる力が食にはあるはずです

そして、そんな忘れていた心を作品を通じて思い出させてくれるのが『美味しんぼ』という作品であります

 

美味しんぼ』を観れば、人生が華やかになる

いかがだったでしょうか?

今回の記事で、本作の魅力が少しでも伝われば幸いです

 

美味しんぼ』を観る前は、料理のウンチクを語りドラマ化などもされてる作品だったので、どこか【堅い作品】という認識がありました

しかし、今回紹介したように恋愛・親子関係・戦後・郷土といった料理以外の観点から見ることで『美味しんぼ』という作品は人生の教科書となり、生きるヒントを与えてくれる作品です

そして、どの回も心に残るエピソードばかりでハズレ回がありません


また『美味しんぼ』を観たことで私の食に関する考え方も変わり、地方に行けば率先してご当地ならではの食べ物をいただくようになりました

 



今回の記事冒頭でも紹介したように、『美味しんぼ』の無料配信がYoutubeにて10月よりスタートしました

 

この機会に『美味しんぼ』全121話観られてはいかがでしょうか? 

www.youtube.com

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

 

 

・・・「『美味しんぼ』が全121話だって?笑わせるぜ」

SATAトミオ「…?何でしょうか」

・・・「アニメ『美味しんぼ』のことを何も分かってないだな」

SATAトミオ「誰ですか、あなたは!」

・・・「南北新聞のトミ岡というものだ」

SATAトミオ「えっ?山岡さんじゃなくてトミ岡さんですか?」

トミ岡「『美味しんぼ』の欠番回を語らないなんて、アンタの記事は"出来損ない"だ」

SATAトミオ「欠番回だって?人の記事にケチつけるですから、アナタに紹介できるんでしょうね!」

トミ岡「いいでしょう、一週間お待ちください。一週間後、アニメ『美味しんぼ』の本当(欠番回)の魅力をお教えしますよ」

 

次回、究極のアニメドラマ『美味しんぼ

「❗️欠番回特集❗️」

お楽しみに!!


(後編につづく)

 

 後編更新しました↓

80sanime.hatenablog.com

【1983年】アニメ『キャプテン翼』第1話・徹底比較⚽️【2018年】

どうも、最近80年代の某野球アニメ全101話を完走して長編TVアニメの魅力に取り憑かれたSATAトミオです


良いですよね、長編スポーツアニメ!

友情、恋愛、努力など…人間関係を形成する過程が100話超える作品だとゆっくりと描かれているので、青春群像劇がより深く楽しめるように感じます

野球を観たならば次に思いつくのが、サッカー

80年代のサッカーアニメといえば、皆さんご存知の『キャプテン翼』であります

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キャプテン翼とは、1981年に週刊少年ジャンプで漫画連載がスタート、1983年にはアニメ化し、土田プロダクション制作により全128話放送されました(第1作)

その後、本作は海外でも放送され世界中でブームを巻き起こし、世界中で活躍するサッカー選手に夢と希望を与えました

本作の人気は日本でも高く、1994年(第2作)・2001年(第3作)とリメイク版が制作されます

そして2018年には4回目のリメイク版が制作され、第4作目の設定に準拠した最新ゲームソフト「キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS」が2020年8月に発売されるなど今なお変わらなぬ人気を誇る作品であります 


PS4/Nintendo Switch「キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS」第4弾トレーラー

 

 そんなわけで先日より1983年から放送された『キャプテン翼』を見始めました

 

しかし、観ていくのであれば何か目的を持って観ていきたいなと思ったわけです

そこで考えたのが…1983年に放送された『キャプテン翼(第1作)』と2018年に放送された『キャプテン翼(第4作)

2つの『キャプテン翼』のアニメを比較してブログ記事にしたら面白いのではないかと…

つまり、キャプテン翼アニメ徹底比較であります!!

 


ということで今回は、1983年版『キャプテン翼』と2018年版『キャプテン翼』のアニメ第1話を徹底比較していきます!

35年の間に、アニメーションの描き方はいかに変化したのか…とくとご覧あれ!


※1983年に放送された『キャプテン翼(第1作)』のことは【83年版】、2018年に放送された『キャプテン翼(第4作)』のことは【18年版】と以後表記しています

 

 キャプテン翼』新旧アニメ徹底比較

まず、2つのアニメ『キャプテン翼』の第1話は漫画原作の第1話と大まかなストーリーが同じであります


第1話のストーリーの流れをザックリとチャート化すると…

① 翼、南葛市へ引っ越ししてくる

  ↓

② 南葛小と修哲小がグランド使用権で対立。若林、異種球技PK対決

  ↓

③ 翼、丘の上から若林邸にボール(ちょうせん状)を蹴り込む

  ↓

④ 道路を挟んで若林と翼が対峙し、翼がバスの車体下を通すシュートする


まぁ、こんな感じです

 

今回はこの4つのポイントから、【83年版・18年版】さらに漫画原作の3種類の表現方法の違いを書いていきます

 

① 翼、南葛市へ引っ越ししてくる

ストーリーの始まりはサッカー大好き少年である大空翼が、サッカーが盛んな南葛市に引っ越ししてくるところからスタートします

翼が引っ越しする前に住んでいた家を見るだけで83年版と18年版の違いが大きくでます

83年版の引っ越しする前の家は一戸建ての家で、母と2人でトラックの荷台に乗り引っ越してきます

〔富士山が見える~〕と荷台の中ではしゃぐ翼たち…高速道路をトラックの荷台に乗って移動するというのは、今の時代ではありえない光景に思えます(黄色いビートルが走っているのも時代を感じます)

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一方、18年版には移動しているシーンはなく、引っ越し作業をしている新居からスタートします

しかし、幼少期の翼のエピソード(トラック事故をサッカーボールで回避する奴)で前の住まいが分かるシーンがあり、マンションの敷地内で遊ぶ翼の姿が描かれています

1990年代以降、都心部でのマンション需要が増えていた時代背景を考えると、一戸建て(83年版)からマンション(18年版)に変わっていても違和感はないですね

ちなみに原作では、83年版と同じように一戸建てでした

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南葛市に引っ越ししてきた翼は、引っ越しの手伝いもせずにサッカーボールをドリブルしながら早速街へと出かけます

ここで83年版・18年版共に、航海に出ている大空キャプテン(翼の父)が登場するシーンに切り替わります

まず83年版は、新居に着いてたであろう翼の事を思いながら海を眺める大空キャプテンの様子が描かれています(ちなみに83年版の大空キャプテン役の声優は、若本規夫さんです)

そして18年版では、航海中の大空キャプテンのスマホに「新居に着いた」と報告メールが写真付きで送られています

これには驚きました、 18年版にはまさかのスマートフォンが登場するのです

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スマホという最新テクノロジーが登場した事で、18年版の『キャプテン翼』が現代解釈によってリメイクされた作品であることが一目で分かるシーンになっていると感じます

これが35年の間で起きた進化です!

 



翼が街に出かけた後、原作ではすぐにチャート②へと移るのですが、そこはアニメ

"尺稼ぎ"という名のアニメオリジナルな展開が83年版・18年版共に組み込まれています

そして2つを比較しても特色が出て面白いと感じるものになっています

 

まずは83年版、河原沿いをドリブルして走る翼は、あるトラブルをきっかけに南葛小サッカー部のメンバーに出会います

その中には、のちに翼のおくさっ…(ゴホン!)南葛小応援団の団長で"あねご"と呼ばれる女の子・早苗もいるのです

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原作ではもう少し後で顔を合わせる事になり、また明確な出会いのシーンも描かれておりません

翼と早苗の出会いのシーンが明確に描かれている素晴らしいアニメオリジナルであります(83年版の早苗の声優は坂本千夏さんであり、この声がめちゃくちゃ可愛いです)

ちなみに83年版ではこのシーンでロベルト本郷がチラッと登場しています

 



そして18年版はというと、桜の並木通りを早速とドリブルをする翼が描かれており、道路の壁や歩道橋を巧みなサッカー技術でトラップして駆け巡ります

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人との出会いよりも、翼がいかにサッカーセンスに溢れている少年である事を視聴者に理解してもらう時間に使っていると感じるのが18年版でありました

また桜の並木通りが登場する事により、季節が春に特定されているのも大きいです(18年版の放送は4月から)

原作でも季節は春に設定されているのですが、83年版には明確に季節を示すものがありません

83年版の季節が春に明確設定されていない理由としては、1983年10月からの放送であったことが関係していると思われます

 

② 南葛小と修哲小がグラウンド使用権で対立。若林、異種球技PK対決

街を散策する翼はサッカー場へと到着し、公立・南葛小と私立・修哲小がサッカー場の使用権で揉める現場に遭遇します

ここで、修哲小の天才ゴールキーパー若林源三が南葛小サイドの助っ人に来ていた中学生と異種球技PK対決するというストーリーです


まず注目していただきたいのが、83年版と18年版のサッカー場の違いであります

83年版は河川敷にあるグラウンドをサッカー場と呼んでいる感じで、18年版は街の中に溶け込み芝の状態も良さそうでフットサルなんかもできそうな設備も整っているサッカー場です

明らかに18年版の方が設備的にも優れたサッカー場と言えるのでしょう(さすがスマホが出てくる作品(18年版)だけのことはある)

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全国制覇をするほどの実力校・修哲小にはサッカー部員も多くて、主力選手以外のチームメンバー専用のグラウンドとして使いたいと話す若林

このシーンにおいて、私が今回の記事を書こうと思った83年版(&原作)と18年版の決定的な違いがあります

 

その主力選手以外のチームメンバーのことを、83年版(&原作)では「2軍」と表しているのに対し、18年版は「Bチーム」と表しています

 

2軍という言い方は、1軍よりも格下の選手で構成されたチームというイメージがあります

しかしBチームという言い方をすると、Aチームは高学年、Bチームは中学年・低学年で構成されているでは?といった考え方もできます

"サブメンバー"という意味合い自体は変わらないかもしれせんが、言い方が変われば感じ方も違ってくることを表した素晴らしい例ではないでしょうか

この18年版の「Bチーム」という表現の仕方を本放送で聞いた時に、〔今回のリメイクは成功する〕と確信したセリフでした

 



ここから、グラウンドの使用権をかけ各クラブのキャプテンがシュートする異種球技PK対決へとストーリーは進んでいきます

結果的に若林の全勝で、天才ゴールキーパー・若林の実力を見せつけるシーンとして機能します


原作ではラグビー部・ハンドボール部・野球部の代表(キャプテン)が若林に挑戦しました

これは83年版のアニメでも同じように描かれています

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そんな中、オリジナル要素を入れてきたのが18年版であります

原作&83年版同様、上記の3つのクラブが若林に挑戦しますが、それに加えて18年版はテニス部・バスケット部・ゴルフ部・バレー部・陸上部も挑戦します

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ゴルフ部やテニス部は対決する意味が分かりますが、バスケット部はなぜ挑んだのか理解できません(バスケで使うパスをフリースローの要領でしたら勝算があると考えたのでしょうか…)

そして、もっと理解できないのが陸上部です

本編内でも若林が〔陸上部が何をシュートするだ?〕と皮肉っていますが、槍投げの選手が若林と対決します

槍の先にカバーをつけているから大丈夫だと言っていますが、どう考えても危ないですよね

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それをコンプライアンスや表現にうるさい現代(18年版)でしているので、初めて観た時はめちゃくちゃ驚きました

スマホなどの現代的な要素を入れる中で、『キャプテン翼』らしいぶっ飛んだシーンも加えてバランスを取っているのが18年版の魅力かもしれません

 

③ 翼、丘の上から若林邸にボール(挑戦状)を蹴り込む

南葛サイドはあっさりと若林に惨敗してグラウンドの使用権は修哲小のモノとなります

ガックリとうな垂れる南葛小のサッカー部キャプテン・石崎に〔若林くんの家を教えて〕と尋ねる翼

ここで翼は、天才ゴールキーパー・若林に挑戦しようと考えます

渋々了承した石崎は、翼を街が一望できる丘の上に案内し若林邸の場所を説明します

そして翼はサッカーボールに〈ちょうせん状〉と書き込み、若林邸に目がけてシュートするのです

翼の驚異的なシュート力を見せつける『キャプテン翼』の名場面の一つであります

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この③では、83年版と18年版に大きな違いはありません

しかし、せっかくなので細かい違いも書いていきましょう

渋々了承した石崎が丘の上まで案内するのですが、83年版(&原作)ではすんなりと丘の上のシーンに移行します

ここにオリジナル要素入れるのは18年版、丘の上に向かう階段でドリブルする翼を映すことでサッカー技術が高いことを念押しに見せています

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若林邸にも83年版と18年版では細かい違いがあります

83年版はよくある豪邸という感じですが、18年版では豪邸の横にテニスコートがあります(ホントに細かい)

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そして、③で一番伝えたい違いはロベルト本郷の登場の仕方であります

ウィスキー片手にフラフラする謎の男・ロベルト本郷は、18年版(&原作)ではここで初登場し道路から翼のシュート力を見て動き出すという流れなのです

しかし、①でも書いたように83年版では翼と早苗が初対面するシーンでチラッと登場しています

そして何故か翼がシュートした丘の上の後ろにある神社に座り〔ビバ!サッカー小僧に乾杯だ〕という謎の歓声を翼に送ります(明らかに不審者です)

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やべえ奴がいると思ったのか、早々に退避する翼と石崎が妙に面白いシーンになっています

ここから更に、ロベルト本郷の動き方に違いが出てきます

 

④ 道路を挟んで若林と翼が対峙し、翼がバスの車体下を通すシュートする

ちょうせん状を受け取った若林は指定されたサッカー場へと向かいます

翼と石崎も同様に丘の上からサッカー場に向かうわけです

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この④では、ロベルト本郷の動き方の違いが83年版と18年版に出ます

ちょうせん状を受け取った若林は指定されたサッカー場に向かおうとしますが、そこでロベルト本郷が若林邸に不法侵入してくるのが18年版(&原作)であります(83年版では若林邸に登場しません)

ボールの行方を追って不法侵入してきたロベルト本郷を追い回すのは番犬のジョン、しかし残念ながら83年版では登場することがありません

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ジョンの行動を制止させた若林は、コーチの見上さんと不法侵入してきたロベルト本郷の3人のパーティでサッカー場へと向かいます(83年版では見上さんとの2人パーティ)

 

一方83年版のロベルト本郷の動き方はというと、丘の上から翼と石崎に後をつけるようにサッカー場へと向かいます

この石崎と翼の行動パターンも、83年版と18年版では大きな違いがあります

83年版では、サッカー場へと向かう翼と石崎(&ロベルト本郷)に加えて早苗と遭遇して4人パーティになります

 

そして18年版は早苗とロベルト本郷も合流しない2人パーティで向かう事になりますが、向かう道中でコンビニに寄りアイスを食べるシーンが描かれています

隙あらば現代アピールをする18年版、棒アイスを半分に割りシェアするシーンを描くことで、会ったばかりの2人の友情を育む効果を持つシーンとなります

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向かう途中に道路を挟んで翼と若林が出会ってからは原作、83年版、18年版の差はほとんどありません(強いて言うなら18年版では若林がキーパーグローブ(手袋)をしていないことぐらい)


ちょうせん状を叩きつけた相手が同じ小学生である事に激昂する若林…翼めがけて力強いシュートを浴びせます

そのシュートを足で躱した翼は、偶然通りかかったバスの車体下を通すスーパーシュートで若林に返します

2人の天才サッカー少年の衝撃的な出会いを描き、ここで第一話が終了するのです…

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総評

では最後に、83年版と18年版の第1話の違いを大まかにまとめてみました(漫画原作と同じなのは〈原作〉と入れています)

83年版 キャプテン翼(第1作)

・引っ越す前は一戸建ての家〈原作〉

・トラックの荷台に乗り、高速道路を走る

・翼と早苗の出会いのシーンがある

・取り合ったグラウンドが河川敷

・2軍発言〈原作〉

ロベルト本郷の〔ビバ!サッカー小僧〕

・早苗とロベルト本郷を加えた4人パーティ

 

18年版 キャプテン翼(第4作)

・引っ越す前はマンション住まい

スマホ登場

・季節は桜咲く春〈原作〉

・取り合ったグラウンドは設備は最高クラス

・Bチーム発言

・危なすぎる槍投げPK対決

ロベルト本郷、若林邸に不法侵入〈原作〉

・翼・石崎、コンビニでシェアアイス

 まとめてみるとアニメオリジナルが多いのが83年版、現代アピールが強い18年版となります

しかし、現代アピールが強めの18年版ではありますが、基本的には83年版よりも原作漫画を忠実に描かれています

それを象徴するのが各シーンにおけるポーズです

翼がシュートするポーズだけを見ても原作を完璧に再現されており、原作リスペクトが高い良好なリメイク作品であったといえます

 

83年版(第1作)・18年版(第4作)、コンセプトの違いを感じながら見るとより楽しい

この企画を思いついたのは、18年版『キャプテン翼(第4作)』の本放送がスタートした時でした

しかし当時はブログ活動もしておらず企画の存在自体を忘れていたのですが、83年版『キャプテン翼(第1作)』を見始めたことで思い出した感じです

書き始めた当初は〈面白いネタになればいいな~〉ぐらいにしか思ってませんでしたが、意外な発見の連続で中々濃密な内容になったと思います

 

街の至るところに昔ながらの風情を残しアニメオリジナルを加える83年版、スマホやコンビニなど現代アピールが多めながらも原作に忠実な18年版…それぞれにコンセプトの違いがあり、見比べるだけでも面白いと感じる素晴らしい作品でした

その他にも声優さんの違いや服装の違いなど、まだまだ語れる切り口が残されており無限大の可能性を感じます

 



今回は第1話の違いを徹底に比較していきましたが、第2話以降も私のTwitterの方で83年版と18年版の違いを投稿していこうと思います(もしかすると、改めてブログでまとめるかも…)

 
さぁ、私の中で始まった翼たちによる熱い物語…83年版は128話、18年版は(現在)52話、楽しませてもらいます

キック・オフ!!!

 

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🌟-前回の記事-🌟

80sanime.hatenablog.com

【波瀾万丈🌊】80年代アイドル声優ヒストリー🎤【アニメ主題歌×声優】

どうも、80年代アニメの新たな魅力を探求し続けるSATAトミオです

80年代アニメってまだまだ開拓されていない魅力がたくさんあるのではないかと思うわけです

それを掘り下げるのが当ブログの目的でもあり、ワクワク楽しんで書いている次第であります

 


以前、【平成生まれが解説】80年代アニメ史・前編🟢(1980~1984)という記事で、1984年以降にアニメOPEDなどの主題歌が新人歌手のデビュー曲となるケースが増えたことについて書かせていただきました

80sanime.hatenablog.com


最も有名な例として『機動戦士Zガンダム(1985)』の後期OP「水の星へ愛をこめて」がデビュー曲となった森口博子さんが挙げられます
これは、アニメ主題歌に起用されることがアーティストや曲の宣伝効果に繋がると判断されたことにあります

 

現代のアニメでは、アーティストがアニメソングを歌うことが当たり前とされている時代です

特に80年代というのは"自ら主題歌を歌い、声優も務めデビューした"、アイドル声優が初めて登場した時代でもあります

今回は主題歌と声優を兼任しデビューした80年代のアイドル声優を紹介します

 

元祖・アイドル声優の誕生

まずは、アイドル声優の成り立ちについて書いていきます

アイドル声優の始まり(元祖)は、80年代よりも前の1970年代からであり、そして礎を築いたとされているのがアニソン歌手の堀江美都子さんであります

堀江美都子さんといえば、1969年に『紅三四郎』でアニメ歌手デビューされて以来「キャンディ・キャンディ」や「ボルテスⅤの歌」など多くの代表曲があり、"アニソン四天王"の一人として知られています

80年代でいいますと、同じアニソン四天王の一人でアニキの異名を持つ水木一郎さんとデュエットした「CROSS FIGHT!(破邪大星ダンガイオー 主題歌)」が有名ですね

 

堀江さんの声優デビュー作は1978年放送の『宇宙魔神ダイケンゴー』でした

"主題歌を歌っている人がヒロインとして作品に参加したら、作品の顔(アイドル)になる"という制作会社の意向によりヒロイン・クレオ役でデビューされました

声優素人であった堀江さんは現場で声優としての技術を学び、その後『魔法少女ララベル(1980)』や『愛してナイト(1983)』などで主役を務めるほどに成長します(もちろん2作品とも主題歌を歌われています)

デビュー50周年記念ベストアルバム「One Girl BEST」

デビュー50周年記念ベストアルバム「One Girl BEST」

  • アーティスト:堀江美都子
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: CD
 

 

飯島真理×太田貴子 二大巨頭の誕生

1980年代に入ると2人のアイドル声優が誕生します

それが『超時空要塞マクロス(1982)』でリンミンメイ役をされた飯島真理さん、『魔法の天使 クリィミーマミ(1983)』でクリィミーマミ&森沢優役をされた太田貴子さんの2人です

飯島真理さんと太田貴子さんの登場はアニメ界に激震が走り、時代が求めたかのように数々のヒットを記録していきます

ここで2人がアイドル声優となった軌跡を書いていきましょう

 

飯島真理

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飯島さんは大学在学時に送ったデモテープをきっかけにビクター音楽と契約します

歌手デビューする前に『超時空要塞マクロス』のオーディションの話が舞い込み、度胸試しに受けた結果、持ち前の歌唱力で見事ヒロインのリン・ミンメイ役を獲得することになります(歌うことが多くある役の為、歌唱力が評価されたわけです)

1982年に『超時空要塞マクロス』に出演された飯島さんは「私の彼はパイロット PartⅠ」や「小白竜」など多くの劇中曲を歌われ『マクロス』も大ヒット、演じられたリン・ミンメイと共に絶大な人気を得るのです

マクロス』放送時点では歌手としてデビューはされておりませんでしたが、ファンクラブが発足されるほどのアイドル人気であったとか

更に1984年に公開された劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌「愛・おぼえていますか」は大ヒットを記録し、80年代の伝説の音楽番組「ザ・ベストテン」にも出演されました

そして、EDでは自らが作詞作曲し歌われた「天使の絵の具」でシンガーソングライターとしての才能を発揮します

 
しかし、リン・ミンメイの存在はあまりにも大きく、飯島さんが歌手デビュー後も"アイドル声優"という肩書きで呼ばれ、ミンメイのイメージから抜け出すことが出来ませんでした

そして、1989年に『マクロス』から離れるようにアメリカへと活動拠点を移すことになります

 

一時は『マクロス』から…ミンメイから距離をおきアメリカでシンガーソングライターとして活動していました

しかし現在では、海外に拠点をおきながらも『マクロス』のイベントなどに出演され「愛・おぼえていますか」などの楽曲を披露されています(最近ですと、NHK BS プレミアムで放送された「発表!全マクロス大投票」で生歌を披露されたことが記憶に新しいですね)

 

太田貴子

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太田さんは1982年に70・80年代の伝説的オーディション番組「スター誕生」に出演し、徳間音楽工業(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)にスカウトされ所属することになります

親会社でもある徳間書店へ挨拶回りに来ていた時に『クリィミーマミ 』の絵コンテを見て、それがきっかけとなり翌年の1983年『魔法の天使 クリィミーマミ』ののOP/ED「デリケートに好きして/パジャマのままで」で歌手デビュー、そして主人公・森沢優&クリィミーマミ役で声優デビューもします

 
声優としてのキャリアのない太田さんは突然のデビューに始めは戸惑いながらも、話数を重ねキャラクターの成長と共に演技力も磨いていきます

そんな太田さんが演じるマミの魅力もあり、『クリィミーマミ』は大人気作品となり、TV放送後も新作ストーリー2作・ミュージック・ビデオ2作の計4つのOVA作品が発売されます

クリィミーマミ』終了後はアイドル歌手としてレコードを出す傍ら、アニメ映画『アリオン』などにも出演して声優業にも精力的に取り組まれていました

そして現在は『クリィミーマミ』のイベントでは楽曲を披露するなど今でも作品を大事にされておられ、1983年に突如現れ"マミがかけた魔法"は現在も解かれることはありません

80sanime.hatenablog.com

 

アイドル声優ブームの到来

飯島真理さん・太田貴子さん、2人のアイドル声優が登場・成功したことにより"新人アイドルが声優を務め主題歌を歌う"という流れが生まれます

2人の成功をきっかけに、その後も多くのアイドル声優が誕生するのです

ここからは、私が知る限りのアニメでデビューしたアイドル声優を紹介します

 

岡本舞子

『魔法の妖精 ペルシャ(1984)』前期OP「見知らぬ国のトリッパー」/前期ED「ラブリードリーム

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『魔法の天使 クリィミーマミ』の放送終了後にスタートした本作でデビュー(ぴえろ魔法少女シリーズ2作目)

岡本さんは主人公のペルシャを演じたのではなく、ラブリードリームの女王・プリンセスフェアリを演じられました

ちなみにぴえろ魔法少女シリーズでは、主題歌を歌われた方が主人公の声優を務めるのがシリーズの特徴であるのですが、『ペルシャ』(岡本さん)のみゲスト出演のみの声優参加となっております

ペルシャ』で主題歌を歌う前から子役として活動されていたみたいですが、歌手デビューをされたのは本作からです

そして『ペルシャ』の放送の翌年(1985年)より本格的にアイドルデビューされています

 

見知らぬ国のトリッパー

見知らぬ国のトリッパー

  • provided courtesy of iTunes

 その後アニメOVA『臆病なヴィーナス(1986)』でヒロイン&主題歌を務め、ミュージカルや映画でも活躍をしますが1987年に引退することになります

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藤原理恵

超獣機神ダンクーガ(1985)』前期OP「愛よ ファラウェイ」/後期OP「ほんとのキスをお返しに

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藤原さんは戦争により母を亡くした戦災孤児の少女ローラ・サリバンを演じています

ローラはOPにも登場するほどのメインキャラクターであり、藤原さん演じるローラが歌う挿入曲「ハーモニーラヴ」は物語の重要な鍵を握る曲として度々使われます

藤原さんは本作が初声優作品の為ぎこちない演技が見られますが、その表現が逆に少女らしさを出していると感じます

 

愛よ ファラウェイ

愛よ ファラウェイ

  • 藤原 理恵
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 『ダングーガ』終了後はドラマなどにも出演され、1991年には青田典子さんを含む女性セクシーグループ「C.C.ガールズ」を結成してバラエティ番組などでも活躍されます

藤原さんといえば「C.C.ガールズ」をイメージされる方も多いかもしれませんね

現在は振付師や舞台演出助手として活動されております

80sanime.hatenablog.com

 

小幡洋子

魔法のスター マジカルエミ(1985)』OP「不思議色ハピネス」/ED 「あなただけ Dreaming

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『魔法の妖精 ペルシャ』の放送終了後にスタートした本作でデビュー(ぴえろ魔法少女シリーズ3作目)

小幡さんは本作の主人公である香月舞と変身後のマジカルエミを演じられています


『マジカルエミ』放送の翌年1986年には『天空の城 ラピュタ』のイメージソング「もしも空を飛べたら」も歌われています(本編未使用)

その後作詞活動など経て芸能界を引退、最近ではアクセサリーデザイナーとして活躍されいるそうです

 

宮里久美

メガゾーン23(1985)』主題歌「背中ごしにセンチメンタル」/挿入歌「風のララバイ

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メガゾーン23』はOVA作品であり、宮里さんは作品の重大な鍵を握るアイドル・時祭イヴを演じられ声優デビュー、そして主題歌「背中ごしにセンチメンタル」で歌手デビューされております

 

背中ごしにセンチメンタル

背中ごしにセンチメンタル

  • 宮里久美
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 更に翌年1986年に発売された続編『メガゾーン23 PARTⅡ』にもイヴ役として参加され、主題歌「秘密く・だ・さ・い」もアニメファンには人気な楽曲です

続編にも参加された宮里さんは、前作よりも演技・歌唱力ともにパワーアップされており、今後の活動も期待されておりました

 

秘密く・だ・さ・い

秘密く・だ・さ・い

  • 宮里久美
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 しかし、その後レコードを数枚出したりラジオでの活動をしていたのですが、1989年にラジオ番組を最後に芸能界を引退されます

 

秋本理央

剛Q超児イッキマン(1986)』挿入歌「ときめきセブンティー

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元々は本名である橋本清美でドラマなどに出演されていましたが、1985年に芸名を秋本理央へ変え『幻夢戦記レダ』主題歌「風とブーケとセレナーデ」で歌手デビューします

その翌年1986年に、TVアニメ『剛Q超児イッキマン』の桃江星子役で声優デビューされます

桃江星子は主人公・沢村一気の幼なじみであり、星子に想いを寄せる一気の告白を振りアイドルデビューするという役どころであります(そして挿入歌「ときめきセブンティーン」を歌われてます)

『イッキマン』放送後の1987年に当時プロ野球選手であった平野謙さんと結婚、これを機に芸能界を引退されます

現在は花教室「ヴェル デュール」を開き、フラワーアレンジメントをされておられます

 

秋本さんの場合、歌手デビューと声優デビューが同一作品ではなかったり、出されたレコードも『レダ』と『イッキマン』だけではありますが、記憶に残るアイドル声優だったので今回書かせていただきました

 

(秋本さんの結婚秘話や現在の生活について書かれているインタビューを貼っておきます、ちょっと感動モノです↓)

dot.asahi.com

 

志賀真理子

『魔法のアイドル パステルユーミ(1986)』OP「フリージアの少年」/ED「金のリボンでROCKして

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魔法のスター マジカルエミ』放送終了後にスタートした本作でデビュー(ぴえろ魔法少女シリーズ4作目)

志賀さんは主人公である花園ユーミを演じられています

アイドルになる前は子役として活動されており、『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞』の主題歌「夢の中の輪舞(ロンド)」でプレデビューしたのちに『パステルユーミ』で歌手・声優デビューされたとなっております

パステルユーミ』放送後はアイドルとして活動していましたが、1988年に芸能界を引退、翌年1989年にジャズの勉強の為にアメリカへと留学します

しかし1989年11月、アリゾナ州フラッグスタッフ市近くの高速道路上での不慮の事故により19歳の若さで永眠されました


初めてその事を知ったのは『パステルユーミ』に興味を持ち調べていた時で、その時は言葉にならないほど悲しい思いになった事を覚えています

生きておられれば50歳であったでしょう…お悔やみ申し上げます

 

"アイドル声優"と呼ばれる葛藤

現在のアイドル業界というのは熾烈な争いを展開しています

80年代もまたアイドル戦国時代でした

今回取り上げた歌手の方達も、なかなか成果を残せなかったり様々な事情で短い活動期間で終わった人もいます

また80年代アニメといえば世間的には【テレビ漫画】と呼ばれ地位も低く、子ども向けのコンテンツでありました

その為、山口百恵さんや松田聖子さんなどの正統派アイドルを目指してデビューしたはずなのに、アイドル声優と呼ばれることに葛藤していた方も多く存在します

しかしほんの数年…一曲一役の活躍かもしれませんが、その輝きが霞むことはありません

20年後、30年後、40年後も私の中では永遠のアイドルとして輝き続けるのです

 


 

ラブライブ!』や『アイドルマスター』など現代では当たり前となっているアイドル声優…80年代に多く誕生した事を知らない世代に伝えていくのも80年代アニメを愛する自分の使命であると感じています

その他にも現代のアニメでは当たり前となっているモノで80年代が起源であることは結構あります

今後、80年代アニメ起源のコンテンツなんかも紹介できればと思います

 

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🌟-前回の記事-🌟

 

名作プレイバック第11回『キャプテン』過酷な努力に胸を打たれる野球ドラマ⚾️

どうも、また一つ歳を重ねてしまい若さレベルが下がったSATAトミオです

26歳になってしまったことで、そろそろ"若者"という言葉にすがり付くのも限界かな~と思う次第であります…

 

 

2020年9月9日にアニメ制作会社・エイケン公式Youtubeチャンネルが開設されました

そして開設記念として、エイケン制作の80年代アニメ『キャプテン』のTV版が期間限定で順次無料配信されています


【公式】キャプテン 第1話「キャプテン誕生」

 

開設されたばかりのエイケン公式Youtubeチャンネルを応援するべく…そして多くの方に本作を観てもらう為に、今回は『キャプテン』の魅力について書いていきます

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『キャプテン』とは、エイケン制作により1980年にTVスペシャルが放送されその後劇場版にもなり、1983年からはTV版が全26話放送された原作・ちばあきお氏の野球作品です

現在は本作の続編『キャプテン2』がグランドジャンプむっちゃにて連載中であり、作者のコージィ坂倉氏の圧倒的なリスペクトによって描かれています

 


1980年に初めてアニメ化されたということで、2020年の今年は『キャプテン』アニメ化40周年ということになります

また、アニメ化40周年を記念した特設サイトが制作会社のエイケンより公開されています

eiken-anime.jp

 

あらすじーー

地区大会でも一回戦で負けるほどの弱小校・墨谷第二中学校(墨谷二中)が全国屈指の名門校・青葉学院に挑み、強豪校へと成長していく過程を描いた物語です


本作は『キャプテン』というタイトルの通り、墨谷二中野球部のキャプテンにスポットを当てた作品であり、その為キャプテンが交代すれば主人公も変わります

大会が終わり三年生が引退し新キャプテンが決まり新一年生が入部する…この"世代交代"という概念こそが、他の野球マンガにはない『キャプテン』の大きな魅力であります

また墨谷二中の野球部には監督や顧問が存在しないので、キャプテンが苦悩しながら自ら答えを見出す過程も見どころです

 


私が本作と出会ったのは中学生の頃(約10年前)、たまたま観ていたCS放送で本作の劇場版が流れていたことにあります

当時は80年代アニメについてもさほど興味もなく、なんとなく観ているつもりでした

しかし、墨谷二中ナインのひたむきな努力と谷口キャプテンの熱い思いが私の心に火を灯し、釘付けになって観ていたことを思い出します

そして劇場版を観た翌日には、本作のマンガ(文庫本)を求めて本屋に買いに走ることになった思い出深い作品であります

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自分の根っこを作っているのは、中学時代の頃に観ていたCS放送であると改めて感じさせられる次第です

80sanime.hatenablog.com

 

谷口キャプテンが築き上げた墨谷二中

先ほども書いたように『キャプテン』には世代交代という概念がある作品です

そしてアニメ版には谷口キャプテン期丸井キャプテン期イガラシキャプテン期の3部作となっております

今回は物語の第一部にあたる、谷口キャプテン期について書いていきます

 


野球名門校・青葉学院から墨谷二中に二年生で転校してきた谷口タカオは野球部に入部します

谷口が野球部に入部すると"名門校からすごい選手が来た"と大騒ぎする墨谷二中ナイン

しかし谷口は、レギュラーはおろか2軍の補欠選手だったのです

優柔不断で気が小さい谷口はその事実を打ち明けることができませんでした

それでも期待に応えねばと父親の協力を得て猛特訓を重ねるのです

そして青葉学院のレギュラーに負けない実力をつけた谷口は三年生になり、影での猛特訓と嘘を見抜いていた先代のキャプテンから新キャプテンに任命されます

谷口の冴え渡る起点と陰の努力でチームを引っ張り、青葉学院にも負けない強豪校へと成長していきます


まず『キャプテン』という作品で思い浮かべるのが、この谷口キャプテン期ではないでしょうか

TVアニメ版以前に制作されたテレビスペシャルや劇場版も谷口キャプテン期を描いた作品でありましたし、『キャプテン』の魅力である"努力"という土台を作ったのも谷口キャプテン期であります

さらに谷口キャプテン期に登場した丸井やイガラシが、のちにキャプテンとなり【谷口イズム】を受け継いでいるのも熱いと感じる要素です

 


 
『キャプテン』には各キャプテン期ごとに様々なキャラクターが登場しますが、その中でも主人公ポジションにあたる4人を紹介していきます

 

谷口タカオ(cv.和栗正明)

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中学二年生の時に野球の名門・青葉学院から墨谷二中に転校し野球部に入部する

青葉学院に在籍していた頃は2軍の補欠であり守備も打撃も下手であったが、夜中の神社で猛特訓を重ね、青葉学院のレギュラーにも負けない実力をつけキャプテンに任命させる


谷口の魅力は"努力"、この一言に尽きると思います

青葉学院のレギュラーと間違われたことをきっかけに猛特訓の結果、実力をつけキャプテンとなった谷口は、キャプテンになってからも誰よりも練習に励みます

周りの期待に応える為に努力を重ねて、やがてその努力が墨谷二中ナインに伝染するわけです

努力する姿勢を背中で見せて引っ張る…これぞキャプテン・谷口の魅力であります

 

丸井(cv.熊谷誠二)

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谷口キャプテン時代の小柄な二年生のムードメーカー

先輩には礼儀正しく、後輩には大きく威張る…昔ながらの体育会系を象徴するキャラクター

努力家である谷口を誰よりも尊敬しており、谷口引退後に次期キャプテンとなる


始めは墨谷二中ナインの中でも野球が下手な選手で、イガラシがレギュラーになったことで控え選手に降格してしまいます

一年生にレギュラーを奪われたことでショックを受け悩みも抱えますが、そこから努力を重ねてレギュラー・キャプテンへと成長していく過程が魅力であります

 

イガラシ(cv.木村陽司(テレビシリーズ)/ 中田光利(劇場版)

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谷口キャプテン時代に新一年生として入部してくる

一年生ながらどこでも守れるユーティリティーな守備能力と高い野球センスを持っており、谷口の判断でレギュラーとなります

先輩問わず本心をズバズバと話す口調や一年生ながらもレギュラーになったことで、先輩からは疎まれます

それでも実力で先輩を黙らせるのだからカッコいいのです

丸井引退後に次期キャプテンとなる


作品序盤に新一年生として入部し三年生になるとキャプテンになるので、どのキャラよりも登場回数が多くて思い入れも強くなります

また、一年生の頃は生意気な態度が目立つキャラであったはずが、二年生…三年生、そしてキャプテンになったことで色んな事を学び、一番に成長を感じれます


イガラシには2歳下の弟がおり、のちに野球部に入部してくる(あだ名は「ジュニア」※ちなみにお笑い芸人・千原ジュニアの名前の由来でもあります)

 

近藤茂一(cv.中尾隆聖)

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丸井キャプテン時代に入部してくる大柄な新一年生

大きな体格から投げる球は速く、打撃も強烈な選手(しかし守備は苦手)

野球センスにはすごく自信があり、その為わがままな面が目立つことが多い

その姿にキャプテンである丸井が厳しいく指導するシーンが鉄板ネタとなっています(ザ・体育会系の丸井が激昂するから怖い)

 


その他にもライバルとして登場する青葉学院のエース・佐野や江田川中のエース・井口など、ライバルも同じように成長していると感じさせられる描写があり作品を盛り上げてくれます

 

墨谷二中vs青葉学院 ジャイアントキリング

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本作を語る上で欠かせてはいけないのが【ジャイアントキリング】…番狂わせであります

谷口が入部するまでの墨谷二中というのは、一回戦を勝つのがやっとな程の弱小校でありました

谷口がキャプテン就任後は、谷口の起点などで順次に勝ち上がっていくのでありますが、全国屈指の名門校・青葉学院と対決することになります

弱小校と名門校…試合の勝敗は決まっていると半分諦めている墨谷二中ナインに谷口は、過酷な練習スケジュールを組み、打倒!青葉学院を掲げて挑むのです

特訓に特訓を重ねボロボロになったユニフォームを身に纏う墨谷二中ナイン

そこにはかつての弱小校の面影はなく、名門校である青葉学院にも食ってかかるのです

その姿は正しく"GIANT KILLING(ジャイアントキリング)"

そして試合の展開は誰もが予想だにしなかった方向へと向かいます(初めて観た時にリアルに〔エッーー!〕って言ったのを覚えています)

墨谷二中の運命…そして、谷口キャプテンの運命はいかに!

気になる試合の結果は、本編をご覧ください

 

時代錯誤こそ、昔のアニメの良さ

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『キャプテン』という作品は80年代に放送されたアニメではありますが、原作自体は70年代…80年代よりも少し前の作品になるわけです

その為、町の至る所にある煙突からは煙が立ち込め、谷口の住む家は長屋であったりします

そして、軽い体罰なら平気で行われたりと今の時代に反しているシーンも数多くあります


昔のアニメシーンであれ、時代に反した描写があればSNS上で叩かれることもある現代

 

だからこそ、観ていただいたいのです!

 

過酷なしごきや体罰なんて、今の時代から見れば間違いかもしれません…

しかし、当時としたはそれが当たり前であり、だからこそ生まれるドラマもあったわけです

『キャプテン』で描かれている世界とは、そういった世界であります

そういった時代に反したシーンの中で、当時の人達は輝いていたことを忘れてはいけません

 

過去の行いを叩くのではなく、当時の時代背景をしっかりと理解して考えることも必要です

もちろん過去を美化するのではなく、それらの行いが間違いであったことを再確認する為にも歴史的な資料として観ていただければと思います



あえて難しいような解釈で語りましたが、シンプルに努力する谷口や墨谷二中ナインの活躍を楽しんで観てもらいたい作品です

何より中学生である彼らはとても"輝いている"のあります

 


若い日はみんな 何かを目指せ

秘めた力 自分じゃ分からないよ

夢は大きく持とう

そうだ とびきりデカく!

(『キャプテン』OP「君は何ができる」より)


若いって…青春って、いいね(泣)

 

TV版『キャプテン』、エイケンYoutubeチャンネルにて順次無料公開!【期間限定

www.youtube.com

 

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今後も他の作品の無料配信があると予想されます

この機会にチャンネル登録をしてみてはいかがでしょうか!

www.youtube.com

 

前回の【名作プレイバック】↓

80sanime.hatenablog.com

【LDを極めし者は、80年代OVAを制す】80年代アニメLDコレクション📀VOL.❶

どうも、80年代アニメ沼から出れそうにないSATAトミオです

まぁ、今のところ出る予定もないのですけど金銭面でも消費が激しく〔このままでいいのかな…〕と思うこともあります(この趣味は金持ちの道楽ではないかとか)

 

 

以前、平成生まれが80年代アニメの為に、LDプレーヤーを購入してみた。📀というLD(レーザーディスク)プレーヤーを購入紹介した記事を書きました

 

80年代アニメマスター道を進む者には

【LDを極めし者は、80年代OVAを制す】という格言があります!…たぶん

 

あれからLDソフトもコツコツと買い集め、ちょっとずつ視聴してきました

今回は今までに購入してきたLDソフトを紹介、そしてその作品の魅力について書いていきます

80sanime.hatenablog.com

 

今回紹介するLDソフトは配信やレンタルDVD化されていない作品を選んでいます(一部を除く)

 

きまぐれオレンジロード あの日にかえりたい

TV版『きまぐれオレンジロード』のその後を描き、1988年に公開されたアニメオリジナル映画作品

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オレンジロード』のTV版やOVAシリーズは配信やレンタルDVDでの視聴ができるのですが、本作にはそのどちらもない為LDを購入した次第です


本作は『オレンジロード』の最大の武器であり魅力のまどか・ひかる・恭介の恋愛三角関係に徹底的にケリをつけた作品であり、昼ドラ並みに激しい恋愛ドラマが描かれています

はっきり言うと、面白いというよりも観ていてツライ作品です

その為、原作ファンや原作者のまつもと泉先生からも酷評されているらしいのですが、自分にとってはアニメ版『きまぐれオレンジロード』の完結編であると感じて観ておりました

三角関係をズルズルと引きずるのではなく、原作ファンから反感を買ってでも一つのストーリーとして完結させたことはすごく評価できます

 


本作の監督された望月智充さんは『クリィミーマミ』や『マジカルエミ』などで演出されており、毎回驚かされる演出とリアルな描写を盛り込まれるすごく好きな監督さんだったのもポイントが高かったです

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そして本作の辛く悲しい情景を的確に描写してくれる和田加奈子さんの楽曲も魅力であります

 

ミッドナイトアニメ レモンエンジェル VOL.1

80年代を代表するアダルトアニメくりいむレモン』から派生し、1987年に5分アニメとして放送されたオムニバス作品です

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また放送時間が深夜帯という事もあり、今のテレビアニメでは考えられないような性描写も含まれており、現在の深夜アニメに多大な影響を与えました


本作の放送と共に同名である3人組みのアイドルグループ「レモンエンジェル」がデビューし声優も務め、アイドルグループとアニメが同時展開されたメディアミックス作品としても知られています(今で言うところの『アイドルマスター』や『ラブライブ!』みたいなものです)


レモンエンジェル」メンバーの一人である櫻井智さんは、その後本格的に声優デビューをされ1994年に『マクロス7』でミレーヌ・ジーナス役を演じられています

 



さらにビデオマーケットやDMMなどの動画配信サービスにて本編が配信中、そして第1話のみ無料配信されています

この第1話で流れる「たそがれロンリー」という櫻井智さんが歌う楽曲がいい味を出しているですよね(ロンリーロンリーロンリーロリー♪ ロンリーロンリーロリーロリー♪)

www.videomarket.jp


本作はDVD BOXも発売されている作品ではありますが、なんといってもこのLDジャケットにやられました(やらしい意味ではなく!)


興味ある方は是非!

www.dmm.com

www.videomarket.jp

 

コール・ミー・トゥナイト

80年代に流行った"テレクラ"が登場する1986年に発売されたちょっとムフフなOVA作品です

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もうね、LDジャケットからしてえっちぃ感じがしますよね

 
テレクラとは、【テレフォンクラブ】の略で電話を介して女性との会話を楽しめる店であります

また女性との交渉次第ではデートもできたり性的な行為も可能とか…

要するに"オトナの世界"というやつです

最近ではゲーム「龍が如く」のミニゲームに登場したことでも知られているかもしれません


ここでストーリー内容も説明しましょう

テレクラ屋のオーナーを務める女子高生・夏見ルミ(cv.玉川紗記子)の元に〔オ○ニーをすると部屋や服がめちゃくちゃになってしまう〕という男性からの電話があったとお店から連絡が入る

その男性に興味を持ったルミは直接会い悩殺を試みると、なんと怪物に変身するのです

性的興奮をすると怪物に変身する性質を持っているらしく、ルミはあの手この手を使って怪物に変身するのを克服させようとする…といったストーリーになっております

ソフトなアダルト描写バイオレス描写が合わさった80年代OVAらしい作品って感じがしますよね

 



テレクラの他にもビニ本のぞき屋などが登場し、80年代でしか感じれない世界観がたまらない作品であります

更にエンディングや挿入歌にはCity pop(シティポップ)色の強い楽曲が起用され、それらの楽曲が収録されたLPレコードはネットオークションでも高値で取引されています(4曲入りで1万越えはヤバいです!)

80sanime.hatenablog.com


本作はLDに興味を持ち始めてからずっーと観たいと思っていた作品でした

動画配信サービスで観れるかなと待つが、一向に配信される気配がない…ということでLDを購入した次第です

ちなみに本作は30分アニメであり、落札価格3000円でした…(1分あたり100円って…)

 

アーバンスクウェア ~琥珀の追撃~

1986年にエモーションレーベル3周年を記念して制作された作品

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殺人現場を目撃してしまった売れないシナリオライター松本良(cv.井上和彦)は、その時に手にしてしまった手紙をきっかけに殺し屋に狙われることになります

ハードボイルドな世界観と銃撃戦が魅力の作品であります

 


キャラクターデザインを担当されているのは『クリィミーマミ』や『パトレイバー』のキャラクターデザインでも知られる高田明美さん

なんと言ってLDジャケットを見ているだけでも作品の世界観と高田さんのタッチが楽しめるのも良いですよね

 


主人公の良を演じる井上和彦さんとヒロインの由紀を演じる山田栄子さんの掛け合いも良く、声優さんの演技力がハードボイルドな世界観をより一層深くしてくれていると感じます

その他にも渋い刑事役を演じる田中伸夫さんや殺し屋という珍しく悪役を演じられる井上真樹夫さんなど声優陣でも楽しめる作品であります

 



ちなみに本作のLDを購入したのはLDプレーヤーを購入する前でした

それまで〔いつかLDプレーヤーが買えたらいいな~〕と思うぐらいだったのですが、先にLDソフトを買って自分を追い込んだというわけです

結果的には、その二か月後にLDプレーヤーを購入しているわけなので効果はあったと思います

 

NORA

漫画家・御厨さと美さん自らが原作、監督、脚本、絵コンテ、キャラクター&メカデザインを務め、1985年に発売されたOVA草創期を代表する作品の一つです

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自由奔放で天然系の少女ノーラ(cv.山本百合子)と電子工学の権威であるザカライアセン博士(cv.内海賢治)の2人は宇宙都市フロンティア(コロニー)に向かう宇宙便内で仲良くなり、コロニー内で起きるコンピュータートラブルに遭います

始めは噴水の水を大量に出したりエスカレーターを逆走させるのなど、子どものイタズラのようなものでしたが、次第に過激さを増しコロニー全体のコンピュータを支配し人間に襲いかかります

 
今で言うAI(人工知能)が自分の意志を持ってしまったことで人間に敵対するわけです

これには専門的な用語で「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言葉があり、人工知能が人間よりも優れた知能を持つようになることを指します

そして人間はやがて人工知能に支配されるのではないか…ということも言われており、本作の世界観はまさにその現象を描いているのであります

 
「シンギュラリティ」が80年代当時から問題視されていたかは分かりませんが、AI(人工知能)が大活躍している2020年の現在から観るとめちゃくちゃリアルな世界観に感じれるのです

制作から40年近く経っていると、この様な発見があるのも昔の作品を観る楽しみでもあります

 



本作の主人公ノーラを演じられているのは山本百合子さんでありますが、私が最近とてもハマっている声優さんの一人であります


そう言った経緯もあり、今回『NORA』を紹介させていただきました(エンディング曲も山本さんが歌われていて、素晴らしい曲なので是非ご覧ください!)


また本作には『トゥインクル NORA ロックミィ!』というOVA第二弾もあります(これがまた高いんですよね…)

 

LDでしか観れない作品だから、価値がある

今回は5作品を紹介しましたけど、ちなみに5作品をまとめた総出費額は1,2000円ぐらいです…

ヤバいです!ヤバいんです!!!

集め始める前から分かっていたことですけど、お金が溶けるようになくなっていきます

当時の方々はこれらのLDをフルプライス(定価)で購入していたわけですから、本当に頭が上がりません

というよりも、今の時代にレンタルLD屋がないのが問題なんですよ!

皆さんでLDの需要を高めていきましょう(笑)

 


 

今回、映画作品からOVA草創期の作品まで色々と80年代のLDアニメを紹介してきました

そこで感じたのが、TVアニメ以上に80年代という輝かしかった時代を捉えているような気がします

今回紹介した『コール・ミー・トゥナイト』がわかりやすい例で"テレクラ"や"のぞき屋"など、80年代TVアニメでも描けないギリギリのラインを責めれるのがOVAの良さだと感じます

(それが原因でDVD化がされないのかもしれませんが…)


動画配信サービスだけで観れる80年代アニメだけが全てではありません

まだまだLDだけでしか観れない作品は山のように存在するのです

80年代LDアニメを根絶やしにできるか…それとも私のATMが先に陥落するかというノーガードの戦いであります

またLDソフトを購入してストックが溜まりましたら第二弾の紹介記事を書きたいと思います


皆さんもLDプレーヤーを購入してLD沼に突入しましょう!!

 

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第二弾公開中

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🌟-前回の記事-🌟

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名作プレイバック第10回『超獣機神ダンクーガ』"スパロボ"知識は間違いだらけ🦅

どうも、夏の終わりを全く感じないSATAトミオです

コロナ関係で外にもあまり出ていなかったので、夏であったことすら忘れそうなので『タッチ』の記事を書いたり、TV版の本編を観たりして小さな夏を感じています

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note.com

 

以前に私のTwitterの方で、新たに視聴する80年代アニメのアンケートをとったことがあります

その結果『超獣機神ダンクーガ』が選ばれ、全38話を完走しました

アンケート結果時の公約で紹介記事を書きます!と言っていたこともありますので…名作プレイバック(記念すべき)10回目の今回は、超獣機神ダンクーガを紹介します!

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『超獣機神ダングーガ』とは、1985年に葦プロダクションにより全38話放送されたロボットアニメです

元々は52話放送される予定でありましたが、商業不振により打ち切り(話数短縮)になりました

しかし、キャラクター人気とファンの熱望によりOVAが発売され完結し、続編となるOVAも発売されるほどの人気作品であります

また2007年には『超獣機神ダンクーガノヴァ』という続編も制作されています


今回は1985年に放送されたTV版について書いていきます

 

あらすじーー

突如、宇宙からの侵略者・ムゲゾルバドス(ムゲ帝国)の襲来により地球は壊滅的なダメージを受けます

ムゲ帝国に立ち向かう為に、藤原忍(cv.矢尾一樹)・結城沙羅(cv.山本百合子)・式部雅人(cv.中原茂)・司馬亮(cv.塩沢兼人)の4人は葉月博士(cv.石丸博也)が開発した獣戦機(メカ)を操る部隊「獣戦機隊」を結成するのです

そして、4人が乗る獣戦機が合体したロボット「ダンクーガ」でムゲ帝国との激戦を繰り広げていきます


獣戦機隊のチームワークがバラバラだったり、士官学校時代の上官シャピロ・キーツ(cv.若本規夫)が裏切り敵対するなど…いがみ合いながらも戦いの中で成長していく主人公の忍たち獣戦機隊の活躍が魅力的な作品であります

 

間違えだらけの"スパロボ知識"

本作はゲーム「スーパーロボット大戦」にも何度も参戦するほどの人気作品ではありますが、本編の内容と反している点が幾つかあると感じます

まずは、スパロボだけで知っている人は驚くであろう、TV版ならではの『ダンクーガ』の魅力を書いています

 

第16話まで登場しないメインメカ

本作の特徴といえば、忍・沙羅・雅人・亮の4人の獣戦機隊のメンバーのメカが合体して登場する人型メカ「ダンクーガ」ですよね

ロボットアニメにおいて、ロボットとは花形…メインメカを楽しみに観る人も多いと思います

しかし、この「ダンクーガ」と呼ばれる人型メカなのですが…作品中盤まで全く出てきません!

かつてメインメカが、1クール(12話)を越えても登場しない作品があったでしょうか…

しかし、これでもか!と溜め、待ちに待って登場するダンクーガはカッコいい以外に言葉が出てこないほど美しく輝くのであります


あとダンクーガは、4人が乗ったメカが合体したロボットでもありますので、チームワークも大事なのです

尖った個性の塊である4人のチームワークが完成してこそ、ダンクーガは最大限の力を発揮するのです

そんな4人のチームワークも含めて合体するまでの過程を段階的に見せてくるストーリー構成になっているので、ダンクーガが登場しなくてもめちゃくちゃ面白い作品になっています


ちなみに、スパロボでも大活躍する必殺技「断空剣」…

こちらはTV本編では登場しませんので悪しからず…(OVA「失われた者たちへの鎮魂歌」より登場)

 

有名な戦闘BGMの衝撃の事実

ダンクーガ』と聞いて始めに思い浮かべるのが、いけたけしさんが歌う「バーニング・ラヴ」ではないでしょうか

ダンクーガ』がスパロボに参戦する時の戦闘BGMも「バーニング・ラヴ」が多いですし、80年代のカッコいいアニソンにも必ず名前が挙がる主題歌であります


SFC第4次スーパーロボット大戦 [バーニング ラヴ]

しかし、この「バーニング・ラヴ」…よくOP(オープニング曲)と間違えられることがありますが、実はED(エンディング曲)なのです!

自分も見始めるまで知らずめちゃくちゃ驚きました


ダンクーガ』の(毎エピソードの)終わり方にはパターンがあり、だいたいが戦いにより荒廃した町で「俺たちの戦いはこれからも続く…」という雰囲気を醸し出した打ち切りENDみたいな終わり方をします

そこから暗転して流れるのが、EDの「バーニング・ラヴ」

暗転してすぐ歌い出される「バーニング・ラヴ」は、イントロがなくAメロからフルスロットで燃えるように歌われるのです

不燃焼感ある終わり方をした本編を焼き焦がすように歌われる、その勢いこそがEDとしての「バーニング・ラヴ」の魅力であります


超獣機神ダンクーガ ED [STEREO]

バーニング・ラヴ

バーニング・ラヴ

  • いけたけし
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 



ED以外にも『ダンクーガ』の主題歌は魅力があり、藤原理恵さんが歌う前期OP「愛よ ファラウェイ」と後期OP「ほんとのキスをお返しに」は80年代後期の時代背景を感じれる主題歌になっております

 1984年以降、新人歌手(アイドル)にアニメの主題歌を務める傾向が増えていき、藤原理恵さんも本作をきっかけに(「愛よ ファラウェイ」で歌手デビューをします)

80sanime.hatenablog.com

更に藤原理恵さんは、本作の重要キャラクターであるローラ・サリバンの声優を担当し、戦争により母を亡くした戦災孤児の少女という難しい役を演じております

そして、本作の挿入歌として度々登場する「ハーモニーラヴ藤原理恵」も素晴らしい曲なので、本編を視聴する際は是非注目していただければと思います

ハーモニー ラヴ

ハーモニー ラヴ

  • 藤原 理恵
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

個性が強すぎるッ!!獣戦機隊メンバー

先ほども書いたように、メインメカである「ダンクーガ」は作品中盤からしか登場しません

それなのに『ダンクーガ』という作品が面白いのは何故かと言うと、キャラクターにあります

個性が強すぎる為にチームワークに問題がある獣戦機隊…

 

今回はメインキャラにあたる、獣戦機隊メンバー4人のキャラクター紹介を書きます

 

藤原忍(cv.矢尾一樹)

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獣戦機隊のリーダーであり、本作の主人公の男(搭乗機: イーグルファイター)

短気で自己中心的、上官にはすぐに反発する…80年代によくいた反抗的なキャラの属性を全部備えています

しかし軍人としての使命感は強く、ムゲ帝国の非情な攻撃に怒りを示します

とにかく口癖である「「やってやるぜ!」」インパクトが強いキャラクターです


80年代の矢尾一樹さんといえば、『ガンダムZZ(1986)』のジュドーや『メガゾーン23 PART2(1986)』の矢作省吾のような大人に対して反抗的な態度とるキャラを演じられているイメージがあり、本作の忍も同じ系統のキャラクターと言えます(当時の流行りなんでしょうね)

 

結城沙羅(cv.山本百合子)

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獣戦機隊の紅一点、男勝りな性格(搭乗機: ランドクーガー)

士官学校時代にシャピロと交際しており、シャピロと共に軍を抜けようとした過去があります

そして、自分を捨ててムゲ帝国に寝返ったシャピロを憎み自分の手で撃とうと復讐心に燃えるのです


本作を見始める前は"クールビューティー"という感じのイメージをしていたのですが、ツッコミ役にも回ることもあったり冗談も言うなど万能キャラクターでありました

あと私服のセンスがハイレベル過ぎるのも沙羅の素晴らしい特徴であります

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(この私服のセンスも80年代後半ならではって感じで好きです)


そして私は、沙羅をきっかけに山本百合子さんの声にハマってしまい、山本百合子さんが主演されている『レディジョージィ(1983)』を現在視聴しております

こちらでは沙羅とは全く違った山本さんの演技が観れ、ストーリーも非常に面白い作品であります(後日、紹介記事を書く予定です)

 

式部雅人(cv.中原茂)

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獣戦機隊のお調子者、忍より一学年下の後輩(搭乗機: ランドライガー)

幼い顔立ちから女性からはモテて、子どもからの人気もあります

陽気で遊び人である雅人なのですが、忍が連れてきた謎の少女・ローラ(cv.藤原理恵)に一目惚れするのです(この2人の関係性がまた良い)

世界屈指の財閥である父親に反発して軍に入隊するなど、軍人として生きる強い信念も持ち合わせています

 

司馬亮(cv.塩沢兼人)

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獣戦機隊の司令塔、忍より一学年上の先輩(搭乗機: ビッグモス)

冷静沈黙なキャラクターで忍によく助言するのですが、意見が食い違い衝突する事があります

また、時々山籠りをするなど獣戦機隊随一の武闘家という意外な一面もあるキャラクターです


初登場のシーンで白い薔薇を加えて現れるので〔わぁ~…中々キザなキャラが登場したな~〕と感じたのですけど、本編を視聴すればするほど獣戦機隊一(というか作品一)マトモなキャラであるように思えます

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その他にも、荒くれ者の獣戦機隊を指揮するイゴール将軍(cv.池田勝)、謎の第三勢力として忍を助ける黒騎士(cv.田中秀幸)など魅力的なキャラクターがたくさん登場します

また、敵であるムゲ帝国側にも『マジンガーZ』に登場しそうなスーパーロボット系のキャラクターが登場するので観ていて面白い作品です

 

過去との決別、ためらいにピリオド

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獣戦機隊の紅一点である結城沙羅、地球を裏切りムゲ帝国の指揮官となったシャピロ・キーツ

この2人の物語も『ダンクーガ』には欠かせない魅力の一つです

シャピロはムゲ帝国に寝返る前は、忍ら獣戦機隊メンバーの士官学校時代の上官でありました

そこで沙羅とも出会い、恋人関係であったわけです

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しかし、シャピロは自分の力も認めなかった地球を捨てて行方不明に、そして気づけば敵(ムゲ帝国の指揮官)として現れるわけであります

つまり、"捨てた男"と"捨てられた女"という関係です

シャピロを憎み続ける沙羅…過去も地球も捨てて全人類支配の野望を抱くシャピロ

そんな"悲しい愛のストーリー"に焦点を合わせて観ていただいても面白いと思います



そんな2人の関係性を描いたのが、沙羅役の山本百合子さんが歌う「ためらいにピリオド」という曲です(OVA「白熱の終章」のEDとしても使われています)

その曲の歌詞にはシャピロを思う沙羅の心情が書かれていると同時に、シャピロが見せない顔に怯える沙羅の姿もあり2人の関係性が伺えます


シャピロの秘めた野望を横で見てきた沙羅…しかし、敵として姿を見せたシャピロは恋人であった沙羅すらも殺すことに"ためらい"がありません

沙羅自身もシャピロとの思い出に捨てて、憎悪剥き出しで戦います

まさにそれは、"過去との決別"…「ためらいにピリオド」というわけです


激しいメロディと山本さんの悲しげな歌声が共鳴しあった素晴らしい曲なので、是非聴いていただきです!(自分はOPやED以上に好きな曲で、リピートしまくって聴いています)

ためらいにピリオド

ためらいにピリオド

  • 山本 百合子
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

視聴、「「やってやるぜ!」」

その他にも"父と子の確執"や"シャピロがムゲ帝国内で成り上がる過程"など様々な見どころがあります("色んなキャラに殴られまくる忍"もオススメです)

TV版の『ダンクーガ』といえば、メインメカの「ダンクーガ」が作品中盤まで登場しないにもかかわらず人気も知名度も高い作品です

それはキャラクターやストーリーに魅力がある証拠だと言えます(あと歌もですね)


今回自分は、ほとんどスパロボだけの知識で観たのですが、スパロボをプレイして作品だけは知っているという人こそ観ていただきたいです

スパロボで知っている『ダンクーガ』とは全くの別物の魅力があり、作品中盤まで登場しないダンクーガを体感していただきたく思います(笑)


皆さんも忍のように「「やってやるぜ!」」で、『ダンクーガ』を視聴しましょう!!

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 前回の【名作プレイバック】↓

【コロナに負けるな!】『富野由悠季の世界』静岡会場 徹底攻略ガイド🗻

どうも、『富野由悠季の世界』島根会場の思い出を昨日のことように思い出すSATAトミオです

あれからもう半年近く経ったと思うと、時代の流れの早さと濃密すぎた半年であったと感じます

新型コロナウイルスの感染拡大の為に4月の青森会場、7月の富山会場と我々は2会場連続で『富野由悠季の世界』展を(延期で)失いました…

 

しかし、これは敗北を意味するのか?

否、始まりなのだ!


辛く苦しい日々を過ごしてきましたが、ようやく『富野由悠季の世界』が帰ってきます

 

静岡県静岡県立美術館にて、富野由悠季の世界』静岡会場が開催されます

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開催機間は2020年9月19(土)〜11月8日(日)

そうです!、『富野由悠季の世界』静岡会場開催(9/19)まで残り1ヶ月を切ったんです


というわけ今回は『富野由悠季の世界』静岡会場のイベント情報などのオススメ情報を書いていきます

興味ある方や行かれる予定をされている方は、是非参考にしてください

 

-新型コロナウイルス対策について-

まず静岡会場に来館を予定されている全ての方に、静岡県立美術館のホームページ内にある新型コロナウイルス感染症対策についてのガイドラインを読んでいただきたいです

新型コロナウイルスが再び蔓延してきている今、少しでも感染を広げないことが重要です

 【重要】新型コロナウイルス感染症に関連したご来館の方へのお願いについて(9/19〜)

 

 

来館予定の方は、必ずお読みください!

 

ポスターから見る『富野由悠季の世界』

富野由悠季の世界』ファンとしては、今回の静岡会場のポスターにも注目していただいたと感じます

富野由悠季の世界』展公式Twitterでもツイートされているように、静岡会場のポスターは、今までの3会場(福岡・神戸・島根)のポスターからデザインが一部変更されている箇所があります

 

ここで、前回の開催地・島根会場のポスターと比較してみましょう

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戦闘メカ ザブングル』に登場するジロン・アモスの表情が変わっていたりもしますが、一番の変更点は伝説巨神イデオン』に登場するキッチ・キッチンが追加されていることでしょう

伝説巨神イデオン』といえば、1980年5月にTVアニメの放送がスタートし、今年の5月で放送40周年を迎えた作品であります

青森会場の方では40周年を記念して展示コーナーが拡充される予定でした

青森会場が延期になった今、拡充予定だった『イデオン』コーナーに変化があるかというのも注目点であります

 

イベント情報

会期初日の9月19日(土)に富野監督が来館され、記念トークイベント富野由悠季×藤津亮太 静岡に語る」が開催されます

静岡県は『無敵鋼人ザンボット3』の舞台となった駿河湾、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場した富士山など富野作品にゆかり深い地であります

そして聴き手として登壇されるアニメ評論家の藤津亮太さんは静岡県出身の方ですので、県出身者ならではの切り口で静岡県と富野作品の関係性が解かれることでしょう

トークイベントの参加定員は120名…今までの開催地、福岡(180名)・神戸(250名)・島根(400名)に比べると定員が少なくなっています

定員が少ない理由としては、おそらく新型コロナウイルス対策として座席を一席ずつ空けている為かと思われます(ソーシャルディスタンスですね)

静岡の地に立った富野監督が何を語るのか、注目のトークイベントとなっております

清水銀行Presents

記念トークイベント「富野由悠季×藤津亮太 静岡に語る」 

 

★事前申込制

【日時】9月19日(土)午後2時~3時30分

【会場】静岡県立美術館 講堂

【出演】富野由悠季監督 【聴き手】藤津亮太氏(アニメ評論家)

【定員】120名 

    聴講無料、当選者のみ参加可能

(※ただし当日は購入いただいた本展観覧券か観覧券半券の提示をお願いいたします。身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名はその限りではございません)

 

【締切】8月31日(月)必着

【問い合わせ】静岡新聞社静岡放送事業部

       TEL 054-281-9010(平日:午前9時~午後5時)

【お申し込み】郵便番号、住所、電話番号、氏名、年齢を明記して

 ●ハガキ/422-8670 静岡新聞社静岡放送事業部「富野展トークイベント」係

 ●Eメール/kikaku@shizuokaonline.com 件名「富野展トークイベント」

 ※聴講券の発送をもって当選発表に代えさせていただきます。

 ※応募者多数の場合は抽選、落選の連絡はいたしません。

 ※応募いただいた個人情報は当イベントのみに使用します。


締め切りは8月31日(月)まで、締め切り間近でございます!!

会期初日に来館される予定の方は、是非応募してみてください

 

 

【追記】

919日に開催予定であったこちらの開幕イベントでありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から協議して中止となったそうです

しかし、後日改めて「富野由悠季×藤津亮太 静岡に語る」を収録し、トークイベントの模様を静岡県立美術館のホームページで期間限定配信されるとのことです!!

イベントが開催されないことは残念ではありますが、逆に考えれば用事や遠方で参加できそうになかった方も開幕イベントの内容が聞けてしまうという素晴らしい報告でもあります

公開予定時期は11月上旬となっておりますので、気になる方はチェックしてください!

清水銀行Presents 記念トークイベント「富野由悠季×藤津亮太 静岡に語る」イベント中止とWEB公開への振り替えについて

 


さらに9月27日(日)には、記念トークイベントに聞き手として登壇される予定の藤津亮太さんを講師に迎えSBS学苑パルシェ校にて、アニメ映画を読む 『演出家・富野由悠季の誕生』という講座が開催されます

今回の講座では、TVアニメ・アニメ映画作品の成り立ちや特徴を分析して、深く読解していきます

そして、『富野由悠季の世界』静岡会場の内容などを補完していく講座であり、藤津さんの視点から見た静岡会場の見どころを紹介する内容になっています

 
もしかしたら、会期初日にある記念トークイベントでの富野監督の裏話なんかも聞けるかもしれませんね


SBS学苑パルシェ校は、JR静岡駅ビル パルシェ7階にあるカルチャーセンターで、静岡県立美術館からも近くてアクセスしやすい位置にあります

藤津亮太さんの講座を聞いた後だと、展覧会の中身もまた違って見えてくると思います

 

www.sbsgakuen.com


開催日は9月27日(日)、興味ある方は詳細ページを確認の上、是非受講をオススメします!

 

 

その他にも、アニメーション作品を作るワークショップや学芸員によるフロアレクチャーなどのイベントも開催予定です

イベント情報の確認は静岡県立美術館ホームページにて随時更新であります

 

チケット&通信情報

前売り券が一般:1000円、70歳以上:500円

そして当日券が一般:1200円、70歳以上:600円となっております

ここでビッグニュースなのが、大学生以下は無料ということです…

 

えぇー!!大学生以下:無料だと!!!

 

つまりこれは、大学生も高校生も中学生も…そして小学生なんかも無料で『富野由悠季の世界』を観覧できるということです!(誰でもわかりますけど、強調してみました)

去年の10月に開催された神戸会場でも高校生以下は無料というのはありましたが、大学生が無料の対象になったのは静岡会場が初めてのことです

学生さんにとって"無料"というのはどれだけありがたいことか…そして『富野由悠季の世界』は総展示数が3000点と、1日では回りきれないほどのボリュームの展覧会です

それが無料で見れるワケですから、関係者の方々の尽力に感謝であります

お近くにお住まいの大学生の方は、一回だけに限らず是非毎日観覧しに行きましょう!(だって、無料なんですから♪)

 

また、今回の静岡会場でも前売り券(一般)は特製絵柄のチケットになっており、おそらく当日券にも特製絵柄が描かれたチケットが登場することでしょう

会期前に静岡県立美術館に来館し、是非前売り券をお求めくださいませ!

 

9月13日(日)までは「ムービックス」の通信販売サイトにて、一部オリジナルグッズの通信販売もあります

富野監督応援うちわなど、完売しているグッズもありますが、監督のアクリルスタンドやキーホルダーは現在も注文できます(限定ガンプラは通販対象外)

静岡会場に行けない方は、是非ご利用くださいませ!

www.movic.jp

 

コロナ禍だからこそ、やってみる価値はありますぜ!

今回開催される静岡会場は、元々『富野由悠季の世界』展の最終開催地として予定されていた場所でありました

おそらく記念トークイベント以外にも富野監督が来館され、最終開催地に相応しいイベントが数多く計画されていたことだと思います

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大という誰もが予想だにしなかった出来事により青森会場と富山会場が延期…グランドフィナーレを飾る会場が静岡会場では無くなりました…

それは富野ファンである私も悔しいことですが、それ以上に『富野由悠季の世界』展に関わる全ての関係者の方が悔しい思いをされていることだと思います

だからこそ、静岡会場が開催されることに意味があり無事に成功して欲しいのです!

 


現在『富野由悠季の世界展』Youtubeチャンネルでは、新型コロナウイルスの影響により延期が続いていた『富野由悠季の世界』展に対して、富野監督によるメッセージ動画が公開されています

富野監督の本展覧会に対する思いが見れる動画となっております

是非たくさんの方に見ていただきたい動画であります


【週刊トミノ展】富野監督メッセージ

 



私は今までに開催された福岡・神戸・島根の3会場全てを回り、『富野由悠季の世界』を見てきました

そして、今までに開催された全ての会場にそれぞれの違う顔(魅力)があったことを肌で感じてきたつもりです

それに加えて、今回はコロナ禍での開催…新型コロナウイルス対策をされた静岡会場で見る『富野由悠季の世界』は、今までとは全く違う展覧会になると感じています

今回の静岡会場では、そんなコロナ禍の中でも誰もが楽しめる空間であってほしいと願っております

 

 『富野由悠季の世界』静岡会場の成功を心から願っています!(大学生以下は、無料!)

 

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富野由悠季の世界」静岡会場

会期 9月19日(土)~11月8日(日)

会場 静岡県立美術館
〒422-8002静岡市駿河区谷田53-2

 

www.tomino-exhibition.com

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp